Monthly Archives: 1月 2020

最先端歯周治療

2020年1月28日

今年は暖冬なせいか雪が降っていません。
毎年この時季鳥取では雪が積もり、雪かきに追われる日々ですが、今年は今のところそういうことがないのでホッとしています。

最近、歯周病の患者さんが多く来院されます。
当院ではまずスケーリング(歯石除去)を行いますが、同時に最先端歯周治療を行います。
それは何かといいますと、光力学的療法で光を当てて殺菌をして、歯周病の改善をしていくというものです。
商品名はペリオウェイブです。
これがなかなか効果的で、この治療法を行うと痛みが徐々に減少していくように思います。
ただすべての人に効果があるかといえばそうではなく、歯周病の軽度な症例には効果的ですが、かなり進行している症例では活気的な効果は難しいようです。
ただ、進行している歯周病のケースでも歯肉の腫れがなくなったり、痛みが軽減したケースもあり、当院ではときどき使用しております。
歯科治療は日進月歩、新しい技術、治療法がどんどん出てきています。
その辺をしっかりと勉強し、今後の歯科治療に役立てていきたいと思います。

院長 山根

保険内義歯と保険外義歯の比較

2020年1月17日

今週土曜日はセンター試験です。
受験される方は、インフルエンザが流行っているようなので気を付けてください。

先日、患者さんに義歯の説明をする際、保険内義歯と保険外義歯とどう違いますかと尋ねられました。
一言でいえば費用が違うということです。ただ、どうして違うかというと素材や時間が違うからです。

まず、素材の観点から説明します。

保険内義歯はプラスチック製品でできている為、割れやすく、厚いのので違和感があります。(薄いと割れてしまうので)
保険外義歯の場合、ケースバイケースですが金属床などのような丈夫な素材で使用することが多いので割れません。また、シリコンなど使用している場合、耐久性が増して20年くらい持つものもあります。また、厚さも保険内義歯に比べて薄いので違和感や不快感が軽減されます。
また、部分義歯の場合、保険内義歯はクラスプが見えて審美的に問題がある場合でも保険外義歯はクラスプのない(ノンクラスプデンチャー)のように審美的問題ない義歯を作ることができます。
時間においては、保険内義歯の場合は製作工程が印象→BT→試適→セットと4つの工程で仕上がりますが、保険外義歯の場合は、その一つ一つ工程に対して時間をかけて精密に仕上げていくので時間がかかります。良いものを作るには時間がかかるのは仕方がないですね。

保険内義歯の利点・欠点
【利点】
➀費用が安い
【欠点】
➀プラスチック素材なので割れやすい
➁クラスプを付けることによって審美的良くない(部分床義歯)
➂厚みがあるので違和感や不快感が出やすい

保険外義歯の利点・欠点
【利点】
➀割れにくく丈夫(強度が優れている)
➁クラスプを付けなくていいので審美的に良い
➂厚みが少なく、フィット感が良いため違和感・不快感が少ない
【欠点】
➀保険外治療のため費用が高い
➁一つ一つの製作工程と精密にするので時間がかかる

以上のようなことを考えて、義歯の選択をするといいと思います。

院長 山根

2・3月のご案内

2020年1月14日

2月23日(日)休診日
3月14日(土)AM9:00~PM17:00
3月15日(日)休診日

学会出席の為、お休みをいただいております。
その他日・祝日は通常通り診療しておりますので
よろしくお願いいたします。

インプラント・ブリッジ・義歯の利点欠点

2020年1月14日

1月ももう半ばになります。例年この時季は雪が積もり、スキーの話題が出てくるのですが、今年は暖冬のため鳥取では全く雪がありません。
とても珍しいことです。

さて、先日治療計画の一部をお話しましたが、本日インプラント・ブリッジ・義歯の利点・欠点について述べたいと思います。

まず、インプラントについてです。
【利点】
➀健全な歯牙を削る必要がない
➁自然な歯並びになり、違和感がない
➂自分の歯のように噛むことができる(咀嚼能力に優れている)
【欠点】
➀自費診療なので費用がかかる
➁外科的手術が必要である
➂治療期間が3~4か月で他の方法より長い
➃治療後はメンテナンスが必要である
➄術後腫れたり、痛みを伴うことがある

次に、ブリッジについてです。
【利点】
➀固定式なのでインプラント同様違和感がない
➁治療期間がインプラントに比べて短い
➂材料、条件(1、2歯欠損)の場合、保険内診療のため費用が安い
【欠点】
➀両隣在歯を削る必要があるため健全な歯を削合することになる
➁虫歯になりやすい
➂寿命が短い

最後に、義歯についてです。
【利点】
➀治療期間が短い
➁健全な歯を削らない
➂保険診療内なので、費用が安い
【欠点】
➀咀嚼能力が、他の治療方法に比べて劣る
➁違和感があり、発音しにくい
➂取り外しをしなければならないので面倒である
➃クラスプを付けているため、審美的に悪い

上記のように欠損補綴の一つひとつの方法には、利点・欠点があります。
今後どういう治療方法を選択するかはインプラント・ブリッジ・義歯の利点・欠点を考慮して選択していただきたいと思います。

院長 山根

抜歯したあとの治療(ブリッジ・入れ歯・インプラント )

2020年1月11日

抜歯したあと歯を失ったスペースをそのままにしていると歯が動いてしまい、かみ合わせが悪くなったり、色々と噛む機能に悪影響が生じてしまいます。

本日、お2人ほど抜歯後の治療相談のことで来院されました。
一人目は、「右上6番を他院で抜歯し、その後痛みがなくなったのでそのままにしていたのですが、今後どうすればよいか」というご相談。
二人目は、「右上2番を1ヶ月程前に抜歯したが、見た目がよくないので何とか歯を入れて欲しい」という相談でした。

この2つは良くある相談ですが、治療方法は3つあります。

それは、“インプラント”、“ブリッジ”、“義歯”の方法です。

インプラント、ブリッジ、義歯にはそれぞれの利点と欠点があります。

 

インプラントの場合

インプラントの利点

・ブリッジのように両隣在歯を削合する必要がない(負担がかからない)
・自分の歯のように噛める
・骨が痩せるのを防ぐ
・審美的によい(入れ歯のように止め金をする必要がない)
・取り外しする必要がない(入れ歯は取り外ししなくてはならない)
・違和感がない
・平均寿命が長い

 

インプラントの欠点

・自費治療のため治療費が高額
・治療期間が長い(3ヶ月~6ヶ月)
・外科的処置が必要のため(歯肉の切開・剥離など)治療後に痛み・腫れ・出血を伴うことがある

 

ブリッジの場合

ブリッジの利点

・ブリッジは両隣在歯を支柱して義歯を固定する方法なのでインプラント同様、違和感が少ない
・材料によっては保険内治療が受けられるので安価で治療が出来る
・外科的処置がない
・治療期間が短い

 

ブリッジの欠点

・両隣在歯を削合しなければならない(負担が大きい)
・清掃しにくいため歯肉炎や歯周病になりやすい
・症例が限られる(1歯・2歯の欠損の場合のみ)

 

入れ歯の場合

入れ歯の利点

・治療期間が短い
・保険内治療が可能な為安価で治療できる
・外科処置の必要がない
・広範囲の欠損(多数歯欠損)の場合でも治療ができる

 

入れ歯の欠点

・食べカスが溜まりやすい
・取り外しをしなければならない
・違和感がある
・喋りにくいことがある
・留め金があるため審美的に良くない
・平均寿命が短い

 

ご相談いただいたおふたりの患者さんに、ひとつひとつの方法やそれぞれの利点・欠点を納得いただけるまでご説明しました。患者さんは治療方法については納得いただいた様子でしたが、インプラントは費用の問題、義歯は違和感がありそう、ブリッジは健全な歯を削るのは戸惑う、とのことで悩んでいらっしゃいましたので、次回までにゆっくり考えて決めていただけるようお伝えしました。

どのような治療法を選択いただいたとしても、後悔のない治療を提供できたらと思います。

新年のご挨拶

2020年1月4日

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
院長・スタッフ一同気持ちを新たに取り組んでいきたいと思います。

2020年スタートは暖冬となり、過ごしやすい毎日ですが年末年始は家族・友人との食事会もあったのではないでしょうか。
美味しく楽しく食事ができることが何より幸せだと思います。
お口のメンテナンスなら当院へお任せあれ。
ご来院お待ちしております。

スタッフ 中山