Monthly Archives: 3月 2020

5月のご案内

2020年3月30日

5月4日(月)休診日
5月5日(火)休診日
5月6日(水)休診日

GW休暇・学会出席の為、お休みをいただいております。
その他日・祝日は通常通り診療しておりますので
よろしくお願いいたします。

ジルコニア(補綴物)

2020年3月30日

今年も早いことに3月も終わりを迎えます。
ニュースでは連日コロナウィルスの話題でもちきりですが、私たちもマスク・消毒には特に気を付けていかなければなりませんね。

当院では時々白い詰め物や被せ物を希望される患者さんがいらっしゃいます。
白い補綴物(詰め物や被せ物)はジルコニアと言われていて、とても硬く、表面がつるつるしているため汚れが付きにくく、歯周病や虫歯の予防にもなります。
保険治療でも部位によっては白い被せ物はできるのですが、強度が弱く割れやすく、精密さもジルコニアに比べると劣るので、しっかりブラッシングなどのメンテナンスをしていないと歯周病や虫歯になってしまいます。
そこが保険外治療と保険内治療の違いです。
また、白い補綴物は患者さんの隣同士の歯の色に合わせて作成しなければなりません。
白い歯といっても周りの歯と色が違うと審美的問題が出てきます。
なので当院では口腔内写真を撮影してそれをもとに色調を合わせていきます。
セットする前にも患者さんに確認していただき納得した上で合着します。
ただいくらいい補綴物を入れてもメンテナンスをしっかりしていかないと歯周病や虫歯になりますのでそこのところは気をつけていただきたいと思います。

院長 山根

歯周病ってどんな病気?

2020年3月24日

歯周病という言葉を耳にされたことがある方は多いのではないでしょうか。

では、歯周病とはどんな病気かご存じですか?

歯周病とは、歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収してなくなることによって起こる病気です。

日本では45歳以上の半数くらいは歯周病になっていると言われています。また歯を失う原因として一番多いのは歯周病とも言われています。歯周病は早期発見・早期治療がとても重要です。

 

歯周病ってなぜ起こるの?

歯周病は初め、歯肉だけに炎症が起こります。これを、”歯肉炎”と言います。

初めは歯肉が赤く腫れあがりブラッシングをするときなどに出血してきます。ほとんど自覚症状が無いためそのまま放置していることが多いです。この時、歯を支えている骨には異常がありませんのでレントゲンでは分かりにくいです。軽度な歯周炎の状態であればしっかりとブラッシングを行っていれば治ります。歯周病が進行してくると歯を支えている骨を吸収してきます。歯を支えている骨が歯根の半分くらいまで吸収してしまうと歯磨きをしても、歯ブラシの毛先が奥まで届かないためブラッシングだけでは治らなくなります。歯医者に行って、定期的にスケーリング(歯科医院で行われる歯垢や歯石除去)をしていくか、場合によってFOP(歯や歯槽骨を覆う歯茎を切り開き、歯周ポケット内を目視しながらプラークや歯石を除去する治療)などの歯周外科を必要とする場合もあります。

 

歯周病が進行するとどうなる?

さらに歯周病が進行すると、歯を支えている骨が歯の先端あたりまで溶けていきます。こうなってしまうと歯がグラグラしたり歯茎が腫れたりして、噛んだ時に痛みが生じるようになり抜歯しなければならないケースが出てきます。

 

歯周病を防ぐには…

歯周病にならないようにするためには、日々のブラッシングと歯科医院で定期的に行う予防処置が大切です。

当院では、専用の器具を使って行う歯石除去や、患者さん一人一人に合ったブラッシング指導を丁寧に行っています。歯や歯茎に異常がなくても定期検診に通いメンテナンスをすることをおすすめしています。メンテナンスとは、歯医者のドクターあるいは歯科衛生士がスケーリングやプロフェッショナルケア(PMTC)、またブラッシング指導を行うことによって、虫歯の予防や歯周病の予防を行うことです。歯周病は初期の段階で治療をしておかないと重度になってからでは手遅れになってしまいますので、定期検診をご検討ください。

 

しっかりとした歯を維持していくことは、健康への第一歩だと思います。定期検診についてのご相談はいつでも承っておりますので、お気軽にお尋ねください。

シーラント(予防処置)

2020年3月20日

今年に入り、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。
最近では、ヨーロッパの方で拡大しています。
日本でも感染者が出ていますので、手洗い、うがい、マスク着用などの予防はしておかなければなりませんね。

本日は、子供の患者さんで定期健診で来院されました。
ちょうど6才臼歯が萌出してきていましたが、カリエスになっていませんでした。
しかし、放置しておくと6才臼歯の咬合面の溝が深い所からカリエスになる可能性が高いと考え、シーラントを行いました。
シーラントとは、歯の溝が深いと歯垢の停滞を防ぎ、虫歯のリスクを軽減する処置です。
特に乳歯、幼若永久歯は虫歯になりやすく、進行が早いです。
当院では、予防処置としてシーラントを行っています。
予防処置としては、シーラントのほかにブラッシング指導、フッ素塗布などもしっかり行っております。
歯科治療は、虫歯になってから治療するだけでなく、予防処置を行い、虫歯のリスクを軽減することもとても大切な歯科治療です。

院長 山根

4月のご案内

2020年3月10日

4月12日(日)休診日

学会出席の為、お休みをいただいております。
その他日・祝日は通常通り診療しておりますので
よろしくお願いいたします。

つめもの・かぶせもの(ジルコニアクラウン編)

2020年3月10日

ジルコニアクラウン”は、最近注目されている審美歯科で多く使用されている補綴物(かぶせもの)です。

ジルコニアはセラミックの一種と言われています。

以前はセラミックのかぶせものと言えばメタルボンドが主流でした。メタルボンドは、外観はセラミックで覆われていますがセラミックの内側は金属が使用されています。ですので、将来歯茎が下がって歯と歯茎の境目が見えてくることがあります。また中身は金属のため、歯茎が変色したり金属アレルギーを起こしたりすることがあります。この問題を解決したのがオールセラミックのジルコニアクラウンと言えます。

ジルコニアクラウンはメタルボンドとは違い一切金属を使用していません。なので、金属アレルギーがなく、すべてがセラミックであるため色調も従来のメタルボンドより透明感がありとても美しく仕上がります。また破折(歯が折れてしまっていること)するケースも以前より少なくなりました。金属を使用したFCK(臼歯全体を覆う金属のかぶせもの)では銀イオンが歯茎に浸透し歯茎が黒くなったり退縮したりします。しかし、ジルコニアクラウンでは金属を使用していないためそのような心配はありません。

 

続いて、良くいただくふたつの質問にお答えします。

 

Q:ジルコニアクラウンの長所と短所はどういったものがあるの?

長所

ジルコニアクラウンは高い強度が得られる
ジルコニアクラウンは長期間安定している
➂審美性に優れている
➃高い生体親和性が得られる
➄腐食しにくい
⑥精度が高い
⑦金属アレルギーを起こすことがない

 

短所

➀自己負担が高い(保険適用外診療のため)
➁研磨で調整が難しい(とても硬いため)

 

当院では、保険外治療を希望される方にはジルコニアをお勧めしています。インプラント治療の最終補綴物のクラウンやブリッジ、インレーなど幅広く使用しています。メタルボンドよりも虫歯のリスク、歯周病の再発防止にもなり効果があるように思います。以前はごく稀にクラウンが脱離するとそこが虫歯になっていることがありましたが、ジルコニアクラウンは脱離しても2次カリエス(過去に歯科 治療を行った部位に発生する二次的な虫歯のこと)になっていることはほとんどありません。歯周病の観点からも、クラウンの境目が不潔になっていたり、歯周病を起こしていることがありましたが、最近はほとんど見られなくなりました。

 

Q:ジルコニアクラウンをかぶせるにはどのくらい期間がかかるの?

ジルコニアクラウンの補綴治療のための通院回数は、大体3回ほどです。

1回目は、口腔内を見て隣在歯の形態、噛み合わせなど検査します。
2回目は、支台歯形成を行い印象採得(型取り)します。
3回目は、ジルコニアクラウン装着(咬合調整・コンタクト調整・歯の形態調整)をします。

期間としては、3週間〜4週間くらいになります。

 

審美歯科に興味のある方、特に前歯を美しく整えたい方はジルコニアクラウンをおすすめします。

コンクールFと予防歯科

2020年3月3日

3月に入り、だいぶん暖かくなってきました。
今年は暖冬なせいか鳥取では雪があまり降ることもなく、一歩一歩春の気配が感じられます。

当院では、歯みがきジェルコンクールFとコンクールF(洗口液)を患者さんに勧めています。
理由は、う蝕、歯周病の予防としてかなり効果が期待できるからです。
まず、コンクールF洗口液の特長です。
➀高い殺菌力
長期間の殺菌作用がある。(グルコン酸、クロルヘキシジン0.05%配合)
➁お口にやさしい
メントール配合のため優れた爽快感
➂濃縮タイプ
お口の症状にあわせて濃さを調節できる。
以上のことを考慮して勧めています。
それと同時にコンクールジェルコートFも勧めています。
特に当院では、ブラッシング指導において、歯ブラシの握り方、ブラッシング圧の強さ、歯ブラシの毛の硬さについても指導をしていますが、ブラッシング圧が強いとエナメル質が磨耗し、象牙質知覚過敏症の原因になりますのでその対策としてコンクールFを用いてます。
また、予防意識の強い患者さんにおいてはよく勧めています。
歯間ブラシやフロスを併用している患者さんには、夜寝る前の歯面コートする特別ケアとしてもよく説明しております。
コンクールF(洗口液)とコンクールジェルコートFを併用することによって、相乗効果が得られるので歯周病、虫歯の予防にもかなり有効的だと思います。
ぜひ、試してみてください。

院長 山根