こんにちは。
鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。
皆さんは、歯ブラシや歯磨き粉などを選ぶとき、なんとなくで購入したりしていませんか?
「もっと効果のある用品はないのだろうか」、「この商品の違いはなんだろうか」「歯科医院オススメのアイテムが知りたい」と感じたことはありませんか?市販で販売されているグッズは、用途に合わせて変わっています。また、歯科で扱われている専用グッズも、主に口腔の健康を守るために、さまざまに工夫された作りになっています。例えば、歯科衛生士の指導のもとで使用されているブラシやフロス、殺菌成分を配合した洗口液などは、通常の市販品とは成分や用途が大きく異なっています。
本日は、詳しくそれぞれの役割をお話しします。

「オーラルケア」という言葉を知っていますか?
一般にドラッグストアなどで販売されている商品ですが、一律に「オーラルケア商品」と呼ばれています。歯医者で取り扱っている商品は、歯科専売グッズともいわれており、歯科医院や歯科医師の指導のもとでのみ取り扱われる専門的な「オーラルケア用品」を指します。

そもそも、「オーラルケア」とはなんでしょう。
オーラルケアとは、お口の中を清潔に保ち、むし歯や歯周病などのトラブルを予防するための大切なケアです。オーラルケアを行うことで、お口の健康はもちろん、全身の健康を守ることにもつながります。オーラル(oral)は口腔を意味し、オーラルケア(oral care)とは歯や歯茎だけではなく口腔全般の健康を維持するためのケアを指します。
歯と歯の間や、歯と歯茎に白い汚れが残っている(これを歯垢・プラークといいます)、歯が全体的に黄ばんでいる、歯茎が赤く腫れていて歯磨きの際に出血したり、口臭がしてきたり、口の中がねばついていたり、舌の表面に白い苔のようなものがついているなどの場合は、適切なオーラルケアができていない可能性があります。虫歯や、歯周病のリスクは、個人で異なってきます。自分が持つリスクを知ってオーラルケアを日ごろから正しく行うことは、歯の喪失を予防して食事機能や会話をするために必用なことです。オーラルケアには、お口の衛生指導をはじめ、摂食・嚥下機能の改善するためのリハビリテーションなども含まれています。
オーラルケアの種類
オーラルケアには“自宅でできるセルフケア”と“プロによるケア”の2種類があります。
【セルフケア(毎日の習慣)の役割】
🦷歯磨き・・・正しいブラッシングでプラークを除去
🦷歯間ブラシ・デンタルフロス・・・歯の隙間の汚れを落とす。
🦷舌クリーニング・・・口臭予防に効果的
🦷マウスウォッシュ・・・口腔内の殺菌・爽快感アップ
🦷食事の工夫・・・よく噛んで唾液を出し、歯を強くする食事
【プロによるケアの役割】
🦷歯のクリーニング・・・専用機器で落としきれない汚れを除去
🦷ホワイトニング・・・歯の黄ばみを除去し、輝く白い歯へ
🦷オーラルマッサージ・・・歯ぐきの血行を促進し、引き締め効果
🦷フッ素塗布・・・歯を強くし、虫歯を予防
また、歯科医院では 「専門的なケア 」が受けられ、自宅ケアでは難しい部分まで徹底的にサポートします。

「専門的なアドバイス」
歯科医師や歯科衛生士が患者の症状に応じた商品選びや使い方の指導を行います。
・適切なケア
患者の口腔状態に合ったアイテムを選べるため、効率的なケアが可能です。
・継続的なケア
定期健診を受けることで、自分に合ったケア用品を継続的に使用できます。
・信頼性
歯科専売品など、歯科医師や歯科衛生士によるアドバイスに基づいて使用されるため、信頼性が高いです。
・予防歯科の推進
歯科用品を通じて、予防歯科の意識を高めることができます。
これらのメリットにより、歯科医院で扱っている商品は、患者の口腔ケアにおいて非常に重要な役割を果たしています。
オーラルケアがもたらす効果
☆虫歯・歯周病の予防・・・口内環境を整え、細菌の増殖を防ぐ
☆口臭予防・・・ニオイの原因となる汚れを除去
☆歯ぐきの健康維持・・・歯ぐきを引き締め、歯周病を防ぐ
☆歯の美しさを保つ・・・着色汚れを落とし、白く健康的な歯へ
☆全身の健康につながる・・・口腔内の細菌は全身の疾患にも影響

オーラルケア用品の役割
・歯ブラシ⇒オーラルケアの基本。様々な形や毛の大きさや硬さがあり、
自分の歯や歯肉の状態に合わせて選ぶ。
・歯磨き粉⇒目的によって使用する。
・虫歯予防⇒フッ素が入っているもの
・歯周病予防⇒トラネキサム酸、プシロンアミノカプロン酸など殺菌成分が配合されたもの
・知覚過敏⇒乳酸アルミニウム、硝酸カリウムなどの歯のコーティング成分が入っているもの
・歯間ブラシ・デンタルフロス⇒歯と歯の間、歯と歯肉の境目のプラークを除去するためのもの。歯磨きの際に一緒に使用するのがおすすめ。
・舌ブラシ⇒舌の表面の清掃に使用。歯ブラシでも対応できるが、舌ブラシのほうが、毛の密度が多く、柔らかくて舌を傷つけにくい。歯磨き粉をつけないように。
・マウスウォッシュ⇒歯磨きと舌の掃除が終わったとの仕上げ、または歯磨き粉の代わりに使うものがある。プラーク・歯石の沈着、虫歯、歯周病、着色、口臭の予防など、種類は様々。あくまで歯ブラシの補助として使われる。
オーラルケアの正しい手順・やり方
1.歯ブラシ全体で磨く
口の中全体を磨きます。歯の噛む面・頰側・舌側に分けて、右上から左上、左下から右下のように一筆書きのイメージで磨くと、磨き残しが少ないです。夜寝ている間は唾液の分泌が抑えられて細菌が繁殖しやすいので、食後だけでなく起床時や就寝前も磨くとより良いでしょう。

2.歯間ブラシ・デンタルフロスで歯と歯の間を磨く
歯ブラシだけで歯と歯の間は磨けないので、歯間ブラシかデンタルフロスを併用しましょう。毎回の歯磨きで使用するのが理想ですが、難しければ1日1回就寝前だけでも使用しましょう。デンタルフロスには、糸状のものやホルダーに糸が付いたものがあり、毎日使いやすいものを選ぶのがポイントです。

3.舌ブラシで舌の上を磨く
舌ブラシか普通の歯ブラシで、舌の上を奥から手前に向かって優しく撫でるように動かします。汚れが溜まっていたり舌の上が乾燥していたりすると1回では取れませんが、毎日続けることで徐々に薄くなっていきます。一度に取ろうと強く擦るのは逆効果です。

4.マウスウォッシュでうがいをして仕上げ
歯磨きが終わったらマウスウォッシュでうがいをして仕上げましょう。薬用成分により虫歯や歯周病などを予防してくれます。例外として、歯磨きができないときは、スプレーやガムで対応する。仕事中など歯磨きできないときは、スプレーやガムなどを使って口臭を予防できます。あくまでエチケットとして考えて、家に帰ったら歯磨きをしましょう。

山根歯科医院のおススメ商品の紹介
【歯ブラシ】
・システマ
歯間部・歯頚部に磨き残しがある方、歯肉が薄く、歯肉退縮のリスクが高い方におすすめです。歯周ケアに最適な柔軟性のあるフラット毛で、毛先が歯肉にやさしくあたり、歯肉マッサージにも効果的です。

・タフト
毛は固め、一般の歯ブラシよりしっかりしたコシで、プラークを確実に落とします。

【歯磨き粉】
《チェックアップ》
歯科医院、ドラッグストアなどで販売されている歯磨き粉です。
・スタンダード
フッ素高滞留処方で、フッ素が口腔内のすみずみまで広がりやすいソフトペーストで歯や歯肉にやさしい低研磨性です。
・ルートケア
歯の根元が露出していたり、知覚過敏の方向けの商品です。研磨剤は無配号で、ジェルタイプの歯磨き剤になります。

《ジェルコート》
・ジェルコートF
高い殺菌力が特徴で発泡剤や研磨剤は無配合のジェル状の歯磨き剤です。
・ジェルコートIP
ジェルコートFの特性を持ったインプラント専用の歯磨き剤です。

・ブリリアントモア
ステインを浮かせて落とす、美白研磨剤です。

歯科医院のクリーニング後や、ホワイトニングの後の美白維持にもおすすめです。

【歯間ブラシ】
・DENT.EX歯間ブラシ
高い耐久性と、操作性を兼ねている歯間ブラシです。
サイズは4SからLLまで7段階あり、キャップ付きなので衛生的です。

・デンタルフロス リーチ
歯と歯の間、そして歯と歯ぐきの境目にたまりやすい歯垢をやさしくきれいに除去する歯科用のナイロン糸です。ワックス加工で歯の間に入りやすく、初心者の方にもおすすめです。

【マウスウォッシュ】
・コンクールF
口の中の菌を殺菌し、口臭防止に効果的です。水に数滴入れてうがいをします。

まとめ
口を清潔にすることで口腔機能の維持、または回復、それに伴う食事機能の向上により、栄養失調の防止や、免疫機能の向上が期待できます。毎日歯磨きをしているつもりでも、ただ磨くだけではオーラルケアは不十分になりやすいので、汚れが溜まりやすい場所や、適切な商品の使い方などをしっかり知ることが大切です。
いつまでも健康的な生活が送れるよう、まずはオーラルケアを見直してみませんか。気になることや、疑問に思うことがありましたお尋ねください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。
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