今週土曜日はセンター試験です。
受験される方は、インフルエンザが流行っているようなので気を付けてください。
先日、患者さんに義歯の説明をする際、保険内義歯と保険外義歯とどう違いますかと尋ねられました。
一言でいえば費用が違うということです。ただ、どうして違うかというと素材や時間が違うからです。
まず、素材の観点から説明します。
保険内義歯はプラスチック製品でできている為、割れやすく、厚いのので違和感があります。(薄いと割れてしまうので)
保険外義歯の場合、ケースバイケースですが金属床などのような丈夫な素材で使用することが多いので割れません。また、シリコンなど使用している場合、耐久性が増して20年くらい持つものもあります。また、厚さも保険内義歯に比べて薄いので違和感や不快感が軽減されます。
また、部分義歯の場合、保険内義歯はクラスプが見えて審美的に問題がある場合でも保険外義歯はクラスプのない(ノンクラスプデンチャー)のように審美的問題ない義歯を作ることができます。
時間においては、保険内義歯の場合は製作工程が印象→BT→試適→セットと4つの工程で仕上がりますが、保険外義歯の場合は、その一つ一つ工程に対して時間をかけて精密に仕上げていくので時間がかかります。良いものを作るには時間がかかるのは仕方がないですね。
保険内義歯の利点・欠点
【利点】
➀費用が安い
【欠点】
➀プラスチック素材なので割れやすい
➁クラスプを付けることによって審美的良くない(部分床義歯)
➂厚みがあるので違和感や不快感が出やすい
保険外義歯の利点・欠点
【利点】
➀割れにくく丈夫(強度が優れている)
➁クラスプを付けなくていいので審美的に良い
➂厚みが少なく、フィット感が良いため違和感・不快感が少ない
【欠点】
➀保険外治療のため費用が高い
➁一つ一つの製作工程と精密にするので時間がかかる
以上のようなことを考えて、義歯の選択をするといいと思います。
院長 山根