最近、インプラント相談の患者さんが増えてきたように思います。
本日は75歳の高齢者の方から、「私にはインプラント治療が出来ますか?」「どれぐらい持ちますか?」などのご質問をいただきました。
そこで今回は、インプラント治療についての質問にお答えしたいと思います。
目次
「私にはインプラント治療が出来ますか?」
インプラント治療は、年齢的には18歳以上であれば高齢者であっても問題なく治療することができます。また骨の量が少ない場合でもGBR法、サイナスリフト法、ソケットリフト法などを行えば治療することができます。これらの手術は外科的な負担の多い手術なので、その点はご理解いただきたいと思います。
「インプラントはどれぐらい持ちますか?」
骨の量が多い場合のインプラントと比べると、ややインプラントの寿命も短いと思います。それでも生存率は10年で90~95%ぐらいと思いますので、ブリッジや義歯に比べるとはるかに寿命は長いと言えます。
「インプラント治療が出来ない人はどういう人ですか?」
インプラントが出来ない人はというと18歳未満(顎の発達段階)な方や、重度の糖尿病、重度の骨粗しょう症などはインプラント治療ができないと思います。また骨の量が極端に少ない場合もインプラント治療は無理なのでそのあたりはCTを撮影し、しっかりと検査しないといけません。
インプラントを長く持たせるには…
インプラントの寿命は、メンテナンスがしっかりとできているかどうかが重要なポイントになります。メンテナンスがしっかりとされていないとインプラント周囲炎になり、腫れたりしてインプラント自体が脱落してしまいます。つまりインプラントの寿命は短くなってしまいます。定期的なメンテナンスの重要性をしっかりと認識していただけたらと思います。
インプラントはブリッジや義歯に比べて寿命が長いです。ブリッジは失った歯の両隣在歯を支柱として橋を架けるように歯を入れる方法ですので、支柱となる両隣在歯を削合することになります。その為、両隣在歯に負担がかなりかかってしまいます。そのため、支柱の歯がダメになり将来義歯になってしまう可能性があります。
ブリッジの寿命は7年ぐらいと言われています。入れ歯の場合はブリッジのように支柱となる歯を削合することはありませんが、やはり留め金をつけるので負担がかかります。また、使用するにつれて入れ歯が劣化し緩くなったりすり減ったり破損することもあります。入れ歯の平均寿命が3~4年と言われているので、それに比べてインプラントの寿命は長いと言えます。
インプラント治療に関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。