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知覚過敏について

2021年8月24日

本日は“知覚過敏”についてお話ししたいと思います。
みなさんは、冷たいものや熱いもの、また歯みがきをしている時に、「あっ痛い!」と感じることはありませんか?このような症状が出た場合、知覚過敏症を疑う必要があります。

知覚過敏症の原因にはいくつかあります。
まずひとつの要因として、強いブラッシング圧で磨いたり、歯ぎしりや食いしばりによってエナメル質が摩耗しエナメル質の内側にある象牙質が露出して起こる場合があります。象牙質が露出してくると、歯の神経に過度な刺激がかかり、「あっ、痛い!」というような症状が起こりやすくなります。
その他の要因としては、歯周病です。歯周病が進行し、歯肉が下がると歯の根っこが見えてきます。根っこの部分はエナメル質に覆われている部分が少ないため、小さな外的刺激が加わっただけでも沁みる症状が出てきます。知覚過敏が進行すると歯髄処置(抜髄)をしなければなりません。

予防法としては、まずは正しいブラッシング法を身につけることです。時々、患者さんから「毎日歯を磨いているのにどうしてこのような症状が出るの?」という質問をいただくことがあります。食後に歯を磨くことも大切ですが、正しい磨き方をマスターすることがとても重要です。強いブラッシング圧で歯を磨かないよう注意しましょう。また歯ぎしりや食いしばりが原因と考えられる場合は、マウスピースを使用することをお勧めします。
歯肉が下がる原因は、歯周病が考えられます。歯周病の予防法としては、正しいブラッシング法をマスターすることですが、それに加えて汚れが付着しやすい部位(歯と歯の間)などの清掃にフロスや歯間ブラシを使用することが大切です。
歯周病は知覚過敏症をおこす原因ですが、進行すると歯の神経の炎症(歯髄炎)を起こしたり、さらに重度になると歯のあたりの骨が溶けて歯が動揺するようになり抜歯をしなければならないこともあります。何事も早期発見、早期治療ですね。

当院では知覚過敏の予防法として、歯科衛生士がブラッシング指導、歯間ブラシ・フロスの使用法、患者さんにあった歯ブラシの選択などを指導しております。歯周病の予防法においては歯石除去(スケーリング)、レーザー治療、薬液塗布、光力学療法など幅広く行っております。歯の知覚過敏症にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

去年より現在に至るまで新型コロナウイルス感染症の話題が多いですね。
鳥取県でも8月になって感染者がずいぶんと増えてきました。
コロナ対策においては今まで以上に気を付けていかねばなりません。
どうぞみなさまもご自愛ください。

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