食べるために無くてはならない “歯”。
その大切な歯を失う3大原因はなんでしょうか?
それは、
1位:「歯周病」
2位:「むし歯」
3位:「破折(歯が欠けた・割れた状態)」
です。
中でも「歯周病」は、糖尿病や心臓病と同じ仲間の生活習慣病に位置づけられています。
また、歯を失う原因の割合からいうと、歯周病が40%、虫歯が30%、歯の破折が20%と言われています。
では、これらの原因を一つ一つ詳しく説明します。
目次
1位:歯周病
歯周病は良くサイレント・ディシーズ(静かなる病気)と呼ばれています。初期の段階ではあまり自覚症状がありません。しかし、歯周病が進行すると歯茎が腫れたり、噛むと痛みが生じてきて歯がグラグラと動揺してきます。これは歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてなくなってしまうからです。歯がグラグラしてくるとほとんどの場合、歯を抜くこととなります。中高年の方は歯周病で歯を失いやすい傾向があります。
2位:虫歯
虫歯は歯を失う原因として歯周病に次いで多いです。虫歯の場合、かなり進行していないと抜歯にはなりません。初期段階では、「少ししみる」「違和感がある」といった軽度な症状ですが、進行すると歯の神経が炎症を起こし、さらに進行すると歯根の先端に膿が溜まり歯茎が腫れ、噛めなくなり抜歯をすることになります。歯周病は中高年層の方が多いですが、虫歯の場合は若年層が多いです。また、治療をしたとしても歯が完全に元に戻るわけではないので、歯の寿命そのものが短くなってしまいます。
3位:歯の破折(歯が欠けた・割れた状態)
歯が破折するとほとんどの場合、痛みが出て噛めなくなります。歯の表面が欠けた場合は修復して治すことができますが、歯の根っこが破折した場合はほぼ抜歯することになります。
歯が破折する原因は?
①事故でぶつけた
②硬いものを噛んだ
③歯ぎしりや食いしばり
④咬み合わせが悪い
歯の破折は一つの歯に過度な咬合力が加わった時に起こりやすいです。また失活歯(神経処置を行ったことのある歯)は生活歯よりも脆くなっているため破折しやすいです。失活歯は虫歯が進行して治療した歯なので、ある意味ではむし歯が原因ともいえるかもしれません。
上記にあげた原因の予防法は?
それは、定期的にメンテナンスをすることです。
歯周病や虫歯の場合
歯周病や虫歯は早段階で治療を行えば歯を失うことはありません。歯周病や虫歯の予防には、歯みがきなどのセルフケアに加え、歯科医師や歯科衛生士など、専門家によるサポートが大切になってきます。定期的な歯科健診もおすすめしています。
歯の破折(歯が欠けた・割れた状態)の場合
歯の破折の防止としては歯ぎしりや食いしばりによるダメージを防ぐためにマウスピースを使用することをおすすめします。
咬み合わせが悪い場合
咬み合わせを整えるために矯正治療が必要なこともあります。咬むと痛い・歯茎が腫れた・歯が動くような気がする・歯茎から膿が出てきたなどの症状が出た場合は早めに歯医者に受診をしてください。
お口の中のことで何か気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。