電話する

地図

予約・問合せ

メニュー
ヘッダーオファー

口角炎ってなに?

2022年11月25日

冬になると、口角炎になったのかな?と言われる患者さんが毎年いらっしゃいます。

1つ1つ口角炎の原因、治療法を説明していきますので、お読み下さい。

 

唇の端が切れて出血や、かさぶたになってきたと思ったら、口を開けたはずみでまた切れてしまったり、くり返してしまう場合「口角炎」かもしれません。

口角炎とは、唇の端(口角)に生じる炎症です。両側または片側の口角に、赤みや亀裂、ただれなどの症状が表れます。軽度であればかゆみ程度の症状ですが、症状が強くなると口角が裂けてかさぶたができ、痛みを感じることもあります。ただれや亀裂が生じると、口を動かすときに痛みや出血を伴うこともあります。

口角炎の患部がかゆかったり、かさぶたができて気になると、触りたくなってしまうことがあるかもしれません。しかし、患部を刺激すると治りが遅くなるため控えた方がよいでしょう。

乾燥する季節ですし、1、2回、唇の端が切れただけなら、口角炎は自然に治っていくこともありますので、様子を見ていてもよいかもしれません。

通常は、3日程度で自然に治癒しますが、1週間以上長引く場合には皮膚科や歯科医院を受診し、相談しましょう。

鳥取市 歯医者 口角炎 唇 炎症

口角

 

~どうして口角炎になるの?~

口角炎になる原因はいくつか考えられるものがありますし、いくつかの原因が複合的に絡み合っている場合もあります。

口角炎の主な原因は、口唇ヘルペスやカンジダ症といった感染症や、免疫力の低下や栄養不足、唇の乾燥などが考えられます。

 

  • カンジダ性口角炎

カンジダ菌と呼ばれる真菌によって、口角炎を発症しているケースがあります。

常に体内にあるとされるカンジダ菌への感染によるカンジダ性口角炎は、健康な人であればあまりかかることはありません。しかし、加齢や全身性の病気、副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤などの使用により免疫力が低下することで起こることがあります。カンジダ性口角炎にかかりやすくなる全身性の病気には糖尿病、肝疾患、HIV感染症などがあり、なかなか治らない口角炎をきっかけにこれらの病気が見つかることもあります。

また、唾液の量が減るドライマウスの場合、唾液に含まれる抗菌成分が減ってしまうことでカンジダ性口角炎になりやすい傾向があります。

  • 細菌性口角炎

黄色ブドウ球菌・レンサ球菌など、真正細菌による口角炎も存在します。

 

  • 接触性口角炎

接触性口角炎は、化学物質・アレルゲンに接触したことで生じる口角炎です。化学物質に毒性に反応したものを「一次刺激性接触性皮膚炎」、食物などアレルゲンによるアレルギー反応を「アレルギー性接触性皮膚炎」と呼びます。

 

  • アトピー性の口角炎

アトピー性皮膚炎が口角に発生することがあります。アトピーの素因を持った人に発生する口角炎になります。

 

  • 機械的刺激による口角炎

義歯、かみ合わせなどが合わない、唾液が日常的に付いているなど、常に刺激が続くことで口角炎になることがあります。

 

  • 全身性疾患による口角炎

ビタミンや鉄分などの栄養不足や、糖尿病など全身性の疾患から口角炎になることがあります。

ビタミンB2、B6の不足も口角炎を引き起こす原因の1つです。これらの栄養素は、皮膚や粘膜を正常に保つはたらきを持っています。偏った食生活はもとより、アルコールの大量摂取などによって十分にビタミンが吸収できない場合にも、ビタミンB2、ビタミンB6が不足してしまうことがあります。

 

*ストレスなどによる免疫力の低下

ストレスなどによる免疫力の低下は、ヘルペスやカンジダなどによる感染症を引き起こす原因となります。普段は悪影響を及ぼさない菌も、ストレスなどで免疫力が下がると活発になりやすく、疾患を発症しやすくなります。

*唇の乾燥

唇が乾燥していると、口角炎になる恐れがあります。口角は特に皮膚が薄いため、乾燥した状態で口を大きく開けると亀裂が入る可能性が高まります。
唇をなめる癖がある人も、唾液中の消化酵素によって余計に唇が乾燥してしまい、口角炎になりやすいです。特に唾液分泌が多い乳幼児は、自身のよだれによって口角炎が起きることもあります。

 

~口角炎ができてしまったら?~

口角炎の治療は原因によって異なります。休息や生活習慣の改善、薬の使用などのセルフケアで症状が改善することも多いですが、症状がなかなか改善しない場合や、再発を繰り返す場合には皮膚科や歯科の専門医による診断や治療が必要になることがあります。

乾燥や皮膚への刺激、アレルギーなどが口角炎の原因になっている場合は、その原因を取り除きます。その後は、辛いものなど口角炎への刺激となる食品を取らないようにしたり、かさぶたを刺激しないようにしたりして患部の安静と清潔を保ちます。

 

 

~専門医による治療~

口角炎の原因となっている刺激を取り除いたうえで、感染がみられる場合は原因菌に対する抗菌薬を使用します。また、ビタミンなどの栄養不足が口角炎を引き起こしている場合には、ビタミン剤による補充を行うこともあります。口角炎による痛みが強い場合は、痛みを和らげるための保護薬(ワセリンなど)やステロイドの外用剤が用いられることもあります。

長引く口角炎は内科的な病気(糖尿病や肝疾患など)が原因になっていることもあるため、口角炎の原因となりうる病気を診断し、治療を行うこともあります。

 

~予防~

口角炎は乾燥、栄養不足、ストレスや疲労、紫外線などのさまざまな原因によって引き起こされることがあります。これらを改善するような生活習慣を心がけましょう。

*ストレスをため込まないようにする

口唇ヘルペスやカンジダ症などの感染症は、免疫力の低下によって発症したり、悪化することが多いです。ストレスを溜め込まないように、適度に発散することが大切です。

また、免疫力を維持する上では、十分な睡眠やバランスの取れた食事は欠かせません。生活リズムの乱れを整えるよう意識しましょう。

*唇の乾燥を防ぐ

ワセリンやリップクリームなどで保湿し、唇が乾燥しないようにすることも対処法の一つです。
また、唇をなめて潤そうとしても、唾液中の消化酵素によってかえって逆効果になります。唇をなめる癖がある人は、意識してなめないようにしましょう。

 

口角炎は、感染症や免疫力の低下などが主な原因です。皮膚の疾患ではありますが、菌の繁殖などによりダメージを受けて発症したり、悪化したりします。

予防法に加えて、口内環境を良好に保って唾液中の菌の繁殖を抑え、口角炎を予防しましょう。

口角炎かな?と思っても、口角炎は原因によって「使用するべき薬の種類」が異なるので、自己判断での投薬は禁物です

2週間ほど経過しても治癒しなければ、念のために医療機関を受診しましょう。

 

 

<< 前のページに戻る



診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

診療時間
9:00~12:30
9:00~13:00
14:30~19:00
-
-
-
/
/
/
-
-
-
/
-
/
休診日:日曜日午後・祝日午後・木曜日
★ 変則診療時間:土曜日午後14:30-18:00
ご予約・お問い合わせはこちら
山根歯科医院の外観
フッターオファー
© 2021 山根歯科医院