口から吐き出される息とともに出てくる嫌な臭い、、、
これが口臭です。
・正常な匂い、生理的口臭(朝起きたときに感じるにおい)
・食べ物による口臭(にんにく、ニラなどの臭いの強いものを食べたときに発生するにおい)
・病的な口臭(歯周病や虫歯など)
・嗜好品による口臭(タバコやアルコール類)
このような病気やその他の原因で他人に不快な気持ちを与える匂いとなる場合があります。
口臭の原因として一番考えられるのは歯周病です。
歯周病の特徴は、歯周ポケットができ、口の中の細菌の住み家となります。
細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生し、口臭のもとになります。
そこで口臭チェック!!
1.歯ぐきからよく出血する
2.歯ぐきがよく腫れて赤くなる
3.口の中がネバネバする
4.グラグラした歯がある
5.歯と歯の間に食べ物がよくはさまる
6.虫歯がある
7.歯の表面を舌で触るとザラザラしている
8.義歯、ブリッジ、冠などが入っている
9.舌を磨いたことがない
10.口の中が乾く、パサパサしている
11.タバコを吸う
12.歯磨きをしない
上記の項目で複数当てはまっていませんか?
歯周病が原因な場合、歯周病により口腔内細菌に分解され、発生した物質が悪臭となります。
虫歯が原因の場合、食べ物が入り、食べ物が腐敗して悪臭となります。
歯磨き不良により、歯垢や食物残渣により口臭となります。
唾液が少ないのも原因となる場合もあります。(口腔乾燥症)
食べ物や嗜好品による口臭
にんにく、ニラ、ネギなど臭いの強いものを食べたり、アルコールや喫煙により一旦体内に取り込まれた臭いの元になる成分が胃の中で消化され血液を介して全身に循環し、肺を経由して吐き出される。
お口をきれいにしても臭うことがあります。
生理的口臭
朝起床時や空腹時に臭うことがあります。女性の場合、生理時やその前後ホルモンバランスの不調により口臭を感じるときもあるようです。
しかし、毎日食事をし、口の中では様々な代謝が行われているので、無臭でいることはありえません。あまり神経質にならず、強い臭いが出ないように気をつけていればいいのですが、問題となるのは病気によって発生する口臭です。
口の中の病気、鼻のどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気などが口臭と関連していると考えられていますが、口の中の原因が口臭全体の90%以上を占めています。
口臭が気になったら、まずは歯科医院で相談されるといいでしょう。
そして、臭いの強いものを食べたら、歯だけでなく舌も磨くとよいでしょう。
他人の口臭は気になるものですが、自分の口臭となると大抵自分では気づかないことが多いです。丁寧な歯磨きと、一週間に一回ほど舌専用ブラシ(タンクリーナー)やマウスウオッシュなどでお手入れすると、さらに効果的です。
また、口腔内乾燥症といって、通常健康な人で一日1~1.5リットルの唾液が分泌されていますが、その唾液が不足するドライマウスが最近急増しています。
常に口の中が乾燥していると虫歯・歯周病になりやすかったり、舌の痛み、口臭の原因、物がうまく飲み込めない、口が乾いて話しにくいなど様々な症状を引き起こす原因になります。
日頃から食生活に気を付け、歯科医院での定期健診をお勧めします。
当院では、歯周病リスク・虫歯リスク・口臭リスクなどが分かる唾液検査システムも実施しております。
マウスウオッシュ・舌ブラシなどについても、スタッフにお気軽にお尋ねください。