皆さん歯磨き出来ていますか?
歯ブラシにも沢山の種類がありますが、歯ブラシだけで、お口の中の汚れを清掃することは、意外と難しいと思います。
歯ブラシでは特に清掃の難しい隣接面(隣り合った面)などは、歯ブラシ以外に清掃用具を追加して使用することで、口腔内の状態を良好に保つことができます。
清掃用具の中でも、よく使用されている代表的なものについてお話します。
デンタルフロス
デンタルフロスは、主にナイロン製の糸で出来ていて、ワックスタイプ、アンワックスタイプ等があります。フロスの繊維がスポンジ状や帯状の物もあり、一般的には白い糸ですが、プラーク(歯垢)を見やすくするために、黒色や他カラーの物もあります。糸の太さや強度、伸縮性など様々です。
デンタルフロスは、歯と歯の間や、ブリッジポンティク基底部(繋がった被せ物のダミーの底の部分)の清掃に適しています。
小児の場合は、歯列が完成し、十分な空隙がない場合は、デンタルフロスによる隣接面の清掃をお勧めします。
特に、3~4歳頃は乳臼歯隣接面(奥歯の歯と歯の間)が、虫歯になりやすい所なので、保護者さんの仕上げ磨きとデンタルフロスの使用が効果的です。勢いよく通過させると、誤って歯肉を傷つけてしまうことがあるので、注意して使用しましょう。
デンタルフロスは、必要な長さを切って指に巻き付けて使用するタイプの物もあれば、操作が容易で、初心者の方にも使いやすいホルダー付きフロスもあります。
ホルダーの形も、F字型(前歯の清掃に適している)やY字型(奥歯の清掃に適している)等ありますが、フロスの太さや張り具合、ハンドルの角度や形態までさまざまです。
ホルダータイプのものは、フロスが緩んだり、切れたりしないしなければ、水洗いして数回繰り返して使用することもできます。
フロスを振動させてプラークを取り除く、電動フロスも市販されています。
歯間ブラシ
歯間ブラシは、歯間空隙(歯と歯の間隙間の広いところ)や、欠損歯(歯が無くなってしまったところ)に隣接する歯面や孤立している歯の清掃に役立ちます。
一般的には、ナイロン毛をワイヤーで止めた小さなブラシや、毛の部分がシリコンゴムでできたものがあります。
形態もストレート型(I字型)とアングル型(L字型)があり、ブラシ部分を交換するタイプや一体型のものがあります。
ブラシのサイズや形状もさまざまです。歯間ブラシで効率良く汚れを落とすには、まず、サイズ選びが大切です。
歯間ブラシは、歯間空隙より少し小さい太さのものを選んでください。誤った使用法で歯肉を傷つけたり退縮を起こす原因となります。
また、ワイヤーが曲がってしまったり、ブラシの毛が傷まなければ、水洗いして数回繰り返して使用することができます。
また、ブラシを振動させてプラークを除去する電動歯間ブラシも市販されているようです。
歯間ブラシとデンタルフロスの違い
歯間ブラシは、歯と歯の間に三角形の隙間のある方(歯茎がやや下がり気味の方)や、ブリッジが入っている方にむいています。
デンタルフロスは、歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間で、歯間ブラシが入りにくい程度に隙間が狭い方にお勧めです。
歯ブラシと併用でプラーク(歯垢)除去率アップ!
歯ブラシだけでは、歯の表面が磨けていても、歯と歯の間に歯垢が残り十分落としきれず、磨き残した歯垢が原因で虫歯になったり口臭が出たり、歯茎が腫れる歯肉炎や歯周病につながってしまします。
そうならないためにも、歯ブラシと併用して、歯間ブラシやデンタルフロスの使用をお勧めします。
歯磨き時、歯ブラシに加えて歯間ブラシデンタルフロスなどを使って、お口の健康を守りましょう。