みなさんは、食事をする時、歯でよく嚙めていますか。
歯に痛みがあったり、歯を失ってしまうと、上手く食事ができなくなります。
柔らかい物を食べたり、つい、飲み込んでしまったり・・・。
本日は、歯で嚙むことの重要性についてお話します。
よく嚙んで食事をすると、食感、歯と歯が接する感覚や味覚などの情報が、中経路の視床を経由して、さまざまな部分に届けられます。それらの情報をもとに、運動をコントロールし、脳も活性化され、舌や頬を嚙むことなく、咀嚼運動が行なわれます。
よく嚙んで食事をすることで、脳に多くの情報が送られ、脳のあらゆる部位を活性化させています。
~歯の役割は食べるだけじゃない~
*食べ物をかむ・・・歯の動きの第一は食べ物をかむことです。食べ物をかんで食べることで、私たちの体は栄製をとり入れています。
*顔の形を整える・・・歯がなくなると食べ物をあまりかめなくなり、のまわりの筋肉がおとろえて顔つきが交わってくることがあります。子どものころに虫個が多がったり、歯並びが悪かったけすると、顧の形に悪影響を与えることがあります。
*発音を助ける・・・歯がなくなると、歯の間から空気がもれてしまい、発音がうまくできなくなります。
*健康を助ける・・・歯の調子が悪くなると、嚙み合わせが思くなることから、頭が痛くなったり、肩こりなどの症状が出てくることがあります。
このように、歯の役目は、ただ単に食べるだけではない重要な役割を果たしているのです。
また、嚙んで食事することで、身体に良い影響をもたらします。
〜噛むことで脳の血流が増え、働きが活発に〜
噛むことで脳内の血流が増え、脳の運動野や感覚野、前頭前野、小脳などが活性化します。特に脳の前頭前野は判断、感情、行動、記憶、コミュニケーションなどをつかさどる重要な部分です。
〜記憶力の強化〜
噛むことは、脳の中心に近い場所にある「海馬」という部分も刺激します。
海馬は「記憶の司令塔」と言われる重要な部分です。また、海馬には、位置や場所、方向などを把握する空間認知能力もあります。海馬の機能が落ちると空間認識能力も低下するため、自分がどこにいるのかわからなくなります。
そのような海馬の機能が、噛むことで活性化されるのです。
〜幸福感の増加〜
『幸せホルモン』とも呼ばれ、心の安定に欠かせない脳内物質「セロトニン」は、
咀暇により増加することがわかっています。
分泌量が減少すると、不安になったり落ち込みやすくなったりするほか、目覚めも悪くなり、集中力も低下します。「セロトニン」は、一定のリズムで同じ動きをくり返す『リズム運動』を行うと活性化します。物を噛むという行為は、誰でも日常的に行うので、最も手軽なリズム運動が、”咀曜・噛むこと”といえます。
〜ストレス・不快感の軽減〜
脳内には、視覚や聴覚など五感から入った刺激が快か不快かを判別する部位があります。ガムなどを噛むと不快という信号が大脳に送られにくくなり、ストレスを感じにくくなります。
ただ、『嚙む』といっても、このようにさまざまな効果をもたらしています。
しっかりと嚙んで食事ができると、食欲も増し、美味しくいただけますよね。
楽しい日常生活を過ごすためにも、歯科検診をお勧めします。
何か気になることがございましたらお気軽にご相談ください。