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口の中全体の歯科治療について 〜高度総合歯科治療〜

2023年8月15日

皆さんは、歯医者さんに、どんな時に行かれますか?多くの方が痛みや嚙み合わせの不具合など、不快感を感じた時に行かれると思います。ただ、症状が軽い場合は、我慢して行かない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、その我慢したことが、口の中全体にさらなる悪影響を及ぼすことになります。

歯周病や虫歯を放置すると、だんだんと病変が進行して、抜歯するケースが出てきます。抜歯すると、歯周病・虫歯によって起こる痛みはなくなるかも知れません。痛みがなくなると、「もう歯医者に行かなくても大丈夫」という気持ちになってしまいがちです。しかしそれは大きな間違いです。歯が1本抜けたくらいだ。食べることには問題ない。と思っていると歯の病的傾斜によって、さらに欠損歯の増加ちつながります。例えば、第一大臼歯を虫歯によって、抜歯したとします。抜歯したことによって、今まで悩まされていた 痛みからは 解放されると思います 。そうなると痛みがなくなったので 、これで大丈夫と思ってしまう患者さんもいると思います。 ただそれは大きな間違いです。 両方の隣の歯が 病的傾斜を起こし 将来的に歯髄炎や 咬合性外傷によって 、歯根破折などを併発することになります 。

歯列のバランスが崩れて歯が傾斜していく。

そして両隣在歯を抜歯することに 将来 なる可能性が出てきます。 欠損 歯が 3、4本 と増えてくると口の中全体に崩壊が生じてきます 。なので歯周病 ・虫歯 ・欠損 歯を放置をすると負のスパイラルによって咬合の崩壊が起こってきます。「 痛みはなくなったので大丈夫 」「1本ぐらい抜けても何とか食べれる」と思っていると大変なことになります。 早め早めの治療が必要です。 当院に来院される患者様で、時々 高度総合歯科治療が必要な方がいらっしゃいます 。まずは 治療 の手順を説明します。

①診察・診断

レントゲン撮影 (パノラマ写真・エックス線写真) 口腔内写真・顎模型など作製し、患者さんお一人お一人の口腔内の状況を把握します。

パノラマX線撮影

パノラマX線撮影

デンタルX線撮影

デンタルX線撮影

歯医者 むし歯 歯周病 CT

②治療説明

検査の結果から、診断し、患者さんにしっかりと口腔内の現状を説明します。治療方法や費用治療期間について説明します。治療期間については、口の中全体の治療なので、長期間かかることは、ご理解していただきたいと思います。

③歯周治療と応急処置

高度総合治療が必要な患者さんの希望に沿って治療を行うようにしています。虫歯が進行しているケースでは歯髄処置、歯周病が進行して、動揺が大きいケースは抜歯を行い痛みや腫れを軽減するようにしています。保存可能な歯に関しては、歯石除去、予防処置を並行して行います。

④嚙み合わせが崩壊している場合は、仮歯や入れ歯を用いて咬合 回復

よくあるケースでは奥歯の欠損を放置して、対合歯 が廷出している場合などは、廷出している歯を削合し 場合によっては神経処置を行い 入れ歯を入れるスペースを作ることもあります。

➄本格的な治療

欠損 時にはインプラント・入れ歯など使用します 。また 長い間の咬合が崩壊によって、 歯列不正が起こっている場合は、矯正治療を行うことになります 。インプラント、入れ歯、矯正治療と並行して虫歯の治療 や歯周病の治療も行うことになります。 ただ、この段階ではインプラント・入れ歯においては 、仮歯・仮義歯の状態です。

⑥咬合口径の決定

本格的な治療を行った際は必ず 仮歯・仮義歯で 咬合口径を調整していきます。 咬合 口径が高すぎて 、 顎が痛くなり 場合によっては、顎関節症を引き起こす原因になります。 逆に咬合口径が低すぎると舌や頬を噛んだりします。 また 咬合口径が適正でなければ、 しっかり食べ物を噛むことが困難になります。 咬合口径を適正な状態に把握するためには何度か歯の調整が必要となります 。そのために調整しやすい 仮歯や仮の入れ歯を口の中に装着して、経過観察を行います。 最初に最終補綴物を装着すると、 この調整が困難になります。

⑦ 最終補綴物の装着

咬合 口径を決定して、しばらく経過観察を行い 審美的 ・機能的に問題がなければ、 仮歯や仮の入れ歯のデータをもとに 最終補綴物を作製ししていきます 。

鳥取市 歯医者 補綴物 被せ物 ジルコニア

⑧メインテナンス

最終の補綴物を装着した後は、虫歯 ・歯周病の再発防止のため メンテナンスを行うようにしています。 3ヶ月に一度、歯石除去、 PMTCブラッシング、ブラッシング指導などで、しっかりと丁寧に行うようにしています。

よく歯医者さんで、治療される時、「とりあえず 穴が開いているので詰める」「 とりあえず 痛みを取るための処置をする」といったことを耳にすることがあると思います。 以前は 当院でも患者さんの主訴に対して 単純に解決する治療をしていた時期もありました。 もちろん 他の問題がない状態であれば大丈夫かもしれません 。ただ、歯科治療は患者さんの局所的な問題点だけを解決するだけではなく、口の中全体を把握して、できる限り ベストな状態にして長期的に口の中の健康を維持していくことが大切だと思っています。 そのためには 患者さん 一人一人にベスト治療法を提案し丁寧に説明していくようにしています。高度総合歯科治療において、下の図のようになります。

 

 

上の図のように全て歯科治療を考慮して、高度総合治療は成り立っていると思います。矯正治療・インプラント治療・歯周治療・虫歯治療・審美治療において、必要かどうか判断し、必要であれば、高度な技術で、歯科治療を行うことだと思います。虫歯になりやすい方、欠損歯が多い方は、口腔内全体の治療が必要なケースが多いと思います。高度総合治療を受けられた方は、治療後、口腔内のベストな状態を長期的に維持するために、メインテナンスが必要です。また、定期的なメインテナンスだけでなく、セルフケアもしっかりしていただきたいと思います。

〜まとめ〜

高度総合治療は,確実な診断、 精密な治療が特に必要なケースが多いです。
そのためには 、治療方針、治療計画を作成し、 できるだけ無駄なく スムーズに治療を行っていき 、患者さんの歯科治療に対して 負担軽減に 治療回数、 診療費の軽減につなげていきたいと思っています。
今日のお話は少し難しい話 かもしれません 。ただ いろいろな治療の観点から 精密に行っていけば 、長期的に口腔内全体の健康を維持し、 食事をいつまでも楽しめることになると思います。
「私はもともと 歯が弱いので仕方ない」と思って、半分諦めている方も 全くそんなことはありません。
頑張って治療して口腔内の健康を いつまでも維持していただきたいと思います 。

また、何か気になることがあれば お気軽にご相談ください。

 

 

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