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根管治療の必要性とメリット・デメリット 

2023年8月29日

皆さんは、歯が痛くなると、歯医者さんに行かれると思います。その時に、「これは、虫歯が大きいので神経の治療を行いますね。」と言われた事はありませんか?実はこの「神経(歯髄)の処置」が、根管治療と言われているものです。根管治療では、虫歯や歯周病、咬合性外傷によって、歯の中にある歯髄が炎症や感染が起こった時、その歯髄を取り除き、綺麗に洗浄・消毒していく歯科治療です。では、どのような時に根管治療を行うのでしょうか。

①歯髄炎
虫歯が進行し 歯髄まで到着した場合、 歯髄炎と言って 歯髄 が炎症を起こし 痛みを伴うようになります。 症状として冷たいもの 温かいもの 、時には何もなくてもズキズキ痛みを生じてきます。

 

 

②歯髄壊死
咬合性外傷・歯髄炎 の 放置・ 重度の歯周病 ・進行した虫歯 ・歯の脱臼 など、で 歯髄壊死になってしまうことがあります。 症状として咬むと痛む(咬合痛)、 何もしなくてもズキズキ痛む (自発痛)などあります。 歯髄炎と違って、歯髄壊死の場合、歯髄が死んでしまっているので、冷たいものにしみるような症状は少ないです。 その他の症状としては 、その 歯の変色 が起こってくることがあります。

③根尖性歯周炎
虫歯によって 歯髄炎になっていても、痛みが軽いからと言って放置していると根尖性歯周炎に移行してしまいます。レントゲンで撮影すると歯の根の先に レントゲン透過像が確認することができます。 これは 根尖病巣と言われるもので、 根尖性歯周炎では多く見られます。 症状としては咬むと痛い、 歯茎が腫れる などの 症状を伴います。

 

 

根管治療のメリット・デメリット

・根管治療は痛みがあれば何でも 治療を行うわけではありません 。歯髄を残す可能性があれば、無理に 治療を行う必要はありません 。また、 根管治療にもメリット・デメリットがあります。

根管治療のメリット

・抜歯をしなくても保存できる
「あまりに痛みが強いので歯を抜いてください。」と言われる患者さんがいらっしゃいます。 痛む 歯を抜歯するすれば楽になるかもしれません。 ただ抜歯後、 噛み合わせが悪くなり 他の歯に悪影響を及ぼしてしまいます。例をあげると、抜歯をしたために両隣の歯 が傾斜してきて、噛み合わせが悪くなったり 場合によっては 、それらの歯の治療が必要となってきます。 欠損補綴を行っても隣の歯に負担がかかってしまい、 将来的に傷んでくる可能性があります 。歯科治療は、ご自身の歯を残すことが重要だと考えています 。そのためには、 根管治療は必要不可欠です。

 

 

 

・痛みが少なくなる                         歯髄炎、 根尖性歯周炎が原因で起こる 痛みは 、根管治療を行った後 喪失することが多いです。ただ 根管治療をおこなった直後は、噛んだ後 鈍痛は残ることがあります 。そのため 根管処置後の炎症を抑えるため、抗生剤 ・鎮痛剤の投与を行うようにしています。 特に虫歯が進行して歯髄炎になっている場合 や突発的外傷で歯が折れて歯の神経が出ている状態の場合は、 脈を打つような痛みが生じ 熱いもの 冷たいものにしみるということだけではなく、 ズキズキとした 痛みを生じてきます。 このようなケースでは、 根管治療をすると痛みが消失してきます。

根管治療のデメリット

・歯がもろくなる
根管治療を行うということは、神経を取ることだと考えてください 。神経の中には 、血管があり、それを通して歯に栄養を送る役割を果たしています。つまり、神経を取るということは 、血管をも含めて除去するということなので、 栄養源を失った歯になってしまいます。なので、歯がもろくなってしまいます。 ただ、神経を取ったからといっても、すぐにダメになってしまうということではありません 。ただ歯が割れたりするリスクは、神経がある歯に比べて高くなります。

・治療回数が長い
根管治療は、 感染根管処置であり手用器具を使って、 感染源である 歯髄を除去し 、根管内の洗浄 、根管内に再感染を起こらないようにするために 根管に薬を詰める、 土台の型取り 、土台の装着、土台 形成し 型取り、 被せ物の装着、といった色々な工程を行わなければなりません。通院回数の5〜6回はかかってしまいます。時々 ,処置後、 痛みがなくなったので これで大丈夫。と思って治療をやめてしまう方もいらっしゃいます。 これは後に歯を失う原因になりますのでご注意ください 。根管治療後は最低でも あと数回は通院していただけなければなりません。

・虫歯や歯周病 の再発に気づきにくい                虫歯や歯周病は痛みを伴って気づく場合が多いと思います。 根管治療を行った歯は冷たいものや 熱いものにしみるといった症状は、ほとんど 起こりません。 症状が出る場合は、根尖性 歯周炎になり、「咬めない、 歯茎が腫れた」といった症状のケースが多いです 。つまり かなり 大きな虫歯や 歯周病が分かってから、 進行した状態に気づくことが多いです 。その場合治療の選択として 抜歯 ということも少なくありません。 根管治療を行った歯 においては、 特に日頃のセルフケアや歯の定期検診が重要になってきます。

乳歯の根管治療

乳歯も永久歯と同様に、歯の内部に歯髄が存在し 永久歯と同様に虫歯が進行すると歯髄炎を起こし 痛みを伴うことがあります。  乳歯においても 根管治療をすることがあります 。乳歯において、特に気をつけなければならないことは、虫歯になると進行が早いため すぐに虫歯が神経まで到達してしまうことがあります。 しっかりホームケアを行ってください。 小さい子供さんの場合は 仕上げ磨きは必要です。 当院では8歳ぐらいまでは 仕上げ磨きを行うよう勧めています 。乳歯はどうせ抜けてしまうので大丈夫だ。と思っていると 大間違いです 。乳歯も神経があるので、 症状は出てきますし、 乳歯が、虫歯の進行で早期に抜歯になると、抜けた所の 両隣の歯が傾斜してきて、 永久歯の生えてくる スペースがなくなってしまいます 。そうなると噛み合わせが悪くなったり、 歯列 不正を起こし、 歯科矯正をしなければならなくなります 。乳歯は噛むだけの役割を果たしているのではなく、永久歯が放出するためのスペース 確保 の役割をしています。 乳歯も永久歯と同様に大切な歯なので、そこはしっかりと 認識していただきたいと思います。

まとめ

根管治療のメリット・デメリットをお話ししてきました 。本来は 根管治療は必要な歯科治療ではありますが 、将来の歯の寿命を考えるとできるだけ 根管治療を避けて、歯髄を保存していきたいと考えています。 もちろん 虫歯が進行して歯髄に炎症が起こって痛みが出ている場合は、 根管治療をしなければなりません。

当院の歯の神経を残すための取り組み

①まず歯科予防をしっかりと行う                               セルフケアの指導・ 歯の定期検診 ・ブラッシング 指導なのどを丁寧に行う

②虫歯治療において                                     詰め物や被せ物の治療を行う際は、 精密な治療を心がける

③正確な 審査 診断
虫歯になっているかどうか、 X 線 やCT などでしっかりと 検査を行い 早期発見 早期治療を行う

以上のことを念頭に入れて 歯科治療に取り組んでいます。

以前は 、根管治療後 何年か経つと、再度根管治療を行うケースが多かったと思います。 最近では、 歯科治療の進歩や 予防歯科が少しずつ 認識されて少しずつではありますが、 根管治療の予後・ 成功率も上昇傾向にあります。ただ、 できるだけ 根管治療をする必要がなく そして、いつまでも 口の中の健康を保っていただきたいと思います。 そのためには、歯のメンテナンス、 日頃のホームケア は、しっかりとしていただきたいと思っております。

色々お話ししましたが 、気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

 

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