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口内炎ってなに?  〜原因と予防法〜

2023年10月11日

「口唇が痛い」「歯みがきをしている時痛む」「会話がづらい」という経験はありませんか?
口の中を視診すると、口腔内粘膜(舌・頬・唇)などに、楕円形の白っぽいものが、みられることがあります。これが、口内炎です。
本日は、口内炎についてお話しします。

奥歯を確認するために口を大きく開ける女性

 

口内炎の種類と原因

口内炎は大きく3つに分けられます。

①アフタ性口内炎

②外傷性口内炎

③カンジダ性口内炎

 

アフタ性口内炎の原因

ストレス・睡眠不足・食生活の乱れなどによって、免疫力が低下することによって、アフタ性口内炎を発症します。症状としては、 円形 または 楕円形の 白い潰瘍で、口の中の粘膜 ・舌・ 唇・ 歯茎などによくできます 。アフタ性口内炎ができてしまうと、食事をする時・ 歯磨きをする時などに痛みを生じてきます。 また舌にできた場合痛みが生じるだけでなく、痛みで会話がしにくくなる時があります。

一般的には1~2週間ほどで落ち着いてきます。 ただ原因がストレスや食生活の乱れによるものが多いので規則正しい生活を行うようにしてください 。また 体調不良によっても起こることが多いので 食生活 の栄養バランスを考え 睡眠をしっかり取って体調を整えることが大切です。なかなか 症状が軽減しない場合は、歯科に受診してください。

歯科で行う治療法として レーザー治療と外用薬の口内炎治療薬の塗布を行います。当院では、ステロイド抗炎症薬 トリアムシノロンアセト二ドロ 口腔軟膏を塗布しています 。その他に 貼付薬を患部に貼ることもあります 。 軟膏を塗ったり パッチを貼ることによって 食物などによる刺激痛を緩和することができます。

また、口内炎の治療としてレーザーを使用することがあります。 レーザーを照射することによって口内炎の部分を殺菌消毒により治癒するのに1~2週間かかるところを数日で完治することができます。 また患部にレーザーを照射することによって、かさぶたのような膜ができ 早く痛みを取り除くことができます。

 

外傷性口内炎の原因

①入れ歯の不適合

②虫歯や歯周病

③ 口腔粘膜の損傷 (頬や舌を噛んだ場合や 火傷など

症状としては口腔粘膜の損傷によって、粘膜が赤く腫れたりただれたりし、そこに食べ物の刺激が加わることで鋭い痛みを生じてきます。 1~2週間に傷が治癒して治ることもありますが、 治らない場合は歯科に受診してください。 治療方法としては アフタ性口内炎と同様に口内炎治療薬の塗布や レーザー治療によって回復します。 入れ歯の不適合が原因の場合は、入れ歯の調整を行います。

 

カンジダ性口内炎の原因

①口の中の乾燥

②不衛生な入れ歯

カンジダ性口内炎は、通常は原因菌はカンジダ菌という真菌で通常は何も悪さをしない菌なのですが 体力が低下したり 口の中をものすごく不衛生な場合 、カンジタ菌が増殖し白い点が舌や口腔内膜腔に多く見られるようになります。 特に入れ歯を使用している人は要注意です。

カンジダ性口内炎の治療法

まずは 体力の回復です 。しっかり睡眠を取り 規則正しい生活を送ることが大切です。 そして口腔内のケアをしっかりする必要があります。 特に入れ歯を使用している方は、食後毎に入れ歯を洗うことを習慣にしてください。 水洗いだけなどではなく 入れ歯洗浄剤を使用して入れ歯の汚れを除去するようにしてください。

口内炎の原因菌のカンジダ菌は健康な人にはあまり 悪影響を及ばさない菌ではありますが、 体力が低下した基礎疾患のある方や高齢者の方は、 肺炎や食道炎の原因になることがあります 。「口内炎だからたいしたしたことない。 自然に治るだろう。」と思っていると大変なことになることもありますので 気をつけましょう 。

 

口内炎で歯医者を受診した方が良い場合

①口内炎が2週間以上経っても治らない 時

②口内炎が広範囲に広がっている時

③口内炎と同時に体調が悪く 発熱がある時

口内炎は、1~2週間で自然治癒することが多いですが なかなか治らない場合は、早めに歯科に受診することをお勧めします 。長期間になると 飲食物を摂取する際に痛みが生じ体調悪化することがあります。 そうなると口内炎も悪化してきますので気をつけましょう。 また、口内炎と同時に体調が悪く 発熱を伴う 場合もすぐ歯科を受診してください。

 

口内炎の予防法

口内炎の予防法として知っておいた方がいいことがあります。

①口の中をきれいにする・・・虫歯を治療する。適合の良い入れ歯を使用する 。しっかりとしたブラッシングを行う。

②刺激の強い食べ物を控える・・・辛いもの(唐辛子 わさび) 塩辛い食べ物 ( 梅干し)  酸性の強い食べ物 (パイナップル グレープフルーツ) など多く摂取すると口内炎になりやすいので 気をつけておく必要があります。また、口内炎に良い食べ物としてビタミン B が含有する食べ物がおすすめです。 ビタミン B2やB6は 、粘膜を再生を促すことが知られています 代表的な食べ物としてごま レバー 枝豆 青魚 海苔 アーモンドなどです口内炎ができやすい人は食生活を考えた方がいいかもしれません。

③ 規則正しい生活を送り ストレスを減らす・・・  食生活のリズムが乱れ 睡眠不足が頻繁に起こると口内炎を起こしやすくなります 。ストレスを溜めないように日頃から心がけてください 。ストレス解消法は個人個人によって異なると思いますが、しっかり休息し趣味を楽しんだり たまには 体を動かすのもいいかもしれませんね。

 

口内炎ができた時にしない方がいいこと

①口内炎の部分を指で触る

②お酒を飲む

③激しい運動をする

口内炎ができるとつい その部分が気になって指で触ってしまうことがあります。 指には細菌がついていることが多いため 細菌感染を起こし 口内炎を悪化させてしまうことがあります。 気をつけた方が良いでしょう。 また舌で触ることも 控えてください 。お酒 や激しい運動をすると、口腔内の血流が促進され 痛みが強くなることがあります。 口内炎ができたらお酒や激しい運動をできるだけ 控えてください。

まとめ

口内炎は、基本的には1~2週間で自然に治っていくことが多いです。 2週間経っても治らない場合は歯科に受診してください 。特に体調が優れない人 高齢者で疾患がある人は要注意です。 気をつけましょう。

口内炎について 気になることがあれば、いつでもご相談ください。

 

 

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