6月26日 鳥取市内の幼稚園に行ってきました。
幼稚園児(年長組)とその保護者さんを対象に、『6歳臼歯の大切さ』について講演しました。
その後6歳臼歯のブラッシング方法などを実際に体験していただきました。
本日は、6歳臼歯の大切さと、予防法についてお話ししたいと思います。
みなさんは、『6歳臼歯』って、ご存知ですか?
6歳臼歯は、第一大臼歯と呼ばれていて、乳歯の奥歯の一番後方に生えてくる歯です。だいたい6歳ぐらいになると生え始める歯で、初めての永久歯です。
6歳臼歯は大人への第一歩です。この頃に下の前歯も永久歯に生えかわります。
6歳臼歯は生え始めから、6ヶ月から1年かけてゆっくりと生えてきます。保護者様の中には、7歳になるけど6歳臼歯が生えてこないと心配される方もいらっしゃいますが、心配ありません。萌出する時期は、個人差があります。 早い場合は4歳半から生え始める お子様もいらっしゃいます。 逆に8歳ぐらいでやっと生えてくる方もいます 。しかし 9歳 小学校3年生ぐらいになっても生えてこない場合は、一度かかりつけの歯科医院で診てもらった方が良いかもしれません。
目次
✿6歳臼歯の役割
① 永久歯の中で最も 噛む力が強い歯です。 食事をする時、 固いものを噛み砕いたり すりつぶしたりするとても重要な役割をしています 。噛む力において全体の1/3を受け持ち その力はだいたい60キロぐらいのです。
②消化を助けます。食べ物を噛み砕いたり すりつぶしたりすることで 唾液の分泌が多く消化を助ける働きをします 。唾液の分泌量が多くなることによって、口の中の自浄作用や 殺菌作用が働き 虫歯や歯周病の予防につながります。
③顎の成長の促進します。 6歳臼歯でしっかり噛むことによって、顎をよく使うので顎の発達にも重要な役割を果たしています。
✿注意すべきこと
6歳臼歯は虫歯になりやすいです。 どうして虫歯になりやすいのでしょうか。 6歳 臼歯は幼弱永久歯とも言われていて、生えて間もない時期は、歯の質が弱く 虫歯になりやすいのです。 歯の表面は生えてから2年ぐらいかけて 徐々に 歯の質が硬くなってきます。6歳臼歯は噛み合わせの溝がとても深いので食べた後 汚れが残り やすくなります 。しっかりと ブラッシングを行わないと虫歯になってしまいます 。6歳 臼歯は一番奥に生えてくるので歯ブラシの毛先が届きにくいです。 また 6歳 臼歯の生え始めは 乳歯の歯並び よりも低い位置にあり、汚れを取り除きにくいので注意が必要です。 6歳臼歯が完全に生えてくるまでには、6ヶ月から1年ぐらいはかかります。 その間に虫歯や歯周炎になってしまうお子様も多く いらっしゃいます。 この時期は、特にブラッシングには 注意が必要です。
✿6歳 臼歯のブラッシング法
ほっぺたの方から 歯ブラシを入れて、歯ブラシの毛先が 紙面に当たるように磨いてください。 通常 ブラッシング法では、6歳臼歯は完全に食べ物の汚れを除去することは難しいです。 1人でやりたがるお子様もいらっしゃると思いますが、 6歳 臼歯は念入りに歯磨きをする必要があります。 できれば8歳ぐらいまでは、 仕上げ磨きをしてあげてください。
当院では お子様 本人でもできるように、 歯科衛生士と一緒に歯磨きの仕方を練習するようにしています。 また 、6歳臼歯だけでなく、 他の乳歯の磨き方や、歯と歯の間を防ぐためにデンタルフロス、 歯間ブラシの使い方も練習しなければなりません。
✿歯ブラシの使用についての注意事項
口の中にあった歯ブラシの大きさを選択してください。 歯ブラシの毛先が広がったものは早めに新しい歯ブラシに交換してください。 毛先の広がったものを使用しても上手に歯が歯に付着した汚れを除去することができません。 目安として1ヶ月に1度は 歯ブラシの交換をしてください。時には 自宅で歯がきれいに汚れが取れているかどうかチェックするために染め出しをしてみるといいと思います。
✿食生活の習慣を改善
間食の回数を減らすことが良いとおもいます。 おやつをダラダラと与えると虫歯になりやすいです。 また食事が進まなくなります。おやつの回数は 1日1~2回程度で抑えてください。 回数が増えるほど虫歯になりやすくリスクは高くなります。
✿バランスの取れた食事を行う
歯に良い食べ物として、カルシウム ビタミンA ビタミン C を含む食べ物は 歯の 気質を強化します。
・カルシウムを含む食べ物 (乳製品 、チーズ 、ヨーグルト、 海藻類 、わかめ、 ひじき、 小魚)
・ビタミンA を含む食べ物 (人参 、パセリ、 ほうれん草、 卵 レバー)
・ビタミン C を含む食べ物 (ピーマン、 いちご 、ブロッコリー 、キウイフルーツ)
・歯に良い飲み物 (牛乳 お茶)
牛乳は、カルシウムを多く含んで歯に良い飲み物として代表的なものです 。日本茶は、カテキンやフッ素が含まれているため 抗菌作用や虫歯予防に良いです。
✿注意する食べ物
・歯にくっつきやすく 砂糖が多く含まれている食べ物 (チョコレートや キャラメルなど)
・口の中を酸性にする食べ物 ( ケーキ アイスクリームや キャンディーなど)
・注意すべき 飲み物 (スポーツ飲料 ジュース 炭酸飲料)
注意すべき 飲み物 食べ物を与える時は、食べた後、歯みがきをするか、 最後にお茶や水を飲むようにしましょう。 子供の歯の虫歯予防にはとても大切なことです。
・よく噛んで食べる習慣をつける
よく噛んで食べることは、 虫歯や歯肉炎の予防にはとても大切です。 よく噛むことによって、唾液の分泌量が多くなり 虫歯や歯肉炎になりにくくなります。 このことは、大人の方にも大切なことです。 特にお子様にとっては、よく噛むことは 顎の発達を促進されるので とても大切です。 最近は食生活が柔らかいものが多く与えられ、 硬いものが苦手な子が増えています 。しっかりと噛んで顎を使って食べるようにしてほしいと思います。
・歯医者さんって行う予防法
★フッ素塗布
フッ素は歯科医院に行って定期的に行ってください。 フッ素は歯の歯質強化になるため、虫歯の予防になります。
★シーラント処置
シーラントとは、虫歯になりやすい歯の溝の部分に前もって プラスチック樹脂を埋め込んで 虫歯予防を行うことです 。主に6歳 臼歯に使用しますが、乳臼歯にも行うことがあります。
《シーラントの処置の手順》
歯の溝の部分をしっかり洗浄しする
⇩
シーラントする部分を乾燥する
⇩
歯の溝にシーラントを入れていく
歯を削ったりすることがないので、お子様も安心してできる処置です。 一度 、歯科医院で相談してみられてはいかがでしょうか。
✿まとめ
6歳 臼歯を虫歯から守るためには、色々なことに気をつけなければなりません。 特に生活習慣の改善は、とても大切なことです。 また、生えたばかりの永久歯は歯質そのものが弱いため、一度 虫歯になると進行するスピードは大人の歯よりも早いです。 当院では、定期検診をおすすめしています。 虫歯の早期発見 ・早期治療はもちろんのこと虫歯 ・歯肉炎にならない予防ための予防処置もしっかりとしていただきたいと思います 。
何か気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。