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歯と虫歯の基礎知識

2023年11月14日

本日は、歯と虫歯のの基礎知識として、歯の構造や、虫歯の進行状態についてご説明致します。

 

〜歯の構造〜

 

鳥取市 歯医者 歯周組織の構造

 

【エナメル質】

エナメル質は、歯の一番外側を覆っている目に見える表面の硬い層のことです。 健康なエナメル質は薄い黄色や、白っぽいグレーまたは青みがかった白などの色があります。 エナメル質は、人間の体の中で最も硬い組織です。 大部分はミネラルで構成されています。 神経(歯髄)や象牙質を包んで守っています。

 

【象牙質】

象牙質は、エナメル質の内側にあり、歯の本体を形作っている部分です。 象牙質は硬組織の成分である無機質(ハイドロキシアパタイト)が70パーセントで、残りはコラーゲンなどの軟組織でできており、弾力性や柔軟性をもつので、エナメル質の衝撃などによる破折を防ぐことができます。 (硬いエナメル質は割れやすいとも言えます。)歯の神経(歯髄) を包むもっとも厚い部分で、歯のほとんどが象牙質です 。知覚があるので、むし歯がここ までくると、しみたり痛んだりします。

 

【セメント質】

セメント質とは、歯の歯根部を外側を覆う硬組織で歯根膜(歯の靱帯)が付着し歯槽骨と結合を手助けしています。 このセメント質が咬合力(歯ぎしり、くいしばり)などの過大な力を受けると肥大し、その後剥離を起こすことがあります。 セメント質が剥離すると、そのセメント質が感染源となり歯肉は腫脹、歯肉からの排膿が起きます。歯根の表面を包む薄い硬組織で、 歯を歯槽骨に固定 する役割をします。

 

【歯髄 (神経)】

「歯髄」(しずい dental pulp)とは、俗にいう歯の神経のことです。 歯の中心に位置し、象牙質で囲まれた歯髄腔にあります。 歯髄腔とは、歯の神経である歯髄が入っている腔所です。歯の中心部にある軟組織で血管と神経でみたされて います。むし歯がここまで到達するとズキズキと痛み ます。

 

 

〜歯周組織の構造〜

 

【歯根膜】

歯根部分の表面(セメント質)と歯槽骨の間を結び付ける繊維性の結合組織を主体とした組織です。 食べ物をかむときに歯にかかる力を吸収・緩和し、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをしています。かむ力のコントロールをするための感覚があります。

 

【歯槽骨】

歯槽とは、歯(の根)がはまり込む顎骨の穴をいい、歯槽骨はそれを構成している骨のことです。 歯槽骨によって歯は支えられており、歯槽骨と歯の間にはクッションの役割をしている歯根膜という組織もあります。 歯周病が進行すると、歯茎だけでなく歯根膜や歯槽骨にまで炎症が及び、この状態を歯周炎といいます。顎の骨の中で歯がはまりこむ部分の骨のことです。

 

【歯肉 (歯ぐき/遊離歯肉 付着歯肉)】

口腔粘膜のうち、歯のまわりで歯を支えているピン ク色のやや硬い部分のことです。歯根を取り巻き、歯槽骨と接合している歯周組織の一部です。 一般的に歯茎とも呼ばれます。 健康的な歯肉は、きれいなピンク色をしていますが、炎症を起こしていると赤色に変色します。

 

【歯周ポケット(歯肉溝, ポケット)】

歯と歯肉との隙間の溝状の部分のことです。健康な歯ぐきでは、この溝の深さは1~2mm程度ですが、この“ミゾ”にプラーク(歯垢)がたまり、プラークの細菌により歯肉が炎症を起こし腫れていき、“ミゾ”が深くなります。 これを歯周ポケットといいます。 進行すると歯肉が破壊され、歯周ポケットはより深くなり歯周病となります。

 

〜虫歯の進行状態 〜

C₁

エナメル質のむし歯(C1)

歯の表面(エナメル質)の限られた狭い範囲に穴ができている状態。

【症状】

痛みやしみる感じはない。

エナメル 質までの虫歯で自覚症状はほとんどない。

 

C₂

象牙質まで進んだむし歯(C2)

むし歯が歯の内部に広がり、象牙質まで進んだ状態。

エナメル質を超えて 象牙質まで到達した虫歯 。

【症状】

しみる など 自覚症状も出てくる。

冷たい飲食物で痛みを感じる。

 

C₃

神経まで進んだむし歯(C3)

むし歯が神経(歯髄)まで進んでいる状態。

表面の穴は必ずしも大きくなく、内部で広がっていることがある。

歯髄 ( 歯の神経)にまで及ぶ 虫歯 。

【症状】

激しい痛みがある。

ズキズキ痛む など 症状が出てくる。

 

C₄

歯根だけ残ったむし歯(C4)

歯冠部(歯ぐき〈歯肉〉から上の見える部分)がほとんど崩壊し、歯根だけ残った状態。

【症状】

神経(歯髄)が死んでしまい、痛みを感じなくなる。神経(歯髄)が露出し、細菌に感染すると、根の先に膿が溜まったり、痛みが起こったりすることがある。

 

鳥取市 歯医者 根管治療 痛み 抜髄 残髄 抜歯   鳥取市 歯医者 根管治療 痛み 抜髄 残髄 抜歯

 

放置すると全身の健康を害する病巣となるが、この状態になると治療は困難になり、通常は歯を抜くことになります。歯冠は崩壊し 神経も感染して歯の根の先まで炎症が起こります。

 

 

 

虫歯が進行していくと、治療も長引きます。

日々のホームケアと、定期的に検診し、早期発見早期治療に心がけましょう。

また、気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

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