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顎が痛い・口が開かない時どうする?(顎関節症)

2023年11月29日

最近は、顎が痛い・口が開けにくい と言われて来院される患者様がいらっしゃいます。「虫歯ではないのに、なぜ顎が痛いのだろう」と思われるも方もいらっしゃいます。顎が痛くなる原因には、いくつかあります。本日は、顎が痛くなる原因やその対処方法についてお話ししたいと思います。

顎が痛い・口が開けにくい そのような症状がある場合は、真っ先に考えられるのが、顎関節症です。顎関節症の原因には次のものが考えられます。

・歯ぎしり くいしばり

・歯列不正 嚙み合わせが悪い

・TCH(歯列接触癖) 長時間上下の歯が接触している状態

・顎関節の炎症

・顎の周りの筋肉の炎症

・変則的に物を咬む癖(例えば、右側だけで嚙むなど)

✿治療法

★歯ぎしり、食いしばりが原因の場合 

考えられることとして、過度な飲酒やストレスが考えられます。特に多い原因はストレスによるものが多いので、日常の生活習慣、規則正しく送り、しっかりと睡眠をとりストレス解消を心掛けることが大切です。そして、過度な飲酒は避けましょう。治療法としては、スプリント療法が一般的です。まず自分の口腔内の歯型を取り、その歯型にフィットするマウスピースを作製します。マウスピースは睡眠時に装着していただきます。マウスピースを装着することによって、顎関節の周りの筋肉の緊張緩和やリラックス効果が期待でき顎関節症の予防に大いに役立ちます。

★歯列不正、咬み合わせが原因の場合

まず原因となるものの改善が必要となります。方法として、矯正治療、補綴物のやり直し、虫歯・歯周病など、患者様お1人お1人に適した治療計画を考えなければなりません。例えば 1本 歯を失うと、どのように食事をするようになるのでしょうか 。よくあるケースは、歯がある方で噛むようになります。 つまり 片側で 物を噛むようになるので 噛み合わせがだんだん悪化し、顎関節症になるリスクが高くなります。 1本 失っても 他の歯で噛めるから大丈夫。と考えていると大変なことになってしまいます。 これは虫歯、 歯周病が原因で起こる可能性は、十分にあります。 早期に治療を行い 正しい位置でものを噛める状態を作っていかなければなりません。

★TCH(歯列接触癖)が原因の場合

TCHとは  Tooth Conditioning Habit の略で、上下顎の歯を長時間 接触させる癖のことです 。食いしばりと同じこと?と思われるかもしれませんが、 実は少し違いがあります。 歯ぎしりや 食いしばりは、長時間ではありませんが強い力で グーッと 噛んでいる状態ですが、 TCH の場合は小さな力で長時間 上下の歯が接触している状態を言います。通常 上下の歯が接触している時間は、だいたい20〜30分程度ですが TCH の方は長時間に及びます 。このような状態が続くと 、たとえ 弱い力であったとしても顎関節の周りの筋肉に負担がかかり 顎関節症になってしまいます。食いしばり 歯ぎしりの時と同様に歯の摩耗 、歯周病 、歯折の原因になってしまいます。 TCH の原因としては、ストレスがあげられます 。生活習慣を考え 、ストレスフリーな生活を送る必要があります 。また TCHを改善する方法として、お口の周りの筋肉の緊張緩和に努めることが重要です。

当院では、「あいうべ体操」を行うようおすすめしています。 今年も 幼稚園に行って、お口の体操を指導しています。 TCHのある方は、「あいうべ体操」を行うといいと思います。 行う時期は 入浴中や寝る前に行うといいと思います。 このあいうえ体操は、口呼吸の改善、 顔の歪み 、シワの改善にも有効な方法なのでぜひ一度試してみてください。

  「あ~」と口を大きく開ける

  「い~」と口を横に広げる

 「う~」と唇をとがらせて大きく前に出す

 「べ~」と顎先に向かって、伸ばすような感じで舌を出す

これを10回程度繰り返します。

 

★顎関節の周りの筋肉の炎症の場合

顎関節の周りの筋肉の炎症が原因の場合は、まず安静にして食事なども硬い食べ物は避けた方がいいと思います。 痛みが強い場合は、 薬物療法が必要となってきます。 非ステロイド系消炎鎮痛剤を投与することになります 。その他に顎関節の周りの筋肉のストレッチを行うことを おすすめします。 顎関節症に効果があるストレッチ法は3つあります。

・咬筋 マッサージ

・側頭マッサージ

・開口ストレッチ

です。

【咬筋マッサージ】

咬筋とは 物を噛む時の筋肉です 。この筋肉をマッサージすることです 。マッサージする場所は、ぐーっと、かみしめた時に盛り上がるところです 。そこに指を当てて円を描くようにグリグリとマッサージします 。朝晩 5分程度行います。

【側頭筋マッサージ】

側頭筋は、こめかみの部分で、そこに指を当てて円を描くようにグリグリとマッサージを行い 朝晩 5分程度行ってください。

【開口ストレッチ】

口を上に向けて上下に大きく開けます。 そして手で口の両側をすぼませながら 大きく口を開けるようにします。朝晩5〜10回ずつすると効果があります。

 

   咬筋マッサージ

 

 側頭筋マッサージ

 

 開口ストレッチ

 

★片則で噛む癖がある場合

このような場合、噛む側の顎関節に過度な負担がかかっています。 歯列不正や噛み合わせが悪いことが原因と考えられる場合は、 矯正治療 、咬合調整 被せをやり直す。ということをしなければなりません 。普段から 片則で噛む癖がある方は、バランスよく 両方で噛むように指導しています。

 

★その他の原因と頬杖 やうつ伏せ寝 などの癖の場合

顎関節に負担がかかり顎関節症になるリスクが高くなります 。できるだけ早く癖を改善していくようにしてください。

★顎関節症の予防と治療法のまとめ

顎関節症にならないようにするために、 顎関節に過度な負担をかけないことが必要です。そのためには、

《虫歯 歯周病の予防》

虫歯 歯周病放置しておくとその歯を失って 噛み合わせが悪化します 。このことによって顎関節症になるリスクが高くなります。

《両側でバランスよく噛む癖をつける》

片側だけで噛む癖がついて 顎関節に過度な負担がかかります。

《ストレス解消》

ストレスは 、歯ぎしり 食いしばり TCH の原因になります 。しっかりと睡眠を取り 規則正しい生活を送ってください。

《マウスピースで歯ぎしり予防 》

歯ぎしりの癖がある人は 、マウスピースを 歯科医院で作製し 装着してください。 そして 顎関節の負担を改善するよう心がけてください。

《顎関節の周りの筋肉が痛いと思った時》

顎関節の周りの筋肉のマッサージ をしてください。

マッサージの種類として 次のものがあげられます。 咬筋 マッサージ、 側頭筋マッサージ、 開口 マッサージ 、あいうべ体操

顎関節症で痛みが強い場合 、口が開けられない状態になった場合は、すぐに歯科医院に受診してください。 また、顎関節症の他の症状として 肩こり 偏頭痛 などの症状が出る場合もあります。 顎関節症を放置しておくとどんどん痛みが増して口が開けられなくなります 。そのため 噛み合わせが悪化したり 食事が上手に取れなくなり ストレスがたまり 心理的なダメージも大きくなります。 口が開けにくくなった 、顎が痛いと感じたら早めに治療を行うことが大切です。 顎関節症は、歯周病 虫歯と並ぶ 口腔内の第3の歯科疾患と言われています。多くの人がかかる可能性がある疾患です 。それだけに注意しておく必要があると思います。

顎関節の治療としてごく稀に手術が必要な場合があります 。それは 顎関節を構成している下顎骨の関節突起と側頭骨部分が感染して変位 や癒着をしていたり、 関節円板のクッションの役割をしている部分が変形して口を開けることができないような場合は手術が必要です。このようなケースは、全身麻酔が必要となり 病院歯科口腔外科で治療することになります 。当院でも過去 病院歯科口腔外科に紹介したこともあります。

口が開けにくい 、顎が痛いと感じたら いつでもお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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