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保険治療と保険外治療のどちらを選ぶ? ~補綴物~

2023年12月6日

歯科医院で詰め物や被せ物を装着しなくてはならない時、保険治療か保険外治療かどちらを望まれますか。と聞かれることがあるかと思います。その選択は最終的には患者様ご本人が、決めなければなりません。保険治療と保険外治療の違いやメリット・デメリットをしっかりと把握しなければ、自分自身で決めることは、なかなか難しいのではないでしょうか。本日は、保険治療と保険外治療の違いやメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。

保険治療は、健康保険が使える範囲で行うことができる治療のことで、患者様の費用負担は安価になります。患者様の年齢や所得によって費用負担は異なりますが、70歳未満であれば3割負担、70~74歳までは2割負担、75歳以上1割負担です。75歳以上の方でも所得が多い場合は、2割負担になります。いずれにしても保険治療を行えば患者様の負担は安く抑えることができます。また、全国どこで歯科治療を受けても費用は同じなので安心できるのがメリットと言えます。

では デメリットはどういうところでしょうか 。

まず 、歯科治療を行う際に決められた材質 治療方法をしなければなりません。 決められた材質とは、 例えば 虫歯の治療において最終的な補綴物として被せをする場合があります。 保険治療の場合の 被せ物の材質は CAD/CAM冠 ( プラスチック)または 、FMC( 金銀パラジウム合金)を使用することになります。  保険外治療に使用する被せ物は、セラミック冠 ジルコニア冠といった優れた性質の材料を使用することになります。 材質に差があるのですが では どういう違いがあるのでしょうか。その材質の特徴をお話しします。

保険治療の冠

★CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は以前は、保険適用外の被せ物でしたが、 2014年から一部 ( 小臼歯)が 保険適用になり さらに2020年度からは前歯部なども適用になり ほとんどの歯において 保険内治療で使用できる被せになりました。

治療をしている部分に口腔内スキャンを行い それによってコンピューター 設計を用って、被せを作製していきます。

《メリット》

・色調が白いので銀歯に比べて 審美的に良い

・金属アレルギーの心配がない

・ 費用負担が少ない

《デメリット》

・材質はプラスチックなので破折しやすい

・長期間使用していると変色 摩耗してくる

・他の冠に比べて外れやすい

・汚れや プラークがつきやすい

 

鳥取市 歯医者 補綴物 被せ物 CADCAM冠

★銀歯

《メリット》

・材質は金属で強度が強く破折しにくい ・安価である

《デメリット》

・ 審美的に良くない

・長時間使用していると歯や歯茎に変色が起こる 。

・汚れ プラークがつきやすい

・ 金属アレルギーを起こす可能性がある

・虫歯の再発や歯周病の発症が起こりやすい

鳥取市 歯医者 補綴物 被せ物 銀歯(FCK)

 

保険外治療の冠

★オールセラミック

《メリット》

・天然歯の色調に類似した被せを作製することができるため 審美的に優れている。

・汚れや プラークがつきにくい

・ 金属アレルギーが起こる心配がない

・歯や歯茎の変色が起こらない

・ 強度が優れているため 破折しにくい

《デメリット》

・費用負担が大きい

鳥取市 歯医者 補綴物 被せ物 ジルコボンド

★ジルコニアクラウン

《メリット》

・汚れや プラークがつきにくい。

・ 金属アレルギーが起こる心配がない

・歯や歯茎の変色がない

・天然歯の色調に類似しているので 審美的に優れている

《デメリット》

・費用負担が大きい

鳥取市 歯医者 補綴物 被せ物 ジルコニア

 

オールセラミック 冠とジルコニア冠の比較

色調においては 、オールセラミック冠の方が ジルコニア冠よりも優れています。 オールセラミック 冠は天然歯の色調 や透明感をしっかり出すことができるため 審美的には素晴らしい 被せ物です。 プラスチック や ジルコニアでは個人個人の天然歯の色調 や透明感を同じように出すことは難しいところがあります 。ジルコニアも審美的に優れた被せ物で色調も白く 自然な感じですが、 オールセラミック冠と比べると透明感 はやや劣ります 。審美的な面を重視する場合は、 オールセラミック冠がおすすめです 。対して強度を考えた場合は 、オールセラミックよりも ジルコニアの方が優れています。 ジルコニアは金属に匹敵するほどの強度を持っており 破折する 危険性はセラミックよりも少ないと考えます 。強度を重点に考えるなら ジルコニア冠がおすすめです。

 

保険治療について

保険治療は基本的に歯の痛みをなくす、 一時的に物を噛めるようにするための最低限度の治療に限定されます。 保険適用の被せ物と保険外の被せ物の比較をお話ししましたが将来を見据えた場合、 虫歯 ・歯周病の再発リスクや歯の変色 、被せの破折する可能性を考えると保険外の被せ物を使用した方が望ましいと言えます。

また 保険治療では、治療法によっても限定されます 。例えば 矯正治療やインプラント治療、 ホワイトニングなどを受けることはできません。 口腔内において 歯列不正になっているケースは、保険治療では治すことはできません 。歯列不正を放置していると噛み合わせが悪くなったり 虫歯や歯周病リスクが高くなります 。

その他 顎関節症なども起こってくる可能性もあります 。また歯を1本 失った場合、 保険治療ではインプラント治療が受けることができないため 入れ歯を装着するかブリッジを装着することになります 。そうなると入れ歯の場合 留め金をつけている歯が痛くなったり 入れ歯の装着に違和感があり つけない方もいらっしゃいます 。ブリッジの場合だと 両隣接歯の負担が大きくなり 歯の寿命が短くなる可能性があります 。歯の色が気になる方は、ホワイトニング をおすすめすることがありますが、 保険治療ではホワイトニング治療を受けることができません。ホワイトニング歯磨き粉を使用することで、歯が白くなったと言われる方がいらっしゃいますが、それは 歯の着色汚れやステインを除去したことによって歯が白くなったように見えるというもので、歯 そのものを白くするものではありません。 歯を白くしたいという願望が強い方は満足していただけることは難しいと思います 。保険の範囲で行う歯科治療において使う材料 材質 治療方法が制限されているため 以前 治療した歯が虫歯になり 、そしてまた歯を削って治療するということを繰り返すことが多くなります 。治療を繰り返すことによって最後には 抜歯をしなければならない ケースもあります。 1回の治療で精密な治療を行えば治療後の歯の虫歯や歯周病の再発リスクは減少し歯の寿命を延ばすことができます 。そのためには 場合によって保険外治療も考えてみる必要があると思います。

部分入れ歯入れ歯

ブリッジブリッジ

インプラントインプラント

 

保険治療をおすすめするケース

保険治療のメリットデメリット お話ししてきましたが 、当院では 保険治療をおすすめするケースもあります。ではどんな場合でしょうか。

虫歯が C 1程度で小さいケースです。 虫歯が小さい 場合は 保険治療でも十分な治療を行うことができます。 また再発リスクも低いということも考慮していきます。その他に 抜歯  、歯石除去、 ブラッシング指導などの治療は保険治療で十分 対応できます 。保険治療か保険外治療を必要とするかは、 かかりつけの歯医者さんに十分に説明を聞きながら判断していただきたいと思います。

まとめ

今日は 保険治療と保険外治療を比較してお話ししてきました。 メリット・デメリットがありますが、そこをしっかり理解して治療を受けていただくことがとても重要だと思います 。当院では 、歯科治療において 保険治療と保険外治療を丁寧に説明し 皆様に、ご納得して治療法を決めていただくことで安心して 歯科治療を受けていただきたいと考えています。 そしてできるだけ 自分の歯で いつまでも噛めるようになっていただきたいと思っています。

カウンセリング

何か気になる点があればいつでもご相談ください。

 

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