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小児の年代別ブラッシング指導と仕上げ磨きの重要性 

2023年12月27日

最近、1歳~2歳くらいのお子様を連れて、家族で治療やメインテナンスを受けられる患者様が多くいらっしゃします。

そんな時 、いつから歯磨きをしたらいいですか ?という質問があります。

顎に手を当てて考える男女

本日は、小児のブラッシング指導を年代別にお話ししたいと思います。

0〜1歳の頃は、ほとんど歯は生えていません。 というのも 歯が生え始めるのは、生後6ヶ月経ってからです。 それまでは個人差 もありますが、ほとんど歯は生えません。 当院では、ガーゼで軽く拭いてあげるくらいでよろしいと思います。

1歳ぐらいになると上下の前歯が2本ずつ生えてきます。 そして 1歳半ぐらいになると上下の前歯は4本ずつ生えてきす。 この頃から少しずつ 歯ブラシを持って磨くことに慣れてみるといいでしょう。

2歳ぐらいで 奥歯 (乳犬歯、第1乳臼歯) が生えてきます 。2歳半ぐらいになると第2乳臼歯が生え始め、 合計 20本の歯が生え揃えます。 当院では、2歳半ぐらいに乳歯が全部生えそろった頃に お子様に対して本格的に歯磨きを始めることをおすすめしています。

2〜3歳のお子様のブラッシング指導としては、まずは お子様自身で歯磨きを行う習慣が大切です。 歯磨きを 食後に行うことはとても重要です。 ただ、初めは お子様が嫌がって、なかなか上手にさせてくれない ケースもあるかと思います。 その場合は 1日1回寝る前に大人の方が、仕上げ磨きをしてください。 仕上げ磨きの基本は、寝かせ磨きです。 口の中がよく見えるように、お子様の頭を膝の上に乗せて明るいところで磨くようにしてください 。歯磨きを毎日行っても、しっかりと 磨かないと意味がありません。

 

★仕上げ磨きの注意事項と磨き方

・歯ブラシの持ち方はぺン グリップで力が入りすぎないように行ってください

大人の場合でも言えることですが、 特にお子様の場合は 力が入りすぎると歯肉を傷つけてしまうことがあります。 気をつけましょう。

・歯ブラシの毛先が広がったものは、使用しないでください。

歯ブラシの毛先が広がったもので歯磨きをしてもしっかりと歯の汚れを除去することはできません。 毛先が広がってしまったら 新しい歯ブラシを使用してください 。 目安として1ヶ月に1回は 歯ブラシを交換することをおすすめします。

・お口にあった歯ブラシの大きさを使用してください。

小児の歯磨きで、大人用の歯ブラシを使用してはいけません。 2〜3歳用の歯ブラシ、 6〜12歳用の歯ブラシ、年齢別に歯ブラシの大きさが違います 。お口の中にあった歯ブラシを使用してください。

 

★仕上げ磨きにかける時間

2歳〜3歳の頃は 乳歯列期の完成する時期ですので 2分〜3分くらい しっかりと磨いてください 。6歳以上になると混合歯列になります。 永久歯も生えてくる時期になります 。特に6歳臼歯は生え始めは幼弱永久歯と言って歯質が弱く 虫歯になりやすい状態です。 しっかりと丁寧に磨く必要があります。 4分〜5分ぐらいは時間をかけて歯磨きをしてください。「 仕上げ磨きをしている時間は30秒ぐらいです」と言われる保護者様がいらっしゃいましたが、 30秒では短いかなと思います。

 

★歯磨きの方法

右手に歯ブラシを持ち、左手でお子様の唇に指を添え歯を1本1本丁寧に磨くようにします。

歯ブラシの毛先全面ができるだけ 歯の表面に当たるようにし 横に小刻みに動かして磨くようにします。

歯 1本ずつ 歯ブラシのかかとを使って磨くようにしてください。

3歳ぐらいになると、大人と同じように本格的に歯ブラシを使い始める時期です。 お子様が自分で歯磨きをする時は、前歯しか見かけていない事があります。 奥歯を磨こうとしても、なかなかうまくいかず ただ歯ブラシを加えているだけで満足しているお子様もいらっしゃいます。 そのあたりは、足りない部分が多いのでしっかりと仕上げ磨きをしてあげることが重要です。 もう一つ 、仕上げ磨きをするのに重要なポイントは、あちこち 磨くのではなく 例えば、 上の歯の外側 →内側→ 下の歯の外側→ 内側と順番に磨いていくことが重要です。 あちこち 磨いていると、どこが磨けていて どこが磨けていないのか、わからなくなるので 磨き残しが出てくる可能性があります 。注意していきましょう。

当院では下の歯は唾液が溜まりやすく 磨きにくいということもあり 上の歯から磨くことが多いです。 またお子様によっては 、長時間 口を開けたまま 磨くことが困難な場合があります。 そのような時は、子供の気持ちを組んで休憩しながら磨くことが大切です 。歯の治療と同様に無理にお口を開けさせて磨くということはあまり好ましくありません。 お子様のタイミングに合わせて 仕上げ磨きをすること おすすめします。

 

★歯磨きが苦手なお子様に対しての対応

お子様の中には、「歯磨きをするのは嫌だ」 「歯ブラシを口に入れるのは嫌だ」ということは、よくあると思います。 そのような時はどう対応していけば良いのでしょうか 。と質問されることがあります。

当院では 、「Tell Show Do」を行っています 。小さな子どもは、最初何をされるのか とても不安なことが多いです。 まずは、お子様に手鏡を持ってもらい これから行う歯磨きの仕方を話します。 実際に歯磨きをするところを見てもらうようにしています。 初めは、不安で嫌がっていても 恐怖心がなくなって普段見ることのない口の中を見て興味が湧き、協力的に歯磨きをしてくれるようになるケースが多いです。 そして、できるだけ 笑顔で接するようにしています。 なかなか言うことを聞いてくれず、ついムッとしてしまうことがあるかもしれません 。しかし、それはお子様にとってマイナスになり、「歯磨きは怖いものだ」という感覚を持ってしまうことがあります 。できるだけ笑顔で楽しみながら歯磨きを行うことが大切です。 そして必ず食後 、寝る前は 歯磨きをする習慣をつけることが大切です 。仕上げ磨きは、だいたい9歳頃までは行うようにしてください。

 

★当院のブラッシング指導の内容

①磨き残しの確認

②歯磨きの仕方を確認

③ブラッシング指導

④スケーリング

まず、口腔内を見て 磨き残しの有無の確認 、磨き残しがあれば普段どのように歯磨きをしているか確認します。 場合によっては、実際にどのように磨いているか、 歯ブラシの当て方 動かし方を見させていただきます。 次に 問題点が見つかった場合 一人一人にあった ブラッシング指導を歯科衛生士が行います。 お子様の場合 、保護者の方の協力が必要不可欠なので ブラッシング指導内容を保護者さんと一緒に行ってもらうようにしています 。ブラッシング指導 終了後は、歯磨きでは除去できない 歯石をスケーリング (専用器具)で除去していきます 。最後に 虫歯に対して 予防効果のあるフッ素塗布を行います。

 

★まとめ

お子様の歯磨きの仕方 や仕上げ磨きについてお話ししまた。 ただ、この歯磨きはずっと 継続していかなければ意味がありません。 そのためには 歯磨きの習慣を身につける必要があります 。お子様が前向きに歯磨きをしてくれる環境づくりは必要です 。家族の歯磨き タイムを決めて家族全員で歯磨きをしてみるのも一つの方法だと思います。 保護者の方やご兄弟がいらっしゃる場合は 、一緒に歯磨きをしてみてはどうかと思います。  また、 歯磨き粉においても お子様の好きな味 、りんご味 ぶどう味 いちご味 といったフルーツの味のついた 歯磨き粉を使用するのもいいかもしれません。 歯磨きの時間が楽しみになってくれるといいですね。

check up kodomo

仕上げ磨きが上手にできた時は、「上手だったよ」と言って褒めてあげることも大切です。 そして 歯磨き習慣をつけることによって これから一生使っていく 歯を大切にし いつまでも健康で楽しい食事をしていただきたいと思います。

何か気になる点があればいつでもお気軽にご相談ください。

 

 

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