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金属アレルギーの方がインプラント治療を受けるときの注意点を解説!

2024年1月5日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

金属アレルギーの人がインプラント治療受けるポイントを説明する女性

インプラント治療を受けたいとお考えの方の中には金属アレルギーの方もいるかもしれません。「金属アレルギーでもインプラント治療は受けられるの?」など、疑問をおもちの方もいるでしょう。

今回は、金属アレルギーの方でもインプラント治療は受けられるのか解説します。インプラントの構造や、インプラント治療後に金属アレルギーの症状が現れたときの対処法についても解説しますので、金属アレルギーがあって治療を受けるか悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてください。

金属アレルギーとは?

金属アレルギーの女性

金属アレルギーは、ただ金属に触れたからといって起こるものではありません。

汗や唾液などと金属が接触し続けると、金属から金属イオンが溶け出します。溶け出した金属イオンが皮膚のたんぱく質と結合すると、体が異物とみなして拒絶反応を起こすのです。拒絶反応を起こして、さまざまな症状が現れるのが金属アレルギーです。

そもそもアレルギーは免疫反応のひとつです。アレルゲンが体の中に入ると免疫反応によって体内で抗体が産生され、マスト細胞にくっつきます。マスト細胞とくっついた抗体にアレルゲンが結合するとアレルギー症状が現れるのです。

つまり、最初は金属アレルギーがなかった方でも長時間金属に触れると、ある日突然金属アレルギーになるというケースもあります。

では、長時間金属に触れることで、どのような症状が現れるのでしょうか。以下に、お口の中に現れる症状と全身に現れる症状について解説します。

お口の中に現れる金属アレルギーの症状

お口の中に現れる金属アレルギー症状のひとつに接触皮膚炎があります。金属が入っている部分の口腔粘膜がただれることや、痛み・腫れが生じることがあるのです。

また、舌にまだらの模様ができることや、扁平苔癬といって赤紫色の小さなぶつぶつができることもあります。金属アレルギーを疑って歯科医院を受診した方の29%に扁平苔癬が見られるようです。ほかにも唇が腫れることや味覚が消失することもあります。

しかし、金属アレルギーと診断された方のうち、お口の中だけに症状が現れた方は2.3%にとどまり、ほとんどの方が全身に症状が現れているのです。

参照元:歯科金属アレルギーの現状と展望 補綴主導の歯科金属アレルギー診療ガイドライン策定

参照元:令和3年7月29日厚生労働省第14回アレルギー疾患対策推進協議会資料「歯科金属アレルギーと医科歯科連携」

全身に現れる金属アレルギーの症状

全身に現れるアレルギー症状には、湿疹・掌蹠膿疱症・水疱・身体のかゆみ・皮膚の紅斑があります。

掌蹠膿疱症とは、手のひらや足の裏に膿の溜まった膿疱と呼ばれる皮疹が多く見られる状態です。掌蹠膿疱症になる方の2~3割は金属アレルギーが原因といわれています。

特に注意しなければならないのが、アナフィラキシーショックです。アナフィラキシーショックを起こすと短時間で死に至る可能性があります。全身に蕁麻疹が出ている・呼吸が苦しい・下痢や嘔吐、腹痛があるという場合には速やかに歯科医師に相談して指示を仰ぎましょう。

参照元:公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「掌蹠膿疱症」

インプラントの構造

インプラント

「インプラントには金属が使用されているの?」「インプラントで使用されている金属は何?」など、疑問をおもちの方もいるでしょう。ここからはインプラントの構造について解説します。

インプラントは、以下の3つのパーツで作られています。

インプラント体(歯根部)

インプラント体(歯根部)とは、顎の骨に埋め込むインプラント治療の土台となる部分です。

インプラント体の素材はチタンまたはチタン合金です。大きさは直径が3~5mm、長さは6~18mmで、全長あるいは一部分のみを顎の骨に埋め込みます。

アバットメント(支台部)

アバットメント(支台部)とは、人工歯とインプラント体をつなぐ小さな金具のことです。アバットメントは、インプラント体の上に取り付けます。アパットメントの素材は、チタン・チタン合金・ジルコニアなどです。

上部構造(人工歯)

上部構造(人工歯)とは、アバットメントの上に取り付ける歯の部分です。

人工歯の部分は、以下のような素材で作られています。

・レジン(プラスチック)
・セラミック(陶器)
・ハイブリッドセラミック(セラミックとレジンを混ぜたもの)
・金合金

人工歯の部分は、スクリューというネジを用いてアパットメントとつなげるケースと、セメントを用いて装着するケースがあります。

金属アレルギーでもインプラント治療は受けられる?

金属アレルギーでもインプラント治療は受けられるか疑問のイメージ

金属アレルギーがあってもインプラント治療は受けられます。

ただし、金属アレルギーがある方の場合、金属アレルギーの症状が現れる可能性は0ではありません。また、金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける際には、以下のような点に気をつけましょう。

アレルギー症状が出ない素材を使用する

金属アレルギーの方、または金属アレルギーが心配な方がインプラント治療を受ける場合は、アレルギー症状が出ない素材を使用しましょう。

インプラント体に使用されるチタンまたはチタン合金は、人体と馴染みやすい性質があるため、アレルギーを引き起こすことはほとんどありません。

また、上にかぶせる人工歯には以下のものを選択するとよいでしょう。

・オールセラミック
・ハイブリッドセラミック
・ジルコニア
・レジン

上記のような素材は金属アレルギーの症状が出にくいです。

しかし、アレルギー症状が出ないわけではありません。どれを選択するかは、歯科医師とよく相談しましょう。

歯科医師に申告する

金属アレルギーの方がインプラント治療を受けたい場合は、歯科医師に金属アレルギーであると申告してください。チタンはアレルギー症状が出にくいといわれています。

しかし、なかにはアレルギー症状が現れる方もいるのです。そのため、歯科医師にアレルギーであることを申告したうえで、インプラント治療に使う金属のパッチテスト受け、治療に使う素材を決めましょう。

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が現れたときは

金属アレルギーの症状が現れた女性

インプラント治療前に受けたパッチテストでも異常がない方や、これまで金属アレルギーが出たことがないという方でも、インプラント治療後に突然金属アレルギーの症状が現れることがあります。

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が現れたらどうすればよいのでしょうか。

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が現れたときの対処法は、以下のとおりです。

歯科医院を受診する

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が現れたら、歯科医院を受診しましょう。

歯科医院を受診するとアレルギー検査を受けられます。アレルギー検査を受けることで、アレルギーの原因が埋め込んだインプラント体の素材によるものか、被せ物の素材によるものかがわかります。まずは原因を突き止めましょう。

また、お口の中ではなく全身にアレルギー症状が現れることもあります。全身にアレルギー症状が現れた場合、インプラントが原因とは気づきにくいかもしれません。

しかし、インプラントが原因でアレルギー症状が現れている可能性もあるため、歯科医師に相談しましょう。

原因となる金属を取り除く

アレルギーの原因が判明したら、原因となる金属を取り除くことが必要です。上にかぶせる人工歯の素材が原因となっている場合には、人工歯のみを交換すれば処置は終わります。

しかし、インプラント体の素材であるチタンが原因の場合には、インプラント体を除去しなければなりません。

チタンが原因でアレルギー症状が現れている場合には、その後もインプラントを埋め込むことができないため、入れ歯やブリッジでの対応が必要です。

まとめ

インプラント治療の説明をする歯科医師

今回は、金属アレルギーの方でもインプラント治療は受けられるのか解説しました。

インプラント治療は、金属アレルギーの方でも受けられます。

しかし、金属アレルギーの方が治療を受ける場合には、金属アレルギーが出ない素材を選ばなければなりません。そのため、金属アレルギーがある方は、まず歯科医師に金属アレルギーがあることを伝えて、どの素材を使用するのかを決めましょう。

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が現れた場合には、インプラントの素材を変えるだけで、インプラントを継続して使用できるかもしれません。

金属アレルギーがあるからインプラント治療を諦めていたという方は、まず歯科医師に治療の可否を相談するとよいでしょう。

インプラントを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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