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歯科治療後の痛みの原因と対処法について

2024年1月24日

みなさんは、歯の痛みを感じた時、歯科医院に行かれると思いますが、歯の治療後に痛みを感じたり、時として歯科に行く前より痛みがひどくなった経験はありませんか?

本日は、歯の治療後の痛みの原因とその対処法についてお話しします。

まず、歯の治療後の痛みは、どんな場合に起こるのでしょうか。実は色々なケースが考えられます。虫歯が大きく歯の神経の近いところまで進行しているケースで治療を行った後、痛みがでることがあります。むし歯自体は、歯の神経まで到達していないので、間接歯髄保護処置(P-cap)を行ったケースです。多くの場合は、歯髄を保護し直接的な刺激や細菌感染を防ぐことができます。ただ、歯から虫歯の部分を取り除く際に摩擦熱が発生し歯の神経を刺激し、炎症を起こしてしますことがあります。小さい虫歯の場合は、ほとんど起こりませんが、虫歯が神経の近くまで到達し、間接歯髄処置が必要となる時に起こることがあります。そのため、歯の治療後に痛みを感じやすくなります。冷たいものにしみる程度の軽い痛みの場合は、一時的に起こっても時間が経つと治っていくことが多いです。何もしないでも痛みが続いたり、咬むと痛い、あるいは日に日に症状が悪化している場合は、歯髄炎が起こっている可能性が高く神経を取る処置(根管治療)を行うことになります。

◎根管治療後の痛み

虫歯が神経まで到達し、神経処置をされた方もいらっしゃると思いますが、神経処置を行ったのでこれで痛みがなくなって安心だな。と思っていたら、食事ができないほど痛みだした。という経験はありませんか。これは、よくあるケースです。まず、神経を取る処置を行う際に、歯の根の中をきれいに消毒をしなければなりません。その時に歯の根に専用器具を使用して歯の神経を取り除きます。この根管処置が不十分だと、根管内の先に歯の神経を残してしまうことがあります。このような場合は痛みがでてきます。歯の神経がほとんどない場合でも痛みがでることがあります。それは、根管治療に使用する器具で歯と骨の間にある歯根膜に刺激を与えてしまったため歯根膜炎を起こすことがあります。歯根膜炎が起こると痛みを生じてきます。主な症状として、・歯が痛む ・歯が浮いた感じがする というものです。このような症状が出ると痛みで物が嚙めなくなってしまします。

 ←専用器具を使用して神経を取り除きます。

 

◎銀歯やセラミックなどの詰め物を入れた後の痛み

歯の根の治療(根管治療)を終えた後は、ほとんどの方は銀歯かセラミックジルコニアといった 詰め物 あるいは 被せ物を装着すると思います。その後、痛みが出ることもあります。 保険診療では、プラスチック (レジン) 銀歯 (金銀パラジウム合金)を使用されることと思いますが 、その場合、 熱を伝えやすいため 冷たいものがもの 熱いものにしみることがあります。 ほとんどの場合、 3〜4日ぐらいで治ってきます。 しかし、 まれに長期間続くことがあります 。3〜4日間ぐらいで治るケースは問題ないことが多いですが、1週間以上痛みが続く場合は 歯髄炎になっている可能性があります。長期間 症状が改善されない場合は 歯科受診しましょう。 放っておくと 歯髄 が炎症し歯根膜炎を併発する可能性があります 気をつけてください。

◎かぶせや 詰め物の噛み合わせが合っていない場合の痛み

銀歯やプラスチックの詰め物を入れた後の痛みの原因として、装着した被せ物や詰め物がぴったりと合っていないので 噛み合わせが高くなっていることがあります 。このような場合は、噛み合わせの調整を行います。噛み合わせがおかしいなと思った時は早めにかかりつ歯科に相談してください。 では 歯の治療後に歯が痛くなった時の対処法はどうでしょうか。まず 歯の痛みが軽度な場合は 、治療後 2〜3日間は様子を見ても大丈夫なケースが多いです。というのも 多くの場合 2〜3日ぐらいで自然に痛みがなくなっていくことが多いからです 。ただ、「強い痛み」 「噛むと痛い」 「歯茎が腫れた」といった 症状が出た場合は、早めに受診されるのが良いと思います。

◎歯石除去後の痛み

定期検診で歯のクリーニングのため歯石除去をされることがあるかと思います。 その後 、まれにし みたりすることがあります。 歯石は歯磨きではしっかりと 除去できないため 超音波スケーラーや 手用スケーラーを使用して除去することになります。 そのため 超音波スケーラーの振動や 手動 スケーラーを使用した際の刺激によって 一時的に痛みが生じることが原因です 。このようなケースは知覚過敏症を起こしている可能性が高いので 知覚過敏症用の歯磨き剤を使用することをおすすめします 。ほとんどの場合痛みは消失していきます。 2週間経って治らない場合は、 歯科受診してください。 知覚過敏症の薬液を塗布することによって治ることが多いです。

 超音波スケーラーでの歯石除去

 手用スケーラーでの歯石除去

〜日常生活で気をつけること〜

・刺激が強い食べ物は避ける

・甘い食べ物、熱い食べ物、冷たい食べ物 は控える

・血液の循環が良くなるような行動をやめる  例えば、お酒を飲む、 激しい運動をする、長時間の入浴、 また痛みがある歯をや舌で触ることなど。

・冷やした タオルを頬の外側から当てるようにする。(痛みを軽減させる効果があります)

〜当院での治療法〜

・虫歯治療後に痛みが生じた場合は、まず どの程度の痛みなのか、 どのような時に痛みを生じているのかを確認します。 例えば、 虫歯治療で歯髄保護剤が入っている場合は、 歯髄炎の可能性が高いと言えます 。一度 様子を見ることがありますが、 痛みが強い場合は 抜髄( 根管治療)を行います。

・根管治療後に痛みが生じた場合は、再度、根管長を測り、神経が残っているかどうかを確認し しっかりと 根管洗浄 消毒を行います。

・ 銀歯やプラスチック レジンなどの詰め物を装着した後に痛みが出た場合 、咬合調整を行います 。装着時も確認することなのですが、 噛み合わせが ぴったりと合っているかどうかを確認します。 ただ、どの処置後の痛みの場合も強い痛み あるいは炎症性の痛みと判断した場合は、 抗生剤と鎮痛剤を投与することが多いです。 抗生剤は、フロモックス 、サワシリン、 鎮痛剤では、ボルタレン、 カロナールを処方します。 軽い痛みの場合は、少し様子を見ることがあります。 先にも述べたように、少し冷たいものがしみるとか、少し熱いものがしみるといった 軽度な痛みの場合は、時間が経てば 自然に治ることがあります。 痛みが出た場合は、 何でも 根管治療を行うというわけではありません 。しっかりとした診断が求められるケースだと思います。

~まとめ~

虫歯の治療を行って痛みが出るということは 、患者さんにとってとても負担を感じることだと思います 。虫歯治療で麻酔をして歯を削るという 根管治療を行うことだけでも不快な思いです。 治療後に痛みが出たとしたら たまったものではありません。 当院では、できるだけ 治療後に痛みを軽減するために 痛みが出る可能性のある治療した後は、痛み止めを処方するようにしています。 特に 根管治療を行った後は、痛みが出る可能性はあることを 患者様に丁寧に説明するようにしています 。治療後に痛みが強くなった場合は、早めにかかりつけ歯科を受診してください 。虫歯の治療後の痛みは1週間ぐらい続くことがあります。 痛みの強弱にもよりますが2週間以上経って痛みが治らない場合や 食べ物を噛む時に痛みがある場合は 歯根膜炎になっている可能性があるので早めに受診された方が良いでしょう。

気になる点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

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