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予防歯科・メンテナンスの必要性とチェックポイント

2024年3月19日

予防歯科は、歯の健康を長く維持していくために重要な考え方の一つです。

「予防歯科ってどんなことだと思いますか?」と患者様にお聞きすると、「歯医者さんに定期的に行って歯をクリーニングすること」とお答えされることが多いです。しかし、それだけでは、予防歯科・メンテナンスとしては不十分と言えます。

本日は、予防歯科・メンテナンスのチェックポイント、目的、具体的な方法についてお話していきます。

まず、予防歯科・メンテナンスにおいてのチェックポイントです。みなさんが定期検診に歯科医院へ行かれた時、歯医者さんはどういうところを診ているのでしょうか。

歯医者へ相談

 

~小児の場合~

 

歯磨きで歯の汚れが除去できているか

子供の場合は、歯を磨いているつもりでも実際は磨けていない場合が多く、歯の汚れ(プラーク)が残っています。特に歯と歯の間など、歯ブラシの毛先が届きにくいところが多く残っています。当院では、ブラッシング指導を歯科衛生士が行います。場合によっては、染め出しをして実際に口の中のどの部分に汚れがついているか保護者様に見ていただき、保護者様とお子さんと一緒にブラッシング指導を行っていきます。

嚙み合わせのチェック

12~13歳くらいになると、ほとんどのお子さんは乳歯から永久歯に生えかわってきます。その時に歯並びが悪いと虫歯や歯周病になってしまうことが多いです。歯並びが悪くならないように子供の頃から予防を考えていかなければなりません。例えば、乳歯が抜けずに長く残っている場合は、永久歯が乳歯の横から萌出してきて、永久歯が正しい位置に生えてこないケースがあります。このような場合は、早めに乳歯を抜歯した方が良いでしょう。逆に乳歯が虫歯などで早期に抜歯したケースでは、放置しておくと永久歯が傾斜してきて、後に生えてくる永久歯の萌出するスペースがなくなり、横から生えてきたり、生えてこずに埋まったままになることがあります。このような場合、永久歯が生えてくる スペースを確保するため、保隙装置を口腔内に装着します。

《保隙装置 例:リンガルアーチ・クラウンループ 》

 

食生活

おやつの回数、 どのようなおやつを食べているか、よく噛んで食べているかを保護者さんからお聞きします。 ダラダラとおやつを食べていたり、 おやつの回数が多かったり、柔らかいものばかりをおやつとしていると虫歯や歯周病になったり 、顎の発育や歯並びが悪くなる原因になります。

 

〜成人の場合~

 

被せ物・詰め物の劣化や適合しているかどうか

被せ物が入った時は、適合している状態であったとして、 毎日食事をして使用していると徐々に被せ物も劣化していきます。 また、歯と被せ物の接合部に隙間ができてくることも多いです。 そして 歯と被せ物の間に隙間ができると 汚れが溜まりやすく 虫歯や歯周病になってしまいます。 被せ物が入った 歯が根管治療を行っている場合は、自覚症状は虫歯や歯周病がかなり進行した状態にならないと出てこないので、早めのチェックが必要です 。「被せ物が入った から、これで虫歯にならないな!」と思っていると後々大変なことが起こってしまいます。 メンテナンスを定期的に行い被せのチェックは必要です。

 

《症例:被せ物不適合》

 

歯にひびが入っているかどうか

治療をしたことがない正常な歯でも 日頃、 噛むことによって歯にヒビが入ることがあります。 ひび割れを放置しておくと、どんどんひび割れがひどくなり食事をしている時に 傷んだり冷たいもの 熱いものにしみることになります。また歯が欠けたりすることがあります。欠け方によっては 、根管治療をしなければならなくなります 。また、 根管が欠けたりすると抜歯をしなければなりません。 歯に ひびが入っている場合は、 詰め物で早めに修復したり 食いしばりや 歯ぎしりが原因と考えられる場合 、マウスガードの作製が必要となることがあります。

 

歯が摩耗しているかどうか

歯の摩耗で一番多いのが 楔状欠損と言われるものです。
では、この楔状欠損とはどようなものなのでしょうか。
強い力で歯磨きを行うと、歯と歯茎の境目の表面がすり減り、楔状のへこみができてきます。 これを楔状欠損 と言います。 この楔状欠損は進行すると神経に炎症を起こし 歯髄炎を起こしてしまいます。治療法としては、まず ブラッシング指導です 。正しい磨き方をしていれば起きることはありません。
また、ある程度の大きさの楔状状欠損の場合は、 詰め物で修復することができます。 進行して大きくなると 根管治療をしなければなりませんので、早めにチェックを行い 早期発見、早期治療を心がけましょう。

《症例:楔状欠損》

 

咬み合わせチェック

噛み合わせが悪くなる原因として、 代表的なものは不正咬合 です。 この不正咬合が原因と考えられる場合は、 矯正治療が必要となってきます。 他に歯ぎしりや 食いしばりなども 噛み合わせが悪くなってきます 。歯ぎしり 食いしばりをしている歯は咬耗症と言って、歯の表面が、すり減ってきます。 これは 、前歯であれば切端部分、 奥歯であれば 噛み合わせの部分に多く見られます。 咬耗症になると、歯の表面がツルツルになり 歯の表層のエナメル質がすり減り 象牙質がむき出しになることがあります。 こうなると上手に食べ物が紙切れ 噛み切りにくくなったり、場合によっては、冷たいもの 熱いものにしみる 。といった症状が出てきます 。早めにチェックをする必要があります。

《楔状欠損:咬耗症》

 

虫歯の有無、 歯周病の進行度

メンテナンスにおいて、どこの歯医者さんでも真っ先にチェックするのが 虫歯の有無、 歯周病の進行度だと思います。 虫歯、 歯周病においては、しっかりと 精査し 進行を判断したら早めに治療を開始しなければなりません。 放置していると どんどん進行し、場合によっては 根管治療や抜歯をしなければならなくなることもあります。 治療においては 、早期発見 早期治療が大原則です。 気をつけましょう。

 

予防歯科と メンテナンスについてここまでお話ししてきましたが、実は ある患者様から「予防歯科とメンテナンスとは 同じこと なんですか?」 という質問がありました。 そのことについて少しお話しします。

予防歯科もメンテナンスもお口の中の病気 (虫歯や歯周病など)を防ぐことと 再発を防止するという意味では同じですがメンテナンスの場合、治療が完了した歯を健康な状態に維持するということも含まれています。
例えば、 虫歯治療を行い被せ物を装着したとします。 ただ、この被せ物は、このままずっと 何の変化もなく装着されているとは限りません。 歯ぎしりや食いしばりなどで被せ物が破折したり、摩耗したりしていることがあります。  被せ物の隙間から虫歯になってしまう可能性もあります。 メンテナンスでは治療した歯に対しても 定期的にチェックすることが求められます。 当院では、予防歯科やメンテナンスは3ヶ月ごとに行うことを お勧めしています 。虫歯や歯周病 リスクの高い方は、1〜2ヶ月ごとに行うこともあります。 メンテナンスにおいては、定期的に歯科衛生士がお口の病気にならないよう 患者様一人一人にあった ブラッシング指導し、 ご自身でプラークコントロールができるようにご指導させていただいております。 そして 、プロフェッショナル クリーニング (歯石除去、 PMTC) を行い 予防処置を行っています。

 

〜 私からのメッセージ〜

 

「歯医者さんに行く」ということは、不安でいっぱいな方も多いと思います。 ただ 症状が出た時は、虫歯にしても 歯周病にしてもある程度進行している場合が多いです 。私としては 美容院に定期的に行くような感じで歯医者さんにも通院していただきたいと思います。 また 、日頃からお口の中の健康を維持するように心がけて欲しいと思います。 予防する人としない人を長い目で見ると大きな違いが出てくる可能性があります。 そして 、80歳 90歳になっても自分の歯で食事ができたらとても幸せな日々が送れるのではないでしょうか。皆さんも 予防歯科、メンテナンスをしっかりと行って楽しい生活を送りましょう!

何か気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

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