こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。
「人前で口元を隠してしまう」「口を開けて笑えない」など、歯と歯の間に隙間が空いていることで見た目にコンプレックスを抱える方は多くいらっしゃいます。
歯と歯の間の隙間は見た目だけでなく機能的な問題も抱えやすいため、放置せず隙間を埋める治療を受けるのがよいでしょう。
歯と歯の隙間を埋めるために歯列矯正治療を選択する方もいますが、治療期間が長く、その分費用もかかります。歯と歯の間の隙間が空いている部分だけが気になる場合、セラミックで隙間を埋めるという方法もあります。
そこでこの記事では、歯と歯の間の隙間をセラミックで埋めるメリットについて解説します。歯と歯の間の隙間を放置するリスクや具体的な治療法についても言及していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
歯と歯の間に隙間があるとどのようなリスクがある?
歯と歯の間に隙間があると、見た目が悪いことに目が行きがちですが、さまざまなリスクがあります。
そこでここでは、歯と歯の間に隙間があることで考えられる5つのリスクを解説します。
見た目がコンプレックスになる
歯と歯の間に隙間が空いていると見た目が悪くなるため、ご自身の口元にコンプレックスを感じる方も多いはずです。そのため、手で口元を隠したり、人前で笑わないようにしたりと、歯並びのコンプレックスから消極的な性格になることも珍しくありません。
また、歯と歯の間に隙間が空いていることで、食事の際に食べかすが詰まり、見た目が悪くなりやすいこともよくあるお悩みのひとつです。
特に、前歯と前歯の間に隙間が空いていると見た目が悪くなりやすいため、気になる場合は歯の隙間を埋める治療を検討するのがよいでしょう。
虫歯や歯周病になりやすい
歯と歯の間に余分な隙間が空くと、そこに汚れが溜まりやすくなります。そのため、歯並びが良い方に比べると、歯と歯の間に隙間が空いている方のほうが虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。
虫歯や歯周病は歯を失う主な原因ですので、歯と歯の間に隙間が空いている方はより丁寧に歯磨きすることが重要です。
消化器官に負担がかかる
歯と歯の間に隙間が空いているということは、噛み合わせが悪いということです。噛み合わせが悪くなると、食べ物を噛み切ったり細かくしたりということができないため、食べ物が大きいまま消化器官に運ばれます。
そのため、歯と歯の間に隙間が空いていると、胃腸に負担がかかりやすいため注意が必要です。
滑舌が悪くなる
歯と歯の隙間から空気が漏れやすいことで、滑舌が悪くなるのもリスクのひとつです。特に、サ行やタ行、ラ行は滑舌が悪くなりやすいといわれています。
滑舌が悪くなることで、人前で話すのが億劫になったり引っ込み思案になったりと、人格形成に影響を及ぼすこともあるでしょう。
歯と歯の間の隙間をセラミックで埋めることは可能?
歯と歯の間の隙間を、セラミックで埋めることは可能です。
セラミックは透明感やツヤがあるうえ、自分の歯のような色味に再現できるため、審美性が高い素材といわれています。そのため、見た目が気になる前歯と前歯の隙間を埋めるのに適しているかもしれません。
保険の治療でもレジンというプラスチックの素材を使用すれば、費用を抑えながら白い詰め物で歯と歯の間を埋めることが可能です。
しかし、レジンは着色しやすいうえ、強度が劣ることから欠けたり割れたりしやすいため、長持ちしにくいといえます。また、経年劣化により歯とレジンとの間に隙間ができやすいため、虫歯になりやすいのもデメリットです。
その点、セラミックは自分の歯と同じくらい丈夫な素材で、汚れがつきにくいといわれています。
これらのことから、セラミックは見た目がよいのはもちろん、自分の歯と同じくらい丈夫で長持ちしやすいため、歯と歯の間を埋めるのに適した素材といえるでしょう。
歯と歯の間の隙間をセラミックで埋めるメリット
歯と歯の間の隙間を埋めるにはさまざまな方法がありますが、ここではセラミックで歯と歯の間の隙間を埋めるメリットを4つ解説します。
自分の歯のような美しい見た目
セラミックは、自分の歯のような透明感やツヤがあるうえ、色の再現性も高い素材です。そのため、近くで見てもセラミックなのか自分の歯なのか見分けがつかないほど、美しい歯が手に入るでしょう。
特に、見えやすい前歯の間の隙間を埋める場合、セラミックを選択することで隣の歯の形や色味に合わせられるため、口元の審美性が高まります。
歯の美しさは、清潔感や第一印象に影響を与えるほど大事なパーツですので、見た目の美しさを重視するならセラミックを選択するとよいかもしれません。
虫歯になりにくい
セラミックには、汚れがつきにくいことと温度変化によって変形しにくいという2つの特徴があります。
保険の素材であるレジンや銀歯は、温度変化により伸びたり縮んだりするため、使い続けるうちに歯との間に隙間が空くことがあります。また、汚れがつきやすいという特徴もあるため、歯との隙間に汚れが付着し、そこから虫歯になることがあるのです。
その点、セラミックは汚れがつきにくく、温度変化によって変形もしづらいため、虫歯になりにくいといえます。
これらのことから、歯と歯の間の隙間をセラミックで埋めることで、将来的な虫歯リスクを下げ、歯を長持ちさせられるでしょう。
変色しにくい
詰め物や被せ物が着色するのは、飲食物に含まれる色素が歯の外側や内部に吸収されるからです。保険素材のレジンは水分を吸収しやすいため、長く使い続けると着色により歯が黄ばんで見えることがあります。
その点、セラミックは外側がツルツルした素材であるため、汚れや色素を寄せ付けません。また、水分を吸収しない素材であるため、長く使い続けても変色しにくいといえます。
そのため、美しい歯を長く使い続けたい場合には、セラミックを選択するのがよいでしょう。
耐久性が高く長持ちしやすい
セラミックは耐久性が高いことから、きちんとケアを続ければ10〜15年程度も持つほど寿命が長いといわれています。
セラミックは汚れを寄せ付けにくいうえ変形もしにくいため、虫歯になりづらいからです。また、歯と同じくらいの強度もあるため、丈夫で長持ちしやすいでしょう。
ただし、セラミックがいくら虫歯になりにくく丈夫な素材とはいえ、ケアが不十分では平均寿命よりも長持ちしない可能性があります。
そのため、セラミック治療が終わってからも定期的に歯科医院に通い、メンテナンスを受けることが大切です。
歯と歯の間の隙間を埋める場合のセラミックの治療法
歯と歯の間の隙間を埋める治療法は、歯と歯の隙間がどれくらい空いているかで異なります。
そこでここでは、歯と歯の間の隙間をセラミックで埋める場合の2つの治療法について解説します。
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、歯の表面を一層削り、つけ爪のようにセラミックを貼り付ける治療法のことです。歯の表層を削るといっても、エナメル質の約2〜3mmのうち、約0.3〜0.5mmと必要最低限しか削りません。
しかし、ラミネートベニアは歯と歯の隙間が小さい場合に適した治療法であるため、歯と歯の間の隙間が大きい場合や歯のねじれが大きい場合には対応できないことがあります。
また、ラミネートベニアは基本的には前歯の隙間を埋める治療なので、奥歯には対応できません。
セラミック治療
歯と歯の隙間が大きい場合や歯のねじれが大きい場合に、セラミックの詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)などで隙間を埋める方法もあります。
セラミックで歯と歯の間を埋める場合、前歯は被せ物、奥歯は隙間の大きさや歯の状態によって詰め物もしくは被せ物で対応します。詰め物や被せ物は歯をある程度削らなければいけないため、ラミネートベニアに比べると、歯を削る量が多くなるのがデメリットです。
しかし、セラミックは近くで見ても自分の歯と同じくらい美しい見た目のうえ、歯の色や形も整えられます。また、隣の歯との隙間を埋めるだけでなく、歯の向きも変えられるため、見た目だけでなく歯並びも改善できるでしょう。
セラミック治療は大がかりな処置が必要になると思われがちですが、歯を削って型を取り、出来上がったものを装着して治療は終わりです。
これらのことから、歯と歯の間の隙間が大きい方や歯のねじれも整えたい方、美しい見た目にこだわりたい方にはセラミック治療が適しているかもしれません。
まとめ
歯と歯の間に隙間があると、見た目が悪いだけでなく虫歯や歯周病になりやすくなったり、滑舌が悪くなったりするなど、さまざまなリスクがあります。
歯と歯の間の隙間を埋める方法としては、歯列矯正治療やセラミック治療があります。セラミック治療であれば、歯列矯正治療よりも短期間で歯と歯の間の隙間を埋めることができるでしょう。
また、セラミックは審美的に優れた素材であるため、近くで見ても自分の歯と見分けがつかないほど美しい歯が手に入ります。また、変色や変形もしづらいため、丈夫で長持ちしやすいのが特徴です。
そのため、見た目にこだわりたい方だけでなく、できるだけ歯を長持ちさせたい方もセラミックを選択するのがよいでしょう。
セラミックで歯と歯の間の隙間を埋める場合、歯の隙間の大きさや歯並びによって治療法は異なります。
歯と歯の間の隙間を埋める方法が気になる方やセラミック治療について詳しく知りたい方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。