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喫煙しているとインプラントにどのような影響を与えるのか?

2024年4月5日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

喫煙する人

「喫煙しているとインプラント治療って受けられないの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。喫煙している人がインプラント治療を受けるときに気になるのは、喫煙が治療に影響を与えるかどうかでしょう。

インプラント治療の成功率や長期的な安定性に、喫煙はどのような影響を与えるのでしょうか。

この記事では、喫煙とインプラント治療の関係について詳しく解説します。喫煙とインプラント治療の関係について理解して、インプラント治療を成功させましょう。

喫煙していてもインプラント治療は受けられる?

喫煙していてもインプラント治療は受けられるか疑問のイメージ

一般的な喫煙者であればインプラント治療を受けられる可能性がありますが、ヘビースモーカーの場合は受けられないかもしれません。インプラント治療の成功率や生存率に、喫煙が悪影響を与えるリスクがあるからです。

1日の喫煙本数が多くなければ治療可能とする歯科医院もありますが、基本的には禁煙を推奨されるでしょう。

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込んで失った歯を補う治療です。顎の骨や歯茎の健康状態が非常に重要で、インプラントが成功するかどうかは人工歯根と顎の骨がうまく結合するかどうかに左右されます。

喫煙すると人工歯根と顎の骨の結合を弱めることが報告されています。そのため、インプラントの失敗率が高くなります。

喫煙者でもインプラント治療を受けることは可能ですが、非喫煙者に比べてリスクが多いことを理解する必要はあるでしょう。

喫煙している方のインプラント治療は行わないとする歯科医院も多いです。治療可能な場合でも、治療開始前から治療終了までは禁煙するよう指示されるのが一般的です。

また、インプラントには5〜10年の保証が設けられていることが多いです。この保証も、喫煙者は対象外とされていることが多いでしょう。

喫煙がインプラントに与える影響とは?

喫煙がインプラントに与えるリスクイメージ

喫煙がインプラント治療に与える影響とリスクについて、具体的に見てみましょう。

ニコチンによって血流が抑制される

ニコチンは、血管を収縮させ血流を阻害します。このため、インプラントを支える歯肉や顎の骨に十分な酸素や栄養が供給されず、傷口の治癒が遅れる可能性があります。インプラント手術後、人工歯根と顎の骨の結合が妨げられる恐れがあるのです。

唾液が減少する

喫煙によって、唾液の分泌量が減少することがあります。唾液は口内の保護や細菌の抑制に重要な役割を果たしており、量が減少すると口内環境が悪化します。

インプラント治療中に唾液が減ると、感染症のリスクが高まるでしょう。手術後の傷口の治りが遅れたり、結合がうまくいかなくなる可能性もあります。

治療期間が延びる

喫煙すると血管を収縮するため、手術後の治癒にも悪影響を及ぼします。酸素や栄養素が患部に十分に届けられなくなるため、治癒を促す細胞の活動が阻害されるでしょう。そのため、人工歯根と顎の骨の結合が遅れることがあります。

インプラント周囲炎のリスクが高まる

喫煙者は、非喫煙者に比べてインプラント周囲炎を発症するリスクが高いとされています。インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯茎や顎の骨が炎症を起こす疾患です。

進行すると顎の骨が溶かされ、最悪の場合はインプラントの脱落につながる恐ろしい病気です。喫煙は口腔内の血流を悪化させて免疫力を低下させるので、インプラント周囲炎のリスクが高まるのです。

インプラント治療が失敗する

これまでに挙げた影響によって、インプラント治療が失敗してしまう恐れもあるでしょう。喫煙習慣があると、インプラントと顎の骨が十分に結合せず、インプラント治療が失敗する確率が上昇します。

少し古いデータになりますが、喫煙者の男女が受けたインプラント治療1,933例のうち、1年以内にインプラントが脱落した例は約5%の90例という報告もあります。非喫煙者と比較すると、2倍の脱落率です。

インプラントを長く維持するためには、喫煙は避けるべきと言えるでしょう。

参照元:福田仁一喫煙と口腔病変との関連

インプラント治療が終わったら喫煙してもよい?

禁煙か喫煙か悩むイメージ

インプラント治療を受けている最中、特に手術前後の喫煙は控えるべきです。では、インプラント治療が終わった後なら喫煙しても良いのでしょうか。

結論からお伝えすると、手術後も禁煙すべきと言えます。治療後に喫煙を再開すれば、さまざまなリスクが生じるでしょう。

治療後に喫煙を再開するリスクを確認しましょう。

インプラントの寿命が短くなる

インプラントの平均寿命は10〜15年と非常に長いです。適切にメンテナンスを続けたことで、20年以上使い続けた方も存在します。

しかし、治療後に喫煙を再開すると、寿命が短くなる可能性が高いです。歯茎や顎の骨に十分な栄養が届きにくくなることで、インプラント周囲炎をはじめとするトラブルが発生しやすくなるためです。

保証を受けられなくなる

上述しましたが、喫煙者はインプラントの保証を受けられなくなる可能性があります。喫煙は、インプラントの成功率を低下させ合併症のリスクを高めるためです。

インプラントの保証とは、保証期間内にインプラントに何らかの問題が起こった場合に、無料もしくは一部負担で再治療を受けられる制度です。適切にメンテナンスを続けていてもトラブルが起こることはあるので、保証は非常に重要といえます。

喫煙していることが原因で保証の対象外になった場合、再治療の際に高額な費用を再度負担しなければならなくなるでしょう。

安定性が低下する

喫煙すると、さまざまな有害物質の影響でインプラントと顎の骨の結合が弱まります。インプラントが安定しなくなり、グラグラし始めるかもしれません。

インプラントは、顎の骨に結合させることで天然歯のような噛み心地を再現する治療です。グラグラすればしっかり噛めなくなるので、インプラントを選択した意味がなくなるでしょう。

口内環境が悪化する

喫煙は、インプラント周囲の健康だけでなく、口内環境にも影響を及ぼします。血流が悪化して免疫力が低下することで、細菌が増殖したり炎症を起こしやすくなったりするでしょう。

インプラント周囲炎だけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高まるのです。

加熱式タバコや電子タバコなら問題ない?

電子タバコ

近年では、一般的な紙巻きタバコではなく、加熱式タバコや電子タバコを吸う人が増えています。有害物質が少ないので、インプラントの治療が終わった後でも電子タバコや加熱式タバコなら吸っても良いのではと思う方もいるでしょう。

結論からお伝えすると、加熱式タバコや電子タバコも避けるべきです。紙巻きタバコより有害物質の量が少ないとはいえ、インプラントへの影響は見過ごせません。

加熱式タバコは、タバコの葉に熱を加えて蒸気を発生させて吸うものです。紙タバコと比べると量は少ないものの、ニコチンとタールが含まれています。

電子タバコにはタバコの葉を使っていないため、ニコチンが含まれていないことがあります。

しかし、他の有害物質が含まれている可能性はあるでしょう。

それらがインプラントに与える影響や安全性ははっきりしていないので、インプラント治療を受ける場合は電子タバコも避けたほうがよいでしょう。

インプラント治療の成功率を上げるため、インプラントを長く維持するためには、加熱式タバコや電子タバコも控えるべきといえます。

まとめ

禁煙イメージ

今回は、喫煙とインプラント治療の関係について解説しました。喫煙はインプラント治療に大きな影響を与えるので、治療を受けるのであれば禁煙するのが理想です。

喫煙者のインプラント治療は行わないとする歯科医院も多く、受けられたとしても保証の対象外になるでしょう。トラブルが起きた際の負担を減らすためにも、禁煙するべきと言えます。

インプラント治療について、少しでも気になることや不安なことなどがあれば、歯科医師に相談してみましょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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