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金属アレルギーの方がセラミック治療を受けたい場合はどうする?

2024年4月26日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

金属アレルギーの人

金属アレルギーがあり、セラミック治療を検討している方も多いのではないでしょうか。セラミック治療は陶器などに使われる陶材を使用しておこなわれるため、金属アレルギーの方でも受けることが可能です。

ただし、歯科治療に用いられるセラミック素材の中には、一部に金属を使用しているものがあります。金属アレルギーの方は素材選びに気をつけましょう。

今回は、金属アレルギーの方がセラミック治療を受けたい場合の素材の選び方や、金属アレルギーの症状などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

金属アレルギーの方がセラミック治療を受けたい場合はどうする?

セラミックの歯

 

セラミックとは、陶材のひとつのことで金属成分は含まれていません。そのため、金属アレルギーの方でもセラミック治療を受けることが可能です。

しかし、セラミック治療にはいくつか種類があり、中には金属を使用するものが存在します。金属アレルギーの方の場合は当然ながらアレルギー反応が出る可能性が高いため、治療方法は慎重に検討する必要があるでしょう。

金属アレルギーの方が使用できるセラミック素材とそうでないものがありますので、事前に歯科医師へ金属アレルギーであることを伝えましょう。安全に使用できる素材を選ぶことが大切です。

金属アレルギーの方が避けたほうがいいセラミックの素材は?

金属アレルギーの方でも治療可能なセラミック素材

先にも触れましたが、セラミックの種類の中には金属を含むものがあります。メタルボンドは金属を含むため、金属アレルギーの方は避けるべきでしょう。

メタルボンドとは、内側に金属フレームを使用し、人の目に触れる表面にセラミックを焼き付けた素材のことです。金属アレルギーの方が使用すれば、何らかのアレルギー症状があらわれる可能性があるため避けたほうがよいでしょう。

金属アレルギーの方でも使用できるセラミックの素材

セラミックの素材

では、どのようなセラミック素材であれば、金属アレルギーの方でも安心して使用できるのでしょうか。ここでは、金属を含まない素材について詳しく解説します。

オールセラミック

オールセラミックとは、文字通り全てセラミックだけでできた素材のことです。天然歯に近い色や光沢が得られるため、審美性を重視したい方に選ばれる傾向があります。

また、経年劣化もしにくくすき間ができにくいことから、二次虫歯になりにくいというメリットもあります。

ただし、他の素材に比べると強い負荷によって割れやすいことがデメリットです。そのため、強い負荷がかかりやすい奥歯には不向きで、前歯の治療に使用されることが多いです。

フルジルコニア

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれている素材です。フルジルコニアは、ジルコニアのみでつくられた素材なので、金属アレルギーの方でも使用できます。

オールセラミックに比べて強度や耐久性が高く、奥歯の治療にも対応可能です。そのほかにも、汚れに強く変色しにくいという特徴があります。

ただし、ジルコニアは天然歯よりも硬いため、噛み合わせに問題がある場合は天然歯に負荷をかけて傷つけることがある点に注意しましょう。歯ぎしりや噛みしめなどの癖がある方も、ジルコニアの硬さによって天然歯が割れたり欠けたりする可能性があります。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックとは、歯科用プラスチックのレジンとセラミックを混ぜ合わせてつくられた素材です。プラスチックの強度の低さをセラミックで補い、レジンの柔軟性が衝撃吸収性を高める相性のよい組み合わせといえるでしょう。

審美性については、セラミックが混ざっている分レジンよりも変色はしにくいですが、プラスチックが混ざっているためオールセラミックよりも白さや透明感には欠けます。

費用は比較的安価で、近年はCAD/CAMシステムでの対応に限り、ハイブリッドセラミックの保険適用が可能になっています。保険が適用されるためにはいくつかの条件があるため、かかりつけの歯科医院で対応しているかどうか確認してみるとよいでしょう。

e-max

e-maxは、ニケイ酸リチウムガラスを用いた素材のことで、ガラスのような透明感のある見た目が特徴です。通常のセラミックよりも強度が高いですが、ジルコニアの強度には劣ります。

e-maxはほぼすべての部位に対応できますが、歯ぎしりや食いしばりなど歯に強い負荷がかかるような癖がある方は、適応外となる可能性があります。

金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状が出ている人

金属アレルギーときくと、金属に触れた部分が赤くただれるような症状をイメージする方が多いのではないでしょうか。もちろん接触部位に症状があらわれる金属アレルギーもありますが、接触部位とは離れた部位に症状が現れるケースもあるのです。

ここでは、金属アレルギーの症状について詳しくみていきましょう。

接触性の皮膚症状

接触した部位に生じる金属アレルギーの症状として、最もイメージしやすいものは接触性皮膚炎でしょう。接触性皮膚炎では、金属製のネックレスをつけていた部分が赤くただれたり痒くなったりします。

金属が汗などの体液と反応することによってイオン化し、体内へ蓄積されることにより引き起こされます。接触性皮膚炎の場合は、金属が直接肌に触れないようにするれば症状が改善することもあります。

接触性の口腔症状

歯科で使用する金属製の詰め物や被せ物、矯正器具などによって、口の中の粘膜や歯肉、舌にまだら模様がみられたり、口内炎のような症状があらわれたりすることもあります。

先にも述べましたが、体液との反応によりイオン化し、体内に蓄積されることで金属アレルギーを発症します。そのため、金属を使用する治療をおこなったあと長期間経過してから金属アレルギーの症状が出ることも考えられるのです。

場合によっては、味覚障害が出てしまうようなケースもあります。歯科治療で金属を使用するときには、金属アレルギーの有無にかかわらず慎重に検討したほうがよいでしょう。

全身性の症状

金属アレルギーでは、直接金属に触れた部位から離れた部位に症状が出ることもあります。その代表例が、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)です。

掌蹠膿疱症では、手のひらや足の裏に水ぶくれや膿を含んだぶつぶつ(膿胞)ができます。そのほかにも、ぶつぶつのできた部位が赤みをおびてカサカサしたり、ひび割れたりするような症状がみられることもあります。

このような症状は、一見歯科領域とは関係ないように感じるため、水虫を疑って皮膚科を受診する方も多いです。顕微鏡による真菌検査で判別をおこなうのが一般的でしょう。

実際のところ、掌蹠膿疱症の原因は明確になっているわけではありません。歯科金属以外にも、虫歯の根元にある病巣や、扁桃炎、喫煙習慣などが関連して引き起こされるのではないかといわれています。

いずれにしても、金属アレルギーが疑わしい場合や不安に思う場合には、歯科治療を受ける前にアレルギー検査を受けることが大切です。

まとめ

セラミックの歯

セラミックは、金属アレルギーの方でも安心して使える歯科素材です。セラミックやジルコニア、e-maxなどいくつか種類があるため、使用する部位や予算に合ったものを選ぶとよいでしょう。

ただし、セラミック治療に用いられる素材の中には、一部に金属を使用したものも存在します。安心・安全に治療をおこなうためにも、金属アレルギーがある方は歯科医師へ必ず伝えるようにしてください。

なお、近年は金属アレルギーの方が保険適用内で受けられるセラミック治療もありますので、ぜひご気軽にご相談ください。

セラミック治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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