歯を抜いて、歯を失ったあと、入れ歯を使用している方が多くいらっしゃると思います。入れ歯を使用している方の中には、「現在使用している入れ歯が合わない」「入れ歯を新しく作ろうか迷っている」「どんな種類の入れ歯があるのだろうか」など、いろいろ考えて悩まれておられるのではないでしょうか。
本日は、入れ歯の種類と選択のポイントについて、お話します。これから、入れ歯を新しく作る時に役立てて頂けたらと思います。
まず、入れ歯の種類は、大きく分けて、部分入れ歯と総入れ歯の2つに分けられます。それぞれ、保険内のもの、保険外(自由診療・自費治療)のものがあります。当院では、それぞれメリット・デメリットについて丁寧に説明し、患者様の口腔の状態・患者様の希望・治療費などを考え、患者様に一番ベストな入れ歯を選択していただくようにしています。
目次
《部分入れ歯と総義歯について》
まず、入れ歯は、どのようなものなのか・・・入れ歯とは. 抜歯などで歯を失った時.、失われた歯を補う役目をする装置です 。入れ歯には大きく分けて 部分入れ歯と総入れ歯に分けられます 。
部分入れ歯
総入れ歯
《保険適用の入れ歯と保険外の入れ歯について》
部分義歯( 保険適用)

総入れ歯(保険適用)

《保険適用の入れ歯のメリット・デメリット》

《保険適用外の入れ歯について》



《保険外デンチャーチのメリット・デメリット》
★メリット
・デンチャー 装着時の違和感が少ない ・寿命が長い
・噛む力が向上し、硬い食べ物でも食べることができる
・ 見た目が自然で神秘的に良い
・ 汚れが付着しにくく衛生的である
★デメリット
・保険適用の入れ歯に比べ治療費が高い
・修理が困難なことが多い
《入れ歯の選択基準》
①入れ歯の種類の選択
入れ歯には、部分入歯と、 総入れ歯 の2つの種類があります。
部分入れ歯は、 一部分の歯が失われた場合に使用し 、総入れ歯は、歯が全部失った場合に使用する入れ歯です。 口の中の状態を考慮して選択する必要があります。
②費用
入れ歯を選ぶ時は、どのくらい 治療費がかかるのかを考えていかなければなりません。 保険適用の入れ歯は、治療費は安価です。逆に、保険外の入れ歯は、自費診療となるため 治療費は高額になります 。そのことはしっかりと 考慮して入れ歯を選択する必要があります。
③歯科医師と相談
まずは 、ご自分の口の中を把握しなければなりません。 その上で、入れ歯の種類 ・特徴、 メリット・デメリットを考え 、入れ歯の選択をしていきます。 例えば 、治療費が安いので保険の入れ歯を選択しました。ところが、入れ歯を装着すると違和感があり、 入れ歯を装着できない患者様が何人か いらっしゃいます。 もし、 違和感 も少なく食事を楽しみたいという希望であれば、 保険外の入れ歯を考えてみる必要があります。患者様の要望、予算、入れ歯の種類のメリット、デメリットなどを考えて、歯科医師と相談してから、どの入れ歯が自分に合っているかを考えなければなりません。
ここまで、入れ歯の種類と選択のポイントについてお話ししました 。
ここで一つ 気をつけていただくことがあります 。
それは、入れ歯のケアです 。
いくら ご自身に合った入れ歯を入れていたとしても、 入れ歯のケアを怠ると長持ちしませんので、 最後に入れ歯の手入れについてお話しします。
《入れ歯の手入れのポイント》
・柔らかい歯ブラシで入れ歯の汚れを除去する
・食後必ず入れ歯を洗浄する
・水またはぬるま湯につけて洗浄する
・就寝前に、入れ歯洗浄剤を使用する
・歯科医師に定期的に見ていただき 調整を行う
以上のことを念頭に入れて、入れ歯の手入れをしてください 。
〜よく聞く 間違った 手入れの仕方 〜
❌歯磨き粉を使用して磨く
❌硬い歯ブラシを使用して磨くなど
歯磨き粉には、 研磨剤が含まれているため 入れ歯が削れ、合わなくなってしまいます。 また、硬い歯ブラシを使用すると入れ歯の表面に傷がついてしまいます。 気をつけてください。
皆さんが、これからも自分にベストな入れ歯をつけて、 いつまでも 楽しい食事ができることを願っています。
また、 気になる点 や疑問点に思うことがあれば、 お気軽にご相談ください。