こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。
セラミック治療は、美しさと耐久性の高さから多くの方に選ばれていますが、治療後のトラブルが不安という方は多いでしょう。さまざまなことが原因で取れたり、破損したりすることがあるのです。
セラミック治療を受けた方のなかには「セラミック治療の保証内容は?」「セラミック治療の保証にならないケースは?」など保証について気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、セラミック治療の保証期間や保証内容、そして保証の対象にならないケースについて詳しく解説します。セラミック歯を長持ちさせる方法についても解説しますので、セラミック治療を受けた方や、セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミック治療の保証内容は?
多くの歯科医院ではセラミック治療に保証を設けています。歯科医院で提供されるセラミック治療の保証内容は一律ではなく、歯科医院ごとに異なります。
一般的にはセラミック治療後に発生した不具合について、保証期間内であれば無料で修正してもらえることが多いです。
保証の対象となるケースは、以下のようなものです。
・セラミック歯の破損・欠け
・セラミック歯の脱離
・セラミック歯の色調の変化
保証内容に関しては歯科医院によって異なるため、詳しくは治療を受ける歯科医院でよく確認しましょう。
セラミック治療の保証期間は?
セラミック治療の保証期間は、歯科医院によって異なりますが、一般的には治療後1~3年に設定されているケースが多いです。なかには、保証期間を5年や10年に設定している歯科医院もあります。
保証期間を過ぎてからセラミック歯に不具合が生じた場合、歯科医院によっては患者さんが一部費用を負担するケースもあります。また、5~6年までなら患者さんの負担は5割、6~7年までなら患者さんの負担は6割というように設定している歯科医院もあります。
セラミック治療の保証の対象にならないケース
セラミック治療における不具合は、そのすべてが保証の対象になるわけではありません。基本的には、歯科医院側に過失がある不具合が対象となります。以下に、保証の対象外となる代表的なケースを挙げます。
患者さん自身の過失によるもの
患者さん自身の過失によるものは保証対象外となることが多いです。例えば、セラミック歯で硬い食べ物を噛んだときに破損した場合は保証の対象外となります。硬い食べ物を無理に噛むことは、セラミックに大きな負担をかけるため、日常生活で注意が必要です。
また、スポーツ中にセラミック歯に強い衝撃を受けて破損した場合や夜間の歯ぎしりや食いしばりによって破損した場合、ご自身でセラミック歯に無理な力を加えて破損させた場合も、保証の対象外となるケースが多いでしょう。
虫歯や歯周病によるもの
虫歯や歯周病が原因でセラミック歯が取れた場合も保証対象外であることが多いです。
セラミック歯は二次虫歯になりにくいといわれていますが、歯磨きや定期検診を怠ると、歯とセラミック歯との間に虫歯ができ、取れることがあるのです。これは、ご自身で適切なケアを行えていれば防げることであるため、保証の対象にはならない場合が多いでしょう。
定期メンテナンスに通っていない
セラミック治療後、定期的にメンテナンスに通っていない場合も保証を受けられないケースが多いです。メンテナンスに通わないと、万が一セラミック歯にトラブルが生じていても発見・対処が遅れ、取れたり破損したりするリスクが高まります。
そのため、セラミック治療後は定期的にメンテナンスに通うよう歯科医師から指示されるケースが多いです。
しかし、これを怠ってセラミック歯に不具合が生じたときには保証の対象とならないのです。定期的にメンテナンスに通うことで早期にトラブルを発見できるため、不具合を未然に防ぐことが可能です。
その他の保証対象外のケース
地震や洪水などの災害によってセラミック歯が破損した場合も保証の対象外です。また、見た目の理由だけで再治療を受ける場合も保証の対象にはなりません。色調の変更を希望する場合は、自費での治療となります。
セラミックの歯を長持ちさせる方法
セラミック治療には保証が設けられているとはいえ、取れたり破損したりするのは防ぎたいでしょう。セラミックの歯を長く使い続けるためにはどうしたらいいのでしょうか。以下に、セラミックの歯を長持ちさせるための具体的な方法をご紹介します。
しっかり歯磨きをする
セラミックの歯を長持ちさせるためには、しっかりと歯磨きを行うことが非常に重要です。
セラミックの歯の表面はツルツルしているため汚れが付きにくいです。また、劣化しにくく、天然の歯とセラミック歯との間に隙間ができにくいため、虫歯になるリスクは低いといわれています。
しかし、歯磨きを怠り、汚れが蓄積すると、天然の歯とセラミック歯との間に虫歯菌が入り込み、虫歯になる可能性があるのです。そのため、毎日の適切なセルフケアが欠かせません。
セルフケアを行うときのポイントを、以下に解説します。
デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
日常の歯磨きでは、プラークを念入りに取り除くことが重要です。プラークは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の集まりであり、放置すると歯の健康を損なう恐れがあります。歯ブラシだけでは歯と歯の間などの細かい部分に付着した汚れをすべて落としきることはできません。
歯磨きをするときは、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助ツールを使用することで、歯ブラシでは届かない細かい部分に付着した汚れも除去できます。
フッ素を活用する
フッ素には歯質を強化し、虫歯菌の働きを抑制する効果があります。セラミック歯は人工物であるため虫歯にはなりませんが、フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用することで、土台となる天然の歯の虫歯を予防できます。
定期的に歯科検診を受ける
セラミックの歯を長持ちさせるためには、定期的に歯科検診を受けることも重要です。
歯科検診では、セラミックの歯や天然の歯にトラブルは起こっていないかを確認します。万が一、虫歯などのトラブルが起こっていても、定期的に検診を受けていれば早期に発見・対処できます。
また、歯科検診では歯のクリーニングも行います。専用の機器や器具を使って細かい部分に付着した汚れも取り除き、口腔内を清潔に保ちます。虫歯や歯周病になりにくい口腔内環境に整えることができ、セラミックの歯の寿命を延ばすことにもつながるでしょう。
噛み合わせを調整する
噛み合わせの不具合は、セラミック歯だけでなく、天然歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、噛み合わせの問題がある場合は、早めに歯科医師に相談して調整してもらうことが重要です。
噛み合わせの調整を行うことで、セラミックの歯や天然の歯に加わる力を軽減でき、寿命を延ばすことにつながるでしょう。
ナイトガードを装着する
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、就寝時にナイトガードを装着してセラミックの歯を保護しましょう。ナイトガードを装着することで、歯ぎしり・食いしばりによる衝撃を吸収し、セラミック歯へのダメージを防ぐことができます。
硬い食べ物を避ける
せんべいやアーモンドなどの硬い食べ物は、セラミックの歯に負担をかける恐れがあります。そのため、セラミック歯で硬い食べ物を噛むのは避けましょう。硬いものを無理に噛むと、セラミック歯が破損する可能性があります。
まとめ
セラミック治療後、さまざまなことが原因でセラミックの歯が取れたり欠けたりというトラブルが起こることがあります。このようなときに対応するために、多くの歯科医院でセラミック治療に保証制度を設けています。
保証期間内であればセラミックの歯が破損しても無料で修理してもらえるというものです。一般的に、セラミック治療の保証期間は1~3年が多く、一部の歯科医院では5年や10年と設定しているところもあります。
ただし、すべてのトラブルが保証の対象になるわけではありません。保証を受けるためには、定期的に歯科検診に通うなどといった条件があるため、事前によく確認しましょう。
セラミック治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。