こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

よくある質問の中に「歯科治療って、何回ぐらいかかりますか?」や「どれくらいの時間がかかりますか?」ということを患者様から質問されることがあります。やはり、ご自分の歯科医療にどのくらい期間がかかるか気になる方は多いと思います。 本日は、歯科治療に要する期間についてお話します。歯科治療にかかる期間は、歯科治療の内容や症状の種類、口腔疾患の進行度によって大きく異なってきます。

虫歯の治療
虫歯の治療に要する期間や回数は、虫歯の進行度によって異なってきます。
・初期の虫歯(C1~C2)
初期の虫歯の場合、小さな穴が開いた状態で、痛みはほとんどありません。このような場合、虫歯の部分を除去して、コンポジトレジンを用いて充てんする治療をすることが多く、大体1~2回の治療で完了します。また、虫歯が少し進行し、象牙質まで虫歯が進行している場合(C2)は、冷たい物や甘いものが染みる症状が出ることがあります。この症状は、コンポジトレジンを用いて充填することもありますが、場合によっては、インレーと呼ばれる部分的な被せ物を装着することがあります。このインレーを装着する場合は、型どり、あるいは、口腔内スキャンをしなければならないため、期間は1週間程度、通院回数は、2~3回程度必要となってきます。
・中等度の虫歯(C3)
虫歯がかなり進行し、歯の神経に達している(C3)になると、強い痛みが生じてきます。C3の段階になると、根管治療が必要となってきます。根管治療は、歯の神経を除去し、消毒をしなければいけません。根管治療が必要となったケースは数回の通院が必要で、期間は、1~2ヶ月程度かかります。
・重度の虫歯(C4)
虫歯がかなり進行して、歯根部分のみが残っている状態(C4)になると、抜歯をしなければならないケースが多くなります。もちろん、根管治療を行うこともあります。ただ、C3の部分と比べて、C4状態になると根管治療の回数が多くなることが多いです。場合によっては、2~3ヶ月かかります。また、抜歯が必要となる場合、その後の歯の再建には、ブリッジ、インプラント、入れ歯が選択できます。治療が長期間になることもあります。仮にインプラント治療を選択された場合、半年以上かかることになります。

歯周病治療
・軽度の歯周病の場合
歯茎の検査を行い、歯と歯肉の間にあるポケット付近の歯石やプラークを除去します。軽度の場合は、1~2ヶ月の治療期間が必要です。ただ、歯周治療後は、定期的なメンテナンスが必要です。
・中等度の歯周病の場合
中等度の歯周病になると、歯周が腫れ、歯と歯ぐきが離れています。さらに進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収されていきます。軽度な歯周病の場合は、痛みを感じることも少ないですが、中等度の歯周病になると、腫れや痛みが生じることが出てきます。治療としては、軽度な歯周病の場合と同様に、歯石やプラークを除去しなければなりません。さらに、歯肉の下に付着した歯石(緑下歯石)を除去しなければなりません。そのためため軽度な場合と比べて、通院回数は増えます。歯周病の進行度にもよりますが、大体3ヶ月程度はかかると思います。
・重度の歯周病の場合
重度の場合は、広い範囲に炎症が起こってきます。そして、歯の周りの骨(歯槽骨)が大きく吸収して、歯が動揺してきます。このような状態になると、食事をする時に痛んで、上手に物を嚙むことができなくなる事があります。場合によっては、抜歯をしなければならないことが多いです。ただ、重度な歯周病でも場合によっては、歯周外科処置をして、歯を保存できることがあります。この場合、治療期間は6ヶ月以上かかることになります。歯周病の治療期間は、軽度な程、通院回数も少なく、治療期間も短くなります。

インプラント治療
インプラント治療は、虫歯や歯周病などが原因で歯を失った場合に行う治療法です。 インプラント治療期間は、骨の状態によって異なります。

・インプラントの治療の流れ
まず診断、術前検査、治療結果立案、インプラント埋入、人工歯装着といった、工程を行っていきます。インプラントの治療計画、術前検査は、通院回数2~3回ぐらいで通院期間は、2週間ぐらいです。そして、インプラント手術を行うことになります。手術は、1日で終わります。その後、インプラント上に人工歯を装着することになります。
・骨の状態が良好な場合
骨の状態が良好な場合は、インプラントで骨が結合するまでの治療期間は2ヶ月~3ヶ月程度です。ただ、骨の状態が良好でも健康状態が良くない場合、例えば、基礎疾患をお持ちの方は、インプラントと骨の結合が長くかかってしまうことがあります。インプラントと骨が結合したと確認できた後、最終的な人工歯を装着する作業に入ります。人口歯を装着する治療期間は、2~3週間です。骨の状態が良好な場合は、インプラントの手術後およそ、3~4ヶ月くらいで最終的な人工歯(被せ)を装着することができます。
・歯の状態が良くない場合
インプラント治療が長引く場合は、骨の状態によることが多いです。骨の状態が良好な場合は、インプラント埋入を行ってから、3~4ヶ月で最終的な被せを装着することができますが、骨の状態が悪い場合は、特殊な治療が必要となってきます。その代表的な治療法としてGBRサイナスリフト、ソケットリフトが上げられます。サイナスリフトとソケットリフトは、上顎の骨不足を補うためのインプラント治療法で、どちらも抜歯後の歯茎の欠損部分が上顎洞に骨を追加する手法です。サイナスリフトは、骨不足が重度な場合に使われます。また、ソケットリフトは軽度な骨不足の場合に使われる手法です。
GBR(骨再生誘導法)・・・GBRは、歯周病などが原因で歯槽骨がやせてしまい、インプラントを埋入するために必要な骨幅や高さが足りない場合に使用される手法です。このような特殊手法が必要なケースは、通院日数や通院期間は長くなります。
通院期間 サイナスリフトを使用したケース 6ヶ月~10ヶ月 ソケットリフトを使用したケース 4ヶ月~7か月 GBR(骨再生誘導法)を使用したケース 6ヶ月~10ヶ月 くらいの通院期間になります。
矯正治療


・矯正治療
治療期間は難易度によって異なります。ワイヤー矯正、マウスピース、(インビザライン)の場合、歯を移動させるのに1、5年~2年程度かかります。
・部分矯正の場合
(インビザラインGOの場合)、6ヶ月~1年程度で完了することが多いです。ただ、ワイヤー矯正、マウスピース矯正どちらで矯正治療を行ったとしても、後戻り防止のため保定期間(リテーナーを装着期間)が必要です。目安としては、1年~2年程度必要です。
入れ歯治療

入れ歯治療の期間は、保険治療と自費治療で通院期間が異なります。入れ歯を作製するときの流れを説明します。 口の中の型どり→咬み合わせをとる→仮歯を並べて、嚙み合わせを確認する→完成 という流れになります。
保険治療、自費治療も流れは同じです。ただ、1つ1つの工程において、自費治療の場合、精密に行っていきますので、完成には時期がかかります。保険治療の場合は、1ヶ月程で完成しますが、自費治療の場合は2ヶ月~3ヶ月程かかります。
ホワイトニング
ホワイトニングの回数や治療期間は、歯の変色の状態や原因によって異なります。当院では、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した、デュアルホワイトニングをお勧めしています。ただ、患者様のご希望でオフィスホワイトニングまたは、ホームホワイトニングのみを行うこともあります。

・オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術するホワイトニング方法で、1日あたり1時間程度かかります。大体、1~2回の施術で白くなったと実感できます。
・ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、毎日自宅で専用ジェルを使用して行うです。1ヶ月~2ヶ月程で白くなったと実感できます。
・デュアルホワイトニング
ホームホワイトニング・オフィスホワイトニングを併用した方法で、1ヶ月~2ヶ月程度で完了します。デュアルホワイトニングの場合、白さがアップし、効果が長持ちするのが特徴です。

まとめ
本日は、歯科治療に要する時間についてお話しました。虫歯治療、歯周病治療においては、早期発見、早期治療が大切です。進行することにより問題が大きくなり、通院回数、通院期間が長くなってしまいます。当院では、3ヶ月に1回の定期検診をお勧めしています。小さな問題を早く見つけることが治療期間の短縮につながります。口の中の健康を維持していく上でとても重要なことです。
また、何か気になる点がございましたら、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。
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