こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

歯列矯正を検討している方のなかには「気になる前歯だけを治したい」「費用や期間を抑えて治療したい」「目立ちにくい方法を選びたい」という方もいるでしょう。インビザラインであれば、治療期間や費用を抑えて前歯を治療することが可能です。
しかし、患者さんの歯並びや噛み合わせの状態によっては、全体矯正が必要になるケースもあります。
今回は、前歯をインビザラインで治すメリット・デメリット、治療にかかる費用、治療期間について解説します。前歯の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインとは

インビザラインとは、透明なマウスピース型の装置を装着して歯並びを整える方法です。マウスピースを1日に20〜22時間装着し、1〜2週間に1回のペースで新しいものに交換しながら、段階的に歯を動かします。
装置が目立ちにくいだけでなく、自由に取り外しができるため、食事やブラッシングは普段通りに行うことが可能です。
インビザラインで前歯だけ治せる?

結論からいうと、インビザラインで前歯だけを治療することは可能です。まず、インビザラインには、いくつかの種類があります。インビザラインの種類とそれぞれの特徴は、以下の通りです。
<インビザラインの種類とそれぞれの特徴>
インビザラインの種類 | マウスピースの上限 | 特徴 |
---|---|---|
インビザライン・コンプリヘンシブ | 無制限 | 軽度~重度まで幅広い症例に対応可能 |
インビザライン・モデレート | 26枚 | ・中等度の症例に対応可能 ・全体矯正に対応 |
インビザライン・ライト | 14枚 | ・軽度の症例や部分矯正向き ・噛み合わせも調整できる |
インビザライン・エクスプレス | 7枚 | ・ごく軽度の症例や部分矯正向き ・犬歯から犬歯の間の計16本が対象 |
インビザラインGo | 20枚 | ・軽度〜中等度の症例に対応可能 ・大臼歯を除く計20本が対象 ・噛み合わせの改善はできない |
なかでも、インビザライン・ライト、インビザライン・エクスプレス、インビザラインGoの3つは、前歯を矯正する場合に選択されます。インビザライン・ライトは、全体的な噛み合わせも調整できるため、前歯が収まるスペースが不足しているケースにも対応可能です。
一方、インビザライン・エクスプレスは、使用できるマウスピースの枚数が7枚までと制限があります。対象となる歯は犬歯から犬歯までの計16本と限られているため、1〜2本の軽度のズレやすき間などの矯正に選択されることが多いです。
インビザラインGoは、大臼歯を動かすことはできないため、奥歯の噛み合わせに問題がある症例には対応できません。
しかし、インビザライン・ライトやインビザライン・エクスプレスに比べて使用できるマウスピースの枚数が多く、軽度〜中等度の凸凹やすき間、出っ歯などにも対応が可能です。
ただし、歯科医院によっては取り扱いがない可能性もありますので、事前に確認しましょう。
前歯の治療にインビザラインを選択するメリット

前歯の治療にインビザラインを選択するメリットは、以下の通りです。
装置が目立ちにくい
インビザラインの装置は透明なので、目立ちにくいという特徴があります。矯正治療をしていることを周囲に気付かれたくない方や接客業の方などでも取り入れやすい治療法といえるでしょう。
食事やブラッシングがしやすい
インビザライン矯正に使用するマウスピースは、自由に取り外しが可能です。そのため、矯正期間中でもふだんどおりに食事やブラッシングを行うことができます。食べ物の制限やブラッシングのしにくさによるストレスを回避できることは、メリットのひとつといえます。
痛みが少ない
インビザラインでは、定期的に装置を交換しながら段階的に歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないというメリットがあります。そのため、痛みが苦手な方にも選ばれているのです。
治療期間が短い
全体的に歯並びを整える場合、矯正期間は2〜3年かかることが一般的です。
一方、前歯のみの部分矯正では、数ヵ月で治療が終わるケースもあるでしょう。そのため「転職までに歯並びをよくしたい」「結婚式までにすきっ歯を改善したい」という目標をお持ちの方に選ばれています。
治療後のイメージがしやすい
インビザラインでは、3Dスキャナーを用いて患者さんの歯型をデジタルスキャンし、歯の動きをシミュレーションします。最終的に得られる歯並びや歯の動き方を視覚的に確認できるため、モチベーションの維持にも役立つでしょう。
前歯の治療にインビザラインを選択するデメリット

前歯の治療にインビザラインを選択するデメリットは、以下の通りです。
治療できない症例もある
患者さんの歯並びや噛み合わせの状態によっては、インビザラインでの前歯の治療が受けられないケースもあります。また、前歯だけを治療したいと考えていても、奥歯も含めて調整しなければならないケースもあるでしょう。
間食がしにくい
インビザラインのマウスピースを装着したまま口にできるのは、基本的に水のみです。水以外を飲食するときはマウスピースを取り外さなければなりません。また、飲食をしたあとには、必ずブラッシングをしてから装置を再装着する必要があります。
仕事をしながらコーヒーを飲んだりチョコレートを食べたりする習慣がある方にとっては、不便に感じるかもしれません。
歯を削ることがある
歯をきれいに並べるためのスペースが不足している場合には、歯の側面をわずかに削るディスキングを行うことがあります。削る歯の量はわずかですので、見た目や歯質に影響することは基本的にありませんが、健康な歯を削らなくてはならない点については理解する必要があります。
自己管理が必要
マウスピース矯正では、装置を1日に20〜22時間装着する必要があります。取り外しは自由にできますが、装着時間が不足すると効果が得られなくなります。治療計画と実際の歯の動きにずれが生じると、治療期間が長引く可能性もあるでしょう。
インビザラインで使用するマウスピースの自己管理ができなければ計画どおりに歯並びを改善することができません。自己管理に不安がある方は、固定式の矯正装置を使用するワイヤー矯正を検討することも方法のひとつです。
後戻りすることがある
部分矯正は全体矯正に比べて後戻りしやすいといわれています。後戻りとは、一度整えた歯並びが元の位置に戻ろうとして歯並びが乱れる現象のことです。
特に、全体矯正が必要な症例にもかかわらず前歯だけを部分的に調整しようとすると、周囲からの影響を受けて後戻りを起こしやすくなるのです。矯正治療の方法を選択する場合には、ご自身に合った方法を選ぶことが重要です。
インビザラインで前歯だけを治療する場合の費用

前歯の治療に使用されるインビザライン・ライト、インビザライン・エクスプレス、インビザラインGoの治療にかかる費用の目安は、以下の通りです。
- インビザライン・ライト:30万〜50万円程度
- インビザライン・エクスプレス:20万〜40万円程度
- インビザライン Go:30万〜60万円程度
詳しい費用は歯科医院によって異なりますので、複数の歯科医院で見積りを取って比較検討するとよいでしょう。
インビザラインで前歯だけを治療する場合の期間

インビザラインで前歯だけを治す際にかかる治療期間の目安は、以下の通りです。
- インビザライン・ライト:約7ヵ月
- インビザライン・エクスプレス:約3〜4ヵ月
- インビザライン Go:約6〜9ヵ月
実際には、症例によっても異なりますので、歯科医院でのカウンセリング時に確認する必要があります。
なお、矯正治療後には、後戻りを防ぐための保定期間が設けられています。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着しなければなりません。保定期間は、矯正期間と同程度となることが一般的です。
事前にトータルでどのくらいの期間かかるかを確認しておくとよいでしょう。
まとめ

インビザラインで前歯のみを治療することは可能です。
前歯の治療に対応できるものとしては、インビザライン・ライトやインビザライン・エクスプレス、インビザラインGoなどが挙げられます。それぞれ、適応症例やマウスピースの上限などが異なりますので、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。
なお、ご自身が前歯の歯並びのみを治したいと思っていても、実際には奥歯の噛み合わせにも問題が生じているケースがあります。どのような治療が適しているかどうかは、詳しい検査をしなければ判断できませんので、まずは歯科医院でチェックを受けることが大切です。
「インビザラインで歯並びを治せるか知りたい」「どの方法が適しているか知りたい」という方は、歯科医院で相談してください。
インビザラインを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。