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幼児期の栄養と嗜好 ~楽しく食べよう~ 

2025年6月18日

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

約3kgで産まれてくるあかちゃんは、1歳で約10kg、6歳で約20kgになります。この時期は第二次成長期とともに、最も成長する時です。体が成長する時には様々な機能や能力も発達します。また、「新型栄養失調」といって、摂取カロリーは足りているのに、ビタミンやミネラルなど特定の栄養素が不足しているという状態もあります。人間は、植物のように自らエネルギーや栄養素を作り出すことが出来ないので全て食べ物でまかなっていかなくてはなりません。幼児期のみならず栄養や食事のあり方はとても大切なことだといえるのです。

鳥取市 歯医者 小児歯科

⭐️歯をつくる大切な栄養素⭐️

カルシウム…歯の石灰化を助ける

      牛乳・ひじき・しらす、など

ビタミンC…歯の象牙質の土台の役割

      ほうれん草・ブロッコリー・みかん など             

      (色の濃い野菜に豊富)

ビタミンA…歯のエナメル質の土台つくり

      卵・人参・鰻 など

ビタミンD…カルシウムの代謝や歯の石灰化の調節

      鮭・卵黄・きのこ など

タンパク質…歯の基礎つくり

      卵・豆腐・鳥ささみ など

リン…………歯の石灰化を助ける

                  米・牛肉・豚肉、など

また、海藻類に含まれる事の多いマグネシウムなども唾液の性質にも大きく関わりがある為、お口の中の虫歯菌や歯周病菌などの繁殖を抑える働きがあるなど、大切な栄養素です。これらの栄養素は子供のみならず大人にも大切な栄養素ですので、日々の食事の中に取りれてみましょう。

🦷噛み方・食べ方の発達

子供の体の機能の発達には、もちろん口の機能や、食べ方の機能の発達も含まれます。噛むことは決して呼吸をするのと同じではなくて、食べる経験を積み重ねる事によって初めて上手にできるようになるのです。

鳥取市 歯医者 

最初はミルクを飲むことしかできなかった赤ちゃんが、3歳くらいになると、子供の歯がすべてはえそろい、スプーンやお皿、お茶碗を自分で持って食べることが出来るようになります。そこからが本当の意味でのしょくじの自立へのスタートです。離乳食を終える頃では、まだ食べ物を噛むための奥歯も上下1対がようやく生えてくる時期で、スプーンも上づかみの握りが何とか出来る頃です。なので、離乳の完了がすなわち食事の自立ではありません。子供はその後1年以上かけて、食具に慣れ、また日々の食べ物に慣れていくのです。

子供の口の中は、歯が生えそろった後は6歳くらいまでは、むし歯でさえなければ比較的安定し、歯の出入りがない状態になります。そのため、食事の自立がスタートする3歳から6歳ごろまでが、本格的な噛み方や食べ方の学習の時期になっていきます。

おいしい感覚(味の感覚)

子どもにとってはこの幼児期にざまざまな味、口ざわり、においのものを食べることが大切な事となってきます。なぜならば、それらの全てが経験の積み重ねとなっていき、食べ物からの刺激が脳に伝えられていき記憶されていくのです。おいしいと感じる感覚は、生まれながらにもっている生理的な嗜好を基本にした上で、その後の経験によって作られていく物です。おいしい感覚とは、食べても大丈夫という安心感の確認でもあります。ですので慣れが大きいといえるのです。国や文化によって好まれる食物や味が著しく異なるのもそのためです。

口触りに慣れる

国や文化によって異なるのは味のみのことではなく、口触りでも同じことが言えます。人間は哺乳類ですので、液体の食べ物からスタートします。ですから初めのうちは、滑らかな柔らかい食べ物の方に安心感を持ちます。しかし身のまわりの食べ物は本当にたくさんのバリエーションにとむものですから、それらの口触りに慣れていくことが、それらのおいしさを知ることになります。その上、硬さやねばりなどの口触りに関わる食べ物の性質は、噛む機能の発達とも密接に関わっています。ですから、硬いものや口触りの硬い食べ物を食べることによって、それらの噛み方をからだで知り、覚えることになるのです。それは長い目でみると、それらの嗜好性たかめ、自分にとって快い食べ物の範囲を広げることにもつながります。

🦷栄養の偏りなく甘い物好きにしない事が大切

甘さの濃度

本来、人間も含めて、動物はすべて甘い物は好きです。自らのエネルギー生産が出来ない動物にとって、甘さはすなわちエネルギー源ですので、甘い物が嫌いでは困るのです。甘い物好きにしないということは、甘さの濃度の問題であって、濃い甘味を好きにしないということです。

例えば、体にとってある程度必要な塩味でもその嗜好濃度は0.8%くらいで、海水のような濃い味(2%くらい)ではしょっぱくて飲めません。しかし、砂糖に限っては100%の砂糖ですら、おいしくなめられるのです。つまり甘みはからだの要求度が強いために、嗜好濃度がもともと極めて広く設定されているのです。生まれて数時間の赤ちゃんも甘い液体を口にすると、顔がほころびます。お母さんの母乳には乳糖という砂糖の1/5くらいの甘さの糖が約7%ほど入っています。砂糖に換算すると1%程度のものですから、甘さとして感じるほどではありません。身の回りの食べ物の甘さを比べてみると、果物の甘みは10%位で、ジュースなどの飲み物は10%を越えます。プリンなどは15%で、クッキーやケーキは25~30%,カステラ、チョコあんこなどは40~50%です。そして、飴は90%です。果物や芋のような天然の甘さに比べて、砂糖を使ったお菓子はいくらでも甘味が濃くできることが分かります。グミやクッキーなど子どもに人気なお菓子でおやつとして食べられるかもしれませんが、量や回数には注意しましょう。特に過度に精製された砂糖は、体に直接的に働き血糖値を急上昇させ、覚醒剤並みの作用と常用癖をまねきます。

砂糖をとることでお口の中や腸に悪玉菌が増えたり、消化管の働きも悪くなることなんです。砂糖の害として虫歯、太る、食べ過ぎたら糖尿病になりやすいなどが知られていますが、もちろん歯垢を増やして歯周病にもなりやすくなります。お菓子など意外にもジュースやスポーツドリンクも同様です。

繰り返しによる味の嗜好

味の嗜好は繰り返しによってつくられます。ですから砂糖を、たっぷり加えたお菓子をいつも食べていると、その甘みが好きになります。特に子どもは味の経験が少ないので、本能的にもっている甘さ嗜好が強いのです。そのため、その時期に甘さの強い物を、常時食べていると、どんどん濃い甘さの物が好きになってしまいます。しかし、一方で虫歯にならないためには甘い食べ物をこどもに一切食べさせないことは本末転倒です。歯は食べ物を美味しく食べるためのものであって、歯のために食べ物を制限するのはさみしいです。しかし、歯があってこそ食べ物はおいしく食べられるので、歯のケアはとても大切なことです。甘さの嗜好が強い子どもの時代に、甘さ制限はストレスをあたえます。しかし、その一方で与えすぎないことは大切です。この加減が難しいことですが、子どもときちんと向かい合うことによってこそ出来ることでしょう。また、最近は虫歯になりにくい糖や、エネルギーになりにくい糖が出ています。そりらは確かに砂糖がもつ欠点を補う役割をもっていますが、それでは嗜好的な甘みの好みの問題は解決しません。濃い甘さが好きになると、それだけその後の人生で、エネルギー摂取が過剰になりやすかったり、むし歯になりやすかったりします。そのリスクを踏まえると幼児期に濃い甘みは好きにさせないようにするのが大変かもしれませんが大切ですね。

鳥取市 歯医者 子ども

🦷食事のときは雰囲気も大切に

心地よい気持ちの雰囲気で

食事の時の不愉快な気持ちは、食教育どころか、消化液すらも十分に出なくなります。いやいや強制的に食べさせられた場合に、消化液の分泌が悪くなることは人でも動物実験でも証明されています。食べ物を口に入れて飲み込みさえすれば食べ物が体の中で無条件に役立つわけではありません。体の中できちんと消化され吸収されて、されに細胞がそれらを使って、初めて食べ物の栄養としての役割が発揮されるのです。それは食べているときの気持ちの状態によって大きく左右されます。心地よい状況であってこそ、体はそれらの食べ物を利用しようと動き出すのです。その心地よさは食べ物と環境・雰囲気と子どもや大人の状態によって決まります。大人はどうしても食べ物の方に目がいきがちですが、子どもの気持ちをリラックスさせる、楽しくさせる雰囲気も食事作りの一要素なのです。

鳥取市 歯医者 小児歯科

また、何か気になる点がございましたら、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

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