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なぜ再発?二次カリエスの原因や予防法を解説!

2025年7月25日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

虫歯が再発して痛い女性

「治療を終えたはずの歯が、また痛み出した」という経験はありませんか。それは、二次カリエスと呼ばれる、過去に処置を施した歯の内側や隙間から再発する虫歯かもしれません。表面からは気づきにくく、症状が出たときには神経まで進行しているケースもあります。

再治療を避けるためには、毎日のセルフケアと定期的な診察が必要不可欠です。

この記事では、二次カリエスの仕組みや予防策、治療方法について詳しくお伝えします。

二次カリエスとは

二次カリエスのイメージ

二次カリエスとは、過去に虫歯の治療を受けた歯に、再び虫歯が生じる状態を指します。虫歯部分を削って詰め物や被せ物で補ったあと、その補綴物(ほてつぶつ)の下や周囲の歯質に再度虫歯ができることで起こります。

とくに、詰め物や被せ物のわずかなすき間から細菌が侵入するケースが多く、外見では異常に気づきにくいため、見逃されやすいです。

初期には自覚症状が少なく、違和感や痛みを感じる頃にはすでに進行していることが多いです。たとえば、冷たい飲み物でしみたり、噛むときに軽い不快感があったりといった変化は、虫歯が神経に近づいているサインの可能性があります。

問題をさらに複雑にするのが、治療後の歯は一見正常に見えるという点です。口内で目立った異変がなくても、補綴物の内側で虫歯が広がっている場合があります。そのため「前に治した歯なのにどうして?」と、進行してから事態を把握する人も少なくありません。

また、過去に銀歯やプラスチックなどで治療をした人ほど、素材の劣化や適合性のズレによって、再感染のリスクが高まることがあります。

二次カリエスの原因

二次カリエスの原因を説明するイメージ

二次カリエスになる原因はさまざまですが、多くは治療後のケア不足や補綴物の劣化に関係しています。ここでは、二次カリエスを引き起こす主な原因について詳しく解説します。

詰め物や被せ物の劣化・すき間

時間が経つと、詰め物や被せ物は経年劣化によって変形したり、歯との間にわずかなすき間が生じたりします。このすき間は目に見えないほど小さいことも多く、そこに唾液や食べかす、細菌が入り込むことで虫歯が再発します。

特に、保険診療で用いられる銀歯は、変色や腐食が起きやすく、長期的に見るとリスクが高くなります。

セメントの劣化

詰め物や被せ物を固定するために使用するセメントも、時間の経過とともに劣化します。接着力が弱くなると、補綴物がわずかに動いたり、内部に細菌が侵入したりする原因となります。セメントの耐久性は素材や術式によって異なるため、定期的なチェックが必要です。

また、口内の温度変化や咀嚼時の圧力、唾液の影響も経年劣化の要因となり得ます。長年同じ補綴物を使い続けている場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

セルフケアの不足

歯磨きが不十分だと、詰め物の周囲にプラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。特に、補綴物の境目は段差が生じやすく、歯ブラシの毛先が届きにくいため、磨き残しが発生しやすい場所です。その結果、知らない間に虫歯菌が繁殖して二次カリエスが進行します。

フロスや歯間ブラシの未使用

歯と歯の間のケアを怠ると、詰め物の周囲に汚れが残りやすくなります。歯間ブラシやデンタルフロスは、歯ブラシでは届きにくい隙間の汚れを落とすために有効ですが、これらを使わないと、二次カリエスのリスクが高まります。

噛み合わせの変化

時間とともに噛み合わせが変わることで、補綴物に過剰な力がかかるようになると、すき間や浮き上がりが起きやすくなります。また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人も注意が必要です。歯に過度な負担がかかることで、詰め物がズレたり欠けたりし、そこから細菌が侵入するリスクがあります。

定期検診を受けていない

二次カリエスが発生しても、早期に発見・対処すれば進行を食い止められます。

しかし、歯科医院での定期検診を怠ると、二次カリエスに気づくタイミングが遅れ、進行してから治療を受けることになりやすいです。これにより、治療の難易度や費用が増す原因にもなります。

二次カリエスを予防するためには

二次カリエス予防でフロスを使うイメージ

ここでは、二次カリエスを防ぐために実践すべきポイントを紹介します。

丁寧なブラッシングを心がける

二次カリエスを予防する上で最も基本となるのが、日々の丁寧な歯磨きです。治療済みの歯のまわりには小さな段差やすき間が生じやすく、そこにプラークが溜まりやすいです。

そのため、歯と詰め物の境目を意識しながら、適切なブラッシングを行うことが重要です。歯ブラシは毛先の細いタイプを使い、力を入れすぎず優しく磨きましょう。

フロスや歯間ブラシを活用する

歯と歯の間や補綴物の周囲など、歯ブラシだけでは磨ききれない場所はたくさんあります。デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、そうしたすき間の汚れをしっかりと取り除けば二次カリエスの発生リスクを大幅に下げられます。

フッ素入りの歯磨き剤を使う

フッ素には歯質を強化し、虫歯菌の酸による脱灰を防ぐ働きがあります。毎日の歯磨きでフッ素配合の歯磨き剤を使用することで、詰め物の周囲や歯の根元部分の虫歯リスクを減らす効果が期待できます。

また、歯科医院でのフッ素塗布も定期的に受けると予防効果が高まります。

定期的な歯科検診を受ける

見た目には問題がなくても、補綴物の下で虫歯が進行していることがあります。こうした二次カリエスを早期に発見するためには、定期的に歯科検診を受けることが欠かせません。

通常は3~6ヶ月に一度のペースで通院し、補綴物の状態や噛み合わせの変化をチェックしてもらいましょう。必要に応じて再接着や補修を行うことで、大きなトラブルを未然に防げます。

食生活を見直す

糖質を多く含む食事や間食が多いと、虫歯菌の活動が活発になり、二次カリエスを発症する原因となります。ダラダラ食べを控え、間食の回数を減らすことで口腔内の環境を改善しましょう。

また、キシリトール入りのガムやタブレットなどを取り入れることも、虫歯予防に効果的です。

歯ぎしりや食いしばりに注意する

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、補綴物に過度な負担がかかり、すき間が生じやすくなります。これが結果的に細菌の侵入経路となり、二次カリエスを引き起こす可能性があります。

就寝中にナイトガード(マウスピース)を使用するなど、歯科医師に相談しながら対策をとりましょう。

二次カリエスの治療法

再発した虫歯を治療している患者

ここでは、二次カリエスに対して行われる代表的な治療法についてご紹介します。

再治療による詰め物・被せ物の交換

もっとも一般的なのは、虫歯になった詰め物や被せ物を一度除去し、虫歯の部分を削ったうえで再度補綴処置を行う方法です。

軽度であれば、コンポジットレジン(樹脂)やインレー(詰め物)で対応可能です。虫歯が広範囲に及ぶ場合や歯の神経近くまで進行している場合は、クラウン(被せ物)での修復が必要になります。

根管治療(歯の神経の治療)

二次カリエスが進行し、歯の神経(歯髄)まで達している場合には、根管治療が必要です。虫歯菌に感染した神経を取り除き、根管内を丁寧に洗浄・消毒したうえで、薬剤で密封します。その後、土台を立ててクラウンを被せることで、機能を回復させます。

根管治療は回数がかかることもありますが、歯を抜かずに保存するためにはとても重要な処置です。

抜歯

残念ながら、虫歯の進行があまりにも深刻で歯根や周囲の骨まで大きく損傷している場合には、抜歯を選択せざるを得ないこともあります。抜歯後には、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの補綴治療を検討する必要があります。抜歯を回避するためにも、早期発見と早期治療が非常に重要です。

まとめ

虫歯の再発を治療して笑顔の女性

二次カリエスとは、一度治療を終えた歯に再び虫歯が発生する状態で、気づきにくく進行しやすいのが特徴です。詰め物や被せ物の隙間から細菌が入り込むと、知らない間に歯の内部が侵され、神経や歯根にダメージを与えることもあります。

進行すれば抜歯が必要になる場合もあるため、早めの対処が重要です。毎日の丁寧なケアと歯科医院での定期的なチェックによって、再発のリスクを抑えましょう。大切な歯を長持ちさせるためには、予防の積み重ねが欠かせません。

二次カリエスの治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

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