こんにちは。鳥取市東町にある”山根歯科医院”です。
私たちの身体は、季節の変化によって様々な影響を受けています。気温や湿度の変化など、口腔内の状態やリスクも少しずつ変化していきます。そこで本日は、季節を通じて口の中の健康維持していくために季節に合わせた口腔ケアについてお話したいと思います。

目次
春の口腔ケア
春は、新生活が始まり環境が大きく変わる季節です。そのことでストレスを感じやすくなる季節と言っても過言ではありません。ストレスは、唾液の分泌量が減少し、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

春の口腔ケアのポイント
花粉症対策 、ストレスケア 、新生活の スタートなどがあげられます。
花粉症対策
花粉症で鼻が詰まる方は、口呼吸を招き、口が乾燥するリスクが高くなります。水分をこまめにとったり、うがいをすることをお勧めします。 また、部屋を乾燥させないように加湿器の使用もお勧めです。 ガムやタブレッとなどで、 分泌の促進させることも良いでしょう。

ストレスケア
ストレスは、体内の免疫力を低下させ 細菌感染を起こしやすくなります。規則正しい生活を送り、しっかりと睡眠するようにしてください。また、食事においては、バランスの取れた食事を取るように心がけてください。ストレス解消法として、適度な運動やリラクゼーション法なども取り入れても良いかもしれません。

春の食生活
春は、新鮮な野菜や果物が出回る季節です。これらの食材には、口腔の健康に有益な栄養素は含まれていますが、その反面、苦味があったり糖分の多い食材もあります。食後の口腔ケアは、丁寧に行わなければなりません。

新生活のスタート
春になると、環境が変わり不安も多く抱いている人もいるかもしれません。そんな時は、心機一転し、新しい歯ブラシに変えたり、歯医者さんで定期検診を受けるなど、新しい生活のスタートに合わせた口腔ケアを始めるようにしてください。

夏の口腔ケア
夏は気温が高く 湿度も高いため口腔内の環境が悪化しやすい季節です。発汗による体内の水分不足が原因で、唾液の分泌量が減少してきます。唾液の分泌量が減少すると、ドライマウスとなり、むし歯や歯周病リスクが高くなります。また、夏になると、アイスクリームやジュース、スポーツドリンクなどの甘い飲料の摂取が増えてくることで、虫歯になりやすくなります。

夏の口腔ケアのポイント
水分補給、歯磨き、紫外線対策と口唇ケア、栄養バランスのとれた食事などがあげられます。

水分補給
暑い夏の季節になると、多くの人が口が乾きドライマスという状態になりやすいです。これは、高温多湿な状態になると、人間の体は、常に水分を蒸発させてしまいます。これにより、体内の水分不足に陥り脱水症状になったり、口腔内が乾くドライマウスになるというわけです。ドライマウスになると、口腔内の細菌やウイルスが増殖しやすくなります。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。ドライマウスを予防、あるいは、脱水症状の予防を行うため、こまめな水分補給も必要となります。ただ、糖分の多いジュースは、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。水やお茶を摂取するようにしてください。

適切な 歯磨き
夏になると、アイスクリームや 清涼飲料水といった、糖分の多い飲み物や食べ物が欲しくなります。全く食べてはいけないというわけではありません。食べた後は、必ず 歯磨きを行うようにしてください。以前は、食後に歯を磨くことをおすすめしていましたが、最近では、食後30分頃に磨くのが良いと言われています。丁寧に、食べカスを残さないように磨いてください。また、外出先でも歯磨きができるように携帯用歯ブラシやレンタルリンスなどの使用もお勧めします。

紫外線予防
紫外線は、歯の着色を促進させます。唇にも悪影響を与えます。唇のひび割れも起こすことがあります 。日焼け止めを塗ったり、帽子をかぶるなどをして紫外線対策を行ってください。

バランスの取れた食事
夏場では、特に栄養バランスが取れた食事を心掛けることが大切です。夏バテによって食欲が低下したり、ビタミンC や カルシウム不足になる人がいます。特にビタミンC は、歯茎の健康に重要な栄養素です。ビタミンC が豊富に含まれている果物や野菜を積極的に摂取するようにしましょう。

秋の口腔ケア
秋になると、寒暖差で体調を崩しやすい時期です。そのため体調不良になり、免疫力が低下し、口腔内内の細菌感染を引き起こしやすくなります。また、食欲の秋で食べる量や回数が増えがちな季節です。
秋の口腔ケアのポイント
バランスの良い食事、唾液の分泌を促進、食後の歯磨きの徹底、口腔乾燥症対策などがあげられます。
バランスの良い食事
秋は、柿や栗など糖分を多く含む食材が豊富な季節です。これらの食材をとても栄養価は高いですが、糖分を多く含むため、虫歯のリスクが高くなります。ビタミンC が豊富な果実や野菜を摂取しましょう。

唾液の分泌を促進
秋は、気候が大きく変化する季節です。気温が低下し大気中の水分量が減少し、湿度も低下してくる時期です。この湿度の低下が、口腔内に悪影響を及ぼすことがあります。口腔内は、常に唾液によって潤いがありますが、外気の温度の低下により、口の中の水分が少なくなりドライマウスを起こすリスクが高くなります。この口の乾き(ドライマウス)の予防として、唾液の分泌の促進をさせることが重要です。 唾液分泌を促進する方法として、ガムを噛むことをお勧めします。 特にキシリトールを含むガムは、唾液分泌促進効果と同時に、虫歯予防効果も期待できます。ただ、キャラメルのようなものだと糖分が含まれているため、虫歯になるリスクが高くなり。また、ガムはシュガーレスのものを選んでください。 そして、食事中にしっかりと噛んで食べることです。よく噛むことは、唾液分泌の促進につながります。

食後の歯磨きの徹底
秋は、「食欲の秋」と呼ばれていて、食事の量や回数が増える季節でもあります。 食事した後は丁寧に歯磨きを行うようにしてください。最近では、食後にすぐに歯磨きをすることは、エナメル質を傷つけると言われています。 30分後に歯磨きをすることをお勧めします。また、何か気になることがあれば、早めに歯科医院を受診してください。

口腔乾燥症対策
秋は、湿度がだんだんと低下する季節です。また、口腔乾燥症になる可能性があります。部屋の湿度50%程度に調整する必要があります。加湿器を使用したり、こまめに水分を取ることをお勧めします。
冬の口腔ケア
冬は、1年で最も口腔内が乾燥しやすい季節です。冬の乾燥した空気は、口腔内に悪影響を及ぼす可能性があります。口の中が乾燥することによって、口臭・虫歯・歯周病の原因になることがあります。
冬の口腔ケアのポイント
室内の湿度50%程度に保つ(保湿) 、バランスの取れた食生活、 風邪インフルエンザ予防、適切な口腔ケア
保湿
冬の最も大きな特徴は、空気の乾燥です。また、室内の気温が低下することにより室内の湿度は、さらに低下し乾燥状態になります。このような状態では、口腔内が乾燥状態になりやすく 虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。できるだけ室内の湿度を50%程度にするため、加湿器を使用することをお勧めします。

バランスの良い食事
冬になると、寒さによるストレスのため免疫力低下になる傾向があります。そこで重要となってくるのがバランスの良い食事です。この食事によって免疫力を高める必要があります。そのためには、ビタミン C やビタミンD が多く豊富に含まれている果実や野菜を積極的に取るように心がけてください。

風邪やインフルエンザ予防
冬は風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすい季節です。全身の免疫が低下すると、当然 口腔内の抵抗力も低下し、口内炎や虫歯になるリスクが高くなります。手洗い・うがいを徹底することが大切です。

適切な口腔ケア
冬こそ、より注意深く、口腔ケアを必要とします。食後の歯磨きはもちろんのこと、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間の汚れをしっかりと除去してください。

まとめ
季節によって口腔ケアのポイントは、変わってきます。 口腔ケアも季節に応じて変えることで、長期的 に健康な口腔内を維持することができます。また、日々の小さな工夫することで、大きな病気を予防することができます。季節に合わせた口腔ケアで、いつまでも健康なお口を維持していただきたいと思います。

何か気になることがございましたら、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、歯科医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。