こんにちは。鳥取市東町にある山根歯科医院です。
口腔ケアとは、歯磨きだけでなく口の中を清潔に保ち健康を維持・向上させるための幅広いケアのことです。具体的には、歯・歯茎・粘膜・入れ歯など清掃することです。口腔や口周りのマッサージ、咀嚼や嚥下のトレーニング、リハビリなどが含まれます。虫歯や歯周病などの口腔内トラブル予防・全身の健康維持・生活の質の向上につながります。

目次
口腔ケアの目的
☆口腔内の清掃
歯垢や歯石、食べカスなどを除去し、口臭や虫歯、歯周病などの原因となる細菌の増殖を抑えます。
☆口腔機能の維持・向上
咀嚼や嚥下、発音などの機能を維持向上させ、食事や会話を快適に行えるようにします。
口腔ケアのポイント
・毎日の丁寧な歯磨き!
食後に必ず歯磨きしをし、歯ブラシの毛先が歯の隅々まで当たるように力を抜いて優しく丁寧に磨きましょう。歯磨きの仕方も当院で、詳しく丁寧にお伝えさせていただきます。

・歯間ブラシやデンタルフロスの活用!
歯ブラシだけでは、落としきれない歯垢を歯間ブラシやデンタルフロスで除去しましょう。

・歯科医院での定期検診
歯科医師による専門的な口腔ケアや、歯の状態のチェックを受けましょう。口腔ケアは、健康で快適な生活を送るために非常に重要です。毎日のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの組み合わせで、健康な口腔環境を維持しましょう。

メンテナンスの重要性
・歯周病は基本的に進行がゆっくりで、自分では気付きにくく、完治はない!!
歯周病の進行スピードは、比較的ゆっくりで速いケースは稀です。テレビやCMなどのイメージから、歯周病の進は、短期間で歯がグラグラになり、抜け落ちてしまうものと思われがちです。歯周病の自覚症状のほとんどない初期段階に定期的なメンテナンスを行うことにより、早期発見・早期治療につながり、重症化を防ぐことができます。
「歯周病は治る」といった言葉をよく耳にしますが、歯周病菌は、口腔内から根絶されることはなく、日和見感染症である歯周病と、うまく付き合っていくことが大切です。「一度、発生すると糖尿病と同じく歯周病も完治することはない」です。口腔ケア(メンテナンス)の価値を理解していただく上で大切なことです。

セルフケアでは、落としきれない汚れがあります。セルフケアでは、限界があり歯周ポケットの奥深くなど、歯ブラシでは落としきれない汚れをフォローするために当院歯科衛生士にお任せください。
セルフケア・・・歯ブラシ 歯間ブラシ デンタルフロスを使って自分自身で行うケア
プロフェッショナルケア ・・・歯科医師や歯科衛生士による専門的ケア

歯周病が関係する病気
歯周病は、全身に影響します。歯周病は、歯とお口の健康だけでなく全身の健康と深く関わっていることが分かっています。自覚症状の貧しい病気ですので、定期的にチェックを受け常に良い状態を保つようにしましょう。

全身に及ぼす病気
⦿脳・・・脳血管疾患
⦿ 肺・・・肺炎
⦿ 心臓・・・ 心臓病
⦿ 膵臓・・・糖尿病
⦿ 子宮・・・早期低体重児出産
⦿ 骨・・・骨粗鬆症
歯周病の改善が、全身の健康改善につながります。
食事について
「甘い物」や「量」よりも食べ方が、一番の問題です。
🦷飲食回数を増やさない
1回の食事量が少ないと、1日のうちの飲食回数が増えることになり唾液の緩衝作用が間に合わず口腔内のpHが、低い状態が続く上に脱灰が進みやすくなります。
🦷炭水化物も食の原因に
歯に付着したままのパンや、ご飯、芋類などを利用して細菌が酸を生み出し脱灰(溶ける)が起こります。
【よくあるケース】
①就寝前にデザートを食べる
睡眠中は唾液分泌量が少なくなるので、酸が停滞しpHが低い状態が長く続くので注意が必要です。

②スポーツドリンクや炭酸水をよく飲む
スポーツドリンクのpH は3.0~5.0、 炭酸水もpH 5.5以下と低いpH を示します。

正しい口腔ケアの方法
歯磨きの手順を知っておくと、忙しい方も効率よく 口腔ケアができます。
🦷歯磨きの手順
・口の中の乾燥をなくすため 水でゆすぐ
・歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の隙間を磨く
・歯ブラシを使って歯全体を隅々まで磨く
・マウスウォッシュ(洗口液)で口の中をゆすぐ
食べカスを水で洗い流してから、歯ブラシを使ってブラッシングしましょう。隙間のプラークを除去した後の方が、歯磨き剤の効き目が良くなります。

🦷歯ブラシの磨き方 (力は150~200g程度)
奥歯の一番後ろ側➜外側(頬や頬側)➜内側(口蓋や舌側) を上下左右に順序よく磨きましょう。
歯磨き後は、マウスウオッシュで口の中をすすぎます。口臭予防、口腔内浄化、殺菌、抗炎症作用があるため、マウスウオッシュ使用後は、水でゆすぐ必要はありません!
🦷歯磨きの後にしてはいけないこと
歯磨きした後は、以下のポイントに注意しましょう。
・すぐに飲食しない
・繰り返しうがいをしない
・お茶を飲まない
歯磨き後は、口の中が清潔な状態になっているので、しばらく飲食は控えましょう。歯磨き後は、歯磨き剤の中に含まれているフッ素が流れてしますので、うがいも控えましょう。
歯磨き後の飲み物として、タンニンの量が多く含まれているお茶は、控えましょう。タンニンは、歯の着色汚れの原因となります。また、特に糖質、タンパク質は、虫歯や歯周病になりやすい成分なので歯磨き後には、摂取しないように気をつけましょう。

避けるべき誤った口腔ケアとは
歯を磨く際に注意することは、歯にダメージを与えないように磨くことです。ブラッシングは、歯ブラシの毛先が広がってしまうほど強く磨くことはやめましょう。どのタイプのブラシでも圧力は、150g ~ 200g 程度で!!強い力で歯磨きすると歯茎が下がり知覚過敏になります。さらに歯の表面のエナメル質が薄くなり、歯がもろくなってしまい 酸や細菌が、歯の内部へ侵入しやすくなります。

歯の健康状態は、歯科医院で定期検診がおすすめ!!
日常の歯磨き習慣は、歯の状態に影響するため 正しいブラッシング方法で行うことが大切です。歯を長く健康的に使うためには、毎日のセルフケアに加え、日頃のケアが行き届いているか 歯科医院での定期検診で確認してもらいましょう!

また、何か気になる点がございましたら鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。
