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矯正治療を行う適切な時期について

こんにちは。

鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

当院では、矯正治療において、いつごろから始めるのが適切なのかという質問を患者様から受けることがあります。実は、矯正治療の始める時期は、治療法、不正咬合の経過、咬み合わせや年齢などによって、大きく変わってきます。

本日は、矯正治療を始める適切な時期についてお話しします。

まず、結論を先に言いますと、始める時期は、一人一人違います。年齢や歯の生え変わりの状態、骨格の成長、咬合の問題など、様々な問題を考慮したうえで矯正治療の始める適切な時期を決めなければなりません。

年齢別の矯正治療の特徴、検査や治療の流れなどについて、わかりやすくお話ししたいと思います。

噛み合わせの治療法であるマウスピースとワイヤー矯正の器具を手に持った歯科医のイメージ

年齢別の矯正治療の特徴と検査や治療の流れ

🦷乳歯列期(3~6歳頃)

この時期の矯正治療は、「初期治療」と呼ばれ、積極的な矯正装置(ワイヤーやアライナー)は装着せず、指しゃぶりや舌癖などの習癖の改善により、正常な顎の成長発育ができるようにコントロールし、将来の本格的な治療の負担軽減を目的とした治療です。特に、悪習癖があると、歯列不正、咬合異常が起こる原因となります。悪習癖がある場合は、永久歯が萌出する前(6歳ごろ)までに改善することをお勧めします。

歯医者で歯並びなどお口の状態を確認してもらう女の子

🦷混合歯列期(6~12歳頃)

混合歯列期は、永久歯の生え変わりが始まる時期です。この時期に行う矯正治療を「第Ⅰ期治療」と呼びます。この時期の治療(第Ⅰ期治療)の目的は、顎の成長を誘導し、永久歯が正しい位置に生えるようにし、いわば、将来的に本格的な矯正治療がスムーズに進むようにする土台作りといえます。具体的な目的として、永久歯萌出のためのスペース確保、骨格的な問題の早期改善などが挙げられます。

プレオルソで矯正できる症例として歯並びの乱れた子供

当院で使用する代表的な矯正装置には、次のものが挙げられます。

クワッドヘリックス(顎の拡大装置)

矯正

ヘッドギア(上顎の骨の成長抑制し出っ歯の改善装置)

舌癖防止装置

舌側弧線装置

🦷中学生(12~15歳頃)の矯正治療

このころになると、すべての永久歯が萌出し、本格的な矯正治療に最適な時期とされています。まだ骨の成長が止まっていない中学生の時期には、骨格の成長を取り入れ、成長に合わせた治療を取り入れることがあります。そして、顎の発育誘導を図りながら、美しい永久歯の歯並びを手に入れられる矯正治療において、とても素晴らしいタイミングになることが多いです。

「矯正治療は、早いうちに治療を開始しないといけない」と思われている方もいらっしゃいます。もちろん、小児の時期から開始したほうが良いケースもあります。ただ、多くの場合、安定した永久歯列を完成するためには、すべての永久歯が生えそろってから矯正治療を開始するのが望ましいケースもあります。12~15歳ごろになると、ほとんどの歯が生えそろっています。このため、本格的な矯正治療に最適な時期とされています。

🦷高校生(16~18歳頃)の矯正治療

高校生の時期は、中学生の時期同様、矯正治療を始める時期として最適な時期といえます。高校生になると、学校生活における年間スケジュールが決まっているため、通院計画が立てやすいという点があります。矯正治療中は、毎月1回程度、矯正装置の調整のため、通院する必要があります。年間のスケジュールが分かっていると、予定が分かっていると、通院の計画が立てやすいというメリットがあります。

小さな子供とは違い、治療を希望された高校生の場合、本人の協力が得やすいというメリットがあります。その反面、考慮しなければならない点もあります。それは、受験勉強などにおける配慮です。矯正装置をつけたら、「痛みや違和感があり、勉強ができない」ということは、ほとんどありません。ただ、歯を動かすため、ワイヤー調整をした場合は、少し痛みが出ることがあります。多くの場合は、3~4日後には、ほとんど痛みはなくなります。また、マウスピース矯正の場合は、ワイヤー矯正よりもさらに弱い力で歯を動かすことになるので、ほとんど痛みはありません。ただ、定期テストや模擬テストの日に通院をするかどうか、日程の調整は考慮したほうがいいかもしれません。

インビザラインとワイヤー矯正の比較をしている人

中学生、高校生から始める矯正治療を「第Ⅱ期治療」と呼びます。矯正治療において、大きく2つの治療方法があります。ワイヤー矯正とマウスピース矯正です。

ワイヤー矯正ですきっ歯が改善している子ども

(ワイヤー矯正)

(マウスピース矯正)

🦷18歳以降の矯正治療

18歳以上の矯正治療は、「成人矯正」と呼ばれる、大人の矯正治療を指します。厳密にいうと、成人矯正は、永久歯がすべて生えそろった後の矯正治療を指します。中高生で永久歯が全部生えそろった後の矯正治療であれば、大人の矯正治療といえます。大人になったら、矯正治療は行えないと考えていらっしゃる方がよくいますが、大人になってから、40~50代の方でも矯正治療を行うことができます。虫歯があるから、差し歯があるからといって、諦める必要はありません。ただ、矯正治療を行う前に、虫歯の治療をしっかりと行う必要があります。また、差し歯がある方もでも大丈夫ですので、安心して矯正治療を受けることができます。

🦷矯正治療を開始するタイミングの判断基準

まず、子供の矯正治療においては、保護者さんの理解と協力が必要となってきます。年齢別にチェックポイントがあります。

~6歳以下の子供に対してのチェックポイント~

反対咬合になっていないかどうか

悪習癖があるかどうか 例)指しゃぶり

口呼吸しているかどうか

~6~8歳の子供に対してのチェックポイント~

6歳臼歯の萌出状態

前歯部の萌出状態とその位置

咬み合わせの状態 例)過蓋咬合、開咬になっていないか

歯の大きさと顎の大きさのバランス

ゴムかけをするときの注意点をチェックするイメージ

以上のことをチェックしていきます。

第Ⅰ期治療と第Ⅱ期治療

矯正治療には、Ⅰ期治療とⅡ期治療があります。

Ⅰ期治療では、骨の成長に合わせて顎のバランスの広さを整える治療で、7~12歳ごろまで行う治療です。

大人の矯正で、第1小臼歯を抜歯して矯正治療を行うことがよくあります。これは、歯の大きさと顎の大きさのバランスが取れず(歯の大きさが大きく、顎が小さい)、歯がでこぼこに生えた状態(叢生:そうせい)になったときに行います。第1小臼歯を抜歯する理由は、歯を正常にかみ合わせできる位置に移動させるスペースを作るためです。ただ、Ⅰ期治療で顎の成長を誘導し、永久歯がきちんと生えてくるスペースが確保できれば、抜歯する必要がなくなり、成人矯正をスムーズにおこなうことができます。

また、指しゃぶり、口呼吸などの悪習癖のある方は、Ⅰ期治療で改善していきます。そして、Ⅱ期に移行していきます。まれに、Ⅰ期治療のみで、矯正治療が終了する場合があります。ただ、多くの場合は、Ⅱ期治療に移行します。

まとめ

矯正治療を始める時期、歯列不正の状況によっては、大きく変わります。多くの場合、永久歯が完全に生え揃う中学生の頃から始めるケースが理想的とされていますが、永久歯の生え方や位置、悪習癖(指しゃぶり、舌突出壁 )などがある場合は、早期の治療が必要なケースもあります。もちろん、成人になってからで十分対応できるケースもあります。大切なことは、歯列不正が早期に発見された場合は、早めに歯科医院を受診し相談することです。そして歯科医師と相談し、適切な時期に治療を開始することがいいと思います。必ずしも早期に矯正治療をしなければならないということではありません 。また、40~60代の方でも矯正治療を始めることができます。治療内容をしっかりと理解し、納得してから治療を始めてもらいたいと思います。

笑顔で歯を見せ指さす親子

歯科矯正治療をお考えでしたら、鳥取市東町にある山根歯科医院にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

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