こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用するため、目立ちにくいのが魅力です。インビザラインには複数の種類があり、どれを選べばよいのかわからず悩む方も多いのではないでしょうか。
特に、部分矯正に特化した治療法であるインビザライン Goと、部分矯正として利用されることが多いインビザライン・ライトの違いが分からないと感じる方は少なくありません。
この記事では、インビザライン Goとインビザライン・ライトの違いについて解説します。どちらの治療法でも対応できない場合の選択肢もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。(※掲載する内容は2025年12月時点のものです。)
目次
インビザライン Goとは

インビザライン Goとは、部分矯正に特化した治療法です。具体的には、奥歯を除く上下20本の歯を対象としており、治療範囲を限定することで短期間・低価格での治療を実現しています。
前歯の軽度な歯並びの乱れやすき間などを改善し、見た目を整えることが主な目的となります。奥歯の噛み合わせに大きな問題がなく、前歯の審美性を中心に改善したい方に選ばれています。
インビザライン・ライトとは

インビザライン・ライトは、奥歯を治療範囲に含むインビザラインのパッケージの一つです。軽度な歯並びに対応しており、部分的な歯列矯正に利用されることが多いです。奥歯の位置調整も可能ではありますが、実際には全体矯正ではなく、前歯部分の歯並びを整える目的で使用されています。
他のインビザラインのパッケージで歯並びを改善したあと、後戻りが起こった場合の再矯正方法として利用されるケースもあります。
インビザライン Goとインビザライン・ライトの違い

インビザライン Goとインビザライン・ライトは、いずれもマウスピース矯正で知られるインビザラインの治療システムの一部ですが、治療範囲などが大きく異なります。ここでは、両者の違いをくわしく確認していきましょう。
治療範囲
インビザライン Goで対応可能なのは、奥歯の位置調整が全く必要ない症例のみです。奥歯を除く20本が治療対象なので、上下はそれぞれ10本ずつ(5番目の歯まで)動かすことが可能です。
前歯部分の軽度の歯並びの乱れに対応可能で、具体的には軽度の叢生(ガタガタした歯並び)やすきっ歯を改善できます。
インビザライン・ライトは、奥歯を含めて全歯を動かすことが可能です。前歯から奥歯まで全体的に調整できるため、5番目の歯以降の歯の移動を行いたい場合にも対応できる可能性があります。
使用できるマウスピースの枚数
インビザライン Goでは最大20枚、インビザライン・ライトでは最大14枚まで、治療用のマウスピースを使用することができます。1枚のマウスピースで移動させられる歯の距離は0.25mm程度とされているので、インビザライン Goでは5mm程度、インビザライン・ライトでは3.5mm程度、歯を移動させられるということです。
使用できるマウスピースの枚数が異なると歯を移動させられる距離が変わるので、対応できる症例にも差が生まれます。
治療期間
上述したとおり、インビザライン Goとインビザライン・ライトでは、使用できるマウスピースの枚数に違いがあります。全ての症例で最大枚数まで使用するとは限りませんが、使用するマウスピースの枚数は、治療期間に直結します。
インビザライン治療では、1〜2週間に一度の頻度でマウスピースを交換して歯の移動を進めていきます。そのため、インビザライン Goの治療期間は最大7ヶ月程度、インビザライン・ライトの治療期間は最大5ヶ月程度です。
患者さまの治療への協力度などによっても期間は変動しますが、一般的にはインビザライン Goの治療のほうが時間がかかる傾向にあります。
治療にかかる費用
両治療法ともに、保険適用外となる自由診療扱いです。治療にかかる費用は全額患者さまが負担する必要があり、治療内容や費用を歯科医院が自由に設定できるため、クリニックによって費用に差が生じます。
一般的な相場は、インビザライン Goは35万円から50万円程度、インビザライン・ライトは45万円から65万円程度とされています。
インビザライン Goやインビザライン・ライトでの治療が難しいケース

上述したとおり、インビザライン Goとインビザライン・ライトは、部分矯正として使用されることが多いため、これらの治療法では歯並びを十分に改善できないケースもあります。しかし、これらの方法で対応できないからといって、矯正治療を諦める必要はありません。歯科医師に相談することで改善策が見つかる場合もありますので、まずは歯科医院で相談してみましょう。
ここでは、インビザライン Goとインビザライン・ライトでは治療が難しいケースについてご紹介していきます。
顎の骨格が大きくずれている症例
骨格のズレが大きく、顎が左右どちらかにずれていたり、上下の噛み合わせに大きなズレがあったりする場合には、インビザライン Goやインビザライン・ライトに限らず、マウスピース矯正では対応が難しいことがあります。
このようなケースでは、外科手術を伴う矯正治療が必要になる可能性もあります。また、外科矯正後の治療法としては、より広範囲の症例に対応できるワイヤー矯正が選択されることが多いです。
歯を大きく動かす必要がある症例
歯を大きく動かす必要がある場合には、インビザライン Goやインビザライン・ライトだけでは対応できない可能性があります。上述した通り、インビザライン Goでは5mm程度、インビザライン・ライトでは3.5mm程度しか歯を移動させられないためです。
また、歯の位置を回転させたり、斜めに生えている歯をまっすぐにしたりするような細かな歯列移動が必要な場合も、インビザライン Goやインビザライン・ライトでは対応できないことがあります。
抜歯が必要な症例
歯を並べるスペースを確保するために、抜歯を行うケースがあります。抜歯によって作られるスペースは、1本あたり7mmから10mm程度とされています。このスペースを埋められるだけの歯の移動が難しいことがあるので、抜歯を行う場合は他のインビザライン治療か、ワイヤー矯正を行う必要があるでしょう。
まとめ

インビザライン Goとインビザライン・ライトは、どちらもマウスピース矯正ですが、治療の対象や範囲、期間などが異なります。
インビザライン Goは部分矯正に特化した種類で、奥歯を除く20本の歯を治療範囲としています。インビザライン・ライトは奥歯も治療範囲に含みますが、使用できるマウスピースの枚数が14枚なので、実際には部分矯正として活用される傾向があります。
治療にかかる費用などにも違いがあるので、それぞれの治療法の特徴を理解し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。どちらの治療法が合っているかわからない場合には、気軽に歯科医院で相談してみてください。
また、インビザライン Goやインビザライン・ライトでは大きく歯を移動させることはできません。そのため、これらの治療法では改善できない歯並びの乱れもあります。
この場合でも、インビザラインの他のパッケージや、ワイヤー矯正を選択すれば、歯並びの悩みを改善できるかもしれません。矯正治療にはさまざまな方法があるので、歯科医師と相談しながら、ご自身にあった治療方法を見つけていきましょう。
インビザライン Goやインビザライン・ライトを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。
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