こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。
歯並びについて真っ先に思う浮かぶことは、見た目や顔全体との調和といった審美性ではないでしょうか。矯正治療で歯並びを治すのは、見た目が気になることから希望する人が多いかと思いますが、歯並びは、見た目だけではなく、全身の健康にも深く関係しています。本日は、全身の健康との関連性について、ポイントごとにわかりやすく説明したいと思います。

虫歯や歯周病のリスク軽減
歯並びが悪いと、一番影響を受けやすいのが,
口腔内です。歯並びが悪く、歯が重なり合っていると、歯ブラシの毛先が届きにくい部分ができてしまいます。磨き残しができてしまうということは、食べ物やプラークが残ってしまい、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また、歯並びが悪く噛み合わせが悪い場合(開咬など)は、食べ物をうまく咬むことができないため、唾液の分泌量が減少してしまいます。唾液は口腔内環境を維持する働きがあり、洗浄作用、緩衝(中和)作用、抗菌作用などがあります。

<唾液の働き>
洗浄作用
口の中に残った食べ物や細菌を洗い流し、虫歯や歯周病のリスク軽減に役立っています。
緩衝作用
口の中が酸性になっているとき、唾液の力によって中和され、中性に保とうとする作用です。
抗菌作用
リゾチームといった酵素や、免疫グロブリン(IgA)、ラクトフェリンなどタンパク質が細菌の繁殖を抑制します。
歯並びを治すことで噛み合わせが良くなり、唾液の分泌量が増えると、虫歯や歯周病のリスクが低下しやすくなります。特に、歯周病においては、初期の段階で自覚症状が少なく、症状を感じた時には、かなり進行していることが珍しくありません。場合によっては、抜歯しなければならないことがあります。日本では、歯を失う原因の第1位は、「歯周病」です。歯並びをよくするということは、虫歯や歯周病のリスクを減らすことにつながります。
鼻呼吸の促進による免疫力の向上
歯並びが改善してくると、口を閉じやすくなり、自然と鼻呼吸をする習慣が身につきやすくなります。逆に歯並びが悪いと口呼吸が多くなる傾向にあります。口呼吸が続くと、口の中が乾燥するため(ドライマウス)、唾液の抗菌作用が十分に働くことができません。鼻は、ウィルスやほこりなどの異物が体内に入るのを防ぐフィルターの役割を果たしており、鼻呼吸を行うことで免疫機能を保つことができます。
消化器官への負担軽減
歯並びが悪いことで咬み合わせが悪いと、食べ物を効率よく、十分にかみ砕くことができません。十分の咀嚼されていない食べ物は、胃や腸といった消化器官に大きな負担をかけてしまいます。矯正治療によって歯並びが改善されると、食べ物が効率よく咀嚼できるようになります。これにより、胃や腸の負担が軽減され、食後の不快感が減少します。また、咀嚼効率が良くなると、食べ物に含まれる栄養素の吸収率も向上し、消化器官の負担が減少するだけではなく、栄養不足や全身の免疫力の向上にもつながります。
顎関節症
顎関節症は、顎関節に痛みや違和感が生じる症状の総称です。顎関節症の原因の1つに、咬み合わせが悪いことが挙げられます。咬み合わせが悪いと顎関節に無理な力が加わることで、顎関節の炎症や痛み、開口障害を引き起こすことがあります。また、顎関節症は、顎の痛みだけではなく、頭痛や肩こりなどの症状も現れることがあります。顎の痛みが出たと当院へ来られた方の中に、歯列不正による咬み合わせの不良が原因というものがありました。この方は、矯正治療を行い、咬み合わせが改善されたことで、顎関節症が治癒しました。

発音・言語障害
歯並びは、発音にも大きく影響します。特に前歯の位置や形状は、「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音に重要な役割を果たしています。歯並びが悪いと、舌や唇が特定の位置にあたりにくくなりため、発音が不明瞭になったり、別の音に聞こえたりすることがあります。開咬の場合、奥歯だけで咬んでいて、前歯は全く咬んでいない状態になります。このような状態になると、舌が正しい位置に当たることができないため、いわゆる「舌足らず」の発音になってしまいます。発音の問題は、コミュニケーションの障壁になるだけでなく、心理的な負担がかかってくることもあります。上手に発音できないことで、人前でのコミュニケーションに自信を失うことになります。矯正治療で歯並びを改善すると、発音の明瞭さが向上することになります。発音しやすくなることで、コミュニケーション能力全体の向上にもつながり、仕事上でのストレスがなくなったという話も聞きます。当院でも、矯正治療で歯並びが改善したことにより、「人前で話すことに自信が持てるようになった」という声も耳にします。

心理的影響
歯並びは、「食べる」「噛む」だけではなく、笑顔、表情、発音、コミュニケーションに深く関係しています。そのため、歯並びの状態は、知らず知らずのうちに自己肯定感や気持ちの安定にも影響を与えることが多いです。
<自己肯定感への影響>
歯並びが気になると笑顔に自信が持てなくなり、人前で笑うのをためらったり、口元を手で隠す習慣がついていたり、コミュニケーションにも大きく影響します。
このようなことが積み重なることで、「人に見られることが恥ずかしい」といった感情を持つことが多くなり、自己肯定感の低下につながります。
<対人関係でのコミュニケーションへの影響>
歯並びが悪いため、口元にコンプレックスがあると、初対面の人に対して笑顔がえったり、会話中に口をあまり開かなくなったり、人との距離を取りがちになったりします。その結果、「話しかけにくい人」「自分から人間関係を広げにくい」など、コミュニケーションにブレーキがかかることもあります。逆に歯並びが改善することで口元に自信が持てるようになり、笑顔や表情が自然と豊かになり、積極的に人とコミュニケーションが取れるようになったという報告もよく耳にします。美しい笑顔やコミュニケーションは、自分自身にとっても、周りの人にとってもとても良い影響をおぼします。

睡眠への影響
歯並びや噛み合わせの問題は、睡眠の質にも大きな影響を及ぼします。特に噛み合わせが悪いと、睡眠中に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしてしまうことがあります。歯ぎしりや食いしばりを睡眠中にすることにより、顎や首の筋肉の緊張を引き起こして眠りが浅くなったりいびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になったりします。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に呼吸が一時的に止まる病気で、日中の倦怠感や集中力の低下、睡眠の質の低下にもつながります。また、歯列不正や噛み合わせが悪いことから口呼吸になりやすい傾向にもあり、呼吸が不安定になりやすく、睡眠の質の低下にもつながります。口呼吸は、ドライマウス(口腔乾燥症)の原因や虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
<歯並びに影響する睡眠時の姿勢>
上記では、歯並びが睡眠時に影響することをお伝えしましたが、実は、その反対に、睡眠時の姿勢が歯並びに影響を与えてしまうことがあります。
横向きの姿勢
横向きに寝ると、下にした側の頬の筋肉が発達し、さらに左右の歯が内側に押し込まれるため、歯並びが悪化します。
うつぶせ寝
うつぶせ寝は、頬骨や下顎骨に大きな圧を加えてしまい、顎や歯が歪んでしまいます。また、日常の中で頻繁にうつぶせ状態になると、顔が曲がってしまう危険性があります。できる限り、うつぶせ寝は避けください。
仰向け
仰向けで寝ることがベストです。仰向けで寝ることによって、顎や歯に余計な圧が加わることがなく、歯列に影響を及ぼすことはありません。できるだけ仰向けで寝ることを心掛けてください。
まとめ
歯並びは、見た目や審美的美しさだけでなく、
①虫歯や歯周病のリスク
②消化器官への負担
③鼻呼吸の促進による免疫力
④顎関節症のリスク軽減
⑤言語、発音への影響
⑥心理的影響
⑦睡眠の質
など、様々なところに影響を及ぼします。歯並びを治すということは食事や口腔内の健康維持はもちろんのこと、精神面においてもよい影響を及ぼします。歯並びが気になる方は、見た目だけの問題としてだけではなく、全身の健康に関連する要素として捉え、専門医にご相談することをお勧めします。そして、最適な治療により、見た目だけでなくいつまでも全身の健康を維持していただきたいと思います。
気になることがございましたら、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。
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