こんにちは。
鳥取市東町にある山根歯科医院です。
口臭で悩んでいる方は多く、どうしたらいいか分からないという方がいらっしゃいます。そもそも、口臭は自分では気づきにくいことが多く、周りの人から「口臭がする」と指摘され初めて気づくことがあります。自分では気づきにくい原因として、上げられるのが、嗅覚が自分のにおいに慣れてしまう「嗅覚疲労」という現象によるものです。嗅覚疲労とは、同じ匂いを長時間嗅ぎ続けることで、鼻が順応し、その臭いを感じにくくなる現象のことです。具体例を言うと、アロマや香水などが上げられます。お気に入りの香水を使い続けると、数日で香りを感じなくなるようなことが例えです。そこで、家庭で出来る口臭チェック方法をお話したいと思います。


口臭のチェック方法
- コップ法
まず、コップを用意します。その中に向かって、ゆっくりと息を吐いていきます。そのまま鼻でそのコップのにおいを嗅いでみます。自分の吐いた息のにおいが直接確認できるため、比較的分かりやすい方法です。
- 手のひらチェック法
手のひらで口と鼻を覆うようにします。そして「はー」と息を吐いていきます。そのまま鼻でにおいを確認します。簡単にできますが、手のにおいが混ざる可能性があるため、確実なものではありません。

- ビニール法
ビニール袋を用意して、息を吹き込み、すぐに密閉させます。しばらくしてからビニール袋内のにおいを嗅ぎます。コップ法と同じ原理で行います。
- 舌チェック法
鏡で舌を観察していきます。口臭を確認するためには、舌の色や舌苔の有無を確認することが大切です。
①舌の色を確認する
舌を注意深く観察し、通常のピンク色に比べて、黄色っぽくなっていたり、白っぽくなっていると、口臭の可能性が強くなります。
②舌苔の有無
舌苔とは、舌の表面に付着している白い汚れのことで、舌苔が多くあると口臭がある可能性が高くなります。
- デンタルフロスを使う方法
まず、歯と歯の間にデンタルフロスを通します。その後、取り出したフロスのにおいを嗅ぎます。強いにおいがある場合は、歯周病や歯と歯の間に歯垢や食べカスが付いている可能性があります。
- 唾液チェック
清潔なスプーンで、舌の奥をこすります。少し時間を置いてからにおいを嗅ぎます。唾液がにおう場合、口臭の原因となっている可能性があります。
- 口臭チェッカーでチェック
市販の口臭チェッカーを使って行う方法です。まず、息を吹きかけると、口臭の強さをレベルで表示してくれます。ただ、市販の口臭チェッカーは「強さ」しか測れません。つまり、不快なにおいかどうかを区別することはできないです。例えば、歯磨き後でも「高いレベル」と判断されることがあります。食事・歯磨き後は30分以上空けてから測定してください。
口臭の種類と原因
口臭には、大きく2つ分けられます。それは生理的口臭と病的口臭です。

①生理的口臭
生理的口臭は、誰にでも起こる自然な口臭です。朝起きた時、空腹時、緊張して口が乾いた時に起こりやすいです。
≪生理的口臭の原因≫
睡眠中、空腹時、緊張している時は唾液の分泌量が減少してきます。唾液の分泌量が減少すると、口の中の細菌が増えてきます。そのことで揮発性硫黄化合物というにおいが強い物質が発生します。これが口臭の原因となります。対策として、歯磨き、舌清掃、こまめな水分を摂取すること、バランスの取れた食生活などが上げられます。
②病的口臭
病気によって引き起こされる口臭のことで、口腔内の病気(歯周病・虫歯など)が原因として挙げられます。病的口臭の80~90%くらいは、口の中の病気が原因と言われています。残りの10%は全身の疾患から発生している場合があります。
≪病的口臭の原因≫
- 歯周病
歯周病の口臭は、歯周ポケット内の細菌がタンパク質を分解して発生する「硫化水素」や「メチルメルカプタン」というガスによって強い口臭が発生します。治療法として、歯科医院でのスケーリングや、ルートプレーニングが必要となります。その他、徹底的に歯磨きを行うことに加え、歯間ブラシやデンタルフロスの併用、殺菌効果のある歯磨き粉、洗口液を使用することなどが上げられます。
- 虫歯
初期の虫歯の場合は、ほとんど口臭が出ることはありませんが、進行して虫歯の穴に食べカスが溜まり、細菌が増殖すると口臭が発生します。さらに虫歯が進行して、歯の神経が腐敗し、壊死をして膿が溜まることで口臭が強くなっていきます。虫歯による口臭であれば、基本的に虫歯治療が必要になってきます。歯科治療が最優先です。
- ドライマウス(唾液の分泌量の減少)
ドライマウスになると、唾液による自浄作用や殺菌作用が低下し、菌が増殖しやすくなります。予防方法として、こまめな水分補給、唾液腺マッサージ、口呼吸をやめて、鼻呼吸への意識向上、保湿剤の利用などが上げられます。効果があまりない場合は、歯科医院への受診をお勧めします。
- 舌苔の有無
舌苔は、舌の表面に付着した細菌や食べカスが沈着したものです。舌苔は口臭だけではなく、味覚障害、誤嚥性肺炎などの原因にもなります。舌苔が口臭の原因と考えられる場合は、舌をきれいに清掃しなければなりません。多くの方は、歯を磨くことは、しっかりとやっていると思いますが、舌をきれいに磨く人は少ないように思います。専用の歯ブラシや、柔らかい歯ブラシで奥から手前へ優しくブラッシングしてください。頻度としては、1日1回くらいです。ただ、注意点があります。それは、強く磨かないこと、また頻繁にケアしすぎないことです。しすぎると、舌を傷つける原因となります。気を付けてください。口臭が気になる人は、舌の清掃を含めて、歯科医院でブラッシング指導をうけてみることも大切です。
口臭対策グッズ
口臭の予防・改善は歯磨きだけでなく、さまざまな口臭対策グッズを併用することが、効果的です。ここでは、当院でよく紹介する口臭対策グッズをご紹介します。
- 舌ブラシ・クリーナー
1日1回、舌の奥から手前へ軽くなでるように使用します。

- マウスウォッシュ
液体で口をすすぐことで、細菌の増殖を抑えることができ、口臭成分を中和することで口臭の改善に繋がります。

- デンタルフロス
歯ブラシでは届きにくい、歯と歯の間の汚れを除去する器具です。

- 歯間ブラシ
デンタルフロスと同様に歯と歯の汚れを除去する器具です。
歯間部の汚れが口臭の原因になりやすいので、歯ブラシやデンタルフロスの使用は口臭予防・改善に大いに役立ちます。

- その他の口臭スプレー
携帯用の小型スプレーで口の中に直接吹きかけて使用します。外出先での応急処置としては、便利な反面、効果は短時間に限られます。また、根本的解決にならないことは、考慮していただきたいです。

まとめ
口臭を自分でチェックするには、コップ法、手のひらチェック法、ビニール法、デンタルフロスを使用する方法など、様々なものがあります。これらを組み合わせて、定期的に自分なりにチェックしてください。ただ、正確に知りたい場合、歯科医院で口臭測定を受けていただくことをお勧めします。そして、口臭が気になる場合、日常の口腔ケア、必要に応じて、検査や治療を行ってください。口臭は、生理的口臭と病的口臭の2種類があります。病的口臭であれば、何が原因かを判断し、その原因に対して治療が必要です。口臭が気になる時は、早めに歯科医院を受診して原因を見つけ、適切な処置を行う必要があります。口臭は誰にでもありますが、適切なケアで改善できます。自分の口臭を客観的に把握し、快適なコミュニケーションができる生活を送れるようになっていただきたいと思います。

当院では、唾液検査で「歯とお口の健康」をお調べすることができます。口臭に加え、虫歯リスク、歯周病リスクなど見た目だけでは分からないことが短時間で測定できます。検査結果に基づき、お一人おひとりに合った適切なセルフケアをご提案させていただきます。身体のために健康チェックを受けるように「歯とお口の健康」を唾液検査でしらべてみてはいかがでしょうか。もし、気になる症状や、どれを選べばいいか迷っているという方がいらっしゃれば、鳥取市東町にある山根歯科医院スタッフまでぜひご相談ください。


当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。


