こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。
「ご飯を食べてる時に違和感がある…」
「歯磨きの時に歯がグラグラする…」
「朝起きたら突然歯がグラグラし始めた…」

こんな症状が出た方、もしくは続いている方。今回は、そんな方に向けた内容となっています。
歯が突然グラグラしだした場合や、それが続いている場合は、正直、様子見はあまりおすすめしません。歯は1度支えが弱くなると自然には戻りにくいので、出来れば早めに歯科受診がベストです。大人の歯が、突然動き始めるのにはいくつか原因があります。今回は代表的な原因についてお話します。
目次
歯がグラグラする原因
歯周病
最も多い原因が歯周病です。歯ぐきや骨に炎症が起きて、歯を支えている土台が少しずつ壊れていく病気です。怖いのは、痛みが少ないまま進行すること。気づいたときには、歯がグラグラ…というケースも珍しくはありません。

歯ぎしり・食いしばり
無意識に強い力が歯にかかることで、歯を支える組織にダメージが蓄積します。歯の根元に炎症が起きたり、周囲の骨が吸収されたりすることでグラグラになります。
・朝起きるとあごが疲れている
・歯に違和感がある
こんな症状がある方は特に要注意です。

外傷(ぶつけた・割れた)
転倒や事故などで強い衝撃が加わった場合や、根っこが割れた(破折)場合に突然グラグラします。「ぶつけた記憶がないのに…」という方もいますが、小さなダメージの積み重ねでも歯は影響を受けます。主な特徴としては、
・歯が折れた
・欠けた
・歯の位置が少しずれた。
などがあげられます。
根尖性歯周炎(歯の根の炎症)
過去に虫歯治療をした歯などで、根の先に膿が溜まり、急激な炎症で歯が浮いて動くようになります。
・歯茎に膨らみができる
・激しい痛みや腫れを伴うことがある。
こういった症状と一緒にグラつくことがあります。

全身の健康状態
お口だけでなく、体の状態も関係しています。
・糖尿病
・骨粗しょう症
これらは、歯を支える骨や免疫に影響し、歯の動揺につながることがあります。「歯がグラグラする」といっても、常に感じるとは限りません。
気づくタイミング
実は、特定のタイミングで違和感に気づくことが多いのが特徴です。その理由は、歯や歯ぐきに力が加わる瞬間に、異常が強調されるためです。ここからはよくある場面とその理由を合わせてご紹介します。
食事中(噛んだとき)
・硬いものを噛んだときに違和感
・特定の歯だけ変な感じがする
噛むことで歯に「縦方向の力」がかかり、歯を支える骨や歯ぐきが弱っていると動きが大きくなるため、異常に気づきやすくなります。この場合、歯周病や根尖性歯周炎が関与している場合もあります。
歯みがきのとき
・歯ブラシが当たると違和感
・出血しやすい

歯ブラシによる「横方向の力」が加わることで、健康な歯では感じない微小な動揺が強調されて認識されます。歯ぐきの炎症(歯周病)によって支えが弱くなっているサインです。
朝起きたとき
・朝だけグラつく感じ
・あごの疲れ
睡眠中の歯ぎしりや食いしばりにより、長時間「持続的な強い力」が歯に加わることで、歯周組織にダメージが蓄積します。その結果、一時的に動揺が大きくなり、朝に違和感として現れます。

会話中・舌で触ったとき
・舌で触って気づく
・ふとした違和感
通常は意識しない歯の動きを、舌という敏感な器官で触れることで、わずかな異常も知覚しやすくなります。
外傷後(ぶつけた・硬いものを噛んだ)
・食事中に強く当たった後
・転倒・スポーツ後
急激に強い力が加わることで、歯を支える組織(歯根膜や歯槽骨)が損傷し、一時的または持続的な動揺が生じます。
体調不良・疲労時
・疲れているときに違和感
・歯ぐきが腫れやすい
免疫力の低下により炎症が悪化しやすくなり、歯周組織の状態が不安定になることで動揺が目立つようになります。糖尿病なども関連します。歯のグラつきは、「力がかかる瞬間」や「組織が敏感になっているとき」に異常が強調されることで気づくのが特徴です。

放置するとどうなる?
歯のグラつきをそのままにしてしまうと、症状は徐々に進行していきます。初期の段階では「少し違和感がある」「なんとなく動く気がする」といった軽い症状でも、進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)がさらに吸収され減少し、歯の動揺は、大きくなっていきます。最終的には、食事の際にしっかり噛めなくなるだけでなく、歯が自然に抜け落ちてしまう可能性もあります。特に歯周病が原因の場合、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行することが多く、気づいたときには中等度〜重度に進行しているケースも少なくありません。さらに、歯を1本失うことで噛み合わせのバランスが崩れ、残っている歯に過度な負担がかかるようになります。
その結果、他の歯にも動揺が広がり、複数の歯に影響が及ぶ「悪循環」に陥ることもあります。また、噛みにくさから食事内容が偏ることで、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

自分でできる予防・対策
歯の動揺を防ぐ、または進行を抑えるためには、日常的なセルフケアが非常に重要です。
・丁寧な歯みがきを心がける
・歯ぐきを傷つけないよう、やわらかい力で磨く
・歯間ブラシやデンタルフロスを併用する
・歯ぎしりや食いしばりがある場合はナイトガードの使用を検討する
特に、歯と歯ぐきの境目には汚れ(プラーク)が溜まりやすく、これが炎症の大きな原因となります。磨き残しが続くと、やがて歯石となり、通常の歯みがきでは除去できなくなります。また、強すぎるブラッシングは逆に歯ぐきを傷つけてしまうため、「優しく・細かく動かす」ことがポイントです。日々のケアを見直すことで、歯周病の予防や進行抑制につながります。

歯科医院で行う主な治療
歯がグラグラしている場合は、原因に応じてさまざまな治療を組み合わせて行います。
・歯周病治療(歯石除去・クリーニング)
→ 歯ぐきの炎症を抑え、進行を止める基本的な治療を進めていきます。

・噛み合わせの調整
→ 特定の歯に過度な力がかからないように嚙み合わせの調整をします。
・歯の固定(スプリント)
→ 動揺している歯を隣の歯と連結固定し、安定させる処置です。

・根の治療(感染している場合)
→ 根尖性歯周炎などが原因の場合に、歯の根の治療を進めていきます。
まとめ
症状の程度によっては、外科的な処置や、将来的な補綴治療(被せ物や入れ歯など)が必要になることもあります。ただし、早い段階で適切な治療を行えば、歯を残せる可能性は十分にあります。そのためにも、「少しおかしいかも」と感じた時点での受診がとても重要です。歯がグラグラする原因はさまざまですが、特に多いのは歯周病です。放置すると歯を失うリスクが高くなります。
「ちょっと気になるな…」と思った段階での受診が、歯を守る一番の近道です。当院では、歯の動揺の原因をしっかり検査し、患者さま一人ひとりに合った治療をご提案しています。

また、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。
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