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世代ごとの予防歯科を考えよう!

「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めて8020(ハチマルニイマル)運動が始まったのをご存じですか?口腔内に20本以上の歯があれば、食生活においてほぼ満足することができると言われています。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでのあいだ、健康な歯を保つことが大切です。しかし、世代によって予防歯科の方法が変わってきます。年齢ごとに起こりやすいトラブルを想定し、それに合わせたケアやその知識を身につけておく必要があります。

本日は世代ごとの予防歯科についてお話ししたいと思います。

 

胎児期(妊娠中のお母さん)の予防歯科

妊娠中は、歯や歯肉に炎症が起こりやすい時期です。また、妊娠中に虫歯になると生まれてくる赤ちゃんも虫歯になるリスクが高くなります。

 

妊娠初期

つわりがあり、なかなか歯磨きができないこともあるかと思います。そのような場合はヘッドの小さい歯ブラシで歯磨きをしてみましょう。また、虫歯予防にはフッ素配合の歯みがき剤の使用をおすすめします。どうしても歯磨きが困難な場合は、マウスウォッシュを使用してみてください。

コンクールF

コンクールF

 

妊娠中期(安定期)

この時期は体調も比較的安定しているため歯科治療に適しています。歯医者を受診して、しっかりと歯石除去、PMTCを行ってください。

 

子ども(新生児期0歳~幼少期6歳)の予防歯科

生後半年くらいから乳歯が見え始め、この頃から虫歯になるリスクが高まっていきます。できるだけ家庭内感染などを抑えられるよう、家族みんなの口腔内ケアをして虫歯菌を減らしておきましょう。

 

歯科医院でできる予防方法は4つあります。

 

シーラント

永久歯の溝にフッ素入りの樹脂を流し込むことによって、虫歯の予防を行ないます。

シーラント

シーラントによる虫歯予防

 

 

フッ素塗布

乳歯、あるいは生え始めの永久歯は虫歯になりやすいです。フッ素塗布を行って、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化して虫歯の予防を行います。

 

ブラッシング指導

歯磨きをしていても正しいブラッシング法を身につけていないと予防効果はありません。当院では、歯科衛生士が正しいブラッシング法を分かりやすくアドバイスしていきます。

 

食事指導

むし歯にならないようにするためには、食生活も大切です。特におやつを食べる時間、食べ方について指導を行います。おやつを食べる際は時間を決めて、間食の回数を減らすことをおすすめします。また、ダラダラと時間をかけて食べていると食べ物が口の内に滞在する時間が長くなり虫歯になるリスクが高くなります。できるだけ短時間で食べ終わるようにしましょう。

 

少年期・思春期(6歳~20歳)の予防歯科

乳歯から永久歯へと生え変わるこの時期は、お口の中も身体も大きく変化していきます。お口の健康を維持することで、全身の健康につなげることができます。永久歯が生えそろい、親知らずが生え始める子もいます。歯と顎のバランスにも注意してみてください。また、デンタルケアに関する正しい知識をしっかり身につけることで、虫歯予防だけでなく歯周病予防・口臭予防にも役立ちます。ほかにも、顎関節症の症状が出始めるのもこの年代からになります。

 

定期検診

虫歯チェック、口臭チェック、歯周病チェック、変色チェック、細菌検査を定期的に受けることをおすすめします。

 

成人期(20~40歳)の予防歯科

この年代の方に一番気をつけていただきたいのが、歯周病です。歯みがきすると出血があるようなら要注意です。口臭の原因にもなります。また、喫煙習慣や食事、不規則な生活など生活習慣の見直しもとても大切です。

 

ブラッシング指導

歯科衛生士が正しいブラッシング指導を行います。虫歯リスクの高い方、歯周病になりやすい方、インプラント治療を行っている方、入れ歯を使用している方など、おひとりおひとりにあったブラッシング指導を行います。

 

歯石除去

歯石はただ歯を磨くだけでは取れません。特に歯肉の中にある歯石を放置しておくとどんどん歯周病が進行していきます。当院では、歯科衛生士がや超音波スケーラーを用いて除去していきます。

 

手用スケーラー

手用スケーラーで歯石除去

 

超音波スケーラー

超音波スケーラーで歯石除去

 

PMTC

機械を使って歯面に付いた汚れ(バイオフィルム)をしっかり除去します。

 

フッ素塗布

PMTCを行った後、フッ素塗布を行います。フッ素塗布を行うことによって虫歯の発生率はかなり抑えることができます。

 

定期検診

当院では3~4ヶ月に1回の定期検診をお勧めしています。定期検診を行うことによって、早期発見、早期治療ができます。そうすることでお口の健康を長く維持することに繋がります。

 

壮年期・老年期(40~60歳以上)の予防歯科

この時期の口腔内ケアへの意識や行動で、その後も自分の歯を維持できるかどうかが分かれると言っても過言ではありません。予防歯科の定期検診を積極的に活用しましょう。年齢を重ねていくと自分自身で正しく歯みがきをすることが難しい場合があるかもしれません。そのような場合、当院では訪問診療を行い、口腔ケアをサポートしています。

 

入れ歯をしている方

汚れが入れ歯の内面に付着しやすく、そのまま放置をしていると口内炎やカンジダ症が起こってきますので、入れ歯のお手入れをしっかりと指導します。残存歯においては、正しいブラッシング法を指導し、できるだけ歯を失うことがないように努めていきます。最近では歯周病が原因で、誤嚥性肺炎を起こすケースが増えてきているので注意が必要です。

 

歯ぎしりをする方

高齢者になると咬む力によって歯が割れることがあります。特に歯ぎしりをしている方は注意されてください。歯ぎしりの予防にはマウスピースを使用することをおすすめしています。

 

長い人生、自分の歯で美味しく食事を楽しむためにも普段からの予防歯科を心がけていただけたらと思います。

予防歯科について何か気になることがあればお気軽にご連絡ください。

歯周病ってどんな病気?~ペリオウェイブで無痛治療~

現代社会において、25歳以上の約80%の人が歯周病と言われていることはみなさんも知るところになってきているのではないでしょうか。歯周病になると、歯だけではなく歯茎や骨に大きなダメージを与えるため、治療をせず歯周病が進行すると歯が抜け落ちてしまう、という恐ろしい病気です。

 

従来の歯周病治療方法

人の口の中には約500種類以上の細菌が生息しており、その中の数種類の菌が歯周病を引き起こし炎症が起こり始めます。従来、歯周病菌に対する処置法は抗生物質の投与が一般的でした。しかし、抗生物質は細菌に対して非常に有効ですが、長期使用により耐性菌が生産され、あまり効かなくなってしまいます。

 

最先端の歯周病治療、ペリオウェイブ

当院では、歯周病治療にPDT(Photo Dynamic Therapy)光線力学療法の「ペリオウェイブ」システムを導入しています。ペリオウェイブとは、非熱ダイオード・レーザー技術と歯周病治療用光感作溶液とを組み合わせ、歯周病菌のみを特異的に殺菌できるという光科学殺菌システムです。インプラント周囲炎に対しても効果的で注目されている歯周病治療のバイオテクノロジー光殺菌技術です。また悪玉バクテリアが無くなり健康な歯茎にもなります。気になる口臭も軽減することができます。

 

ペリオウェイブ治療の特徴

・薬を一切使用しない
・耐性菌が発生しない
・副作用が起こりにくい
・何回でも処置できる
・全く痛みを伴わない
・短時間で行われる治療

 

最大の特徴としては、抗生物質を使用しない治療というところです。抗生物質を使った治療を繰り返すうち抗体ができてしまい薬の有効性が減少してしまうという問題を解決することができます。加えて、痛みを伴わない治療としての特徴を持っています。ペリオウェイブのレーザーは、歯周病の原因となる細菌と歯周病による組織破壊の原因となるもの以外にはダメージを与えない治療法なので、ほぼ痛みを感じません。

 

ペリオウェイブの治療のしくみ

バイオジェルと呼ばれる染色液で歯周病菌を染めます。このバイオジェルは光感受性物質と呼ばれ、光を吸収することで化学反応が起こり活性酸素を大量に発生させる事ができます。この生体に安全な活性酸素は細菌を死滅させます。

 

治療の流れ

①バイオジェルを歯周ポケットに注入する

バイオジェルを注入

バイオジェルを注入(青い部分)

 

②無熱レーザーを1分間照射する

無熱レーザーの照射

無熱レーザーの照射

③死滅した菌を洗浄する

 

 

治療の適応症例

・歯肉炎
・歯周炎
・根管治療
・インプラント歯周炎
・ヘルペス
・口内炎
・カンジダ症

 

治療ができない方

・無カタラーゼ症の方
・光感受性発作のある方

 

治療の効果をあげるためには…

ペリオウェイブは旧来から行われている歯石除去などの治療と併用することによってより効果を発揮する治療法です。これらの治療が不十分であるとペリオウェイブでもその効果を期待することができませんのでしっかりとした前治療が必要となります。

また、インプラントのメンテナンスや、矯正中の歯周病治療薬剤を使いたくない方妊娠中の方薬剤アレルギーの方に適しています。

自分の歯と同じようにインプラントにも歯周病菌は発生してしまいます。せっかく埋めたインプラントもメンテナンスを怠ると周りの骨が溶けてしまい抜けてしまうことがあります。できるだけ長く使い続けるためにも定期的なPDT治療によるクリーニングが有効です。

矯正治療でワイヤーを装着している期間は、どうしてもブラッシングが行き届かなくなり歯肉炎等の症状が出ることがあります。定期的なPDT治療で衛生的な口腔内環境を保つようにしましょう。

 

ペリオウェイブは保険適用外の治療となるため自費診療になりますが、痛みもなく、副作用もなく、治療も短時間で終えることができます。光化学殺菌によるペリオウェイブ・システムにより、歯周ポケット内にある病原菌の細胞を破壊して健康な歯周組織を回復します。また何度でも治療を受けることができます。当院では、患者様お一人お一人に専用の治療器具、バイオジェルを使用し、感染予防に努めておりますのでご安心ください。

最先端歯周病治療ペリオウェイブについて興味関心がございましたらお気軽にお問い合わせください。

部分入れ歯で快適生活♪

なんらかの原因で歯を失ってしまった場合、歯医者さんから部分入れ歯を勧められることがあるかもしれません。反対側で噛めるからだいじょうぶ!、とそのまま放置されたり、ちゃんと噛めるかな?、見た目は大丈夫かな?と不安を感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に若い方は、周りに相談するのも抵抗感があり悩まれることが多いようです。

そもそも、

部分入れ歯ってどういうもの?

部分入れ歯はインプラントやブリッジと何が違うの?

見た目は自然なの?

など、気になることは多いと思います。

 

部分入れ歯とは、歯を失ったスペースを埋めて歯の機能を補う装置のことです。口腔内の状況に合った部分入れ歯を装着することで、食べ物をしっかり咀嚼したり、飲み込むことができます。また、歯を失う前と同じように発音が可能になるので会話も不自由なくできるようになります。そして歯が欠損している部分を補うことで見た目の審美面も補うことができます。

 

今回は、部分入れ歯を選ぶメリットや、部分入れ歯の特徴をご紹介します。

 

部分入れ歯の構造

部分入れ歯の構造

部分入れ歯の構造

 

人工歯・・・歯の部分は硬質レジンでできていて、歯の大きさや色は選択可能です
義歯床・・・歯茎部分で、ピンク色の歯茎の色になっています
クラスプ・・・入れ歯を残存歯に固定するためのパーツです
レスト・・・部分入れ歯の沈下を防止するための維持装置です

 

部分入れ歯のメリット・デメリット

メリット

・インプラントやブリッジに比べて短時間で治療が出来る
・インプラント治療のような外科的手術の必要がない
・適用範囲が広い
・歯を削る量が少ない

 

デメリット

・食べたものが粘膜と床の間に入って詰まりやすい
・咬合力がインプラント、ブリッジに比べて劣る
・クラスプが見えて見た目が悪い
・寿命が約4年と短い
・違和感がある
・クラスプがかかっている歯に負担がかかる

 

制作手順

➀削合
レスト、クラスプがかかる歯の形態を修正するため削合します

➁印象採得
口の中の型を取ります

➂咬合採得
咬み合わせを取ります(多数歯欠損の場合は2~3回咬合採得を行うこともあります)

④人工歯排列
義歯床に人工歯を排列し、上下の咬み合わせをみて正しい位置にあるかを確認します

➄部分入れ歯の完成
再度人工歯の排列、上下の咬み合わせにズレが無いかを確認し、場合によっては微調整を行うことがあります

⑥義歯調整
強く当たっている部分の調整を行います
新製したばかりの部分入れ歯は強く粘膜に当たって、傷ができて痛みが出ることがあります。痛みが出ていなくても噛み合わせや装着感をチェックする必要がありますので、義歯の完成後は少なくとも一回は来院してください。

 

部分入れ歯の種類

保険適用の入れ歯

義歯床の材質はプラスチック、人工歯は硬質レジン歯、クラスプは金属のバネです。保険適用なので安価ではありますが、いろいろな欠点があります。まず、義歯床はプラスチックでできているため、破折しやすいです。人工歯は硬質レジンでできていて、長期間使用していると摩耗してきます。そうなると咬みあわせが悪くなります。またクラスプ(留め金)は金属でできているため審美面での問題があります。

部分入れ歯

部分入れ歯

 

 

自費の入れ歯

➀ノンクラスプデンチャー
金属のクラスプ(留め金)を使用していない義歯です。歯茎の部分も本物の色に近いため審美的に優れた義歯です。保険の入れ歯に比べて強度や柔軟性があるのでかなり薄く作ることができるため、違和感が少なくなります。また、金属を使用していないため金属アレルギーの心配がありません。

 

ノンクラスプの部分入れ歯

ノンクラスプの部分入れ歯

 

 

➁金属床
保険の入れ歯に比べて強度があります。そのため、破折することが少ないです。また、強度があり保険の入れ歯に比べて薄く作ることができるので、ノンクラスプデンチャーと同様に違和感が少ないです。金属床のメリットは熱伝導性あるため、温度感を感じながら食事ができます。保険の入れ歯の場合は味が変わったという声を時々耳にしますが、金属床の場合はほとんどありません。保険適用の入れ歯でお困りの方は、自費の入れ歯を考えてみてもいいかもしれません。

金属床の部分入れ歯

金属床の部分入れ歯

 

 

部分入れ歯の取り扱いについて

部分入れ歯の場合、食事の後は水洗いをしっかりして綺麗にしておくことが大切です。それと同時に残っている自分の歯をしっかりとブラッシングしましょう。自宅で入れ歯を洗うときは義歯用ブラシで丁寧に洗ってください。汚れがついていると、菌が付着し、入れ歯の変形の原因になります。また入れ歯を外しているときは水につけておいてください。乾燥状態にすると、入れ歯が変形して合わなくなります。入れ歯洗浄剤を使用することもお勧めします。

長い人生、できるだけ多く自分自身の歯を残すことはとても大切です。不便な歯や、歯が抜けてしまったところをそのままにせず、きちんと治療をして口腔内の機能を改善することで日々のストレスも軽減されるかもしれません。そのひとつの方法として、このブログが部分入れ歯をご検討いただく機会になればうれしく思います。

部分入れ歯のことで何か気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

痛くない歯科治療って?~無痛治療~

みなさんの中で、歯科治療ってどんなイメージがありますか?

「痛い!」

「怖い!」

「何をされるのかわからない!!」

といったイメージを持たれている方が多くいらっしゃるかもしれません。

子どものころに、歯医者さんで虫歯の治療を受けた時に痛い思いをした…とお話を伺うことがよくあります。そのようなトラウマが原因で歯医者に行きづらくなった人も多くいらっしゃるかもしれません。その結果、虫歯が進行して治療が困難になり、最悪の場合抜歯になるといったケースも時々見受けられます。そうならないためにも早期発見・早期治療、また虫歯や歯周病の予防のために定期的にメンテナンスを受けていただくことがとても重要です。しかし、「痛い!」、「怖い!」、「何をされるのかわからない!!」といったイメージはなかなか取れないのが現状でしょうか。

そもそも痛くない歯科治療ってあるの?、と疑問を抱かれるかもしれません。

 

当院では、患者さんに安心して歯科治療を受けていただけるよう、痛くない治療(無痛治療)のための工夫をしています。

 

痛くない治療(無痛治療)の工夫点

 

麻酔の仕方

歯科治療を行うときに麻酔が痛いと、恐怖や不安を抱いてしまいます。当院では麻酔の仕方に気を配っています。

 

表面麻酔

麻酔をする部分に表面麻酔をあらかじめ塗布します。麻酔は注射針を刺されたときに痛みを感じやすいです。その痛みを和らげるために、注射針を刺す前に表面麻酔を塗布するようにしています。

 

表面麻酔

表面麻酔

 

極細の針を使用

注射針は太いものよりも細いものの方が、痛みが少なくなります。

 

注射針

注射針

 

電動注射器

急激なスピードで麻酔液を注入すると圧力が刺入した箇所にかかり痛みを感じやすくなります。当院では電動注射器を使用してゆっくりと時間をかけ、一定のスピードで麻酔液を注入していきます。

 

電動注射器

電動注射器

 

麻酔が効いたのを確認してから治療

麻酔を行っても、すぐに効かず痛みを感じることがあります。一度痛みを感じると、患者さんは不安になってしまいます。当院では麻酔が効いたことを確認してから治療を行うようにしています。

 

抗生剤、痛み止めの処方

特にインプラント治療のような外科的処置を行った場合、麻酔が切れた後に痛みが出ることがあります。治療後には必ず化膿を防ぐための抗生剤と痛み止めを飲んでいただくようにしています。

 

歯科用レーザーの活用

レーザー治療は痛みを軽減させるために必要な治療法です。初期の歯周病、口内炎、象牙質知覚過敏などではレーザー治療によって痛みをほとんど感じることなく治療することができます。

 

レーザー

レーザー

 

患者さんに安心いただくための環境づくり

痛みの感じ方は個人差があります。「痛い治療をされる!」と思って来院されると、本来あまり痛みを感じない治療でも痛みを増強させることに繋がります。当院では、初めて来院された患者さんには、まず不安に思っていることや気になっていることをしっかりとヒアリングさせていただき、納得のいく説明を行い、できるだけ不安を解消して安心していただける環境づくりを行ってから治療を行うようにしています。

 

カウンセリング

カウンセリング

 

早期発見・早期治療

虫歯、歯周病の治療は「痛い」と思っている方が多くいらっしゃると思いますが、初期の段階では麻酔も必要なく無痛治療を行うことができます。しかし、虫歯や歯周病が進行してしまうと根管処置が必要になったり、最悪の場合には抜歯をしなければならなくなります。そうなると麻酔が切れた後は「ズキズキ」するような痛みが起こりやすくなります。以上のことから無痛治療を受けるためには、予防・メンテナンスが重要になってきます。

 

今後も患者さんの不安を解消して満足していただける治療を行っていきたいと思います。
歯科治療のことで何か気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

マタニティ歯科のすすめ

「マタニティ歯科」という言葉を聞いたことがありますか?マタニティ歯科とは、妊婦さんと生まれてくる赤ちゃんのお口の健康を考えた歯科治療のことを言います。

 

マタニティ歯科

マタニティ歯科

 

妊婦さんから、「今まで虫歯なんてなかったのに妊娠してから急に虫歯や歯周病になった」という相談を受けることがあります。妊婦さんが虫歯になりやすい要因はいくつかありますが、一つの理由として妊娠中のホルモンバランスの乱れが虫歯を引き起こすことがあげられます。虫歯菌の中には女性ホルモンを栄養とするものがあり、歯周病や虫歯を増やしてしまうのです。

 

妊娠中に行う歯のメンテナンスが大切な理由

妊娠初期は、つわりによって食事の量や回数が変わり汚れがたまりやすくなったり、歯磨きが気持ち悪くて口腔ケアが上手くできなくなることで虫歯や歯周病のリスクが高まります。また生活習慣が変わるだけではなく、女性ホルモンが増加する影響で歯茎の腫れなどが起きやすくなります。加えて最近の研究結果では、妊婦さんの歯周病が早産、流産、未熟児の出産などのリスクを高めてしまうことが分かってきました。そういった理由から、出来るだけ妊娠中には歯石除去、クリーニングを積極的に受けていただきたいと思います。

 

また、生まれたての⾚ちゃんのお口の中には虫歯菌はいません。お父さんやお母さんから⾚ちゃんに虫歯が感染してしまうケースが多いと考えられます。生まれてくる赤ちゃんの健康を守るためにも、妊娠中の虫歯、歯周病の治療、お口のケアなどが大切になってきます。

 

では、妊娠中の歯科治療に最適な時期とはいつでしょうか?

 

妊娠中の治療に最適な時期

妊娠中の治療は安定期の治療がベストです(16週~27週)

 

妊娠初期(15週まで)

この時期はつわりなどがあり不安定な時期です。特に4~8週にかけて注意が必要です。急を要さないケア、指導などを中心に行います。痛みがある場合は応急処置をしますが、流産のリスクを回避するためにもできるだけ治療、処置を避けます。

妊娠中期(16~27週)

つわりが治まって体調が安定し、楽になってくる時期です。よく安定期とも言われています。この頃が歯科治療を行うのに最適な時期です。虫歯、歯周病がある場合は治療に取りかかるようにします。

妊娠後期(28週以降)

この時期はお腹がかなり大きくなり胎児の動きが活発になる時期です。母体に負担がかかるため体調を確認しながら治療を進めていきます。早産などの危険性も考慮して、積極的な治療は避けるようにしています。緊急を要していない限りは応急処置のみにしています。

 

当院ではどの時期であっても歯科とかかりつけの産科の先生と連携して治療を進めることにしています。

 

 

当院での妊婦さんへの対応

➀レントゲン撮影について

最近ではデジタルレントゲンが普及し、従来のレントゲン撮影に比べてかなり被ばく量が減少していますので、お腹の赤ちゃんに影響はありません。念のため撮影時には防護エプロンを着用していただきますのでご安心ください。

➁麻酔について

局所麻酔で対応していますので胎児にはほとんど影響ありません。ただ、妊婦さん特有の体調の変化には注意しながらお口と体の健康、赤ちゃんの健康を考慮した治療を考えています。

➂投薬について

抗生物質や鎮痛剤においては安全なお薬を処方していきます。

 

 

妊婦さんのオーラルケアについて

妊娠中、つわりの激しい場合はブラッシングを行うと吐き気がする方がいらっしゃると思います。そのような場合は歯ブラシのヘッドの小さいものの使用をおすすめします。また、歯磨きが難しい場合は洗口液を使用することも考えてください。洗口液には抗菌作用があるもの、フッ素が配合されているものがあります。これらは虫歯の予防、歯周病の予防にも効果的です。

 

「妊娠期に歯科治療をおこなってもいいの?」「赤ちゃんに影響はないの?!」と不安になられる妊婦さんも多いと思います。しかし、妊婦さんやお腹の赤ちゃんに影響する治療方法や薬剤の使用を避けることで、歯科医院での治療を安心して受けていただくことができます。

 

マタニティ歯科は、お母さんの歯の状態を改善するだけでなく生まれてくる赤ちゃんの健康に関連したさまざまなリスクの軽減につながります。早産、低体重児、赤ちゃんの虫歯リスクといったトラブルを防ぐためにも、できるだけこまめに定期検診を行い、異変が見つかったときには早い段階で適切な治療を行うことが親子の健康につながります。

 

マタニティ歯科に関して何か気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。

歯周病ってどんな病気? ~歯周病の進行と症状~

現在、むし歯よりも歯周病で歯を失う人が多くなりました。歯が健康でもそれを支える歯が溶けてしまって、残したくても残せないのが歯周病の怖いところです。

 

歯周病とは、歯肉(歯ぐき)や歯槽骨(骨)などの歯を支える歯周組織が炎症により破壊されていく病気です。歯垢や歯石に細菌が多く繁殖して炎症を起こし、ひどくなると歯が抜け落ちてしまいます。虫歯に比べるとあまり知られていませんが、歯を失う原因として最も多いのは、実は歯周病と言われています。原因は様々ですが、自覚症状も薄く症状に気付いた時には重症化していることが多い疾患です。歯を失うことはもちろん、それ以外にも心疾患、脳血管疾患、呼吸器系疾患、糖尿病、出産などさまざまな全身への影響を与えることが分かってきています。

 

歯周病の進行と症状の目安とは?

 

健康な状態(目安として歯周ポケット:~2㎜)

歯ぐきがひきしまっています。

歯周病のメカニズム(健康な状態)

健康な状態

 

 

歯肉炎 (目安として歯周ポケット:~3㎜)

歯周病初期の状態では、歯と歯ぐきのすき間に歯垢がたまり歯ぐきが炎症を起こしてすき間が広がります。炎症が歯肉に限られていて、まだセメント質、歯根膜、歯槽骨の破壊は起こっていない状態です。

歯周病のメカニズム(歯茎が腫れている)

歯茎が腫れている状態

 

 

軽度歯周炎(目安として歯周ポケット:3~4㎜)

歯ぐきの炎症が進行して、炎症の周囲の骨が溶け始めます。歯ぐきに歯ブラシをあてて動かすと出血することがあります。

歯周病のメカニズム(骨が溶けている)

骨が溶けている状態

 

 

中度歯周炎(目安として歯周ポケット:4~6㎜)

軽度歯周炎よりさらに炎症が進み、炎症がある周囲の骨も溶け、歯がグラグラする、出血する、口臭がするなどの症状がでてきます。

 

 

重度歯周炎(目安として歯周ポケット:7㎜以上)

炎症の周囲の骨が溶け、歯を支えることが困難になります。血や膿が出たり、痛くて噛めない、口臭がきつくなるなどの症状が出ます。ここまでの症状になると、保存不可能のため抜歯となります。

歯周病のメカニズム(重症)

重症

 

 

<歯科用語豆知識>

歯周ポケットとは、歯と歯ぐきのすき間のことです。
歯垢とは、白~黄色の柔らかいも汚れのことで、1㎎中に300種類以上、数億~10億の細菌が潜んでいます。歯垢は歯ブラシで取り除くことができます。
歯石は、白~茶色~黒い固くなった汚れです。歯垢が唾液中のミネラルと結合して固くなってできます。歯肉の中まで入り込み炎症をおこします。歯ブラシでは取り除けないので歯科医院での歯石除去が必要です。

 

歯周病は痛みなどの自覚症状が出るのが遅く、症状が出てからでは手遅れということにもなりかねません。そうなる前に、毎日の適切な歯磨きと歯科医院での定期的な歯石除去による歯周病予防が大切です。

 

歯肉炎・歯周病ケアのためにできることってどんなこと?

・正しいブラッシングの習慣
・歯と歯の間のフロスの習慣
・歯間ブラシの習慣
・歯ぐきの状態に合った歯ブラシの使用
・習癖(口呼吸)などの改善
・生活習慣病に気をつける
・喫煙者は禁煙に心がける
・歯科医院で定期検診(歯石除去)

 

歯科医院での定期検診ってどんなことをするの?

当院では、歯ぐきの検査、機械を使用しての歯石除去、歯の表面のクリーニング、また患者様おひとりおひとりに合ったブラッシング指導もおこなっております。

 

歯周病について気になることがございましたら、いつでもお声掛けください。

歯医者さんでのレントゲン撮影って、安全なの?必要なの?

歯医者さんに行くと、必ずと言っていいほどレントゲン撮影をされると思います。本当にレントゲン撮影が必要なのか、何度もレントゲン撮影をしても大丈夫なのか?と疑問を持たれる方も多いかもしれません。そこで、本日は歯科用レントゲンについて多く寄せられる2つの質問についてお答えしたいと思います。

 

Q:歯科治療にレントゲンが必要な理由は?

口の中は目で見ただけではわからないこと、例えば歯の内部でおこっていることや歯肉に覆われた部分、歯を支えている骨の状態をレントゲンで確認します。

 

レントゲンを撮影することでわかること

・これまでにどのような歯科治療を受けているか
・むし歯や歯周病がどれくらい進行しているか
・詰めものや被せものの下が再度むし歯になっていないか、不適合になっていないか
・歯の根の先端に病巣が出来ていないか、炎症が起きていないか
・親知らずの有無や、どのような向きで生えているか、他の歯に影響は無いか
・歯肉で隠れている歯石の存在や、歯を支えている骨がどのくらいあるのか
・お子さまの場合は、顎の成長や乳歯の下の永久歯の存在
・インプラント治療においては、骨密度・骨量・血管・下歯槽神経の位置

 

このように、レントゲン写真では直接視診できない部分の病変や情報をしっかりと把握することができ、患者さんに今後の治療において適切なアドバイスを行うことに役立っています。

 

Qレントゲンって何回撮影しても大丈夫なの?

結論から申し上げると、レントゲン撮影に使用する放射線は人体に影響するレベルには程遠くごくわずかな量なので、子どもにも大人にも安心です。

一般的に言うレントゲン撮影とは、放射線の1つであるX線を使用した撮影を指し、放射線を使用するため不安に感じる方もいらっしゃると思います。歯科治療で使用される放射線量と人体に及ぼす影響とはどのようなレベルなのでしょうか?

 

歯科治療時に撮影される被ばく線量

・デンタルX線写真→0.01ミリシーベルト
・パノラマX線写真→0.03ミリシーベルト
・歯科用CT→0.1ミリシーベルト

 

一人当たりの自然放射線量(年間)

・世界平均→2.4ミリシーベルト
・日本平均→1.5ミリシーベルト

 

多量の放射線を一度に受けた場合の人体の影響

・水晶体白濁 500~1000ミリシーベルト
・悪心嘔吐  1000以上 ミリシーベルト

 

※シーベルト(SV)とは生体の被曝による生物学的影響の大きさ(線量当量 、dose equivalence・等価線量、equivalent dose)を表す単位です。

 

上記のデータから見ても歯科用X線写真を撮影しても安心だということがわかります。当院では念のために必ず防護服を着用いただいておりますが、口腔内だけのことなので胎児への影響も限りなく少なく、たとえ妊娠に気付かずレントゲン写真を撮影していた場合でも心配はありません。参考までに申し上げると胎児に影響を及ぼすと言われている被ばく線量は年間50シーベルトと言われています。デンタルX線では5000回、パノラマ撮影では1600回、歯科用CTだと500回に相当する被ばく線量ですので心配はありません。ただ、レントゲン撮影に限らず治療にも気を配らなければなりませんので、妊娠しているかどうかは必ず事前にお知らせください。

 

歯科用レントゲン撮影の4つの撮影法について

大きく分けて4種類の撮影方法があります。

➀デンタルX線撮影
➁パノラマX線撮影
➂CT撮影
④セファロX線撮影

これらの撮影法は、目的に応じて使い分けられています。

 

➀デンタルX線撮影

撮影範囲は2~3歯分でとても狭いですが、歯周組織、虫歯の進行度、根管治療の状態を詳しく見ることができます。特に根管治療を行う際に使用します。

 

デンタルX線撮影

デンタルX線撮影

 

➁パノラマX線撮影

口の中にフィルムを入れないため口外法とも言われていますが、顎全体を一度に撮影することができます。主には全体の様子、虫歯の有無、上下顎骨の状態を把握することができます。部分的に細かく情報を得たい場合はデンタルX細撮影を併用します。

 

パノラマX線撮影

パノラマX線撮影

 

➂CT撮影

当院ではCT撮影を導入して4年になります。CT撮影はパノラマX線撮影に比べて多くの情報を得ることができます。特にインプラント治療においては必要不可欠となります。従来のパノラマX線撮影のみで診断しインプラント治療を行うと神経を傷つけたり、血管を傷つけたりしてトラブルを引き起こす可能性があります。ただ、すべての方にCT撮影を必要とする話ではないと考えております。一般的にカリエスの深さ、歯周組織の状態を把握する目的であればパノラマ撮影で十分だと考えているため、当院ではパノラマX線撮影では分からない場合にのみCT撮影を使用しています。

 

④セファロX線撮影

これは一般治療ではほとんど使用しません。セファロX線撮影は主に歯科矯正治療において使用されます。セファロX線撮影にて分析し、患者の骨格パターンや歯性パターンを把握し、それに基づいて矯正治療を行っていきます。矯正治療においては必要不可欠なものとなります。

 

最後に…

「レントゲン」と聞くと、どうしても身体への影響が心配になったり、撮影の必要性について疑問を感じることがあったかもしれません。しかし目で見えない部分の情報を得るために、レントゲン撮影は効果的ですし、安全性も高いです。また、無闇に撮影しているわけではなく必要に応じて撮影させていただいております。こちらのブログが、これまで歯科医院でレントゲンを撮ることに対して疑問を抱いていたり、何のために撮影しているのかわからなかった方に、必要性と安全性を知っていただく機会になりましたら嬉しく思います。

 

何か気になることがあればお気軽にご相談ください。

仮歯(TEK)って本当に必要?

かぶせものの型取りを行った後、「仮歯(TEK)を入れますね」と確認されたことはありませんか?

最終的なかぶせものが入るまで、短い方だと一週間、長い方だと数ヶ月の間、治療途中の歯はある意味むき出しの状態になります。特に前歯部の場合は見た目に問題が出てきますし、自分の歯を削ってむき出しにしていれば、虫歯になる可能性もあります。反対側の歯と噛み合わせがあたってないので、うまく食べ物を噛み切ることもできません。そのような問題から保護するためにも、当院では仮歯(TEK)を入れられることをおすすめしています。

 

仮歯(TEK)って、どんなもの?

仮歯(TEK)とは、テンポラリークラウン(暫間被覆冠)の略で、しばらくの間おおいかぶせる冠のことです。神経の処置をした場合や歯を抜いた時に、ドクターや衛生士がその場で作成していくことがほとんどです。最終的にかぶせる歯が出来上がるまでの間は仮の歯の状態になるので、審美的、機能的にもある程度優れていないといけません。

 

とはいえ、仮歯(TEK)は本来の歯の歯質とは大きく異なります。
どのような性質があるのでしょうか?

 

仮歯(TEK)の2つの性質

①壊れやすい

仮歯(TEK)はプラスチック(レジン)で作られているのでセラミックやジルコニア、金属に比べて強度が弱いです。ですので、硬いものを食べると破折する可能性があります。

 

②取れやすい

仮歯(TEK)は弱い接着剤(テンポラリーセメント)を使用しているので、ガムやキャラメルを食べると仮歯が取れることがあります。

 

上記の性質を聞くだけでは仮歯の必要性に疑問をもたれるかもしれません。では、どうして仮歯(TEK)を使用する必要があるのでしょうか。

 

実は、仮歯にも大きな役割があります。

 

仮歯の役割

1.審美的に回復するため

前歯の治療中には仮歯(TEK)が特に必要になってくるケースがあります。冠を入れる前に歯の辺りを削合して型を取ります。そして、別の日に冠が入ります。その間、その歯の状態を下図より見てみましょう。

 

土台をセットしたあとの状態

図1 土台をセットしたあとの状態

 

 

仮歯をセットした状態

図2 仮歯をセットした状態

 

図1のように型を取った後の歯は、冠を入れるスペースを作るため歯の辺りを削っているので、普段の歯の形をしていません。特に前歯だと見た目が悪くなります。そのため、図2のように仮歯(TEK)を作ってある程度形を整える必要があります。

 

2.歯型を取った後に歯が動かないようにするため

歯は空いている隙間があると移動して動きます。そうなるとどんなに精密に歯型を取っても、歯型を基に作られた冠が入らないことがあります。仮に入ったとしても調整が必要となり、冠の咬合状態は品質が落ちてしまいます。

 

3.治療中の歯を外的刺激から守るため

特に生活歯の場合、歯型を取った後で仮歯(TEK)をつけないでおくと外的刺激によって知覚過敏を起こすことがあります。知覚過敏防止の観点からも仮歯は必要と言えます。

 

仮歯(TEK)を入れた場合の注意事項

〇硬いものを噛まない

硬いものを噛むと、破折してしまうことがあります。

〇ガムやキャラメルなどを食べない

粘着力のあるものを食べると仮歯が取れる恐れがあります。

〇仮歯部分はしっかりと丁寧にブラッシングを行う

仮歯の部分はプラークが付着しやすく歯肉炎になりやすいのでしっかりと磨きましょう。

〇仮歯の状態で治療を中断しない

仮歯は最終的な冠とは違い精密にはできてないため、歯肉炎や虫歯の再発に繋がります。また、仮歯は長期間使用できるものではありません。一時的に見た目が回復し、咀嚼の手助けはしますが、治療のゴールではありませんのでそのことをしっかりとご理解いただきますようお願いします。

 

 

仮歯(TEK)が取れてしまった場合はどうしたら…?

仮歯は弱い接着剤でくっつけますので、まれに取れてしまうことがあります。仮歯が取れてしまった場合、そのまま捨ててしまわないようにしてください。仮歯は再利用できる場合、再装着することができます。また、歯が取れたまま放置をしておくと歯が移動して咬み合わせが悪くなったり、歯型を取っている場合は最終補綴物が入らなくなってしまったりするケースがあります。どうして仮歯が取れたのかを考え、取れないようなアドバイスをしてもらうことも必要かもしれません。

 

最後に…

仮歯を入れた後に「咬み合わせが悪くなった」「違和感が出てきた」という声を患者さんからお聞きすることがあります。そのように感じられる場合は、仮歯の大きさや高さがあっていないことがありますので歯医者さんでみてもらってください。仮歯と言っても最終的な補綴物に近いものが理想ですので、早めに調整されることをおすすめします。
何も気にせず、美味しくご飯を食べたり笑顔で生活できるよう、仮歯のままにせずに頑張って治療に行きましょう。

 

何か気になることがあればいつでもご相談ください。

POIC(ポイック)ウォーターで歯と健康の新習慣、始めてみませんか?

毎日きちんと歯磨きをしているのに虫歯になってしまうのはどうして?…というご質問をいただくことがあります。

実はその原因の1つは、自分の唾液中に存在する虫歯菌です。

せっかく虫歯を治療しても、普段から虫歯になる原因を減らしてあげないと虫歯が再発するかもしれません。また、「口臭が気になる」「歯がざらつく」「口がねばねばする」といった症状も自分の口の中の細菌によっておこるものなのです。

当院では、上記の症状がある方や患者様のホームケアに『POIC(ポイック)ウォーター』をお勧めしております。

 

POIC (ポイック)ウォーター,オーラループ

POIC (ポイック)ウォーター,オーラループ

 

 

POIC(ポイック)ウォーターとはどんな水?

POIC (ポイック)とは、Professional Oral Infection Controlといい専門的口腔感染症予防を意味します。タンパク分解型除菌水とも言います。POIC (ポイック)ウォーターは、純粋なお塩とお水を長時間電気分解して出来る安心・安全な除菌水で、歯科医院でしか処方されない洗口液です。また、POIC (ポイック)ウォーターは、洗口中にプラーク(タンパク質汚れ)を分解し、プラークの下にある悪い細菌を殺菌する2つの効果があるため、虫歯菌・歯周病菌を殺菌する作用があります。薬品を一切使用していないため間違って飲んでも安全です。子どもから妊婦さん、ご高齢の方でもホームケアに安心してご使用頂けます。

 

POIC(ポイック)ウォーターの3つの特徴

1.歯垢を分解除去

・POIC (ポイック)ウォーターに含まれている次亜塩素酸イオンが細菌の住処となっている歯垢のたんぱく質を分解します
・厚くなった歯垢はバイオフィルムを形成しており抗菌薬からの攻撃にも抵抗を示していますが、POIC (ポイック)ウォーターはこのバイオフィルムを破壊してくれます

 

2.除菌効果

・次亜塩素酸があらゆる細菌・ウイルスを強力除菌します
・細菌の住処を破壊するため、菌の再繁殖を著しく遅らせ虫歯・歯周病をダブルロックします
・抗菌薬ではないので耐性菌もできません
・POIC (ポイック)ウォーターはphが弱アルカリ性なので虫歯菌の産生する酸の中和にも役立ちます

 

3.安心・安全

・POIC (ポイック)ウォーターは原材料である精製水とローブロム塩を長時間電気分解して得られる電気機能水のため薬品ではないので副作用等の心配が少なく、主成分である次亜塩素酸は、生体免疫由来の殺菌成分なので人体に害なく安心して利用できます

 

POIC(ポイック)ウォーターの使い方

➀水で軽くうがい
➁POIC (ポイック)ウォーターを10ccほど口に含み口内全体にいきわたるように15~20秒くらいブクブクうがい
➂POIC (ポイック)ウォーターを少し口に含んだまま、ブラッシングし水でよくすすぐ
➃仕上げに歯みがきジェルを用いて優しくブラッシングし軽く水ですすぐ

 

口腔洗浄を習慣にしてお口の中から美しく!

POIC (ポイック)ウォーターと合わせてお勧めしているのが、ORALOOP(オーラループ)4プラスという歯磨きジェルです。

 

ORALOOP(オーラループ)4プラス

ORALOOP(オーラループ)4プラス

 

この歯みがきジェルは、三リン酸5Naの作用により優れたコーティング高価を発揮し、歯と歯茎を活性化し、健康なお口を保ちます。薬品や歯磨剤を使用していないため、水を使わなくても、どこでも歯磨きができます。歯ブラシに小豆粒ほどの量を付けて、ポイックホームケアをした後、歯と歯茎をマッサージするように磨くことで歯石沈着を防ぎ、歯を自然な輝きにし、口臭を軽減してくれます。
また、人のお口の中には700種類以上の微生物が存在し「口腔フローラ」とも呼ばれ、その細菌群は、生活習慣や加齢・ストレスなどによってそのバランスが変化します。そして、日本人の7割は、口臭があると言われています。POIC (ポイック)ウォーターは、今までの口腔洗浄水や普通の歯みがきでは難しかった、お口の中のタンパク質を簡単な洗口と歯磨きで短時間に取って洗うことができ、さらに綺麗に除菌・洗浄と、とても効率の良い口腔ケアをお家で簡単に手助けしてくれます。

 

POIC(ポイック)ウォーターをホームケアに取り入れた患者様からの声

・朝起きた時のネバネバがない
・歯がツルツルして快適
・汚れが全て取れた感じがする
・歯茎から出血しなくなった
・家族から口臭がなくなったと言われた
・口の中がさっぱりとして爽快
・歯茎が引き締まった感じがする
・使い始めはプールのような匂いを感じたが使い続けているうちに感じなくなった

 

使いみちも、いろいろ!

希釈したPOIC (ポイック)ウォーターをスプレーボトルに詰め替えて、拭き掃除、消臭スプレーとして使うこともでき様々な用途で活躍してくれます。また、超音波噴霧器で使用することで、お部屋を素早く除菌・消臭しキレイな空気の快適を実現します。

 

大切なご家族のためにも、POIC (ポイック)ウォーターで健康寿命の源であるお口の健康を守り元気な毎日を過ごしましょう。

インプラント治療前に知っておきたいことPart.5

Part.5では、当院がインプラント治療をおすすめする理由についておはなしします。

 

まずはじめに、インプラント天然歯の違いについて説明します。

インプラントの場合

インプラント体と歯槽骨の間には隙間がなく結合状態にあります。

 

インプラント

インプラント

 

 

天然歯の場合

天然歯の周りには歯根膜というクッションの役割を果たすものがあります。

 

天然歯

天然歯

 

上の図をみていただけたらお分かりいただけるように、インプラントと天然歯の大きな違いは歯根膜が有るか無いかと言っても過言ではありません。もちろんインプラントと天然歯の素材の違いもありますが、歯根膜が有るか無いかの違いを覚えていただきたいです。

 

天然歯の場合、この歯根膜によって噛んだ時にかかる圧力を敏感に感知し、力むちからをコントロールするためのセンサーがありますが、インプラントには歯根膜がないためこのようなセンサーがありません。力むちからは顎の骨の周りにある骨膜、力むための筋肉、顎の関節などにあるセンサーによってコントロールされますが十分ではありません。ですので、噛み合わせに十分注意する必要があります。また、インプラントは天然歯に比べ血液供給が少ないとされています。天然歯の場合歯槽骨、歯肉、歯根膜と3つの方向から血液供給がありますが、インプラントには歯根膜がないため血液供給量が天然歯に比べて少ないです。歯周ポケット内部には細菌と戦う血液成分の1つである好中球の存在がありますがインプラントの場合血液の供給が少ないため、好中球の量も少なく観戦防御力が天然歯と比べて弱いです。以上のことからインプラントは歯周炎(インプラント周囲炎)になりやすく、日ごろのセルフケアと定期的メンテナンス(咬み合わせや口の中の清潔状態のチェック)が重要になってきます。

 

続いて、インプラント(自費治療)とブリッジ・入れ歯等(保険治療)、それぞれのメリット・デメリットについて触れておきたいと思います。

 

インプラント(自費治療)の場合

インプラントのメリット

・周囲の歯への影響がない
・天然歯と同等に噛める
・装着した時の違和感がない
・審美的に優れている
・寿命が長い(生存率は10年で90%以上)

 

インプラントのデメリット

・保険外治療のため自己負担が高い
・手術が必要であるため、術後に痛みが出たり腫れたりする
・治療期間が長い(3~6ヶ月)

 

ブリッジ・入れ歯等(保険治療)の場合

ブリッジのメリット

・天然歯とほぼ同等に噛める
・装着した時の違和感がない
・審美的に優れている
・保険適用のため自己負担が少ない
・治療期間が短い

 

ブリッジのデメリット

・周囲の歯への影響が大きい(健全歯を削合するため)
・寿命はインプラントに比べて短い(平均寿命8年)
・周囲の歯に負担がかかるため虫歯、歯周病になりやすい
・12歯の欠損の場合しか適用にならない

 

入れ歯のメリット

・インプラントと比べて治療期間が短い
・保険適用のため自己負担が少ない
・多数歯欠損でも適用できる

 

入れ歯のデメリット

・寿命が短い(平均寿命4年)
・入れ歯を維持するために留め金をつけるため見た目が悪い
・装着した時の違和感がある
・天然歯と比べて噛む力が劣る
・ブリッジほどではないが、留め金を付けた歯には負担がかかる
・手入れが大変である

 

さて、インプラントの寿命はどれくらいあるのでしょうか?

他の治療でする補綴物(歯が欠けてしまったり、歯を失った場合に、補綴装置または、補綴物を用いてお口の機能や見た目を回復させる治療)のブリッジや入れ歯に比べて寿命は長いと言えます。インプラント生存率は10~15年で90%以上です。ブリッジは8年で50%、入れ歯は4年で50%と言われています。ただ、インプラントの寿命も毎日の歯磨き、定期的なメンテナンス(咬み合わせチェック、ブラッシング指導、インプラント周囲炎の歯肉の状態チェック)が大切です。インプラントは寿命が長いので安心と思わず、日ごろのブラッシングや定期的なメンテナンスを行ってください。

 

Part.1でも触れましたが、インプラント治療の成功率は100%ではありません。基礎疾患以外にもインプラント周囲炎(歯周病と同じようにインプラントの植立部周囲に細菌感染が起こりインプラント周囲の骨が溶けてインプラントが抜けてしまうこと)に気をつけなければなりません。インプラントを長く持たせるためには毎日の歯磨き、定期的なメンテナンス(咬み合わせチェック、ブラッシング指導、インプラント周囲炎の歯肉の状態チェック)が大切です。インプラントは寿命が長いので安心と思わず、日頃のブラッシングや定期的なメンテナンスを行ってください。

 

最後に、インプラント治療の保証期間についておはなしします。

当院では、インプラント体については10年間の保証期間があります。補綴物は5年の保証期間となります。ただし、年3回のメンテナンスを受けていただくことが条件です。保証期間に関してインプラント治療とメンテナンスはセットと考えていただきたいです。

 

Part.1からPart.5まで、「インプラント治療前に知っておきたいこと」についておはなししましたが、いかがでしたでしょうか?

インプラント治療について興味関心がある方は、お気軽にお問い合わせください。



診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

診療時間
9:00~12:30
9:00~13:00
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