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訪問歯科診療について

本日は「訪問歯科診療」についてお話しします。

ところで、「訪問歯科診療」と言われてもピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。訪問歯科診療といっても義歯の調整やブラッシング指導をするくらいで虫歯の治療などはできないだろう、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし現在は高齢化社会になり、訪問歯科診療の需要も年々増えてきているのが現状です。それに伴い訪問歯科診療専用ユニットも開発されています。※下図参照

 

訪問歯科診療専用ユニット

訪問歯科診療専用ユニット

 

そのため、訪問先でも歯科医院での一般治療とほとんど変わりなく治療をすることが可能になりました。これまでは訪問歯科診療専用ユニットの重量が大きく、性能もあまりよくありませんでしたが、最近では小型化して持ち運びが便利になり性能も良くなりました。レントゲン撮影も以前はフィルムでの撮影だったため解像度が低く診断も迷うこともありましたが、デジタルで撮影できるようになり、より正確な診断が可能になりました。ほとんどのことは歯科医院での治療と変わりなく行えるようになっています。義歯を新しく作るための処置はもちろん、虫歯の治療、歯周病の治療、抜歯など、幅広く歯科治療を行っています。例えば、小さな虫歯が出来た場合はレジン充填(プラスチック素材のもので充填する方法)をしたり、冠を被せたり、虫歯が進行して神経に炎症が起きた場合(歯髄炎)は歯髄処置も行います。歯周病の場合は、ブラッシング指導やスケーリングなども定期的に行っています。

 

訪問歯科診療の様子

訪問歯科診療の様子

 

訪問歯科診療の様子(根管治療)

訪問歯科診療の様子(根管治療)

 

上記でお話ししたように、訪問先でも様々な治療を行うことは可能ですが、どなたでも訪問歯科診療を受けることができるわけではありません。訪問歯科診療を受けることができるのは、高齢者で基礎疾患がある場合や歩行困難あるいは高齢化が進み訪問看護が必要な方で歯科医院に通院できない方が対象になります。そういった基準を満たした方に対してのみ、自宅や利用されている施設や病院などに訪問して歯科治療を行います。健康な人の場合は訪問歯科診療を受けることはできませんので、今までどおり歯科医院に通って歯科治療を受けていただくことになります。

訪問歯科診療対象の患者さんの多くは高齢者の方です。高齢者の方の多くはご自分での口腔内の清掃が困難な方がいらっしゃいます。お口の中が健康でないといろいろな問題が起こってきます。例をあげると、一般的な虫歯や歯周病になった時の痛みだけでなく、噛む時に飲み込みにくくなるといった問題(咀嚼障害、嚥下障害)などが起こってきます。そうなると食事をする意欲が低下してしまったり、気が滅入ってストレスにも繋がります。よく耳にするのは、「歯が痛い」「歯が欠けた」「口臭が気になる」「入れ歯が痛い」などといった症状です。当院ではその原因をひとつひとつ追求し治療を行っています。訪問歯科診療の患者さんの声をしっかりと聞いて治療と同時にお口の中のケアをサポートすることを常に心掛けています。歯科治療を行うのはもちろんですが、予防処置としてブラッシング指導やスケーリングなどもしっかり行っていきたいと思っています。お口の中が健康な状態になることによって良く噛めるようになり、楽しい食事ができるようになります。

訪問歯科診療でブラッシング指導やスケーリングをし新しい義歯を装着した患者さんのひとりに、「何ヶ月かかかりましたが新しい義歯を入れるとよく噛めるようになり食事をすることが楽しみになりました」と笑顔でお話しいただいたことがあります。お口の中が健康な状態になることで日々の生活に楽しみが生まれるお手伝いができ、とても嬉しく思いました。

身近に訪問歯科診療を希望される方がいらっしゃいましたら、いつでもご相談ください。

歯の痛みの原因と治療法

歯の痛みには、「歯がしみる」「ズキズキ痛む」など様々な種類があります。
その原因として挙げられるのは、象牙質知覚過敏、楔状欠損(WSD)、虫歯、根尖性歯周組織炎があります。その原因について詳しくお話しします。

 

原因➀:象牙質知覚過敏

象牙質知覚過敏は歯の歯根の部分が外部に露出して、その部分に冷たい水や熱いものの刺激が加わると歯が「しみる」といった痛みが起こってきます。歯の歯根面はエナメル質に覆われていないため、歯冠部よりも刺激に敏感になりやすくなっています。※下図参照

歯の構造

歯の構造

 

歯磨きをしていると「しみる」といった症状も出てきやすくなります。強い力で継続的にブラッシングをしていると根元がくびれて楔状欠損(歯の根元にあるエナメル質が摩耗して象牙質がむき出しになりへこんだ欠損のこと)になり、歯がしみやすくなります。軽い症状の場合はしみ止めの薬(スーパーシール)を塗布したり、楔状欠損ができている場合はレジン充填(プラスチック素材のもので充填する方法)をすることで治ります。しかし症状が強い場合は歯肉炎を起こしているケースが多く歯髄処置(抜髄)をしなければなりません。

 

原因➁:虫歯

虫歯の初期症状(Co・C₁)の状態は、ほとんどの場合が無症状です。ある程度進行したC₂・C₃の状態で自覚症状が出てきます。C₂の状態では虫歯が象牙質まで進行した状態で、この場合の治療法としては、虫歯の部分を削って金属の詰め物やレジン充填をすることで治ります。しかし、C₃の状態(虫歯が髄まで進行している)では歯髄処置をしなければなりません。またC₃状態になると何もしていない状態でもしみるようになります。※下図参照

 

C2

C2

C3

C3

原因➂:根尖性歯周組織炎

他に痛みの種類として、「噛んだ時に痛む」「歯茎が腫れて痛い」など患者さんから聞くことがあります。これは虫歯や歯周炎がさらに進行して歯髄(神経)が壊死した場合に多く見られる症状です。歯髄が壊死してしまうと歯根尖に細菌感染が起こり炎症が波及し、膿が溜まってきます。これを根尖性歯周組織炎といいます。※下図参照

 

根尖性歯周組織炎

根尖性歯周組織炎

 

根尖性歯周組織炎になってくると、歯茎が腫れてまず噛むことができなくなります。歯も動揺し、抜歯することになるかも知れません。また根管治療や膿を出すために切開して症状がなくなったとしても予後が普通の状態よりも悪いため、近い将来ふたたび歯茎が腫れて抜歯になるケースが多いです。
「噛んだ時に痛む」の原因は虫歯や重度な歯周病のほかに歯が破折(外力などによって歯の硬組織(エナメル質、セメント質、象牙質)が折れたり割れたりすること)しているケースがあります。歯が破折している場合は食べ物を噛むと歯が割れている部分が動くため、割れている部分から細菌感染を起こし、歯茎が腫れてしまい強い痛みを感じてきます。そして歯茎の中に膿が溜まり、口臭が強くなってきます。このような状態になるとほとんどが抜歯することになります。

 

 

歯の健康を保つには・・・

「時々冷たいものがしみる」と言った軽い症状の場合、歯医者に行かずにそのまま放置されている方や痛み止めを飲んで我慢される方が多いと思います。その時は軽い症状でも進行してしまうと歯を失うことになるかもしれません。軽い症状の場合、ブラッシング指導やレジン充填、あるいはしみ止めの薬を塗布するぐらいで治ります。しかし放置してしまうことで歯髄炎、さらに進行して根尖性歯周組織炎を併発してきます。抜歯することになり歯を失うことになるかもしれません。
歯を一つ失うと噛み合わせが悪くなり他の健康な歯にも影響を及ぼします。医療は早期発見・早期治療の概念が非常に大切です。歯の健康を保つために、軽い症状であっても一度受診してください。いつまでもご自身の歯で美味しい食事が出来たらいいですね。

 

何か気になることがあればお気軽にご相談ください。

虫歯の原因と予防法について

今回は、虫歯ができるメカニズムについてお話しします。

まず食事をしますと歯の表面や歯と歯の間に食べ物が溜まります。それが長時間溜まっていると細菌の塊である歯垢ができていきます。歯垢の中には虫歯菌と呼ばれるミュータンス菌が多く存在しています。そのミュータンス菌が食べ物の中に含まれている糖分を吸収し、増殖し、酸を出していきます。この酸によって歯は脱灰され、虫歯になっていきます。口腔内には唾液がありますが、その唾液がミュータンス菌の出した酸を中和したり、唾液によって食べ物を洗い流したりすることで虫歯の予防に大きく貢献しています。

 

では、どういう人が虫歯になるのでしょうか?

五つの要因を挙げていきたいと思います。

 

①正しい磨き方をしていない人

正しい歯磨きをしていないと口の中に歯垢が多く溜まりミュータンス菌が大量の酸を出すため歯を脱灰しやすくなり虫歯になりやすくなります。※下図参照

虫歯の原因

虫歯の原因

 

②間食が多い人

お菓子などの甘いものの中には多くの糖分が含まれており、ミュータンス菌が酸を出しやすくなります。また、間食が多いと食べ物が口腔内に長く留まっている時間が多く、虫歯になりやすい環境になります。間食を少なくし、糖分の少ない食べものに変えることで大分改善されます。

③歯の質が弱い人

歯の質が弱いとミュータンス菌の出す酸に脱灰されやすく虫歯になってしまいます。フッ素の入っている歯磨き粉を使用することで歯の質を高めることができます。定期的に歯医者さんに通ってフッ素塗布をすることをおすすめします。

④唾液の量が少ない人

唾液はミュータンス菌が出す酸を中和する働きがあるため、唾液が少ないと歯の脱灰がされやすくなるため虫歯にもなりやすくなります。食事の際、よく噛んで食べると大量の唾液がでるため虫歯の予防になります。また食事以外の時にキシリトールガムを噛むことで唾液を出す機会を作ることもできます。キシリトールガムにはフッ素が含まれているため歯質の強化にもつながります。

⑤虫歯治療で金属やレジン充填をしている人

虫歯の部分を削って金属の詰め物やレジン充填(プラスチック素材のもので充填する方法)をした場合、年数が経過するうちに変色してしまったり、詰め物と歯の境目が虫歯になってしまいます。これを二次カリエス(カリエスとは虫歯のことを指します)と言います。可能であれば、精度の高いセラミックの冠や詰め物をすることをおすすめします。

※自費診療ではありますが、セラミック素材の冠や詰め物は強度もあり、汚れが付きにくく、変色もしにくい、また見た目の美しさや金属アレルギーに対応、というメリットがあります。

 

最後に、虫歯を予防する方法をお伝えします。

一番大事なことは、「正しいブラッシングを行うこと」です。

正しいブラッシングで歯垢の除去を行い、磨きにくい歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスで丁寧に汚れをしっかり取り除くことです。また年に3回くらいは歯医者さんに行って専門器具でしっかりと汚れを除去するようにしましょう。

次に、「食生活の見直し」です。

間食の量や回数を減らし、糖分の摂取を減らしていくようにしましょう。例えばチョコレートやキャラメルなどは糖分が多く歯にくっつきやすいため虫歯の原因になります。ただ糖分の多いものを食べても、その後すぐに丁寧に歯磨きをすることで虫歯予防につながります。飲食後は歯磨きをすることを習慣にしましょう。

虫歯の予防をしっかりと行って、いつまでも自分の歯を大切にしていただきたいと思います。そのためにもご自分で正しいブラッシングができているか確認するために定期的に歯医者さんに行ってブラッシング指導を受けていただけたらと思います。

 

何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

歯肉炎と歯周病の予防法と治療法

本日は、歯肉炎・歯周病の予防法と治療法ついてお話いたします。

よく患者さんから毎日歯磨きしているのにどうして歯周病になるのか?
また、歯周病は治りますか?という質問がよくあります。
その答えをお答えします。

まず、歯周病の原因からお話しします。

歯周病は不十分なブラッシングによって歯と歯の間、あるいは歯茎の境目などにプラークが溜まりそのプラークの中にある細菌によって歯の周りの歯周組織に炎症を起こし、やがて歯を支えている歯槽骨を溶かしてしまう病気です。
初めは歯間から出血するぐらいですが、歯の周りにある歯槽骨が吸収してくると歯茎が腫れてきます。
さらに歯周病が進行していくと痛みが出て噛めなくなったり、歯がグラグラして歯を失ってしまうことになります。
初めは歯槽骨が吸収していなくて、歯茎だけが少し腫脹している状態を歯肉炎といいます。これは歯周病の初期段階と言えます。

歯肉炎の場合は正しいブラッシング指導をして、手用スケーラー、または超音波スケーラーでしっかりと歯石除去を行っていただければ治ります。P(軽度な歯周病)の場合は、ブラッシング・歯石除去、さらにルートプレーニングを行い歯石か再付着をしないように根面を滑沢にしていくと治ります。ただP₂(中等度の歯周炎)になるとブラッシングや手用スケーラーだけでは歯肉の中にあるプラークや歯石は取り除くことができません。
そこで歯周外科処置(FOP)が必要となってきます。
FOPとは歯肉を剥離し歯根面に付着した歯石を除去しさらにルースプレーニングし、その後縫合します。
P₃(重度な歯周病)になるとほとんどのケースは、噛めなくなったり、歯が動揺して抜歯しなくてはならなくなります。

このように歯周病は早めに治療することで歯を失う事なく治る病気ですので、毎日のブラッシングや
定期的に歯医者に行く等のメンテナンスを受けてもらうことが重要になってきます。
ブラッシングにおいてプラークが溜まりやすい部位(歯と歯の間)などは通常のブラッシングでは完全にプラークを除去しにくいケースがあります。その時はデンタルフロス・歯間ブラシ等歯間清掃用具を使用することをお勧めします。
また毎日ブラッシングをしていても歯ブラシの毛先が曲がっているものを使用していたり、正しいブラッシング法をされていない場合完全にプラークを除去しきれずに歯周病になってしまいます。
「ブラッシングをすると歯肉から出血するようになった」あるいは「少し歯茎に違和感を感じる」という症状を
感じた場合は歯医者に行かれることをお勧めします。また以前治療して被せ物が入っている方は注意が必要です。
被せ物がぴったりと合っていれば問題ないですが、合っていない場合はプラークが溜まりやすく歯周病の原因となります。みなさま歯医者で定期的なチェックをしてもらってください。

11月になり少しずつ寒くなってきましたね。体調を崩されませぬようご自愛ください。

メンテナンスの重要性について

本日は¨メンテナンス¨についてお話いたします。

皆さんはどのような時に歯医者に行かれますか?
ほとんどの方は何か困ったとき、例えば歯が痛い、歯茎が腫れた、噛めなくなったといった何か症状が出た時に行かれると思います。
しかし症状が出た時には多くの場合、歯周病あるいは虫歯が進んでいる状態です。

まず、歯周病を例にとってお話しします。
歯周病は大きく4つに分類されます。

G………歯周炎(歯茎に炎症はあるが歯槽骨の吸収はみられない)
P₁………軽度な歯周炎(歯槽骨の吸収は見られるが歯槽骨の1/3以下の吸収に滞まっている状態)
P₂………中等度な歯周炎(歯槽骨の吸収が歯根の1/3~2/3まで進んでいる状態)
P₃………重度な歯周炎(歯槽骨の吸収が歯根の2/3以上進んでいる状態) 

G(歯周炎)やP(軽度な歯周炎)の場合はブラッシング指導や歯石除去(スケーリング)で治りますが、P₂(中等度の歯周炎)、P₃(重度な歯周炎)の場合、簡単には治りません。なぜなら、ブラッシングや歯石除去をしても歯槽骨の吸収が奥まで進んでいるため歯ブラシの毛先が奥まで届かず、治すことができないのです。
その為、治療法として麻酔してポケット内をしっかりと時間をかけて搔爬したり、場合によっては歯周外科処置(FOP)なども必要となってきます。
また、P₃の場合ほとんどのケースが抜歯になります。

次に虫歯についてお話しします。
虫歯も大きく4つに分類されます。

Co………虫歯のなりかけ
C₁………初期の虫歯(エナメル質内に限局したカリエス)
C₂………エナメル・象牙質まで虫歯が進行している状態
C₃………歯髄に虫歯が進行している状態
C₄………残根状態

多くの場合C₂、C₃、C₄の状態になった時に自覚症状が出てきます。このような状態になって歯医者に来院される方が多いです。C₂の場合だと歯の神経を残して治療が可能ですが、C₃になると歯髄処置をしなければなりません。このようなケースは来院回数・治療期間が長くなり、また患者様への負担も大きくなります。さらに、C₄になると抜歯しなければなりません。
Co・C₁の状態では少し削合して詰めるだけなので、治療回数も1回で終わります。なので、カリエス治療の観点からも定期的なメンテナンスが必要となっていきます。

当院では、3~4ヶ月に1回のメンテナンスをお勧めしています。
メンテナンスとしてブラッシング指導・歯石の除去(スケーリング)・プロフェッショナルケア(PMTC)・カリエスチェック・歯周ポケットチェックなどを行っています。
歯周病、虫歯にならないように、また、歯周病や虫歯の早期発見、早期治療を行い病変ができるだけ進行しないようにしています。歯周炎治療、虫歯治療が終了した後、これで終りという考えではなく、定期的なメンテナンスをしていただけたらと思います。

今年も2か月あまりとなりました。
コロナも落ち着いてきていますが、今までと同じように感染対策を怠らず頑張っていきたいと思います。
また、何か気になることがあればお気軽にご相談ください。

インプラントについて

本日は“インプラント治療”についてお話ししたいと思います。
インプラントについて皆さんどのようなイメージをお持ちでしょうか?

インプラントは歯を抜歯して歯を失った場合、その失ったところにどのように歯を作るか、その1つの治療法です。歯を作る方法は主に3つの方法があります。1つ目は入れ歯、2つ目はブリッジ、3つ目がインプラントです。
入れ歯、ブリッジ、インプラントこの3つの方法にはそれぞれ利点・欠点があります。

■入れ歯の利点
➀保険内で治療を受けることができる
➁インプラントのように外科的な治療を必要としない
➂治療期間も短い

■入れ歯の欠点
➀その都度取り外しをしなければならない
➁違和感を感じる
➂喋りにくい
➃入れ歯の内側に食べ物が挟まり不衛生である
➄歯にクラスプと言われる金具を入れるため金具を付けている歯を将来ダメにしてしまう

———————

■ブリッジの利点
➀入れ歯と同じく保険内で治療が受けられるため安価で治療が受けることができる
➁固定式のため入れ歯と違い違和感が少ない
➂自分の歯と同じ感覚で食事ができる
➃入れ歯と同様に治療期間が短い

■ブリッジの欠点
➀支えとなる歯を削るため、その歯に対して負担がかかる
➁ブリッジの部分は物が溜まりやすく不衛生
➂保険では銀歯になってしまうため見た目が悪い
➃多数、歯が抜けている場合対応が出来ない

———————

■インプラントの利点
➀入れ歯のような違和感がない
➁自分の歯と同じように咀嚼ができる
➂ブリッジと同じく支えの歯を削らないため他の歯に対して負担が少ない

■インプラントの欠点
➀インプラント治療は保険外治療なので高価である
➁外科的治療を必要とする
➂治療期間が3~6ヶ月程度かかる

また、インプラント治療は全ての患者さんに出来るわけではありません。骨が少ないケースでは、インプラント治療ができないこともあります。
一昔前はインプラント治療は骨の少ない場合は治療適用外と言われていました。しかし最近では骨が少ないケースでもインプラント治療が可能になってきています。それは特殊な術式を使って行われているからです。
代表的なものは、“サイナスリフト”、“ソケットリフト”、“GBR”といった術式です。これらの術式を行い骨が少ない場合でも骨を増やしインプラント治療が行えるようになりました。
100%できるわけではありませんが適応範囲は広がっています。平均寿命という観点から考えると、入れ歯は4年、ブリッジは7年、インプラントの場合は10年で90%以上は生存しているので他の治療法よりも2倍以上平均寿命が長いと言えます。

以上のことをふまえて、どういった治療を選ぶか考えていただくことをおすすめします。ただ、どの治療を選択するにしてもしっかりとメンテナンスはしていただきたいと思います。
口腔内が不衛生になってしまうとどの治療を選んでも寿命は短くなってしまいます。口腔内が不衛生だと、せっかくインプラント治療を行ってもインプラント周囲炎になり、すぐに抜けてしまうことがありますのでご注意ください。

最後になりますが最近寒くなってきましたので、どうぞ皆さまお体に気を付けくださいませ。
何か気になることがあれば、気軽にご相談ください。

知覚過敏について

本日は“知覚過敏”についてお話ししたいと思います。
みなさんは、冷たいものや熱いもの、また歯みがきをしている時に、「あっ痛い!」と感じることはありませんか?このような症状が出た場合、知覚過敏症を疑う必要があります。

知覚過敏症の原因にはいくつかあります。
まずひとつの要因として、強いブラッシング圧で磨いたり、歯ぎしりや食いしばりによってエナメル質が摩耗しエナメル質の内側にある象牙質が露出して起こる場合があります。象牙質が露出してくると、歯の神経に過度な刺激がかかり、「あっ、痛い!」というような症状が起こりやすくなります。
その他の要因としては、歯周病です。歯周病が進行し、歯肉が下がると歯の根っこが見えてきます。根っこの部分はエナメル質に覆われている部分が少ないため、小さな外的刺激が加わっただけでも沁みる症状が出てきます。知覚過敏が進行すると歯髄処置(抜髄)をしなければなりません。

予防法としては、まずは正しいブラッシング法を身につけることです。時々、患者さんから「毎日歯を磨いているのにどうしてこのような症状が出るの?」という質問をいただくことがあります。食後に歯を磨くことも大切ですが、正しい磨き方をマスターすることがとても重要です。強いブラッシング圧で歯を磨かないよう注意しましょう。また歯ぎしりや食いしばりが原因と考えられる場合は、マウスピースを使用することをお勧めします。
歯肉が下がる原因は、歯周病が考えられます。歯周病の予防法としては、正しいブラッシング法をマスターすることですが、それに加えて汚れが付着しやすい部位(歯と歯の間)などの清掃にフロスや歯間ブラシを使用することが大切です。
歯周病は知覚過敏症をおこす原因ですが、進行すると歯の神経の炎症(歯髄炎)を起こしたり、さらに重度になると歯のあたりの骨が溶けて歯が動揺するようになり抜歯をしなければならないこともあります。何事も早期発見、早期治療ですね。

当院では知覚過敏の予防法として、歯科衛生士がブラッシング指導、歯間ブラシ・フロスの使用法、患者さんにあった歯ブラシの選択などを指導しております。歯周病の予防法においては歯石除去(スケーリング)、レーザー治療、薬液塗布、光力学療法など幅広く行っております。歯の知覚過敏症にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

去年より現在に至るまで新型コロナウイルス感染症の話題が多いですね。
鳥取県でも8月になって感染者がずいぶんと増えてきました。
コロナ対策においては今まで以上に気を付けていかねばなりません。
どうぞみなさまもご自愛ください。

歯周病について

4月になって暖かい日も多くなりました。
桜も満開でとてもきれいです。

本日は「歯周病」についてお話しします。
歯周病とは、歯を支えている骨が吸収してなくなっていく病気です。
歯を支えている骨がなくなると、歯と歯茎の間に溝ができて「歯周ポケット」が形成されます。
そうなると歯ブラシの毛先が届かなくなりプラークが溜まって炎症が起こり腫れたりします。
酷くなると歯を支えている骨が更に無くなって歯がグラグラと動揺してきて抜けてしまいます。
歯周病は無症状で進行していくことが多く、自発痛が出た時には重度になっているケースが多くあります。
歯周病を予防するには毎日のブラッシングと歯科医院で行っているプロフェッショナルケアあるいはスケーリング(歯石除去)です。

どの治療においても早期発見・早期治療が基本です。
歯周病を予防することによってしっかりとした歯で食事ができます。
これが健康を維持する第一歩だと思います。

気になることがあればいつでもご相談ください。

院長 山根

親知らずの治療

3月になってだんだん暖かくなってきました。
もうすぐ桜の開花の時期ですね。
ただ今年もコロナウィルスの影響でお花見での飲食を楽しむことは難しいかもしれませんね。

最近、「親知らずが痛い」と言って来院される方が時々いらっしゃいます。
本日は親知らずについてお話しします。

親知らずの痛みの原因はというと、
〇虫歯の痛み
〇歯茎の炎症の痛み
〇上顎の歯が咬合したときに下顎の親知らずの歯茎を傷つけたときの痛み
〇ななめ、または横向きに生えてきている場合の痛み
以上のことが考えられます。

親知らずの場合、ブラッシングを上手に行うことが難しいです。
特に親知らずがななめや横向きに生えている場合などでは、ブラッシングをしてもプラークが溜まって歯茎が炎症を起こすことがあります。
このことを「智歯周囲炎」と言います。
このような場合、治療法としては何と言ってもブラッシングです。
歯ブラシの毛先が届きにくい場所ではあるので大変だとは思いますが、まずは治療の第一選択です。
ただ何度も腫れるようであれば抜歯をすることをお勧めしています。
ななめまたは埋伏智歯を抜歯することは大変で抜歯後に腫れることが多いです。
そのような場合には痛みが出る前に抜歯を勧めるケースもあります。
また、親知らずがまっすぐに生えていて上の歯と咬み合っている場合は、他の歯と同様に保存して治療を行うケースもあります。
親知らず萌出状態によって治療法は変わります。

親知らずでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

院長 山根

メンテナンスについて

今年も3月になりました。
昨日は暖かい一日でしたが、今日は一転して風が強く寒く感じられます。
コロナの方は少しずつ落ち着いては来ているものの、気を付けて感染予防はしっかりとしなければなりませんね。

本日はメンテナンスについてお話しします。
少し前は歯医者に行く理由はというと、歯が痛いから、歯茎が腫れたから来た、という方がほとんどでした。
つまり歯医者というのは、「痛くなったら行くところだ」と思っている人が多かったです。
実はそれは間違いです。
歯や歯茎に異常がなくても定期検診に通いメンテナンスを行う必要があります。
メンテナンスとは、歯医者のドクターあるいは歯科衛生士がスケーリングやプロフェッショナルケア(PMTC)、またブラッシング指導を行うことによって、虫歯の予防や歯周病の予防を行うことです。
痛くなってから来院された場合、治療が長期間かかったり、場合によっては抜歯を行うケースもあります。
歯の治療においては早期発見・早期治療が大切です。
また小児においてはフッ素塗布・シーラントなども予防処置として行っています。
虫歯、歯周病になる前に予防する、またなってしまったとしても重症化することを防ぐことがとても重要です。
ですので、当院では定期的なメンテナンスをお勧めしています。
いつまでもよく噛める歯を持ち続けたいですね。

何か気になることがあればいつでもご相談ください。

院長 山根



診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

診療時間
9:00~12:30
9:00~13:00
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