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CAD/CAM冠

最近気温が下がり、だいぶん過ごしやすくなってきました。

本日はCAD/CAM冠についてお話します。
CAD/CAM冠は数年前から医療保険の適用になりました。
2014年から上下顎の小臼歯、最近では上下顎の第一大臼歯が条件付きで保険適用になりました。
それまでは臼歯と言えば銀歯(FCK)で、白い冠に希望する場合は保険外の冠にしなければなりませんでした。
では、CAD/CAM冠とは一体どういう冠なのでしょうか。
簡単に説明すると、コンピュータでデザインし、コンピュータを使用して制作する冠です。
なので銀歯(FCK)と比べて精密に出来ています。

CAD/CAM冠の利点
➀歯に類似した白色の冠なので審美的に良い
➁金属を使用していないのでアレルギーが起こりにくい
➂コンピュータで作製するので精密である

CAD/CAM冠の欠点
➀銀歯と比べて強度が弱い
➁長い時間が経つと変色が起こり、黄ばんでくる

などが挙げられます。
ただずいぶん前になりますが、当院では小臼歯においてどうしても保険適用内で白い冠にしてほしいと言われたとき、ジャケット冠を使用したことがあります。
ジャケット冠に比べると、かなり強度が増して破折しにくいように思います。
最近では患者さんがCAD/CAM冠を希望するケースが多くなりました。
ただ、歯の食いしばりや歯ぎしりをする患者さんは破折する可能性が高いので、銀歯をお勧めします。
精密で強度もあり、審美的にも良い冠を希望する場合は保険外の冠(ジルコニア)が良いと思います。

院長 山根

口内炎

最近暑い日が続きますが、朝方と夕方からはだいぶん涼しくなり過ごしやすくなりました。

本日は口内炎についてお話します。

口内炎とは、口腔内の口唇、頬、舌の粘膜に起こる炎症です。
【原因】
➀義歯の不適合
➁歯ブラシによる傷
➂栄養不足
➃生活習慣の乱れ
などが挙げられます。

【予防法】
➀義歯が不具合ある場合、早めに義歯の調整する
➁歯ブラシによる傷であれば、正しいブラッシング法をマスターする。
また、歯ブラシにおいては自分に合った歯ブラシの大きさを使用します。
➂➃に関しては体調管理(規則正しい生活、バランスのよい食事をする)に気を付ける必要があります。
また、胃の調子が悪い場合も口内炎は起こります。
口内炎ができた場合は、胃に負担をかけない消化の良い食事をすることが良いと思います。

【治療法】
当院では、抗炎症作用のある外用薬(塗り薬)を処方します。
口内炎の部位に直接に塗って、炎症を抑制する塗り薬です。
その他にレーザー治療を行って口内炎になっている部位の消毒、殺菌を行います。
口内炎も自然に治るケースもありますが、痛みが強くなったり、なかなか治らない場合は気軽に相談ください。

院長 山根

歯周病の治療法

9月に入っても暑い日が続いています。
今年もあと4ヶ月足らずです。
体調に気を付けて頑張っていきたいと思います。

本日歯がグラグラして物が食べれないという患者さんが来院されました。
動揺度3で、重度な歯周病にかかっている患者さんでした。
レントゲン撮影すると歯槽骨の3/4ほど吸収していました。
すぐに患者さんへ説明し、抜歯を行いました。

本日は歯周病の治療法についてお話します。

歯周病には大きく軽度・中等度・重度の3つに分けられます。
【軽度の場合】
・TBI(ブラッシング指導)
 歯の表面についたプラークをしっかりとブラッシングで取り除けば歯周病は治ってきます。
・歯石除去
 歯石とは、プラークが石灰化したものですが、歯石はブラッシングでは除去出来ませんので歯科医院で機械的除去します。

【中等度の場合】
・ルートプレーニング
 麻酔して歯茎の奥にある歯石を取り除き、根面を滑沢する治療です。
・歯周外科
 歯肉を剥離し、歯根の部分についた縁下歯石をしっかりと除去する治療です。

【重度の場合】
・歯周外科
・歯肉療法
・抜糸
 ほとんどの場合、抜歯のケースが多いですが、場合によって歯肉療法(根管治療)と歯周治療を併用して治療することもあります。
もちろん中等度、重度の場合でもブラッシング指導や歯石除去は併用して行わなければなりません。
歯周病は軽度の場合に治療をしていれば抜歯することなく、健康な歯茎になりますので、やはり定期的なスケーリング、TBIはしなければなりませんね。

院長 山根

インプラント法(サイナスリフト)

鳥取は猛暑日の毎日で水分はこまめに取るようにしています。
体調には気を付けてください。
さて、本日で8月も終わりです。
今年もあっという間に8ヶ月が過ぎていき、早いなあと感じます。

先日インプラントのオペを行いました。
部位は右上臼歯部でサイナスリフトという特殊な術式を使用し、インプラント手術を行いました。
本日はサイナスリフトについてお話します。

サイナスリフト法はインプラント手術において、上顎骨が十分にない場合に使用します。
上顎骨があまりない状態で通常のインプラント術を行うとインプラント体が上顎洞底を突き破り、上顎洞炎を引き起こしたり、最悪の場合インプラント体が上顎洞の迷入してしまいます。
またインプラント体を維持する骨が少ないためインプラント体を埋入してもすぐに動揺し、抜けてしまいます。
そのような場合にサイナスリフト法を使用します。
サイナスリフト法とは、上顎の臼歯部あたりの骨が薄い場合、上顎洞底部に骨再生を施す最先端治療です。
前回ソケットリフト法についてもお話ししましたが、サイナスリフトとソケットリフトを比較してみます。

ソケットリフト:歯槽骨から上顎洞底まで距離5~8㎜
サイナスリフト:歯槽骨から上顎洞底まで距離1~5㎜

患者さんの負担
ソケットリフト:少ない
サイナスリフト:大きい

治療期間
ソケットリフト:3~4ヶ月
サイナスリフト:4~6ヶ月

ソケットリフトもサイナスリフトの上顎洞挙上術ですが、上顎骨の骨の量がどの程度かによって術式が変わります。
最近ではインプラントの適応症例は拡大しています。
インプラントに興味のある方は気軽に相談してください。

院長 山根

歯間清掃器具

8月のお盆頃から暑い日が続いています。
今年は9月まで例年よりも気温が高いという予報が出ています。
しっかりと水分補給し、体調には気を付けなければなりません。

当院では一般治療はもちろんのこと予防歯科(メンテナンス)にも力を入れております。
少し前にブラッシング法についてお話ししましたが、当院では歯ブラシと併用して患者さんに勧めている清掃器具は糸ようじ・デンタルフロス・歯間ブラシです。
ほとんどの方は歯ブラシは毎日行っていると思いますが、糸ようじ・デンタルフロス・歯間ブラシを使用している方は少しのように感じます。
これらの清掃器具は歯と歯の間のプラークを除去するのに効果的です。
歯ブラシでもある程度は除去できるのですが完全ではありません。
歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、虫歯の好発部位でもあります。
また肉眼では分かりにくいため気づかないうちに進行して、痛みが出て神経処置をすることもあります。
プラークがつきやすいことが歯周病にもなりやすいのでぜひ使用してみてください。
使い方が難しい場合は当院でしっかり指導しています。
歯ブラシと歯間清掃器具を併用して、虫歯や歯周病を予防し、いつまでも自分の歯で食べたいですね。

□糸ようじ

□歯間ブラシ

□デンタルフロス

院長 山根

歯科用レントゲン写真

毎日毎日暑い日が続いていますね。
今日も熱中症になられた方が多くおられるということで皆さんも体調には気を付けていかねければなりませんね。

先日妊婦さんが来院されました。
口腔内を診察すると大きなカリエスはなかったのですが、何か虫歯になっているかもしれないと思い、レントゲン撮影しようとすると不安になった方がおられました。
ということで、本日はレントゲンについてお話します。

まず、レントゲンを撮る目的は歯の治療において患者さんの口腔内がどのような状態なのかを把握することが目的です。

【レントゲンでわかること】
・診察ではわかりにくい虫歯の有無
・有髄歯か無髄歯か(神経があるかどうか)
・歯周病の進行状態
・根尖病巣があるかどうか
・親知らずの位置
・子供においては永久歯の位置や方向

以上のことをしっかりと把握し、治療を進めていきます。
なのでレントゲン写真を撮ることは治療する上で非常に重要なことです。
また、レントゲン写真にも種類があります。
お口全体の歯や骨の状態を見るときはパノラマ写真、1本か2本の歯において詳しい情報を得たいときはデンタル写真、インプラント、上顎洞、歯牙脛骨、親知らずの位置など立体的に細かい情報を得たい場合はCT写真を撮影します。
このようなレントゲンを撮ることで安全で正確な治療ができるようになります。
ですからレントゲン写真は、歯の治療をする上でとても重要です。

当院では、レントゲンはデンタルなので放射線の被爆量は非常に少なく、身体に影響することはないので心配いりません。
放射線量も少なく、加えて防護エプロンも着用しているので安心してください。
歯に対して悩んでいる方は気軽に相談してください。

院長 山根

ホワイトニングについてのQ&A

ここ数日、鳥取では暑い日が続いています。
天気予報だとあと一週間ほど続くようです。
熱中症には気を付けていかないといけないですね。

さて、最近ホワイトニングについての問い合わせが何件かありましたのでお答えしたいと思います。
よくある質問は、
「ホワイトニングしないと歯は白くならないですか?」
「ホワイトニングするときは痛いですか?
 麻酔をするときはありますか?」
「ホワイトニングをしても白くならないことはありますか?」
などです。

ホワイトニングしなくても歯の表面の着色は、PMTC(歯面清掃)で綺麗になります。
意外とPMTCをしていくことによって歯が白くなったと言って喜んでもらっています。
歯の本来の色以上に白くしたい場合はホワイトニングが必要ですね。

ホワイトニングは薬液効果で行う治療なのでほとんど痛みが出ることはありません。
麻酔が必要なこともないです。
ただ、薬液効果でホワイトニングを行う際、人によって知覚過敏を起こすことがあるので、たまにしみることはあります。
当院では知覚過敏を抑えるジェルを併用して、患者さんに苦痛を与えることなくホワイトニングを行っています。
ホワイトニングの場合、歯自体には効果がありますが、詰め物や補綴物(差し歯)などは白くなりません。
変色の度合いが強い場合はある程度は白くなっても患者さんの満足できる白さにはならないことがあります。
そういう場合はジルコニア冠など審美治療がお勧めです。
ホワイトニングをすれば歯のすべてが満足できる白さになるわけではありません。
ただ当院ではホワイトニングを含めて患者さんに満足していただけるよう心掛けています。
お気軽にご相談ください。

院長 山根

ジルコニアの利点

8月になって暑い日が続いています。
コロナ感染症だけでなく、熱中症にも気を付けなければなりませんね。

最近当院では一般治療だけでなく、メンテナンスにも力を入れて診療を行っています。
そこで気が付くことがあります。それは、前装冠とジルコニアの違いです。
ジルコニアの冠というと第一印象は「審美的に良い」という印象を持つ方が多いと思います。
でもジルコニアの利点はそれだけではありません。
一つ目は変色しないということです。
保険適用の冠(前装冠)は、月日が経つと色が黄ばんできます。
隣接歯の歯と比べて色が変化してくるので永久的に審美性を保つことは難しいです。
また強度も弱いので、欠けたり、破折したりします。
ジルコニアの場合変色することもなく、強度もありますので欠けにくく破折することはほとんどありません。

二つ目にジルコニアの場合、冠の精度が高いので虫歯の原因である歯垢の付着が少なく、虫歯の再発、歯周病の再発を大幅に抑えることができます。
当院でもメンテナンスで来院される患者さんの口腔内を見ると、ジルコニア冠の場合歯垢の付着が少ないのに対し、保険適用の冠(前装冠)の場合、多く付着しているケースがあります。
ジルコニアの場合保険がきかないため高額ではありますが、長い目で見ると虫歯や歯周病の再発を防ぎ、前装冠に比べて治療をやり直すことが少なくなります。
また何回も再治療をすることによって最悪の場合抜歯することもあります。
長く自分の歯を維持するためにはジルコニアがお勧めです。
興味のある方は気軽にご相談ください。

院長 山根

ブラッシング法の種類

8月になって真夏日が続いています。鳥取では日中35℃まで上がっています。コロナ感染症もですが熱中症にも気を付けていかなければなりません。
最近夏休みになったこともあり、子どもさんが多く来院されます。
口腔内を見ると年々綺麗になっていて、虫歯が多い子どもは少ないように感じます。
これは保護者さんが歯みがきの重要性を伝わってきたからかなと思います。

そこで本日はブラッシング法についてお話します。
歯の磨き方にもいろいろありますので、いくつか紹介します。

■スクラビング法
歯ブラシを歯面に対し直角に当てて、左右に小刻みに動かして磨く方法です。
一般的に歯茎が健全な人に勧めています。
プラークの除去に効果が大きく、歯茎を傷つきにくい方法です。

■ローリング法
歯ブラシの毛先を歯と歯茎に当て、先の先端方向に向かって歯ブラシを回転させて磨く方法です。
歯茎のマッサージの目的にも効果があり、軽度の歯周病の人に有効です。
ただ、プラークの除去率はスクラビング法よりも劣ります。

■バス法
歯に対して斜め45度の角度で歯ブラシの毛先を歯茎に入れるように当て、小刻みな振動を与えて磨く方法です。
軽度、中度の歯周病の人に有効です。
ただ強く振動を与えたり、硬い歯ブラシを使用すると歯茎が傷ついてしまうので注意が必要です。

■フォーンズ法
上下の歯の噛み合わせ、歯ブラシの毛先を歯面に垂直に当て、連続して円を描くように磨きます。
子どもの仕上げ磨きの時に勧めます。
ただ、清掃性はスクラビング法に比べて劣ります。
特に歯と歯の間はプラークが残っていることがあります。
歯間ブラシ、デンタルフロスなどを併用して磨く必要があります。

ブラッシング法はいろいろありますが、当院では歯科衛生士が患者さん一人一人に適したブラッシング法を説明し、指導しています。
ブラッシングは自分ではしっかりしているつもりでも正しいブラッシング法でなければ磨き残しがあり、それによって虫歯や歯周病になってしまいます。
健康的な口を維持していくために正しいブラッシング法を習得する必要があります。

院長 山根

インプラント治療(ソケットリフト法)

今日から8月です。鳥取では2、3日前に梅雨が明け暑い日が続いています。

本日はインプラント治療の患者さんが来院されました。
その中で上顎の骨の再生術であるソケットリフト法を使用してインプラント埋入した症例がありました。
本日はソケットリフトについてお話したいと思います。

以前、上顎の骨に厚みがない場合、通常通りの方法でインプラント手術を行うと上顎洞内にインプラントが入り、後に上顎洞炎などを起こし、インプラント埋入が出来ない場合が多かったですが、現在では骨の厚みを作るため、ソケットリフトという術式を使用し上顎洞を上に持ち上げて骨を作りながらインプラントを埋入することが出来るようになりました。
ソケットリフトは専用の器具を使用し、上顎洞底を上にあげてその後インプラントを埋入していきます。
通常のインプラント手術に比べると少し痛みや腫れが出ることが多いです。
ただ心配は要りません。
大体一週間以内には治まってきます。
注意することはもちろん固いものを噛んだりしないようにしてください。
また抜歯後の注意事項にも共通するのですが、お酒や強い運動などは出血しやすくなるので注意しなければなりません。
また、ソケットリフト法を使用した場合は強く鼻をかんだりすることは避けてください。
最近はインプラントの適応症例も拡大しています。
インプラントに興味のある方は気軽に相談してください。

院長 山根



診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

診療時間
9:00~12:30
9:00~13:00
14:30~19:00
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★ 変則診療時間:土曜日午後14:30-18:00
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