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ていねいな説明と治療

9月に入っても鳥取ではとても暑い日が続いていますが、だいぶん日が暮れるのが早くなってきたように感じます。

今日右上が腫れている患者さんが来院されました。レントゲンを撮ってみると、右上5番が歯牙破折していました。すぐにEXT(抜歯)をしました。抜歯自体はそんなに時間がかからなかったのですが、むしろその後の治療方針の説明に時間がかかりました。
欠損補綴では3つの方法があります。
それは、インプラント・ブリッジ・義歯のことです。この3つの方法を丁寧に説明しました。どの方法をとるのかなかなか決断が出来なかった様子でした。結局次回来院されるときまで考えるということになりました。ただ(インプラント・ブリッジ・義歯)において、ひとつひとつの治療方針のメリット・デメリットを丁寧に説明しましたので、その部分を考慮して治療方法を決めるでしょう。確かに、自分が患者さんの立場ならすぐに決めることは出来ないかもしれませんね。

院長 山根

歯肉の腫れ

最近、かなり暑くなってきましたね。鳥取では日中35℃あり、とても暑い一日でした。

今日は、歯肉が腫れた患者さんが来院されました。いつものように、確実な診断を行うためパノラマ・CTを撮影し感染根幹由来からか、もしくは、歯周炎からきているものか調べてみると歯周炎からと確信しました。
歯の周りの歯槽骨が吸収していたので、そこは患者さんに丁寧に説明し、歯の周りをしっかり掻爬し、またスケーリングを行いプラークも一緒に除去しました。
かなり出血していたのでうがいをしたときに患者さんは最初不安そうでしたが、時間が経つにつれて出血はなくなり安心した様子でした。

院長 山根

インプラントの豆知識(つめもの・かぶせもの)

インプラント治療とは、部分的もしくはすべての歯を失った場合に受けられる治療法で、「インプラント補綴(ほてつ)」とも呼ばれることがあります。歯を失った部分に外科手術で人工歯根(チタン製)を埋め込み、上部構造と呼ばれるクラウンやブジッジのような補綴装置を接続させます。

 

インプラントのかぶせものの種類

当院では、インプラントの最終補綴物を、ハイブリッド・パラジウム・メタルボンド・ジルコニア・ゴールドの5種類の中からお選びいただけます。
ハイブリッド、メタルボンド・ジルコニアは審美性に優れています。強度の面から見るとこの3つの中ではジルコニアが一番優れており、順にメタルボンド、ハイブリッドとなっています。また、強度的には金属のゴールドパラジウム合金が優れていますが、精密にできるのはゴールドです。ただ白い歯ではないため審美的な観点から前歯には使用できません。以前はメタルボンド・ハイブリッド冠を多く使用していました。しかし長期間の使用になると欠けたり摩耗したり、ハイブリッド冠においては破折したりすることが稀にありました。特にハイブリッド冠は、咬合力が強い方にその傾向が多く見られました。そのような理由からも、当院では審美的に良く、強度が強い観点から考えてジルコニア冠をお勧めしています。

 


 

本日、インプラント冠(ジルコニア)をセットしました。ジルコニアは硬いため削合しにくく調整が難しいのですが、ほとんど無調整でいれることができました。そのため治療時間も短く終えることができました。インプラント冠(ジルコニア)をセットする際に患者さんの口腔内を見ると、清掃状態があまり良くなく歯石やプラークが結構ついていました。機械的清掃及び補助清掃器具(歯間ブラシ・デンタルフロス)などの使用、あるいは使い方の説明(ブラッシング指導)をしっかりと行いました。

 

かぶせもの・つめものを長く持たせるには…

インプラント冠(ジルコニア)に限らず、どのような補綴物を入れても清掃状態が良くないとすぐにインプラント周囲炎、歯周病、カリエスになってしまいます。最善の状態で長く冠を持たせていくためには定期的なメンテナンスが大切です。一旦治療が終了しても、良好な状態を保つためメンテナンスのために定期的に歯科医院に来院いただくことをおすすめします。メンテナンスの頻度は3カ月〜半年というのが一般的です。患者さんご自身では気づきにくい変化がないかチェックし、問題があれば早期に治療することで良好な状態を保つことができます。

 

インプラント治療に関することをはじめ、口腔内のことで何か気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

インレー形成

こんにちわ 山根です。

今日、インレーが脱離した患者さんが来院されました。

口腔内をよく見ると、インレー脱離した部位にカリエスなっています。
患者さんに口腔内を見てもらい、さっそく本日から治療を進めていくことにしました。
いつものように、ゆっくりと麻酔を行い、軟化象牙質(カリエス)を除去しました。
除去していくと、側壁が薄くなり、もしかすると、インレーを入れても歯牙が破折するかもしれないなあと思いました。ただ、FCK(Cr)にすると削合する量が多くなるため、やはり、今まで通り裏装して、インレーを入れるための印象(型取り)をすることにしました。
歯牙が破折する可能性があることを、しっかり説明し患者さんには納得していただきました。

次回はセットです。ありふれた治療でした。おだやかな雰囲気で治療が終わりました。

院長 山根

歯槽骨整形術

9月に入り、だいぶん暑さも和らいできました。
少しずつですが、秋の気配を感じますね。

今日の治療で歯槽骨整形術を行いました。
左上7番の部位に歯槽骨鋭縁がありました。実は今後の治療方針として義歯の新製を行う予定です。しかし、歯槽骨鋭縁があると義歯を作製することが困難になります。なので、歯肉を剥離し歯槽骨鋭縁を骨やすりで削合し、丸めて縫合を行いました。
患者さんには、良い義歯を作製するための必要性をしっかりと説明しておきました。
一応一週間後に抜糸、一か月後から新義歯の作製に着手していこうと思っております。

患者さんははじめは義歯作製に「麻酔して手術するの」と戸惑っておられましたが、そこはしっかりと説明して最後は納得されておられました。患者さんにあった義歯(よく咬める義歯)を作製したいですね。

院長 山根

インプラント学会

9月1日、日本先進インプラント医療学会が東京の一橋大学で行われました。
私も9月1日は診療を休みにし、学会に出席いたしました。
大勢の方が来られ、いろいろとインプラントの経験談を聞き、これからの治療に役立てたらいいなあと思っております。

その中で、印象に残ったことが二つあります。
それは、インプラント治療と歯科用レーザーの応用。
インプラントに求められる歯科衛生士の力です。
インプラント治療は、ただ正しくインプラントを埋め込むだけでなく、それをどれだけ長く維持できるかがとても重要なことです。
インプラントが抜けてしまう原因にはいろいろとあるのですが、一つにはインプラント周囲炎があり、そこにレーザー応用してインプラント周囲炎を防ぐということです。
もうひとつは、インプラントにおけるメンテナンス(ブラッシング指導・機械的清掃)をしっかりしていくということです。
インプラントの周囲にプラークが付着すると、天然歯よりも早く骨吸収が起こってきますので、プラーク除去には細心の注意を払わなければなりません。
当然のことですが、改めて再確認できた学会でした。

院長 山根

ていねいな治療

最近雨続きな日が続いてましたが、久しぶりに日が差してとても暖かい日になりました。晴天というわけではありませんが、昨日までとはだいぶん気持ちのいい日だったと思います。

本日歯科治療に恐怖心を持っておられる患者さんが来院されました。歯科治療で以前とても怖い思い出があるようです。今日はスケーリング(歯石除去)・ブラッシング指導をし、慣れたときに麻酔して治療していこうかと思ったのですが、患者さんから”がんばりますのでして下さい”と言われ、さっそく麻酔して麻抜を行いました。麻酔するとき、顔色みながらゆっくりと「大丈夫ですか」と問いかけながら慎重に行いました。患者さんも一生懸命に頑張っていました。そして麻酔が効いたかどうか確認し、麻抜を手際よく行いました。終わった後、患者さんはホッとした様子でした。

普段から慎重に治療していくことは当然のことですが、特に歯科治療に恐怖心をもっている患者さんには細心の注意が必要ですね。なんとか無事に終わり笑顔で帰られました。

 

院長 山根

 

親知らずは抜いた方がいいの?

「親知らずを抜いた方がいいですか?」という質問を患者さんからいただくことがあります。

当院では親知らずを抜く場合と、抜かずに保存する場合があります。

今回は、その違いについてお話ししたいと思います。

 

はじめに、親知らずの生え方と、それに基づき抜歯をする可能性について説明します。

 

 

親知らずの生え方について

親知らずの生え方には大きく分けて3つのパターンがあります。

①綺麗な状態で生えていて歯冠全体が見えている状態

②半分だけ生えていて半分は歯茎がかぶさっている状態

➂完全に埋伏している状態

 

 

親知らずに歯茎がかぶっている状態

半分だけ生えていて半分は歯茎がかぶさっている状態(図1)

 

図1(上図参照)の場合は、虫歯や歯周病になっていなければ問題ないため痛みが無ければ保存することが多いです。また上下できちんと咬みあっている場合は保存します。しかしながら虫歯や歯周病になっているケースもあります。なぜなら親知らずは口の中の一番奥にあるため、どうしても不潔域になりやすいという特性があります。虫歯がC₃になって歯髄処置してもまたすぐに痛んでくる場合があります。また歯周病にもなりやすいため、このような場合は抜歯をした方が良いと思います。また、咬み合わせが悪いケースも抜歯をすることがあります。

 

 

 

埋伏している親知らず

完全に埋伏している状態(図2)

 

図2(上図参照)の場合は、図1よりも問題が起こりやすい状態です。上記で触れたように歯肉と親知らずの間にプラークが溜まりやすく歯みがきをしても毛先が届きにくいため不潔域になりやすいからです。このため歯茎が炎症を起こし、腫れたり痛みが出たりします。このような場合は抜歯をお勧めします。

 

 

 

咬み合わせが悪い親知らず

咬み合わせが悪い親知らず(図3)

 

図3(下図参照)の場合は、虫歯や歯周病になることはほとんどありません。ただ、親知らず付近に膿疱がたまって痛みが出る場合があります。その場合は抜歯をお勧めします。

図3の場合はそのまま放置しておくと上の親知らずが咬んだ時に下の歯肉に当たって、歯肉を傷つけるようなケースがあります。このようなケースも抜歯をした方が良いと思います。患者さんから抜歯をしたくないと希望がある場合は親知らずを削って咬み合わせの調整を行い下の歯肉に当たらないようにします。ただ、歯というものは咬み合わせの相手がいないと歯が伸びてきますのでまた下の歯肉をいずれ傷つけることになります。将来のことを考えると抜歯されるのがよろしいかと思います。

 

 

最後に事例をひとつお話しします。

本日、左上の親知らずに物が引っかかるとの主訴で来院された患者さんがいらっしゃいました。当院では親知らずの場合、痛みがあり治療ができない場合、尚且つ対合歯がない場合(咬合に関係ない)は抜歯を薦めています。患者さんの希望も考慮して最終治療方針を決定するのですが、今回の場合は患者さまが抜歯を希望していなかったため穴が空いているところを充填して引っかかりをなくすという対応をさせていただきました。ただし今後痛みが出ることがあった場合は抜歯をしましょうとお伝えしました。抜歯の可能性を覚悟していらっしゃった患者さんはホッとした様子でした。

 

当院では、患者さんおひとりおひとりに寄り添った歯科診療を心掛けております。

何かございましたらお気軽にご相談くださいませ。

 

インプラント治療

今日は、以前インプラント手術を行った患者さまが来院されました。
手術から3か月以上経過していたので、動揺度をレントゲンで見たのですが、全く異常なく経過良好だと判断しました。
なので本日インプラントの上部構造を作るための印象(型取り)をしました。
次回冠が入る予定です。
ただ、インプラントの上部構造をセットする場合、咬合(咬み合わせ)、コンタクト(歯と歯の間)、冠の形態などいろいろと細心の注意を払って治療に望みたいと思います。

院長 山根

痛みのないむし歯

今日から近くの小学校では夏休みが終わり、学校に行く児童の姿が多く見られました。

さて治療のほうですが、大きくカリエス(むし歯)になっている患者さまが来院されました。
自覚症状もなく、一見何でもないように見えたのですが、レントゲンを撮ってみるとインレー(冠)の奥がカリエスになっていました。
インレーを除去して軟化象牙質(カリエス)を除去してみると、歯髄近くまでカリエスが進行していました。
抜髄(歯の神経を抜く)処置にしようかと思ったのですが、なんとか歯髄を保存し、歯の削る量を少なくしたいと思い、抜髄しないで(Pcap)薬を入れて様子見ることにしました。
もし痛みが出た場合、抜髄しますと患者さまには説明しております。
様子見て次回はインレーの印象(型取り)をするつもりです。
痛みが出なければいいのですが、、

院長 山根



診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

診療時間
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