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インプラント治療の歯がない期間を知ろう!対応方法や注意点を解説

2023年11月3日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療の説明

インプラント治療において、歯がない期間はどれくらいなのか、気にされている方も多いでしょう。審美面での不安から、治療を受けることをためらっている方もいるかもしれません。

今回は、インプラント治療で歯がない期間について解説します。歯がない期間の対応方法や注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れのイメージ

インプラントの治療過程で発生する「歯がない期間」について理解しておくと、治療がよりスムーズに進行します。インプラント治療の基本的な流れと、歯がない期間について具体的に確認しましょう。

インプラント治療のプロセスは、主に以下の7つのステップで成り立ちます。

①カウンセリング

まずは、カウンセリングを行います。インプラントに関する疑問や不安に感じている点を質問するとよいでしょう。

カウンセリングでは、インプラント治療とほかの治療法の違いや、それぞれのメリット・デメリットを説明するのが一般的です。不安な点を解消しておくと、実際の治療もスムーズに進むでしょう。

無料でカウンセリングを実施している歯科医院もありますので、関心がある場合は受診してみるとよいでしょう。

②精密検査

精密検査では、インプラント治療に必要な資料を集め、治療の可否を判断します。治療が可能な場合は、治療期間や費用を立案します。

虫歯や歯周病の有無を確認し、レントゲン写真、CT写真、口内写真、歯型の採取を行うのが一般的です。立案された治療計画を理解し納得できたら、インプラント治療を開始します。

③虫歯・歯周病治療

インプラント治療前に虫歯や歯周病がある場合、先に虫歯や歯周病の治療を行います。特に、歯周病はインプラント周囲炎のリスクを高めるため、完治させてからインプラント治療を開始するケースが多いです。

④インプラント1次オペ

虫歯・歯周病の治療後、インプラント手術を実施します。歯茎を切開し、顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込む手術です。

手術方法は、口内環境や顎の骨の状態に応じて選択されます。1回法では、インプラント体と被せ物を結合するアバットメントを同時に装着します。2回法は、インプラント体を埋め込んだあと、歯茎を縫合して結合を待ち、結合したらアバットメントを装着する方法です。

骨造成術を同時に行った場合は、2回法が選択されることがあります。

⑤待機期間(歯のない期間)

インプラント体と顎の骨が結合するには時間がかかります。一般的に2〜6か月が目安です。

待機期間中は、仮歯や入れ歯を使用するのが一般的です。

⑥インプラント2次オペ

インプラント体と顎の骨が結合したら、歯茎を切開し、アバットメントを装着します。比較的短時間で終了するので、体への負担は少ないです。

⑦被せ物の型取り・装着

手術後、状態が安定したら被せ物の型取りを行います。歯科医師・歯科技工士が連携して、セラミックなどを用いた被せ物を作成します。

歯の色や形など、細かい部分まで周りの天然歯に馴染むように作成されるでしょう。自然な見た目で審美性の高い仕上がりを実現します。

被せ物が完成したら、口内に装着して見た目や噛み合わせなどの最終確認を行います。歯の色味など気になる点がある場合は、装着前に伝えましょう。問題がなければ被せ物を入れて、インプラント治療は完了です。

インプラント治療中に歯がない期間はある?

歯がない女性

インプラント手術には1回法と2回法が存在し、いずれの方法を選んでも一時的に歯がない状態になります。

しかし、即時荷重インプラントと呼ばれる特殊な術式もあります。即時荷重インプラントでは、外科手術と被せ物の装着を同日に行うため、歯がない期間がありません。

ただし、即時荷重インプラントが適応可能な症例は限定されており、一定期間歯がない状態になることが多いです。

インプラント治療中に歯がない期間はどれくらい?

インプラント治療中に歯がない期間を書き込む

インプラント治療では、インプラント体が顎の骨にしっかりと結合することが重要です。しっかりと結合するによって噛む機能が回復します。

結合を待つ待機期間中に歯がない状態が生じますが、2〜6か月程度です。待機期間は顎の骨の状態によって異なり、骨の幅や深さ、硬さなどが整っている場合は短くなることが多いです。

しかし、手術時に骨造成術を行う必要がある場合は、待機期間が長くなることもあります。

歯がない期間はどのように対応する?

仮歯のイメージ

インプラント治療中に歯がない期間は、仮歯や入れ歯を使って過ごすのが一般的です。仮歯は隣の歯に接着剤で固定します。審美性を維持すると同時に、隣接する歯の移動を防止し、発音の安定と歯茎の保護を行うのです。

仮歯は噛む力を完全に回復させるためのものではないので、安定性に欠けることがあります。場合によっては外れることがあるでしょう。

仮歯が外れた場合は、速やかに歯科医院を受診して再装着してもらいましょう。そのまま放置すると、細菌感染のリスクがあるほか、隣の歯が移動する恐れがあります。

インプラント治療で仮歯や入れ歯にトラブルが起きた際は、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯がない期間中の注意点

歯がない期間中の注意点

仮歯・入れ歯の期間中は、どのような点に注意して過ごせばよいのでしょうか。以下、インプラント治療で歯がない期間の注意点を解説します。

仮歯の注意点

インプラントで歯がない期間を仮歯で過ごす場合、以下の3点に注意しましょう。

・強い力をかけすぎない

・ブラッシングをしっかり行う

・外れた場合は歯科医院を受診する

それぞれ解説します。

強い力をかけすぎない

インプラント治療中の仮歯は、主に機能回復ではなく、審美性を保ち患部を保護するために用いられます。強い力が加わると外れやすいため、噛む力に注意し、硬い食べ物は避けましょう。

慢性的に患部に強い力がかかると、インプラント体と顎の骨の結合を阻害する原因になります。

ブラッシングをしっかり行う

仮歯の周囲を清潔に保つためには、丁寧なブラッシングが重要です。仮歯は表面が粗い樹脂製のことが多く、汚れが付着しやすいです。細菌感染のリスクを防ぐためにも、しっかりと磨く必要があります。

ただし、過度なブラッシングで患部に刺激を与えることも、歯茎を傷付ける原因になります。歯のない期間中は、歯科医師・歯科衛生士の指導のもと適切なブラッシング方法を学んでください。

外れた場合は歯科医院を受診する

仮歯が外れた場合は、迅速に歯科医院を受診して再装着してもらいましょう。仮歯が外れたまま放置すると、隣接する歯の移動や細菌感染のリスクが生じ、インプラント治療に悪影響を与えかねません。

インプラント治療をスムーズに進めるためにも、トラブルが起きた際は速やかに歯科医院に相談し、適切な処置を受けることが大切です。

入れ歯の注意点

インプラント治療中の歯がない期間に入れ歯を使用する場合は、以下の2つに注意して過ごしましょう。

・お手入れをしっかり行う

・痛みや違和感を放置しない

それぞれ解説します。

お手入れをしっかり行う

取り外し可能な入れ歯を使用する際は、適切な自己管理が求められます。食後は、入れ歯と歯茎の間に食べかすが残ることがあるので、必ず取り外して清掃してください。

入れ歯を清潔に保たないと、不衛生な状態が続き、患部が細菌に感染するリスクが高まります。インプラント体と顎の骨の結合に悪影響を及ぼす可能性があるため、食後は入れ歯を外して洗浄しましょう。

就寝時には取り外すなど、取り扱いのルールをしっかりと守ることが大切です。

痛みや違和感を放置しない

入れ歯を使用していると、強く当たる部分に痛みや違和感が出る場合があります。痛みや違和感を放置すると患部に刺激を与えるため注意が必要です。

痛みや違和感がある場合は、無理に使用せず歯科医院を受診しましょう。確認してもらい、必要であれば調整してもらうことが重要です。

適切な処置を行うことで、快適な使用感を取り戻し、患部の健康を守ることができます。

まとめ

インプラント治療

インプラント治療中の歯のない期間は、通常2〜6か月程度です。歯がない期間は、仮歯や入れ歯を使用することで審美性は維持されます。

仮歯や入れ歯は見た目だけでなく、隣接する歯の位置を保持し、発音の問題を防ぎ、患部への刺激を減らす役割も果たします。万が一、仮歯や入れ歯にトラブルが生じた場合は、速やかに歯科医院を受診して確認してもらうことが大切です。

インプラント治療は、一人ひとりの口内状態によって治療計画が異なります。インプラントに興味はあるけれど、歯がない期間がどれくらいなのか気になる方は、歯科医院を受診して確認しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インプラント治療の流れと治療後の注意点について詳しく解説!

2023年9月5日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

机に置かれたインプラントの模型と歯科用器具

インプラント治療は、一度の処置では終わりません。インプラント体とアバットメント、被せ物、それぞれを装着する際に処置を行います。そのため、インプラントは治療工程が多いといえるでしょう。

今回は、インプラント治療の流れと治療後の注意点について詳しく解説します。

インプラントとは

インプラントの模型を出して説明する男性

インプラントとは、歯を失った部分に人工歯根を挿入して、歯を取り戻す方法です。

歯を失った際の治療としては、ブリッジや入れ歯が一般的でした。近年、インプラント治療の理解が広がり、希望する人が増加しています。

歯は、口の中で見える部分と、下に隠れている歯根から構成されています。歯を失うと、支えとなる歯根も同時に失われるでしょう。インプラントは、歯根が完全にない状態の治療方法として選択されます。

インプラントの治療期間

机に置かれたカレンダーとファイル

インプラント治療は、一般的なブリッジや入れ歯とは違い、治療が完了するまでに3か月~1年かかるのが一般的です。

治療期間が長い理由として、歯茎の回復やインプラントが骨としっかりと結合するまでに時間がかかることが挙げられます。順調に進んだとしても治療の全行程が完了するまでに3か月は必要で、手術の内容や採用する処置によっては、半年~1年ほどの期間がかかることもあります。

インプラントの治療期間は、患者さまの骨の状態などにも左右されるでしょう。

インプラント治療の流れ

STEPと書かれた木のブロックを登る木の人形

インプラント治療の流れは、以下のとおりです。

カウンセリング

カウンセリングは、インプラント治療に対する不安や疑問を解消する場として設けられています。インプラントの基本的な情報、メリットとデメリット、インプラント以外の選択肢などを詳しく伝えます。

インプラントに関する不安や質問があれば、遠慮せずに相談しましょう。

検査・診察

インプラント治療前に、口腔内に問題がないか検査や診察を行います。まず、歯周病の検査を行い、歯型の採取や噛み合わせの確認をします。CTスキャンを活用して、顎の骨の密度や量など、詳細な検査も実施されるでしょう。

検査結果や患者さまの健康状態、被せ物の材質・形状・色などの具体的な希望をもとに、最適な治療計画を立てます。計画が確定したら、患者さまに内容を説明し、十分に理解・納得してもらったうえでインプラント治療を開始するのです。

インプラントの埋入

歯根の役割を果たすインプラント体を、患者さまの顎の骨にしっかりと固定します。具体的な手順としては、まず歯茎を開き、インプラントを固定するための穴をあけます。インプラント体を穴に埋め込み、開いた歯茎を縫合するのです。

一般的に、1本のインプラントを埋め込む際にかかる時間は15分程度ですが、治療する部分やインプラントの本数などによって変動します。抜歯や再生治療が必要な場合は、所要時間が延びるでしょう。

抜糸・仮歯の装着

手術後約2週間が経過したら、抜糸します。患者さまの状態や希望に応じて、仮歯を装着することもあるでしょう。

仮歯は、インプラントが完全に固定されるまでの待機期間中に、日常生活での食事や会話などに不都合や不快感が生じないように装着されます。

待機

インプラントを埋め込んだあと、インプラント体が顎の骨としっかりと結合し、一体化するまで待ちます。一体化を待つ期間は待機期間とよばれ、治療を受けた部位や骨の健康状態により異なりますが、約2~3か月の時間を要することが多いです。

トラブルや問題がない限り、基本的に待機期間中の来院は必要ありません。患者さまは、日常生活を過ごしながら自然にインプラントが骨と結びつくのを待ちます。

アバットメントの装着

インプラント治療の待機期間が終了したら、再度歯茎を開いてインプラントの結合状態を確認します。解析装置を使用して磁気をインプラントに当て、顎の骨とインプラントがしっかりと一体化しているかを確認するのです。

骨とインプラントが正常に定着していることが確認できたら、インプラントと人工歯を繋ぐアバットメントを取り付けます。アバットメントの装着後、歯茎の形状が自然に整うのを1〜2週間ほど待つのが一般的です。

人工歯の型取り

アバットメントに取り付ける人工歯の型取りを行います。患者さまの口腔内にフィットするように、専用の器具を使用して型取りを行い、被せ物が作成去れます。

被せ物の装着

被せ物が完成したら、アバットメントに人工歯を取り付けて治療完了です。

治療が完了したからといって、サポートが終わるわけではありません。完成後の歯の噛み合わせや被せ物の形状に不都合がある場合は、必要な修正を行います。

メンテナンス

インプラントを長期的に維持するには適切なメンテナンスが欠かせません。インプラントや口腔内の健康状態を確認するために、3~6か月に一度の頻度で定期検診を受けましょう。

インプラントには、インプラント周囲炎という感染症のリスクが存在します。インプラント周囲炎を発症すると、最悪の場合インプラントを抜くことになります。インプラントを長く使うために、口腔内は清潔に保ちましょう。

インプラント治療後の注意点

黄色い机に置かれた!マーク

手術が終わったあと、麻酔の効果が切れると痛みが出ることがあります。痛みが出てきた場合は、医師から処方された痛み止めを服用してください。

インプラント治療後の注意点は、以下のとおりです。

・手術後2週間は喫煙しない

・熱いものや辛いものなど、刺激の強い食べ物を避ける

・手術後3日間は飲酒や激しい運動を避ける

・浴槽には浸からずシャワーで入浴する

・医師から処方された抗生物質を指示どおりに服用する

特に、骨を再生する手術を受けた方は、頬に一時的にアザが現れることがあります。時間とともに自然に薄れるので、過度な心配は必要ありません。何か異常を感じた場合は、早めに歯科医師に相談してください。

インプラント治療後のメンテナンスの重要性

歯科医院で治療を受ける女性患者

インプラントは高度な技術で作られた人工歯ですが、メンテナンスを怠るとトラブルが起きる可能性があります。インプラントは人工物なので虫歯のリスクがありませんが、周囲に歯石が蓄積されるとインプラント周囲炎を引き起こす原因となります。

上述しましたが、インプラント周囲炎が進行すると、最終的にはインプラントの除去を余儀なくされるかもしれません。インプラントを長く使用するには、日常のブラッシングが欠かせません。定期的に歯科医院で検査・クリーニングを受けることで、プラークや歯石の蓄積を早期に発見し、適切なケアを受けることが可能です。

天然歯と同様に、インプラントも適切なケアが必要です。定期的に歯科医院を受診して、メンテナンスを受けましょう。

まとめ

緑の机に置かれたインプラント

インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べて治療工程が多く、治療期間が長いです。インプラントは、インプラント体・アバットメント・被せ物の3つから構成されており、それぞれ装着する際に処置が必要になります。

インプラント体を埋め込んだら、骨と結合するまでに数か月待機しなければなりません。結合が確認できたら、アバットメントを取り付けます。そのあと、型取りした被せ物を装着したら治療完了です。

インプラント治療は、治療が完了したら終わりではありません。インプラントには特有の感染症、インプラント周囲炎のリスクが伴います。インプラント周囲炎はインプラントの歯周病ともよばれており、症状は歯周病と似ています。歯周病菌によって顎の骨が溶かされると、インプラントが不安定になり、最悪の場合脱落するでしょう。

インプラント周囲炎を防ぐには、日々の丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。メンテナンスは3~6か月に1回が推奨されています。インプラント治療を無駄にしないためにも、治療後のメンテナンスをしっかりと受けましょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

オフィスホワイトニングとは?費用や注意点、効果持続期間を解説!

2023年8月11日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

オフィスホワイトニングで綺麗になった歯

歯科医院で行うホワイトニングは「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3種類に分けられます。なかでも、歯科医院で行うオフィスホワイトニングはどのような治療法なのだろうと気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、オフィスホワイトニングのメリット・デメリット、治療の流れや費用相場など解説します。オフィスホワイトニングに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングで綺麗になった歯をみせる男性

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士などの有資格者に施術してもらうホワイトニング法です。

オフィスホワイトニングは、過酸化水素を使用して歯を漂白します。過酸化水素には、歯の着色を漂白する作用と、エナメル質の表面構造を変えて光の乱反射を起こす作用があります。歯の表面で光の乱反射が起こると、象牙質の黄ばみが透けにくくなるため歯が白くみえるのです。

過酸化水素は漂白作用が高いため、1回の施術で効果を実感しやすいホワイトニング法です。理想の白さに達していない場合は3〜6回程度通院して納得のいく白さにしていきます。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

メリットとデメリットのイメージ

オフィスホワイトニングでは、どのようなメリット・デメリットがあるのか理解したうえで実施すれば後悔なく治療できるでしょう。以下、オフィスホワイトニングのメリット・デメリットを解説します。

オフィスホワイトニングのメリット

オフィスホワイトニングにはどのようなメリットがあるでしょうか。オフィスホワイトニングの3つのメリットは、以下のとおりです。

・即効性がある

・トラブルが起きにくい

・自己管理の必要がない

以下、それぞれ解説します。

即効性がある

オフィスホワイトニングは、歯科医師・歯科衛生士しか扱うことができない高濃度薬剤を使用します。そのため、1回の施術で歯のトーンがあがり白くなったと実感できるケースが多いです。個人差がありますが、1〜3回ほどで多くの方が効果を感じる即効性のある治療法です。

ホームホワイトニングは、白さを実感するまでに2週間ほどの期間がかかるといわれています。オフィスホワイトニングは、早く歯を白くしたい方にとって大きなメリットといえるでしょう。

トラブルが起きにくい

オフィスホワイトニングは、歯科医師・歯科衛生士がお口の中を確認しながら施術します。セルフホワイトニングやホームホワイトニングで起こりがちな「色ムラ」が起こりにくく、仕上がりが美しい点が大きなメリットです。

また、施術中に歯や歯茎がしみる場合や痛む場合もすぐに対応してもらえるため、安心してホワイトニングができるでしょう。

自己管理の必要がない

歯科医院で取り扱うホワイトニングには「オフィスホワイトニング」と、処方されたホワイトニング薬剤をご自宅で使用する「ホームホワイトニング」があります。

ホームホワイトニングは、ご自宅で好きなタイミングでできるメリットがありますが、自己管理が必要です。1日2時間ほどの装着やマウスピースの手入れなどに手間がかかるため、面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。

一方、オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術するためエステのような感覚でホワイトニングができるメリットがあります。

オフィスホワイトニングのデメリット

オフィスホワイトニングの施術を受ける際は、デメリットも理解したうえで受けるのがよいでしょう。オフィスホワイトニングの4つのデメリットは、以下のとおりです。

・費用が高額である

・奥歯の施術ができない

・後戻りしやすい

・知覚過敏が起こりやすい

以下、それぞれ解説します。

費用が高額である

オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療のため、費用は自己負担です。ホワイトニングの費用は、使用する薬剤のメーカーや歯科医院によって異なります。トラブルを回避するためにも、どのような料金形態なのか事前に確認しましょう。

奥歯の施術ができない

オフィスホワイトニングは、ホワイトニング薬剤を塗布し、光を照射して歯を白くします。高濃度の薬剤を使用するため、歯茎や粘膜に薬剤が触れると炎症するリスクが高いです。

また、施術中は光があたるように器具を入れて行いますが、奥歯まで光が届かないため、オフィスホワイトニングの多くは上下の犬歯〜犬歯までを目安としています。

後戻りしやすい

ホワイトニングは、一度行えば永久に白い歯が手に入るわけではありません。個人差がありますが必ず「後戻り」が起こります。なかでも、オフィスホワイトニングは即効性があるものの後戻りしやすいことが特徴です。

一方、ホームホワイトニングは、濃度の低い薬剤で時間をかけて白くしていくため、後戻りが緩やかだといわれています。

知覚過敏が起こりやすい

オフィスホワイトニングは、高濃度薬剤を使用するため施術中や施術後に知覚過敏の症状がでやすいといわれています。

しかし、時間の経過とともに症状はやわらいでいくケースが一般的です。我慢できないほどの症状が出た場合は、鎮痛剤や知覚過敏用のコーティング材を塗布して様子をみます。ふだんから知覚過敏の症状がある方は注意が必要です。

オフィスホワイトニングができない方

両手でバツマークをあらわしている

オフィスホワイトニングの治療を希望しても、なかには治療ができない方もいます。オフィスホワイトニングができない方は、以下のとおりです。

・虫歯・歯周病・歯にひび割れのある方

・知覚過敏症状がある方

・妊娠中・授乳中の方

・光線アレルギーの方

・無カタラーゼ症の方

以下、それぞれ解説します。

虫歯・歯周病・歯にひび割れのある方

虫歯で歯に穴があいている、歯にひびが入っている、歯周病が進行しているなどの症状がある方は、治療が完了するまでホワイトニングができません。虫歯や歯にひび割れがあると、神経の通る象牙質までホワイトニング薬剤の刺激が伝わるリスクがあります。

また、歯周病が進行している方も歯の根の部分が露出している場合、刺激に対して敏感になりやすいため注意が必要です。適切な治療を受けて、ホワイトニングの施術中にトラブルが起きにくい口内環境に整えてから治療します。

知覚過敏の症状がある方

歯の表面にあるエナメル質にひび割れや摩耗があると、ホワイトニング薬剤の刺激が象牙質に直接伝わるため、しみたり痛みがでたりするリスクがあります。

特に、オフィスホワイトニングは、ほかのホワイトニング方法と比較して薬剤の濃度が高いため、知覚過敏の症状がでやすいです。ふだんから知覚過敏の症状がある方は、オフィスホワイトニングはさけた方がよいでしょう。

妊娠中・授乳中の方

妊娠中・授乳中の方は、ホワイトニング薬剤の成分が胎児や乳児に悪影響を及ぼす可能性があるため、基本的にホワイトニングができません。

しかし、具体的に胎児や乳児にどのような影響があるのか判明していないのが現状です。だからといって安全に行える根拠もないため、ホワイトニングはひかえるよう謳っている歯科医院が多いのが実情です。

光線アレルギーの方

光線アレルギーは、紫外線などの光に反応して赤み・かゆみなどの炎症があらわれます。光線アレルギーの方は、オフィスホワイトニングで使用する光に反応してアレルギー反応が起きるリスクが高いです。

リスク回避のために、オフィスホワイトニングの施術は行わない歯科医院が多いです。光線アレルギーの方でホワイトニングをご希望であれば、光を使用しないホームホワイトニングを選択しましょう。

無カタラーゼ症の方

無カタラーゼ症は、過酸化水素を体内で分解するカタラーゼとよばれる酵素がつくられない疾患です。

オフィスホワイトニングは高濃度の過酸化水素を使用するため、無カタラーゼ症の方は過酸化水素を分解できず、お口の中が荒れるリスクや壊死を起こすリスクがあります。そのため、無カタラーゼ症の方は過酸化水素が使われているホワイトニングは禁忌とされています。

オフィスホワイトニングの施術の流れ

STEPの文字がかかれた木のブロック

オフィスホワイトニングがどのような流れで治療が進んでいくのか理解しておけば、施術の際の不安や緊張をやわらげることができるでしょう。オフィスホワイトニングの治療の流れは、以下のとおりです。

①カウンセリング

はじめにカウンセリングを行います。口内の確認とホワイトニングの施術方法や流れ、得られる効果・費用などの説明を受けます。また、現在の歯のお悩みや求める歯の白さ、予算などもあわせて聞かれるケースが多いです。

トラブルを回避するためにも、カウンセリングの際は、不安に思っていることやお悩みなど、ご自身の意見をしっかり伝えましょう。満足できる仕上がりを得るには、歯科医師・歯科衛生士との理想像の共有が必要不可欠です。治療計画に納得できたらオフィスホワイトニングを行います。

②お口の中の確認

オフィスホワイトニングの施術が決まったら、虫歯・歯周病の確認と現在の歯の色の記録をとります。虫歯や歯周病が見つかったら先に治療を行ってホワイトニングに支障のない口内環境に整えていきます。

また、どれくらい歯の色が変化したのか確認できるように、事前に写真を撮影し、歯の色の記録をとることが一般的です。

③クリーニング

オフィスホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗布して歯を白くしていきます。ホワイトニング効果を得るためには、歯の表面に薬剤をしっかり浸透させる必要があります。

しかし、歯垢(プラーク)や歯石、着色汚れが歯の表面に付着した状態だと薬剤の浸透が妨げられ、十分なホワイトニング効果を得ることができません。ホワイトニングの施術前に、歯の表面をクリーニングすることで、十分なホワイトニング効果を得ることが期待できます。

④ホワイトニング

歯のクリーニングが完了したらホワイトニングを開始します。ホワイトニングの流れは、以下のとおりです。

歯茎の保護

ホワイトニング薬剤は高濃度であるため、歯茎や粘膜に触れてしまうと炎症を起こすリスクが高いです。歯茎などの粘膜に薬剤が触れないように保護します。

ホワイトニング薬剤の塗布

歯の表面にホワイトニング薬剤を塗布します。

光を照射

薬剤が塗布できたら光をあててホワイトニングします。数分の照射ですが光があたる部分は熱くなるため、唇などに違和感があれば必ず歯科医師・歯科衛生士に伝えましょう。

薬剤の除去

光の照射が終わったらホワイトニング薬剤を除去します。

 

使用する薬剤によって異なりますが、上記の流れを1〜3回ほど繰り返してホワイトニングします。

⑤ホワイトニング完了

ホワイトニングが完了したら、最後に歯の色の記録をとって、施術前の歯の色味との差を確認します。希望する白さに到達していない場合は、追加でホワイトニングするか検討する必要があるでしょう。

オフィスホワイトニングの効果の持続期間

カレンダーと時計

オフィスホワイトニングの効果の持続期間は、3~6か月ほどです。1〜3回の施術で歯が白くなる即効性はありますが、後戻りも早い特徴があります。ホワイトニング効果を長く持続させるためには、定期的な再ホワイトニングが必要です。

オフィスホワイトニング施術後の注意点

注意をうながすマーク

オフィスホワイトニングの施術後は注意すべきことがあります。ホワイトニング施術後の3つの注意点は、以下のとおりです。

・知覚過敏がでやすくなる

・色の濃い飲食物・イソフラボンを含むものをひかえる

・喫煙はひかえる

以下、それぞれ解説します。

知覚過敏の症状がでやすくなる

オフィスホワイトニング直後は、歯の表面を保護しているペリクルとよばれる保護膜がはがれた状態となります。ペリクルがはがれた状態の歯の表面は刺激に弱くなるため、一時的に知覚過敏の症状がでやすいリスクがあります。

症状が出た場合は、痛み止めを服用したり知覚過敏用歯磨き粉やフッ素入り歯磨き粉を使用したりすることで様子をみましょう。知覚過敏の症状が続く場合は、歯科医院でコーティング剤を塗布してもらうことも可能です。

色の濃い飲食物・イソフラボンを含むものをひかえる

オフィスホワイトニング直後は、ホワイトニング薬剤の影響で歯が乾燥した状態となるため、着色しやすい環境にあります。そのため、オフィスホワイトニング後48時間は、色の濃い飲食物やイソフラボンを含むものはひかえましょう。

どのような食事がよいのかわからない場合は、色の薄い食事をとるように心がけてください。やむを得ない事情で色の濃い飲食物やイソフラボンを摂取してしまった場合は、すぐにお口をゆすぐことで歯の表面に残らないように対処することが大切です。

喫煙はひかえる

上述したとおり、オフィスホワイトニング後48時間は、着色しやすい状態です。ホワイトニング後に喫煙すると、タバコの成分のひとつであるタールの影響で歯が黄色く着色してしまいます。

禁煙が難しい場合は、喫煙後はすみやかに歯磨きやお口をゆすいで対処しましょう。紙タバコはタールの量が多いため、加熱式のタバコに変えるとヤニの影響をおさえることが期待できます。

オフィスホワイトニングの費用

費用をあらわすイメージ

オフィスホワイトニングの費用相場は10,000〜70,000円です。審美治療は保険適用外の自由治療で、費用は高額といえます。

歯科医院によって価格が異なることはもちろん、使用されるホワイトニング薬剤のメーカーや機械によって価格は変動します。複数回の施術で割安になるように設定している歯科医院もあるため、施術を受ける前に確認するのがよいでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

オフィスホワイトニングは、歯科医院を受診して歯科医師・歯科衛生士に施術してもらうホワイトニング方法です。歯科医院を受診すればホワイトニングを行ってもらえるため、自己管理が必要なく白い歯を手に入れられます。高濃度の過酸化水素を使用するため、即効性があり1〜3回の施術で効果を実感できるでしょう。

ただし、即効性があるものの、ホワイトニングの持続期間が3〜6か月と短いデメリットがあります。また、オフィスホワイトニング後は、知覚過敏や着色が付きやすい状態となります。刺激の強い食べ物や色の濃い飲食物、喫煙はひかえるように心がけることが大切です。

オフィスホワイトニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。