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インプラント手術中・手術後の痛みは?手術後の過ごし方と対処法!

2023年9月19日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラントの模型を使って説明する女性

インプラントは、高い機能性と審美性を兼ね備えているため非常に人気の治療法です。

しかし、歯茎の切開など外科手術が必要となり、痛みや腫れが伴います。インプラント治療を検討する際、手術の痛みに不安を覚える方も少なくないでしょう。

今回は、インプラント手術における痛みや術後の過ごし方、痛みの対処法について詳しく解説します。インプラント治療を受けようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント手術中は痛みを感じる?

インプラント手術を行う女性医師

インプラント手術では、手術前に局所麻酔を行います。手術の最中に痛みを感じることはありません。

ただし、局所麻酔はインプラントを埋入する部位のみに麻酔が効いている状態です。意識はある状態なので、機械音や骨を削るときの振動は感じられます。不安や恐怖感が増大する可能性はあるでしょう。

不安や緊張は、急な血圧の上昇やショック状態を引き起こすリスクがあります。手術中の体調の変化が起こりやすい方の特徴は、以下のとおりです。

・歯科治療への不安が強い方

・過去に歯科治療中に具合が悪くなったことのある方

・ふだんから血圧が高い方

上記のような方は、事前に歯科医師に相談しましょう。

痛みやストレスを軽減する方法

痛みへの不安が強い方は、事前に歯科医師に相談することで対応してもらえます。

麻酔の注射に対して、苦手意識や恐怖感を抱く方もいるでしょう。できるだけ細い針を使用する、麻酔薬を常温にするなど、麻酔注入時の痛みを軽減する方法があります。

歯科治療への不安が強い方の場合、鎮静剤を使用することがあるでしょう。寝付く前のようなウトウトした状態で治療を受けられるため、不安や緊張を軽減できます。

鎮静剤は静脈内に入れるため、全身管理が必要です。すべての歯科医院で対応できるわけではないので、あらかじめ確認しましょう。

インプラント手術後に痛み・腫れはある?

歯の痛みを耐えて顎を抑える女性

インプラント手術では、歯茎を切開して顎の骨を削るため、術後に痛みや腫れが生じます。痛みの程度は個人差があるものの、術後4~5日程度で落ち着く場合が多いです。

麻酔が切れた頃から痛み始め、徐々に回復するのが一般的です。術後は処方された痛み止めを服用して、痛みをコントロールしましょう。

手術した部分の腫れは、早い人なら2~3日程度で落ち着きます。長くても1~2週間で落ち着くでしょう。痛みが悪化する場合や、長く続く場合は何らかの問題が起きている可能性があるので、歯科医師に相談しましょう。

手術による内出血で、顔の一部が紫色になることがあります。次第に治るので、基本的には心配いりません。

インプラント手術後に痛み・腫れが出やすいケースは、以下のとおりです。

・インプラントの埋入本数が多い

・埋入と同時に骨移植を行った

・埋入と同時に歯茎の移植を行った

・抜歯直後にインプラントの埋入を行った

大きく腫れて、本当に落ち着くのか不安になることもあるかもしれません。特に問題がなければ腫れは徐々に引いていくので、過度に心配する必要はないでしょう。

術後、時間が経過してから痛みが出ることもある

術後の痛みは徐々に落ち着くのが一般的ですが、あとから痛み出すケースがあります。

人工歯を入れてから痛む

インプラントの上部構造(人工歯)を入れてから、痛むことがあります。噛み合わせの高さや隣の歯に干渉していることで痛む場合が多いです。

人工歯のサイズや高さを調整することで、改善できるでしょう。

術後数年経ってから痛む

術後数年経ってから、インプラント部分が痛むことがあります。インプラント周囲炎になっている可能性が高いです。

インプラント周囲炎とは、インプラントを支える歯周組織が炎症を起こしている状態を指します。インプラントの歯周病ともいわれます。

インプラントは天然歯に比べて抵抗力が低いため、術後の定期的なメンテナンスや丁寧なセルフケアを怠ると、リスクが高まるでしょう。軽度の場合は歯科医院で歯周病の治療を受ければ改善できます。重度の場合は、インプラントを残すことが難しくなるかもしれません。

インプラント手術後はどのように過ごす?

治療後に鏡で自分の歯を確認する女性

インプラント手術後の過ごし方は、以下のとおりです。

薬を指示どおりに服用する

術後は、痛み止めと抗生物質(化膿止め)が処方されます。それぞれ歯科医師の指示どおりに服用しましょう。

特に抗生物質は、術後の傷の治りに影響します。必ず指示どおりに飲み切ってください。

血行がよくなる行為を控える

血行がよくなると、出血や痛みの原因になります。術後は、激しい運動や飲酒を控えましょう。血行がよくなると傷の治りが遅くなり、インプラントと骨の結合が遅くなることにもつながります。

術後2~3日は湯船に浸からずシャワーで済ませる、術後1週間程度は激しい運動と飲酒を控えるなど、注意して過ごさなければいけません。

手術した部分で噛まない

術後1か月は、手術した部分とは反対側の歯で噛みましょう。インプラントと骨が結合するには1か月程度かかるため、この間に不必要な負荷をかけないことが大切です。

セルフケアを徹底する

口内が不潔になると、手術部位が細菌感染を起こす可能性があります。細菌に感染すると、インプラントがうまく結合できないでしょう。

手術部位を直接歯ブラシで磨くのは避けたほうがよいですが、ほかの歯はしっかりと磨いてください。フロスや歯間ブラシなども併用して、清潔に保ちましょう。

喫煙しない

喫煙は、インプラントの成功を妨げる大きな原因になります。可能であれば、術後は禁煙しましょう。

喫煙すると血行が悪くなるため、傷の治りが遅くなります。化膿する、インプラントと骨がうまく結合しないなど、トラブルにつながるかもしれません。

インプラント手術後の痛み・腫れへの対処法

歯科医院でタブレットを用いて説明する男性

インプラント手術後の痛み・腫れへの対処法は、以下のとおりです。

安静に過ごす

インプラントの手術後は、口内をケガしたような状態です。まずは、安静に過ごしましょう。

激しい運動や熱い湯船に浸かる、飲酒するなど、血行をよくする行為は避けてください。痛みや出血を悪化させる可能性があります。

患部を冷やす

腫れがひどい場合、頬から冷やすことが有効です。氷などを使って冷やしすぎるのは、傷の治りを悪くするので避けてください。冷えピタや、水で濡らしたタオルで冷やしましょう。

腫れは傷が治る過程で発生する正常な反応なので、過度に心配する必要はありません。

歯科医師に相談する

痛みや腫れが強い・長引くときは、歯科医師に相談しましょう。手術部位の感染や、ほかの歯の影響で痛む・腫れる症状が出ている可能性があります。

抜糸後も痛みが続く場合や、痛み止めを飲んでも我慢できないほどの痛みがある場合、術後24時間以上出血が止まらない場合などは、何らかの問題が起きているかもしれません。早急に対応する必要があるので、歯科医院を受診して相談してください。

まとめ

レントゲン写真を指して説明する男性歯科医師

インプラントの手術中は、麻酔が効いているためほとんど痛みを感じません。術後1週間程度は、痛みや腫れがあるでしょう。

痛みや腫れは、薬の服用である程度コントロールできます。術後は激しい運動や飲酒を控えるなど、気をつけて過ごしましょう。

インプラント治療に伴う痛みが心配な方は、あらかじめ歯科医師に相談してください。細い針で麻酔を行う、鎮静剤を使用するなど、適切に対応してもらえます。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インプラント治療の流れと治療後の注意点について詳しく解説!

2023年9月5日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

机に置かれたインプラントの模型と歯科用器具

インプラント治療は、一度の処置では終わりません。インプラント体とアバットメント、被せ物、それぞれを装着する際に処置を行います。そのため、インプラントは治療工程が多いといえるでしょう。

今回は、インプラント治療の流れと治療後の注意点について詳しく解説します。

インプラントとは

インプラントの模型を出して説明する男性

インプラントとは、歯を失った部分に人工歯根を挿入して、歯を取り戻す方法です。

歯を失った際の治療としては、ブリッジや入れ歯が一般的でした。近年、インプラント治療の理解が広がり、希望する人が増加しています。

歯は、口の中で見える部分と、下に隠れている歯根から構成されています。歯を失うと、支えとなる歯根も同時に失われるでしょう。インプラントは、歯根が完全にない状態の治療方法として選択されます。

インプラントの治療期間

机に置かれたカレンダーとファイル

インプラント治療は、一般的なブリッジや入れ歯とは違い、治療が完了するまでに3か月~1年かかるのが一般的です。

治療期間が長い理由として、歯茎の回復やインプラントが骨としっかりと結合するまでに時間がかかることが挙げられます。順調に進んだとしても治療の全行程が完了するまでに3か月は必要で、手術の内容や採用する処置によっては、半年~1年ほどの期間がかかることもあります。

インプラントの治療期間は、患者さまの骨の状態などにも左右されるでしょう。

インプラント治療の流れ

STEPと書かれた木のブロックを登る木の人形

インプラント治療の流れは、以下のとおりです。

カウンセリング

カウンセリングは、インプラント治療に対する不安や疑問を解消する場として設けられています。インプラントの基本的な情報、メリットとデメリット、インプラント以外の選択肢などを詳しく伝えます。

インプラントに関する不安や質問があれば、遠慮せずに相談しましょう。

検査・診察

インプラント治療前に、口腔内に問題がないか検査や診察を行います。まず、歯周病の検査を行い、歯型の採取や噛み合わせの確認をします。CTスキャンを活用して、顎の骨の密度や量など、詳細な検査も実施されるでしょう。

検査結果や患者さまの健康状態、被せ物の材質・形状・色などの具体的な希望をもとに、最適な治療計画を立てます。計画が確定したら、患者さまに内容を説明し、十分に理解・納得してもらったうえでインプラント治療を開始するのです。

インプラントの埋入

歯根の役割を果たすインプラント体を、患者さまの顎の骨にしっかりと固定します。具体的な手順としては、まず歯茎を開き、インプラントを固定するための穴をあけます。インプラント体を穴に埋め込み、開いた歯茎を縫合するのです。

一般的に、1本のインプラントを埋め込む際にかかる時間は15分程度ですが、治療する部分やインプラントの本数などによって変動します。抜歯や再生治療が必要な場合は、所要時間が延びるでしょう。

抜糸・仮歯の装着

手術後約2週間が経過したら、抜糸します。患者さまの状態や希望に応じて、仮歯を装着することもあるでしょう。

仮歯は、インプラントが完全に固定されるまでの待機期間中に、日常生活での食事や会話などに不都合や不快感が生じないように装着されます。

待機

インプラントを埋め込んだあと、インプラント体が顎の骨としっかりと結合し、一体化するまで待ちます。一体化を待つ期間は待機期間とよばれ、治療を受けた部位や骨の健康状態により異なりますが、約2~3か月の時間を要することが多いです。

トラブルや問題がない限り、基本的に待機期間中の来院は必要ありません。患者さまは、日常生活を過ごしながら自然にインプラントが骨と結びつくのを待ちます。

アバットメントの装着

インプラント治療の待機期間が終了したら、再度歯茎を開いてインプラントの結合状態を確認します。解析装置を使用して磁気をインプラントに当て、顎の骨とインプラントがしっかりと一体化しているかを確認するのです。

骨とインプラントが正常に定着していることが確認できたら、インプラントと人工歯を繋ぐアバットメントを取り付けます。アバットメントの装着後、歯茎の形状が自然に整うのを1〜2週間ほど待つのが一般的です。

人工歯の型取り

アバットメントに取り付ける人工歯の型取りを行います。患者さまの口腔内にフィットするように、専用の器具を使用して型取りを行い、被せ物が作成去れます。

被せ物の装着

被せ物が完成したら、アバットメントに人工歯を取り付けて治療完了です。

治療が完了したからといって、サポートが終わるわけではありません。完成後の歯の噛み合わせや被せ物の形状に不都合がある場合は、必要な修正を行います。

メンテナンス

インプラントを長期的に維持するには適切なメンテナンスが欠かせません。インプラントや口腔内の健康状態を確認するために、3~6か月に一度の頻度で定期検診を受けましょう。

インプラントには、インプラント周囲炎という感染症のリスクが存在します。インプラント周囲炎を発症すると、最悪の場合インプラントを抜くことになります。インプラントを長く使うために、口腔内は清潔に保ちましょう。

インプラント治療後の注意点

黄色い机に置かれた!マーク

手術が終わったあと、麻酔の効果が切れると痛みが出ることがあります。痛みが出てきた場合は、医師から処方された痛み止めを服用してください。

インプラント治療後の注意点は、以下のとおりです。

・手術後2週間は喫煙しない

・熱いものや辛いものなど、刺激の強い食べ物を避ける

・手術後3日間は飲酒や激しい運動を避ける

・浴槽には浸からずシャワーで入浴する

・医師から処方された抗生物質を指示どおりに服用する

特に、骨を再生する手術を受けた方は、頬に一時的にアザが現れることがあります。時間とともに自然に薄れるので、過度な心配は必要ありません。何か異常を感じた場合は、早めに歯科医師に相談してください。

インプラント治療後のメンテナンスの重要性

歯科医院で治療を受ける女性患者

インプラントは高度な技術で作られた人工歯ですが、メンテナンスを怠るとトラブルが起きる可能性があります。インプラントは人工物なので虫歯のリスクがありませんが、周囲に歯石が蓄積されるとインプラント周囲炎を引き起こす原因となります。

上述しましたが、インプラント周囲炎が進行すると、最終的にはインプラントの除去を余儀なくされるかもしれません。インプラントを長く使用するには、日常のブラッシングが欠かせません。定期的に歯科医院で検査・クリーニングを受けることで、プラークや歯石の蓄積を早期に発見し、適切なケアを受けることが可能です。

天然歯と同様に、インプラントも適切なケアが必要です。定期的に歯科医院を受診して、メンテナンスを受けましょう。

まとめ

緑の机に置かれたインプラント

インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べて治療工程が多く、治療期間が長いです。インプラントは、インプラント体・アバットメント・被せ物の3つから構成されており、それぞれ装着する際に処置が必要になります。

インプラント体を埋め込んだら、骨と結合するまでに数か月待機しなければなりません。結合が確認できたら、アバットメントを取り付けます。そのあと、型取りした被せ物を装着したら治療完了です。

インプラント治療は、治療が完了したら終わりではありません。インプラントには特有の感染症、インプラント周囲炎のリスクが伴います。インプラント周囲炎はインプラントの歯周病ともよばれており、症状は歯周病と似ています。歯周病菌によって顎の骨が溶かされると、インプラントが不安定になり、最悪の場合脱落するでしょう。

インプラント周囲炎を防ぐには、日々の丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。メンテナンスは3~6か月に1回が推奨されています。インプラント治療を無駄にしないためにも、治療後のメンテナンスをしっかりと受けましょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

オフィスホワイトニングとは?費用や注意点、効果持続期間を解説!

2023年8月11日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

オフィスホワイトニングで綺麗になった歯

歯科医院で行うホワイトニングは「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3種類に分けられます。なかでも、歯科医院で行うオフィスホワイトニングはどのような治療法なのだろうと気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、オフィスホワイトニングのメリット・デメリット、治療の流れや費用相場など解説します。オフィスホワイトニングに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングで綺麗になった歯をみせる男性

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士などの有資格者に施術してもらうホワイトニング法です。

オフィスホワイトニングは、過酸化水素を使用して歯を漂白します。過酸化水素には、歯の着色を漂白する作用と、エナメル質の表面構造を変えて光の乱反射を起こす作用があります。歯の表面で光の乱反射が起こると、象牙質の黄ばみが透けにくくなるため歯が白くみえるのです。

過酸化水素は漂白作用が高いため、1回の施術で効果を実感しやすいホワイトニング法です。理想の白さに達していない場合は3〜6回程度通院して納得のいく白さにしていきます。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

メリットとデメリットのイメージ

オフィスホワイトニングでは、どのようなメリット・デメリットがあるのか理解したうえで実施すれば後悔なく治療できるでしょう。以下、オフィスホワイトニングのメリット・デメリットを解説します。

オフィスホワイトニングのメリット

オフィスホワイトニングにはどのようなメリットがあるでしょうか。オフィスホワイトニングの3つのメリットは、以下のとおりです。

・即効性がある

・トラブルが起きにくい

・自己管理の必要がない

以下、それぞれ解説します。

即効性がある

オフィスホワイトニングは、歯科医師・歯科衛生士しか扱うことができない高濃度薬剤を使用します。そのため、1回の施術で歯のトーンがあがり白くなったと実感できるケースが多いです。個人差がありますが、1〜3回ほどで多くの方が効果を感じる即効性のある治療法です。

ホームホワイトニングは、白さを実感するまでに2週間ほどの期間がかかるといわれています。オフィスホワイトニングは、早く歯を白くしたい方にとって大きなメリットといえるでしょう。

トラブルが起きにくい

オフィスホワイトニングは、歯科医師・歯科衛生士がお口の中を確認しながら施術します。セルフホワイトニングやホームホワイトニングで起こりがちな「色ムラ」が起こりにくく、仕上がりが美しい点が大きなメリットです。

また、施術中に歯や歯茎がしみる場合や痛む場合もすぐに対応してもらえるため、安心してホワイトニングができるでしょう。

自己管理の必要がない

歯科医院で取り扱うホワイトニングには「オフィスホワイトニング」と、処方されたホワイトニング薬剤をご自宅で使用する「ホームホワイトニング」があります。

ホームホワイトニングは、ご自宅で好きなタイミングでできるメリットがありますが、自己管理が必要です。1日2時間ほどの装着やマウスピースの手入れなどに手間がかかるため、面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。

一方、オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術するためエステのような感覚でホワイトニングができるメリットがあります。

オフィスホワイトニングのデメリット

オフィスホワイトニングの施術を受ける際は、デメリットも理解したうえで受けるのがよいでしょう。オフィスホワイトニングの4つのデメリットは、以下のとおりです。

・費用が高額である

・奥歯の施術ができない

・後戻りしやすい

・知覚過敏が起こりやすい

以下、それぞれ解説します。

費用が高額である

オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療のため、費用は自己負担です。ホワイトニングの費用は、使用する薬剤のメーカーや歯科医院によって異なります。トラブルを回避するためにも、どのような料金形態なのか事前に確認しましょう。

奥歯の施術ができない

オフィスホワイトニングは、ホワイトニング薬剤を塗布し、光を照射して歯を白くします。高濃度の薬剤を使用するため、歯茎や粘膜に薬剤が触れると炎症するリスクが高いです。

また、施術中は光があたるように器具を入れて行いますが、奥歯まで光が届かないため、オフィスホワイトニングの多くは上下の犬歯〜犬歯までを目安としています。

後戻りしやすい

ホワイトニングは、一度行えば永久に白い歯が手に入るわけではありません。個人差がありますが必ず「後戻り」が起こります。なかでも、オフィスホワイトニングは即効性があるものの後戻りしやすいことが特徴です。

一方、ホームホワイトニングは、濃度の低い薬剤で時間をかけて白くしていくため、後戻りが緩やかだといわれています。

知覚過敏が起こりやすい

オフィスホワイトニングは、高濃度薬剤を使用するため施術中や施術後に知覚過敏の症状がでやすいといわれています。

しかし、時間の経過とともに症状はやわらいでいくケースが一般的です。我慢できないほどの症状が出た場合は、鎮痛剤や知覚過敏用のコーティング材を塗布して様子をみます。ふだんから知覚過敏の症状がある方は注意が必要です。

オフィスホワイトニングができない方

両手でバツマークをあらわしている

オフィスホワイトニングの治療を希望しても、なかには治療ができない方もいます。オフィスホワイトニングができない方は、以下のとおりです。

・虫歯・歯周病・歯にひび割れのある方

・知覚過敏症状がある方

・妊娠中・授乳中の方

・光線アレルギーの方

・無カタラーゼ症の方

以下、それぞれ解説します。

虫歯・歯周病・歯にひび割れのある方

虫歯で歯に穴があいている、歯にひびが入っている、歯周病が進行しているなどの症状がある方は、治療が完了するまでホワイトニングができません。虫歯や歯にひび割れがあると、神経の通る象牙質までホワイトニング薬剤の刺激が伝わるリスクがあります。

また、歯周病が進行している方も歯の根の部分が露出している場合、刺激に対して敏感になりやすいため注意が必要です。適切な治療を受けて、ホワイトニングの施術中にトラブルが起きにくい口内環境に整えてから治療します。

知覚過敏の症状がある方

歯の表面にあるエナメル質にひび割れや摩耗があると、ホワイトニング薬剤の刺激が象牙質に直接伝わるため、しみたり痛みがでたりするリスクがあります。

特に、オフィスホワイトニングは、ほかのホワイトニング方法と比較して薬剤の濃度が高いため、知覚過敏の症状がでやすいです。ふだんから知覚過敏の症状がある方は、オフィスホワイトニングはさけた方がよいでしょう。

妊娠中・授乳中の方

妊娠中・授乳中の方は、ホワイトニング薬剤の成分が胎児や乳児に悪影響を及ぼす可能性があるため、基本的にホワイトニングができません。

しかし、具体的に胎児や乳児にどのような影響があるのか判明していないのが現状です。だからといって安全に行える根拠もないため、ホワイトニングはひかえるよう謳っている歯科医院が多いのが実情です。

光線アレルギーの方

光線アレルギーは、紫外線などの光に反応して赤み・かゆみなどの炎症があらわれます。光線アレルギーの方は、オフィスホワイトニングで使用する光に反応してアレルギー反応が起きるリスクが高いです。

リスク回避のために、オフィスホワイトニングの施術は行わない歯科医院が多いです。光線アレルギーの方でホワイトニングをご希望であれば、光を使用しないホームホワイトニングを選択しましょう。

無カタラーゼ症の方

無カタラーゼ症は、過酸化水素を体内で分解するカタラーゼとよばれる酵素がつくられない疾患です。

オフィスホワイトニングは高濃度の過酸化水素を使用するため、無カタラーゼ症の方は過酸化水素を分解できず、お口の中が荒れるリスクや壊死を起こすリスクがあります。そのため、無カタラーゼ症の方は過酸化水素が使われているホワイトニングは禁忌とされています。

オフィスホワイトニングの施術の流れ

STEPの文字がかかれた木のブロック

オフィスホワイトニングがどのような流れで治療が進んでいくのか理解しておけば、施術の際の不安や緊張をやわらげることができるでしょう。オフィスホワイトニングの治療の流れは、以下のとおりです。

①カウンセリング

はじめにカウンセリングを行います。口内の確認とホワイトニングの施術方法や流れ、得られる効果・費用などの説明を受けます。また、現在の歯のお悩みや求める歯の白さ、予算などもあわせて聞かれるケースが多いです。

トラブルを回避するためにも、カウンセリングの際は、不安に思っていることやお悩みなど、ご自身の意見をしっかり伝えましょう。満足できる仕上がりを得るには、歯科医師・歯科衛生士との理想像の共有が必要不可欠です。治療計画に納得できたらオフィスホワイトニングを行います。

②お口の中の確認

オフィスホワイトニングの施術が決まったら、虫歯・歯周病の確認と現在の歯の色の記録をとります。虫歯や歯周病が見つかったら先に治療を行ってホワイトニングに支障のない口内環境に整えていきます。

また、どれくらい歯の色が変化したのか確認できるように、事前に写真を撮影し、歯の色の記録をとることが一般的です。

③クリーニング

オフィスホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗布して歯を白くしていきます。ホワイトニング効果を得るためには、歯の表面に薬剤をしっかり浸透させる必要があります。

しかし、歯垢(プラーク)や歯石、着色汚れが歯の表面に付着した状態だと薬剤の浸透が妨げられ、十分なホワイトニング効果を得ることができません。ホワイトニングの施術前に、歯の表面をクリーニングすることで、十分なホワイトニング効果を得ることが期待できます。

④ホワイトニング

歯のクリーニングが完了したらホワイトニングを開始します。ホワイトニングの流れは、以下のとおりです。

歯茎の保護

ホワイトニング薬剤は高濃度であるため、歯茎や粘膜に触れてしまうと炎症を起こすリスクが高いです。歯茎などの粘膜に薬剤が触れないように保護します。

ホワイトニング薬剤の塗布

歯の表面にホワイトニング薬剤を塗布します。

光を照射

薬剤が塗布できたら光をあててホワイトニングします。数分の照射ですが光があたる部分は熱くなるため、唇などに違和感があれば必ず歯科医師・歯科衛生士に伝えましょう。

薬剤の除去

光の照射が終わったらホワイトニング薬剤を除去します。

 

使用する薬剤によって異なりますが、上記の流れを1〜3回ほど繰り返してホワイトニングします。

⑤ホワイトニング完了

ホワイトニングが完了したら、最後に歯の色の記録をとって、施術前の歯の色味との差を確認します。希望する白さに到達していない場合は、追加でホワイトニングするか検討する必要があるでしょう。

オフィスホワイトニングの効果の持続期間

カレンダーと時計

オフィスホワイトニングの効果の持続期間は、3~6か月ほどです。1〜3回の施術で歯が白くなる即効性はありますが、後戻りも早い特徴があります。ホワイトニング効果を長く持続させるためには、定期的な再ホワイトニングが必要です。

オフィスホワイトニング施術後の注意点

注意をうながすマーク

オフィスホワイトニングの施術後は注意すべきことがあります。ホワイトニング施術後の3つの注意点は、以下のとおりです。

・知覚過敏がでやすくなる

・色の濃い飲食物・イソフラボンを含むものをひかえる

・喫煙はひかえる

以下、それぞれ解説します。

知覚過敏の症状がでやすくなる

オフィスホワイトニング直後は、歯の表面を保護しているペリクルとよばれる保護膜がはがれた状態となります。ペリクルがはがれた状態の歯の表面は刺激に弱くなるため、一時的に知覚過敏の症状がでやすいリスクがあります。

症状が出た場合は、痛み止めを服用したり知覚過敏用歯磨き粉やフッ素入り歯磨き粉を使用したりすることで様子をみましょう。知覚過敏の症状が続く場合は、歯科医院でコーティング剤を塗布してもらうことも可能です。

色の濃い飲食物・イソフラボンを含むものをひかえる

オフィスホワイトニング直後は、ホワイトニング薬剤の影響で歯が乾燥した状態となるため、着色しやすい環境にあります。そのため、オフィスホワイトニング後48時間は、色の濃い飲食物やイソフラボンを含むものはひかえましょう。

どのような食事がよいのかわからない場合は、色の薄い食事をとるように心がけてください。やむを得ない事情で色の濃い飲食物やイソフラボンを摂取してしまった場合は、すぐにお口をゆすぐことで歯の表面に残らないように対処することが大切です。

喫煙はひかえる

上述したとおり、オフィスホワイトニング後48時間は、着色しやすい状態です。ホワイトニング後に喫煙すると、タバコの成分のひとつであるタールの影響で歯が黄色く着色してしまいます。

禁煙が難しい場合は、喫煙後はすみやかに歯磨きやお口をゆすいで対処しましょう。紙タバコはタールの量が多いため、加熱式のタバコに変えるとヤニの影響をおさえることが期待できます。

オフィスホワイトニングの費用

費用をあらわすイメージ

オフィスホワイトニングの費用相場は10,000〜70,000円です。審美治療は保険適用外の自由治療で、費用は高額といえます。

歯科医院によって価格が異なることはもちろん、使用されるホワイトニング薬剤のメーカーや機械によって価格は変動します。複数回の施術で割安になるように設定している歯科医院もあるため、施術を受ける前に確認するのがよいでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

オフィスホワイトニングは、歯科医院を受診して歯科医師・歯科衛生士に施術してもらうホワイトニング方法です。歯科医院を受診すればホワイトニングを行ってもらえるため、自己管理が必要なく白い歯を手に入れられます。高濃度の過酸化水素を使用するため、即効性があり1〜3回の施術で効果を実感できるでしょう。

ただし、即効性があるものの、ホワイトニングの持続期間が3〜6か月と短いデメリットがあります。また、オフィスホワイトニング後は、知覚過敏や着色が付きやすい状態となります。刺激の強い食べ物や色の濃い飲食物、喫煙はひかえるように心がけることが大切です。

オフィスホワイトニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。