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インプラント治療の歯がない期間を知ろう!対応方法や注意点を解説

2023年11月3日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療の説明

インプラント治療において、歯がない期間はどれくらいなのか、気にされている方も多いでしょう。審美面での不安から、治療を受けることをためらっている方もいるかもしれません。

今回は、インプラント治療で歯がない期間について解説します。歯がない期間の対応方法や注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れのイメージ

インプラントの治療過程で発生する「歯がない期間」について理解しておくと、治療がよりスムーズに進行します。インプラント治療の基本的な流れと、歯がない期間について具体的に確認しましょう。

インプラント治療のプロセスは、主に以下の7つのステップで成り立ちます。

①カウンセリング

まずは、カウンセリングを行います。インプラントに関する疑問や不安に感じている点を質問するとよいでしょう。

カウンセリングでは、インプラント治療とほかの治療法の違いや、それぞれのメリット・デメリットを説明するのが一般的です。不安な点を解消しておくと、実際の治療もスムーズに進むでしょう。

無料でカウンセリングを実施している歯科医院もありますので、関心がある場合は受診してみるとよいでしょう。

②精密検査

精密検査では、インプラント治療に必要な資料を集め、治療の可否を判断します。治療が可能な場合は、治療期間や費用を立案します。

虫歯や歯周病の有無を確認し、レントゲン写真、CT写真、口内写真、歯型の採取を行うのが一般的です。立案された治療計画を理解し納得できたら、インプラント治療を開始します。

③虫歯・歯周病治療

インプラント治療前に虫歯や歯周病がある場合、先に虫歯や歯周病の治療を行います。特に、歯周病はインプラント周囲炎のリスクを高めるため、完治させてからインプラント治療を開始するケースが多いです。

④インプラント1次オペ

虫歯・歯周病の治療後、インプラント手術を実施します。歯茎を切開し、顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込む手術です。

手術方法は、口内環境や顎の骨の状態に応じて選択されます。1回法では、インプラント体と被せ物を結合するアバットメントを同時に装着します。2回法は、インプラント体を埋め込んだあと、歯茎を縫合して結合を待ち、結合したらアバットメントを装着する方法です。

骨造成術を同時に行った場合は、2回法が選択されることがあります。

⑤待機期間(歯のない期間)

インプラント体と顎の骨が結合するには時間がかかります。一般的に2〜6か月が目安です。

待機期間中は、仮歯や入れ歯を使用するのが一般的です。

⑥インプラント2次オペ

インプラント体と顎の骨が結合したら、歯茎を切開し、アバットメントを装着します。比較的短時間で終了するので、体への負担は少ないです。

⑦被せ物の型取り・装着

手術後、状態が安定したら被せ物の型取りを行います。歯科医師・歯科技工士が連携して、セラミックなどを用いた被せ物を作成します。

歯の色や形など、細かい部分まで周りの天然歯に馴染むように作成されるでしょう。自然な見た目で審美性の高い仕上がりを実現します。

被せ物が完成したら、口内に装着して見た目や噛み合わせなどの最終確認を行います。歯の色味など気になる点がある場合は、装着前に伝えましょう。問題がなければ被せ物を入れて、インプラント治療は完了です。

インプラント治療中に歯がない期間はある?

歯がない女性

インプラント手術には1回法と2回法が存在し、いずれの方法を選んでも一時的に歯がない状態になります。

しかし、即時荷重インプラントと呼ばれる特殊な術式もあります。即時荷重インプラントでは、外科手術と被せ物の装着を同日に行うため、歯がない期間がありません。

ただし、即時荷重インプラントが適応可能な症例は限定されており、一定期間歯がない状態になることが多いです。

インプラント治療中に歯がない期間はどれくらい?

インプラント治療中に歯がない期間を書き込む

インプラント治療では、インプラント体が顎の骨にしっかりと結合することが重要です。しっかりと結合するによって噛む機能が回復します。

結合を待つ待機期間中に歯がない状態が生じますが、2〜6か月程度です。待機期間は顎の骨の状態によって異なり、骨の幅や深さ、硬さなどが整っている場合は短くなることが多いです。

しかし、手術時に骨造成術を行う必要がある場合は、待機期間が長くなることもあります。

歯がない期間はどのように対応する?

仮歯のイメージ

インプラント治療中に歯がない期間は、仮歯や入れ歯を使って過ごすのが一般的です。仮歯は隣の歯に接着剤で固定します。審美性を維持すると同時に、隣接する歯の移動を防止し、発音の安定と歯茎の保護を行うのです。

仮歯は噛む力を完全に回復させるためのものではないので、安定性に欠けることがあります。場合によっては外れることがあるでしょう。

仮歯が外れた場合は、速やかに歯科医院を受診して再装着してもらいましょう。そのまま放置すると、細菌感染のリスクがあるほか、隣の歯が移動する恐れがあります。

インプラント治療で仮歯や入れ歯にトラブルが起きた際は、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯がない期間中の注意点

歯がない期間中の注意点

仮歯・入れ歯の期間中は、どのような点に注意して過ごせばよいのでしょうか。以下、インプラント治療で歯がない期間の注意点を解説します。

仮歯の注意点

インプラントで歯がない期間を仮歯で過ごす場合、以下の3点に注意しましょう。

・強い力をかけすぎない

・ブラッシングをしっかり行う

・外れた場合は歯科医院を受診する

それぞれ解説します。

強い力をかけすぎない

インプラント治療中の仮歯は、主に機能回復ではなく、審美性を保ち患部を保護するために用いられます。強い力が加わると外れやすいため、噛む力に注意し、硬い食べ物は避けましょう。

慢性的に患部に強い力がかかると、インプラント体と顎の骨の結合を阻害する原因になります。

ブラッシングをしっかり行う

仮歯の周囲を清潔に保つためには、丁寧なブラッシングが重要です。仮歯は表面が粗い樹脂製のことが多く、汚れが付着しやすいです。細菌感染のリスクを防ぐためにも、しっかりと磨く必要があります。

ただし、過度なブラッシングで患部に刺激を与えることも、歯茎を傷付ける原因になります。歯のない期間中は、歯科医師・歯科衛生士の指導のもと適切なブラッシング方法を学んでください。

外れた場合は歯科医院を受診する

仮歯が外れた場合は、迅速に歯科医院を受診して再装着してもらいましょう。仮歯が外れたまま放置すると、隣接する歯の移動や細菌感染のリスクが生じ、インプラント治療に悪影響を与えかねません。

インプラント治療をスムーズに進めるためにも、トラブルが起きた際は速やかに歯科医院に相談し、適切な処置を受けることが大切です。

入れ歯の注意点

インプラント治療中の歯がない期間に入れ歯を使用する場合は、以下の2つに注意して過ごしましょう。

・お手入れをしっかり行う

・痛みや違和感を放置しない

それぞれ解説します。

お手入れをしっかり行う

取り外し可能な入れ歯を使用する際は、適切な自己管理が求められます。食後は、入れ歯と歯茎の間に食べかすが残ることがあるので、必ず取り外して清掃してください。

入れ歯を清潔に保たないと、不衛生な状態が続き、患部が細菌に感染するリスクが高まります。インプラント体と顎の骨の結合に悪影響を及ぼす可能性があるため、食後は入れ歯を外して洗浄しましょう。

就寝時には取り外すなど、取り扱いのルールをしっかりと守ることが大切です。

痛みや違和感を放置しない

入れ歯を使用していると、強く当たる部分に痛みや違和感が出る場合があります。痛みや違和感を放置すると患部に刺激を与えるため注意が必要です。

痛みや違和感がある場合は、無理に使用せず歯科医院を受診しましょう。確認してもらい、必要であれば調整してもらうことが重要です。

適切な処置を行うことで、快適な使用感を取り戻し、患部の健康を守ることができます。

まとめ

インプラント治療

インプラント治療中の歯のない期間は、通常2〜6か月程度です。歯がない期間は、仮歯や入れ歯を使用することで審美性は維持されます。

仮歯や入れ歯は見た目だけでなく、隣接する歯の位置を保持し、発音の問題を防ぎ、患部への刺激を減らす役割も果たします。万が一、仮歯や入れ歯にトラブルが生じた場合は、速やかに歯科医院を受診して確認してもらうことが大切です。

インプラント治療は、一人ひとりの口内状態によって治療計画が異なります。インプラントに興味はあるけれど、歯がない期間がどれくらいなのか気になる方は、歯科医院を受診して確認しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インプラント治療の3つのリスクと回避方法を詳しく解説!

2023年10月20日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

リスクと書かれた木のブロック

インプラントは、欠損した歯を取り戻すための治療方法として広く知られています。

しかし「インプラントって具体的にどのような治療法なの?」「インプラント治療にリスクはあるの?」などの疑問を持っている方も少なくないでしょう。

今回は、インプラント治療の特徴やリスク、リスクを最小限にする方法を解説します。ぜひ最後までご覧ください。

インプラント治療とは?

インプラント治療の説明

インプラントとは、欠損した歯の代わりに、顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を取り付ける治療法を指します。ブリッジや入れ歯と同じく、失った歯を補うために行われる治療です。

インプラント治療の大きな特徴として、実際の歯根を模した人工歯根を骨に組み込むことで、自然な感触や噛み心地を実現できる点が挙げられます。ブリッジや入れ歯と大きく異なるメリットでしょう。

インプラント治療のメリット

インプラント治療には、さまざまなメリットがあります。3つのメリットをご紹介します。

自然に会話・食事ができる

インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に固定することで、天然歯のようにしっかりと噛めることが最大の特徴です。そのため、インプラントを使用した歯は、見た目だけでなく機能性においても天然歯に非常に近いです。まるで自分の歯のような使用感を得られるでしょう。

違和感なく会話や食事をできるので、より快適な生活を追求したい方には、インプラント治療は非常に適した選択肢といえます。

審美性に優れた歯が手に入る

インプラント治療では、セラミックやジルコニアを用いた人工歯が主に使用されます。天然歯の色や質感に非常に近いため、見た目が自然で美しいです。セラミックやジルコニアは耐久性や耐摩耗性にも優れているため、長期間の使用にも適しています。

一方、入れ歯の場合は、笑った際に金具が目立つなどのデメリットがあります。

自然な見た目を重視する方や、日常生活での違和感を最小限に抑えたい方は、インプラント治療を選択するケースが増えているのです。

天然歯への影響が少ない

インプラント治療の場合は隣接する歯にダメージや負担を与えることなく、歯の欠損部分だけを治療することが可能です。

ブリッジを使用する場合、隣接する健全な歯を削って支えとして使用する必要があるため、土台となる歯には一定の負担がかかります。入れ歯も継続的に使用すると、顎の骨や歯茎を圧迫する可能性があります。

インプラントの場合は周りの歯を支えにすることなく独立して治療できるため、健全な歯に負担をかけることがありません。長期間の快適な使用を期待する場合、インプラント治療が推奨されることが多いです。

インプラント治療の3つのリスク

インプラント治療のリスクイメージ

メリットの多いインプラント治療ですが、リスクもあります。インプラント治療の3つのリスクを確認しましょう。

歯周病菌への感染リスク

口内環境が悪い状態が続くと、インプラント周囲の歯肉に炎症が起きます。症状が進行すると、インプラントを固定している骨が破壊されます。

骨が減少すると、インプラントの安定性が失われ、最終的にはインプラントが抜け落ちる可能性があるのです。一度骨が溶けた場合、骨移植を行うなどして骨の量を増やし、再びインプラントを安定させる必要があります。

インプラントが抜け落ちるリスク

インプラントが抜け落ちる、顎の骨を突き抜けるなどの症例があります。主な原因は、骨の密度や量が足りないことです。

骨の健康状態を正確に把握できていない状態でインプラントを行うと、問題が生じるリスクがあります。

金属アレルギーが起きるリスク

インプラント治療には、金属アレルギーのリスクが伴います。金属アレルギーは、金属が汗と反応してイオン化した際に発生することが多いです。

金属がアレルギーを引き起こすわけではありません。インプラントには、主にチタンという金属が使用されています。チタンはイオン化しにくいため、アレルギーのリスクは低いといわれています。

しかし、まれにチタンアレルギーの方もいるため、治療を受ける前にアレルギーリスクを考慮することが大切です。

インプラント治療のリスクを回避するための方法

インプラント治療の説明

インプラント治療のリスクを回避するための方法をご紹介します。

日々の口腔ケアを丁寧に行う

歯周病を発症すると、インプラントを固定している顎の骨が失われるリスクが高まります。そのため、日常の口腔ケアが非常に重要です。

食後の歯磨きを欠かさず行い、清潔な口内環境を保ちましょう。

しかし、歯周病の予防には歯磨きだけでは不十分です。定期的なメンテナンスとして医療機関を受診し、入念にケアしてもらってください。

事前に骨の状態を把握する

骨密度や骨量が不足している状態でインプラントを埋入すると、インプラントが抜け落ちるリスクがあります。施術前には、骨の健康状態をしっかりと確認しましょう。

通常、レントゲン検査や歯科用CTでの検査が行われます。

事前にパッチテストを受ける

チタンアレルギーを持つ人がインプラント治療を受けると、アレルギー反応がでることがあります。治療前に、ご自身がチタンに対してアレルギーがないかを確認することが重要です。

アレルギーがないか確認する方法として、パッチテストが行われます。

インプラント治療が向かない人

待ったのポーズをする女性医師

人によっては、インプラント治療が向いていない場合があります。

インプラントが向かない人の特徴は、以下のとおりです。ご自身にインプラントが向いているのかを判断する際の参考にしてください。

骨粗鬆症の人

骨粗鬆症の人は、骨密度が低いです。骨密度が低い状態でインプラント治療を受けると、インプラントが抜け落ちる、骨を突き抜けるなどのトラブルが起きる可能性があります。

そのため、骨粗鬆症の人には、インプラント治療は行えないでしょう。

糖尿病の人

糖尿病の人は血糖値が高くなる傾向があり、傷の治りが遅くなることが知られています。そのため、インプラント治療は避けたほうがいいでしょう。

ただし、血糖値をコントロールできている場合は、医師や歯科医師と相談したうえで治療を検討できます。

顎の骨が弱くなっている人

歯周病によって骨が溶けている人や、歯が欠損している期間が長かったことで骨が吸収されて弱くなっている人は、直接的なインプラントの埋入が難しい場合があります。

骨の量を増やし厚みを持たる骨造成手術を行えば、インプラント治療を受けられることもありますが、手術の際は体に大きな負担がかかるでしょう。歯科医師とよく相談し、骨造成手術を行うのか、インプラント治療を断念するのかを決める必要があります。

セルフケアができない人

インプラントの治療後、口腔内のケアが不十分だと、炎症のリスクが増加します。インプラントを支える顎の骨が溶けるかもしれないので、セルフケアができない人にはインプラント治療は向いていません。

禁煙できない人

禁煙できない人は、インプラント治療は向いていません。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる効果があり、治療部位への血流が低下するためです。傷の治りが遅くなり、インプラントの成功率が下がる可能性があります。

喫煙は免疫系に悪影響を与え、感染リスクが増加します。インプラント周囲の炎症や感染を引き起こす可能性が高まるでしょう。

また、インプラントが骨としっかりと結合するためには、良好な血流と健康な組織が必要です。喫煙すると血流が低下し、歯茎などの健康にも悪影響を与えます。そのため、インプラント治療を希望するのであれば喫煙の習慣を改善する必要があるでしょう。

まとめ

歯科衛生士

インプラント治療には多くのメリットがあり、天然歯に近い見た目や噛み心地を得られます。

しかし、治療にはリスクも伴います。リスクをしっかりと理解したうえで、治療を受けることが重要です。リスクを知らずに治療を受けると、問題の初期症状に気づけず、深刻な症状を引き起こす可能性があるでしょう。

また、インプラント治療が適していない方もいらっしゃいます。例えば、骨粗鬆症や糖尿病の方などは、治療の適応を慎重に検討する必要があるでしょう。

インプラント治療のメリットだけでなくリスクも考慮し、最適な判断を下すことが大切です。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

虫歯があるとホワイトニングはできない?注意点と虫歯予防法を解説!

2023年10月13日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

歯科医院でホワイトニングを受けて笑う女子

虫歯があってホワイトニングを受けたい場合、どちらを優先するべきか悩む方もいるでしょう。ホワイトニングの際に、虫歯が原因で痛みが生じることや、虫歯が悪化することなどは、避けたいと思う方が多いのではないでしょうか。

今回は、虫歯があるホワイトニングはできないのかどうかを解説します。虫歯治療後にホワイトニングをするときの注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

虫歯があるとホワイトニングはできない?

斜め上を見て顎に手を当てた考える女性

虫歯の大きさや歯科医師の判断によりますが、虫歯があるとホワイトニングは行わないことが多いです。基本的には、虫歯治療を優先します。虫歯治療のあと何も異常がなければ、続けてホワイトニングを受けられます。

虫歯があるからホワイトニングができないわけではありません。きちんと処置が終わればホワイトニングをできる場合が多いです。

虫歯や歯周病など、歯や歯茎にトラブルがある状態でホワイトニングをすると、薬剤がしみる恐れがあります。歯科医院では、ホワイトニング前に必ず口内に異常がないか検査しますが、何かトラブルが見つかった場合は、治療を優先する歯科医院が多いです。

虫歯があるとホワイトニングできない理由

WHYと書かれた木のブロックを机に並べる

虫歯があるとホワイトニングできない理由は、以下のとおりです。

・ホワイトニング時に痛みが出る恐れがある

・虫歯が進行する可能性がある

・詰め物が外れることがある

それぞれ詳しく解説します。

ホワイトニング時に痛みが出る恐れがある

歯科医院で使用されるホワイトニングの薬剤は高濃度のため、刺激が強いです。虫歯で歯に穴があいていると、ホワイトニングの薬剤が浸透したときに強い痛みを感じるかもしれません。

虫歯ができると、虫歯菌によって歯の表面のエナメル質が溶かされ、歯に穴があきます。健康な歯はエナメル質がしっかりあるので、温冷刺激などあらゆる刺激から歯を守っているのです。

しかし、虫歯によって一部のエナメル質が失われた歯は、エナメル質の奥にある象牙質(ぞうげしつ)や、神経が露出することがあります。象牙質や神経にホワイトニングの薬剤が直接触れると、強い痛みを感じるでしょう。

健康な歯には、ホワイトニングの薬剤を使用しても問題ありません。

虫歯が進行する可能性がある

ホワイトニングは、理想の歯の白さになるまで何度か行う必要があります。歯科医院でのホワイトニングの場合、一度の施術で白さを実感できる方もいるでしょう。

しかし、歯科医師の指導のもと自宅で行うホワイトニングは、効果を実感できるまで2週間〜2か月程度かかるケースが多いです。理想とする白さによっては、さらに長い期間が必要になるでしょう。

ホワイトニングの期間が長くなると、ホワイトニング中に虫歯が進行する恐れがあります。虫歯は、早期に治療を開始できれば歯を削る量が少なくなります。歯へのダメージも抑えられるでしょう。

症状が進行して神経まで到達すると、神経を抜く処置が必要となる場合が多いです。治療回数が増えて治療期間が延び、費用も高額になるでしょう。

最悪の場合、抜歯をしなければいけない可能性もあります。大切な歯を守るためにも、早期に虫歯治療始める必要があるのです。

詰め物が外れることがある

虫歯治療の際は、削った部分を保護するために仮の詰め物を装着することがあります。

型取りをした詰め物や被せ物の完成を待つ間に一時的に装着するのが一般的です。削ったあとの歯は、象牙質や神経などが晒された状態です。刺激から歯を守る、すき間から再び細菌感染を起こさないなどの目的で使用されます。

仮の詰め物を装着している状態でホワイトニングをすると、ホワイトニングの薬剤によって外れることがあるでしょう。詰め物が外れると、痛むなどのトラブルが起きる可能性が高いです。

そのため、ホワイトニングよりも虫歯治療を優先したほうがよいとされています。

虫歯治療後にホワイトニングするときの注意点

黄色い机に置かれた!マーク

虫歯の治療後のホワイトニングは、すべて健康な歯にホワイトニングをする場合とは異なり、気をつけなければいけない点があります。

代表的な注意点は、以下の2つです。

・天然歯以外は薬剤が作用しない

・神経がない歯は効果が出にくい

それぞれ詳しく解説します。

天然歯以外は薬剤が作用しない

ホワイトニングの薬剤は、天然歯にのみ作用します。虫歯治療を行ってレジンなどの詰め物をしている部分や、セラミックなどの被せ物をしている人工歯は白くなりません。

ホワイトニングは、歯の表面にあるペリクルという膜を剥がし、エナメル質に作用して歯を白く見せる施術です。

しかし、人工歯にはエナメル質が存在しないため、薬剤が作用しないのです。虫歯治療後の詰め物や被せ物がある歯にホワイトニングを行うと、白くなる部分とならない部分があるため、色ムラが生じることがあるでしょう。

神経がない歯は効果が出にくい

虫歯が進んで神経を抜く処置をした歯には、一般的なホワイトニングの効果が出にくいです。

神経を抜く際は、歯の内部にある血管も除去します。血液が循環しなくなるため、象牙質にあるコラーゲンが蓄積して歯が変色します。

神経を抜いたことで変色した歯に一般的なホワイトニングをしても、薬剤はエナメル質の表面にしか作用しません。歯の奥の変色までは改善できないのです。

ホワイトニング直後は白くなったと感じても、変色のスピードにホワイトニング効果が追いつかず、すぐに歯が変色する場合もあります。

虫歯治療後のホワイトニング方法

歯科医院で治療を受けて笑う男性

虫歯治療後の歯には、天然歯と比較するとホワイトニング効果が出にくい場合があります。虫歯治療後の歯を白くする方法はあるのでしょうか。

虫歯治療後のホワイトニング方法は、以下のとおりです。

・詰め物や被せ物を変える

・ウォーキングブリーチをする

それぞれ解説します。

詰め物や被せ物を変える

詰め物や被せ物をした歯と天然歯は、色ムラが生じることがあります。色ムラが気になる場合は、詰め物などを作り直して色を整えるとよいでしょう。

虫歯治療に使われることが多いレジンという歯科用プラスチックは、吸水性が高いため変色しやすいです。時間の経過とともに黄ばむため、特に色ムラが気になる場合が多いでしょう。

ホワイトニング後の歯の色に合わせて明るめの色に作り直す方法や、セラミックなどの変色しづらい素材で詰め物や被せ物を作り直す方法もあります。

虫歯治療後すぐにホワイトニングの予定がある場合は、虫歯治療時にホワイトニングの予定があることを歯科医師に伝えてください。ホワイトニングで希望する白さの人工歯を装着してもらうとよいでしょう。

ウォーキングブリーチをする

神経がない歯を白くするには、歯の内部から白くする効果があるウォーキングブリーチが効果的です。一般的なホワイトニングよりも、白さを実感できる可能性が高まります。

ウォーキングブリーチは、歯に穴をあけて高濃度の薬剤を入れる方法です。定期的に薬剤を交換しながら、徐々に歯を白くします。

ウォーキングブリーチは、失活歯とよばれる神経を失った歯にしかできない治療ですが、歯を削る・抜くことなく歯を白く見せられるでしょう。

ホワイトニング中の虫歯予防法

自分の歯を指さして笑う女性

ホワイトニング中に虫歯にならないために、できることはあるのでしょうか。基本的には通常時と変わらない、以下のような虫歯予防法が挙げられます。

・毎日の歯磨きを欠かさない

・歯科医院で定期検診を受ける

それぞれ解説します。

毎日の歯磨きを欠かさない

虫歯予防には、毎日の歯磨きが非常に重要です。食後は歯磨きをする習慣を身につけましょう。

歯磨きが不十分だと、虫歯の可能性を高めることはもちろん、歯の表面に汚れが長時間残ることで、黄ばむ原因にもなります。ホワイトニングの効果を十分に発揮するために、毎日の歯磨きは欠かせません。

フロスや歯間ブラシなど、細かい部分の汚れを落とせるアイテムも使うことで、しっかりと汚れを除去できるでしょう。

外食した際などすぐに歯磨きできない場合は、食後にうがいをしてください。ある程度の汚れを落とせます。

帰宅後など、歯磨きできる状況になったらすぐに歯磨きしてください。常に口内を清潔に保つことを意識しましょう。

歯科医院で定期検診を受ける

歯科医院でホワイトニングを受ける場合は、毎回歯科医師が口内をチェックします。

しかし、歯科医師の指導のもと自宅で行うホワイトニングは、虫歯などのトラブルがあってもご自身では気づけないでしょう。3か月に1回の頻度で、定期検診を受けてください。

定期検診では、口内にトラブルがないかを確認し、歯のクリーニングなどを行います。毎日歯磨きをしていても、落としきれない汚れがあります。歯科医院で定期的に掃除してもらいましょう。

汚れがあると、ホワイトニングの効果が十分に発揮されないこともあります。プロのクリーニングは、ホワイトニングの効果を高めるうえでも重要です。

定期検診を受けることは虫歯の早期発見にもつながるので、必ず受けてください。

まとめ

ホワイトニングを行って白くなった歯

ホワイトニング時に虫歯があると、基本的には虫歯治療を優先します。虫歯がある状態でホワイトニングをすると、ホワイトニングの薬剤がしみる、詰め物が外れる、虫歯が進行するなどのリスクが考えられるためです。

虫歯治療が終わって問題が起きなければ、ホワイトニングを開始できます。虫歯治療後にホワイトニングをするときは、ご紹介した注意点を参考にしてください。

歯のホワイトニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インプラントの寿命はどれくらい?長く安心して使うためのポイント!

2023年10月6日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療をされた顎の骨のイメージ

インプラント治療は、歯科治療のなかでも高額で難易度の高い治療方法の一つです。高額な治療費を出してインプラント治療を受けたなら、少しでも長く使いたいと思う方が多いでしょう。

今回は、インプラントの寿命や、寿命に影響を与える要因、インプラントを長持ちさせるための方法などを解説します。

インプラントの寿命はどれくらい?

顎に手を当てて考える女性

まずは、インプラントとはどのような治療方法なのか確認しましょう。

インプラントとは、虫歯や怪我・事故などで根ごと歯を失った場合や、歯の根が割れた場合に行われる、失った歯を補う治療方法の一つです。インプラント以外に歯を補うための方法はいくつかありますが、ほかの治療方法と大きく違う点は、以下のとおりです。

・自分の歯のような噛み心地を得られる

・天然歯のような自然な見た目に仕上がる

・ほかの歯を削らない

インプラントは、インプラント体、アバットメント、人工歯の3つから成り立ちます。

インプラント治療では、まずインプラント体とよばれる人工歯根を顎の骨に埋め込みます。インプラントは歯根から再現するため、天然歯のような噛み心地を実現できるのです。一番上のパーツの人工歯は、セラミックとよばれる天然歯に近い色調・透明感を再現できる素材を使うため、自然な見た目を叶えられます。

インプラントは単独での治療が可能なので、隣の歯を削って被せ物をする必要がありません。周囲の健康な歯を守りながら治療を受けられるのです。

インプラントの平均寿命

インプラントの平均寿命は、10〜15年程度といわれています。あくまで平均なので、ケアの方法などによってはもっと長く使える場合もあるでしょう。

インプラントを長持ちさせるための方法は後述するので、ぜひ参考にしてください。

ほかの治療方法との寿命の比較

失った歯を補う治療方法は、インプラントのほかにブリッジや入れ歯などが挙げられます。インプラントとブリッジ、入れ歯の平均寿命を比較しましょう。

<インプラント・ブリッジ・入れ歯の平均寿命>

種類 インプラント ブリッジ 入れ歯
治療方法 顎の骨にインプラント体を埋め込んで人工歯を被せる 失った歯の両隣の歯を削って橋のような被せ物をする 失った歯の周囲の歯にバネをかけて義歯を固定する
平均寿命 10〜15年程度 5〜8年程度 4〜5年程度
費用 300,000〜400,000円程度 20,000〜30,000円程度 5,000〜20,000円程度

インプラントの平均寿命は、ブリッジや入れ歯に比べると比較的長いことがわかります。インプラント体はチタンで作られますが、チタンは金属のなかでも丈夫で、歯に強い力がかかっても支えられるといわれています。

ブリッジや入れ歯は周囲の歯を土台として義歯を支えているため、周囲の歯に負担がかかりやすいです。噛む力が強い場合、周囲の歯に過度な負担がかかるでしょう。負担に耐えられず、再治療が必要になることがあります。

インプラントの寿命に影響を与える要因

歯科医院でカウンセリングを受ける女性

インプラントの寿命に影響を与える要因は、以下のとおりです。

・インプラント周囲炎

・噛み合わせ

・喫煙習慣

・メンテナンス

・インプラント以外の歯のトラブル

それぞれ解説します。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病ともいわれる病気です。インプラント周辺組織が炎症を起こし、進行すると顎の骨が溶けます。インプラントを支えられなくなり、最終的にインプラントが抜け落ちるでしょう。

インプラント周囲炎の原因は、歯周病菌です。磨き残しなどが多いと口内の衛生状態が悪くなり、歯周病菌が繁殖します。

噛み合わせ

噛み合わせが高すぎることなどが原因でインプラントに強い力がかかると、インプラント体やインプラントの周りに大きな負担がかかります。人工歯が破損するなど、インプラントの寿命に影響を与えるでしょう。

天然歯には、顎の骨を衝撃から守るためのクッションの役割を果たす歯根膜という組織があります。インプラント治療をした歯には歯根膜が存在せず、衝撃がダイレクトに伝わります。そのため、強い力がかかるとインプラントの寿命に影響を与えるのです。

噛み合わせが悪いと、インプラント周辺の顎の骨に過度な負担をかけるでしょう。歯ぎしりや食いしばりの癖は、人工歯が破損する原因になります。

喫煙習慣

タバコに含まれるニコチンやタールなどの成分は、歯茎の血流を悪くさせ、免疫力を低下させる恐れがあります。免疫力が低下すると、インプラント周囲炎などの感染症リスクが高まるでしょう。

メンテナンス

インプラント治療後は、歯科医院での定期メンテナンスが欠かせません。定期メンテナンスでは、歯のクリーニングを行い、インプラントに不具合がないかなどをチェックします。

メンテナンスを受けていないと、歯ブラシでは除去できない汚れが長期間付着したままになり、インプラント周囲炎のリスクを高めます。インプラントに何かトラブルが起きたとき、発見するのも遅れるでしょう。

インプラント以外の歯のトラブル

インプラント本体には問題がなくても、インプラント以外の歯が虫歯や歯周病などで抜けると全体のバランスが崩れ、インプラント部分に大きな負担がかかることがあります。噛み合わせが崩れるなど、インプラントに過度な力がかかると寿命に影響を与えます。

インプラントを長持ちさせるための方法

体の横を指さして笑う女性

インプラントの使い方によっては、平均的な寿命よりも長く使用できるかもしれません。インプラントを長持ちさせるための方法は、以下のとおりです。

・毎日のケアをしっかり行う

・禁煙する

・定期メンテナンスを受ける

・強い力がかからないように対策する

それぞれ解説します。

毎日のケアをしっかり行う

インプラントの寿命が短くなる原因は、インプラント周囲炎が多いです。インプラント周囲炎の原因となる細菌は、歯垢(プラーク)が口内にある状態を好みます。

そのため、インプラント周囲炎を予防するには毎日の丁寧なブラッシングが非常に重要です。歯間ブラシやフロスなどを使って、歯と歯の間や細かい部分まで丁寧に磨きましょう。

禁煙する

喫煙は、歯茎の血流を悪くし、細菌に対する抵抗力を弱めます。インプラントを長く使い続けたいのならば、インプラント治療前から禁煙する、もしくは喫煙本数を減らしましょう。

定期メンテナンスを受ける

毎日のブラッシングだけでは、すべての汚れを取り除くことはできません。歯科医院で使用される専用の機械であれば、細かい汚れを落とせます。

インプラントに問題が起きていないか、噛み合わせが変化していないかなどもチェックしてもらえるため、トラブルの早期発見にもつながるでしょう。

強い力がかからないように対策する

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、インプラントの寿命を縮めます。インプラントに強い力をかける可能性がある方は、マウスピースを装着するなどして負担を軽減しましょう。

マウスピースは歯科医院で製作できるので、相談してください。

インプラントの寿命がきたら

歯科医院で治療を受ける女性患者

インプラントの寿命がきたら、インプラントの再手術をするか、ブリッジや入れ歯などのほかの治療を受けるかを検討します。

インプラント体からやり直すのか、人工歯の部分だけを取り替えるのかは、症状によって異なります。「そろそろインプラントを交換したほうがいいかも」と歯科医師にアドバイスされたら、治療方法を検討しましょう。

ただし、インプラント周囲炎などの問題が起きている場合は、なるべく早く治療に取り掛かる必要があります。放置すると症状が進行するため、周囲の歯や顎の骨を守るためにも、なるべく重症化させないことが大切です。

インプラント周囲炎が進行すると、徐々に顎の骨を溶かします。顎の骨が溶けると、再度インプラント治療をすることが難しくなるでしょう。

まとめ

インプラントの模型を持って説明する人

インプラントの寿命は、10〜15年程度です。毎日のケアを丁寧に行う、定期メンテナンスに通うなど、適切に取り扱うことで平均寿命よりも長くインプラントを使用できる場合もあるでしょう。

インプラントの寿命を縮める原因としては、インプラント周囲炎や歯に強い力がかかることなどが挙げられます。インプラントの寿命に影響を与える要因を理解して避けることで、インプラントを長く使い続けましょう。

保険が適用される白い歯はある?それぞれの特徴やメリットを解説!

2023年8月25日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

机に置かれた歯の模型と歯科用器具

保険が適用される白い歯は、コンポジットレジン・硬質レジン前装冠・CAD/CAM冠の3種類です。それぞれ材質が異なるため、メリット・デメリットに違いがあります。

今回は、保険が適用される白い歯のそれぞれの特徴やメリットなどを解説します。

保険が適用される白い歯はある?

顎に手を当てて考える女性

近年、保険が適用される白い被せ物の歯は、適用範囲が広がっています。以前は、下顎の6番目の歯に限って、特例として白い被せ物が保険適用されていました。

しかし、2020年4月からは、特例が上顎の6番目の歯にも拡大されました。

6番目の歯で白い被せ物を入れる条件は、7番目の歯が上下左右4本すべて残っていることです。ほかにも噛み合わせに関する条件などがありますが、具体的には診察を受けないと分からないため、歯科医師に相談するとよいでしょう。

また、金属アレルギーのある患者さまは条件を問わず、白い歯を選ぶことができます。金属アレルギーが原因で白い歯を入れる際は、金属アレルギーを証明する診断書が必要です。

保険が適用される白い歯の種類

歯科医院で治療を受ける女性

保険が適用される白い歯は主に3つあります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用について解説します。

コンポジットレジン

コンポジットレジン(CR)は、セラミック粒子と合成樹脂を混ぜ合わせた白いプラスチック素材です。ペースト状で用意され歯に合わせて成形したあと、特殊な光を照射して固めます。

さまざまな歯の形状に合わせて修復でき、天然歯に近い見た目を再現することが可能です。

<コンポジットレジンのメリット・デメリット・費用>

メリット ・歯に直接のせて固められるため、型取りしなくてよい
・歯を削る量が少ないので患者さまの負担が少ない
・天然歯に近い色調なので自然な見た目に仕上がる
・直接詰めることができるので治療期間が短くなる
デメリット ・使用期間が長くなると変色する可能性がある
・強度が低い
・深い虫歯や大きい虫歯、強い力が加わる奥歯の修復には向かない
費用 約1,000~2,000円

硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠は、金属のフレームにレジンという白いプラスチック樹脂を張り付けて作られる白い歯です。主に前歯の修復に使用され、保険が適用されます。金属部分には、銀歯と同じパラジウム合金が使用されます。

<硬質レジン前装冠のメリット・デメリット・費用>

メリット ・表面に白い樹脂が使用されているため、自然に美しく仕上がる
・内部に金属フレームを持つため強度が高い
・強い噛み合わせにも耐えられる
デメリット ・金属アレルギーのリスクがある
・長期間使用すると変色する可能性がある
・奥歯への使用は保険適用外になる
費用 約8,000円

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は、歯の形状をスキャンしてコンピュータにデータとして入力し、データをもとにハイブリットセラミックのブロックを機械で削り出される歯です。歯科技工士が介在せず、すべての工程をコンピュータが行うため、コストや治療期間の短縮が可能となります。

<CAD/CAM冠のメリット・デメリット・費用>

メリット ・白い色調で自然に仕上がる
・金属アレルギーのリスクがない
・天然の歯の硬さに近いため隣接する歯へのダメージが少ない
・プラスチックの歯よりも汚れにくい
デメリット ・セラミックや金属に比べると強度が劣る
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は破損のリスクがある
・接着が難しいため安定性が劣る
費用 約6,000円

保険適用外の白い歯とは何が違う?

二つのチェックボックスを比較して悩む男性

保険が適用される白い歯と保険適用外の白い歯には、さまざまな違いが存在します。詳しく解説します。

材質が違う

保険が適用される人工歯は、使用できる材料を自由に選択できません。代表的な保険適用内の人工歯の材質として、銀歯で知られる歯科用合金やレジンが挙げられます。近年では、プラスチックとセラミックを組み合わせたCAD/CAM冠も、保険適用の範囲に含まれるようになりました。

保険が適用される詰め物や被せ物は、自由診療で使われる高品質な材料と比較すると、素材の性質上、耐久性に劣ることが多いです。時間が経つと劣化しやすく、定期的に交換や修理が必要となるでしょう。

保険が適用される治療は、経済的な負担が軽くなる一方、使用する材料の特性から定期的なメンテナンスや交換が求められます。治療方法を選択する際は、長期的な視点でのメリット・デメリットをしっかりと理解して歯科医師と相談して決定しましょう。

保険適用外では高度な治療を受けられる

健康保険を利用することで、患者さまは治療費の全額を負担することなく、歯科治療を受けることができます。具体的には、治療費の大部分が保険料でカバーされ、患者さまの負担は通常3割です。年齢や所得によっては、1割や2割の負担になることもあるでしょう。

しかし、保険料の総額には上限があります。上限のなかで多くの人々の医療費をまかなう必要があるため、必然的に取り扱える治療や材料にも限界が生じます。

例えば、セラミックやジルコニアセラミックは、非常に高品質で美しく、耐久性にも優れています。

しかし、先進的な材料や技術はコストが高くなるため、健康保険の範囲内での提供が難しく、保険適用外の治療となります。

最先端の治療や高品質な材料を希望する場合、保険適用外の自由診療を選択しなくてはいけません。治療費は全額自己負担となるため、費用や治療の内容について十分に理解し、歯科医師としっかり相談して選択しましょう。

保険適用外の白い歯は種類が豊富にある

自由診療を選択することの最も大きな魅力は、治療方法や材料の多様性にあります。保険診療の場合、取り扱うことができる治療法や材料は保険の範囲内で定められています。範囲外のものを使用することは許されません。

しかし、自由診療では、患者さまのニーズや希望、お悩みに合わせて、最新の技術や材料を取り入れた治療を受けることが可能です。前歯の白い被せ物を例に挙げると、自由診療で使用される材料は、耐久性や見た目の美しさに優れています。

保険適用外の治療では、治療の満足度をより高めることが可能です。治療の過程や結果について患者さま自身が前向きに選択することができるため、治療内容に対する納得感も高まるでしょう。

まとめ

鏡で歯並びを見て笑う女性

保険が適用される白い歯は、コンポジットレジン・硬質レジン前装冠・CAD/CAM冠の3種類です。今回は、それぞれの特徴や費用を解説しました。

保険が適用されるので費用は抑えられますが、耐久性や強度はセラミックやジルコニアなどの自由診療の白い歯に比べて劣ります。特に、奥歯などの強い衝撃が加わる部分に保険適用の白い歯を使用した場合、破損するリスクが高まります。再治療を繰り返すことで、治療費の総額が増大する可能性や歯の寿命を縮める可能性があるでしょう。

保険適用外の白い歯は治療費がかかりますが、審美性や耐久性が高いなどのメリットがあります。繰り返し治療を受ける可能性を低減できるため、長期的に考えるとコストパフォーマンスがよいといえるでしょう。

安さだけを基準にするのではなく、長期的な視点で考えて、メリットの大きい治療方法を選んでください。自由診療の白い歯は種類が豊富にあるため、検討する場合は歯科医師と相談しましょう。保険適用、保険適用外を問わず、自分に合った治療を選択してください。

保険が適用される白い歯の治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インプラントとブリッジの治療法や費用などの違いを徹底比較!

2023年8月18日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

2つのものを比較する天秤

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、メリットやデメリット、治療内容が大きく異なります。治療法を選択する場合は、それぞれの特徴をしっかり理解することが重要です。

今回は、インプラントとブリッジの治療法や費用などの違いを徹底比較します。

インプラントとは?

インプラントを入れた時のイメージ

インプラントとは、人工の歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。主に欠損した歯の補充に用いられ、自然な噛み心地や見た目を実現します。

治療内容は、まず麻酔を行い、歯茎を切開します。インプラントを埋め込む適切な位置と角度を決定したら、顎の骨に穴を開けるのが次の手順です。開けた穴にチタンなどで作られた人工の歯根(インプラント体)を埋め込みます。インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントを取り付けたら、その上に人工歯(被せ物)を取り付けて完成です。

ただし、インプラント体が骨と結合するまでの間(約3か月)は、一時的な被せ物(仮歯)を使用し、結合を確認できたら最終的な被せ物を取り付けます。

インプラントの大きなメリットは、周囲の健康な歯を削る必要がなく、自然な見た目と機能を実現できることです。また、ほかの歯に負担をかけることなく、食事や話すといった日常生活を快適に過ごすことができるでしょう。

しかし、治療費は高額で、手術と骨との結合期間を必要とするため、治療期間が長くなることがあります。さらに、全身の健康状態や口腔内の骨の状態によっては、インプラント治療が適用できない場合もあります。

ブリッジとは?

ブリッジを入れた時のイメージ

ブリッジは、欠損した歯の両隣の健康な歯を土台とし、その間に人工歯を連結させることで、自然な噛み心地や見た目を実現します。治療のプロセスは、以下のとおりです。

まず麻酔を行い、土台となる歯を削って形を整えます。このとき、土台となる歯を削らなければなりません。次に、削った歯の形状に合わせて、ブリッジを製作します。製作が完了したら、土台となる歯にブリッジをセメントで固定します。

ブリッジ治療のメリットは、治療期間が比較的短く、欠損部をきちんと補うことで噛み合わせを整えることができる点です。また、ブリッジは固定式のため、外れる心配がなく、自然な使用感を得ることができるでしょう。

ただし、ブリッジ治療にはデメリットもあります。健康な歯を削る必要があり、土台となる歯が虫歯の場合、痛みや知覚過敏を引き起こす可能性があります。また、ブリッジで補った部分の噛む力は、土台となる歯が負担するため、土台の歯に余計な負担がかかることもあるでしょう。

インプラントとブリッジの違いとは?

クエスチョンマーク

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、特徴が大きく異なります。インプラントとブリッジの特徴の違いは、以下のとおりです。

<インプラントとブリッジの特徴の違い>

項目 インプラント ブリッジ
歯を削るか
どうか
削る必要はない 前後の歯を削る必要がある
適用条件 骨の厚み・高さ、神経や血管の位置に影響を受ける 欠損部分の前後に歯があれば適用可能である
外科手術 外科手術が必要である

全身疾患があると治療できない場合がある

外科手術は必要ない

全身状態から制約を受けない

リスク 手術中のトラブルやインプラント周囲炎などのリスクがある 土台の歯が虫歯や歯周病になるリスクがある
最大咬合力、
噛み砕く能力
最大咬合力は天然歯と同じか、それ以上である

※咀嚼能率は約80%

最大咬合力は天然歯とほぼ同じである

※咀嚼能率は約60%

噛む力の負担 ほかの歯に負担が及ばない 土台の歯に余計な負担がかかる
違和感・使用感 入れ歯のような違和感なし 入れ歯のような違和感なし
審美性 被せ物の種類による 被せ物の種類による
平均寿命 10年生存率は90%以上 10年生存率は50~70%
メンテナンス
方法
定期的なクリーニングが必要である 定期的なクリーニングが必要である
費用 保険適用外のため高額である 保険適用内と適用外の選択が可能である
治療期間 約6か月以上必要(最短で約3か月)である

骨造成を行う場合はさらに長くなる

約2~4週間で治療が完了する

インプラントがむいている方

インプラントの模型と患者さま

ここまで、インプラントとブリッジの違いについて解説しました。

次に、インプラントがむいているのはどのような方なのかご紹介します。インプラントがむいている方は、以下のとおりです。

ほかの歯を削りたくない方

インプラント治療は、ほかの歯を極力傷つけない治療法のため、ご自身の歯を大切にしたい方に最適です。ブリッジ治療では、失われた歯の両隣の健康な歯を削ってブリッジを支える役割をさせる必要があります。

しかし、歯を削ると削った歯の強度が劣り、長期的に見ると削った歯に対する負担が増大し、削った歯自体が再治療を必要とする可能性がでてきます。

一方、インプラント治療は基本的に歯を削る必要がなく、顎の骨に直接インプラント体を埋め込むため、残った健康な歯を傷つけることなく治療を行うことが可能です。

見た目や機能性を重視したい方

インプラントは見た目や機能性に優れた治療法であり、審美性を重視する方や頻繁に歯を使う必要がある方に特に推奨されます。

インプラントは天然歯に非常に近い形状をもつため、見た目が自然で美しく、ほかの方が見ても人工の歯だと気づくことはほとんどありません。そのため、見た目が重要な業種に従事している方にとっては大きなメリットとなります。

さらに、スポーツ選手のように歯を食いしばる動作が多い方にとっても、インプラントは強度と安定性があるため理想的な治療法といえるでしょう。

また、発音に影響を与える可能性のある入れ歯や歯がない状態とは異なり、インプラントは天然歯とほぼ同等の発音を可能にします。職業上、発音が重要な方にとっても、インプラントはよい選択となるでしょう。

天然歯のような噛み心地を求める方

顎の骨と直接結合するインプラントは、自然な歯と同じように噛む力を実現できます。食感や味を損なうことなく、天然歯に近い感覚で食事を楽しむことが可能です。

一方、入れ歯やブリッジでは、噛む力が顎骨に直接伝わるわけではないため、噛み心地に違和感がある方も少なくありません。

自然な噛み心地を求めている方は、インプラント治療がむいています。

ブリッジがむいている方

歯科医院で笑顔でこちらをみている女性

次に、ブリッジがむいているのはどのような方なのかご紹介します。ブリッジがむいている方は、以下のとおりです。

費用をおさえたい方

費用をおさえたいと考えている方に対しては、ブリッジがむいています。

ブリッジは保険適用の対象となり、治療費は約2万円程度におさえることが可能です。インプラント治療は保険適用外で、1本あたり約30~40万円の費用がかかることを考えると、大きな金額の差がでます。

つまり、ブリッジ治療はインプラント治療に比べてかなりリーズナブルであり、費用をおさえたいというニーズに対応しています。

ただし、ブリッジ治療では、欠損部分を埋めるために隣接する健康な歯を削る必要があります。削られた歯の強度が低下する可能性があり、将来的に別の治療が必要な場合があります。

治療期間を短くしたい方

ブリッジ治療は基本的に手術が必要ないため、一般的なケースであれば約3~4週間で治療が完了します。抜歯を伴う場合でも、治癒期間を含めて約1か月で治療を終えることが可能です。

一方、インプラント治療は手術や骨組織への結合期間を必要とするため、治療期間は平均的に6か月以上かかります。そのため、時間的な制約がある場合や早く欠損部分を補いたいと考えている方にとっては、ブリッジが適した選択となるでしょう。

外科手術ができない方

インプラント治療は、顎の骨にインプラント体を埋め込むための外科手術が必要ですが、外科手術が困難なケースも存在します。たとえば、外科手術が怖くて受けたくない方、全身疾患や持病があるため外科手術が困難な方、特定の薬を服用していて、薬の影響で外科手術が受けられない方などが該当します。

外科手術が適用できない方は、ブリッジ治療がむいているでしょう。ブリッジ治療は、基本的に外科手術を必要とせず、欠損した歯を補充することができます。そのため、手術が困難なケースや手術に不安を抱えている方にとっては、ブリッジが適した治療法といえるでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、特徴や治療内容は大きく異なります。

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、安定性が高く、ほかの歯を傷つけることもありません。自然な色味の被せ物を選択すれば、天然の歯と変わらない見た目になります。適切にメンテナンスを行えば、長期的に使用できるのも大きなメリットです。

一方、ブリッジは欠損部分の前後の歯を削る必要があり、また前後の歯を支えとするため健康な歯への負担が大きくなります。

しかし、インプラントと比較して、治療期間が短く費用もおさえられるのがメリットです。インプラントの治療費用は高額ですが、ブリッジと比較して平均寿命が長いため、長期的な視点で考えるとコストパフォーマンスがよい可能性があります。

ただし、インプラントは外科手術が伴い、持病があって服薬している方は適用できないこともあるため注意が必要です。

インプラントとブリッジで迷ったら、まずはそれぞれの特徴をよく理解しましょう。経済的な面も考慮して、歯科医師と相談しながら選択するのがよいでしょう。

インプラントやブリッジを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。