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インプラント治療の3つのリスクと回避方法を詳しく解説!

2023年10月20日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

リスクと書かれた木のブロック

インプラントは、欠損した歯を取り戻すための治療方法として広く知られています。

しかし「インプラントって具体的にどのような治療法なの?」「インプラント治療にリスクはあるの?」などの疑問を持っている方も少なくないでしょう。

今回は、インプラント治療の特徴やリスク、リスクを最小限にする方法を解説します。ぜひ最後までご覧ください。

インプラント治療とは?

インプラント治療の説明

インプラントとは、欠損した歯の代わりに、顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を取り付ける治療法を指します。ブリッジや入れ歯と同じく、失った歯を補うために行われる治療です。

インプラント治療の大きな特徴として、実際の歯根を模した人工歯根を骨に組み込むことで、自然な感触や噛み心地を実現できる点が挙げられます。ブリッジや入れ歯と大きく異なるメリットでしょう。

インプラント治療のメリット

インプラント治療には、さまざまなメリットがあります。3つのメリットをご紹介します。

自然に会話・食事ができる

インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に固定することで、天然歯のようにしっかりと噛めることが最大の特徴です。そのため、インプラントを使用した歯は、見た目だけでなく機能性においても天然歯に非常に近いです。まるで自分の歯のような使用感を得られるでしょう。

違和感なく会話や食事をできるので、より快適な生活を追求したい方には、インプラント治療は非常に適した選択肢といえます。

審美性に優れた歯が手に入る

インプラント治療では、セラミックやジルコニアを用いた人工歯が主に使用されます。天然歯の色や質感に非常に近いため、見た目が自然で美しいです。セラミックやジルコニアは耐久性や耐摩耗性にも優れているため、長期間の使用にも適しています。

一方、入れ歯の場合は、笑った際に金具が目立つなどのデメリットがあります。

自然な見た目を重視する方や、日常生活での違和感を最小限に抑えたい方は、インプラント治療を選択するケースが増えているのです。

天然歯への影響が少ない

インプラント治療の場合は隣接する歯にダメージや負担を与えることなく、歯の欠損部分だけを治療することが可能です。

ブリッジを使用する場合、隣接する健全な歯を削って支えとして使用する必要があるため、土台となる歯には一定の負担がかかります。入れ歯も継続的に使用すると、顎の骨や歯茎を圧迫する可能性があります。

インプラントの場合は周りの歯を支えにすることなく独立して治療できるため、健全な歯に負担をかけることがありません。長期間の快適な使用を期待する場合、インプラント治療が推奨されることが多いです。

インプラント治療の3つのリスク

インプラント治療のリスクイメージ

メリットの多いインプラント治療ですが、リスクもあります。インプラント治療の3つのリスクを確認しましょう。

歯周病菌への感染リスク

口内環境が悪い状態が続くと、インプラント周囲の歯肉に炎症が起きます。症状が進行すると、インプラントを固定している骨が破壊されます。

骨が減少すると、インプラントの安定性が失われ、最終的にはインプラントが抜け落ちる可能性があるのです。一度骨が溶けた場合、骨移植を行うなどして骨の量を増やし、再びインプラントを安定させる必要があります。

インプラントが抜け落ちるリスク

インプラントが抜け落ちる、顎の骨を突き抜けるなどの症例があります。主な原因は、骨の密度や量が足りないことです。

骨の健康状態を正確に把握できていない状態でインプラントを行うと、問題が生じるリスクがあります。

金属アレルギーが起きるリスク

インプラント治療には、金属アレルギーのリスクが伴います。金属アレルギーは、金属が汗と反応してイオン化した際に発生することが多いです。

金属がアレルギーを引き起こすわけではありません。インプラントには、主にチタンという金属が使用されています。チタンはイオン化しにくいため、アレルギーのリスクは低いといわれています。

しかし、まれにチタンアレルギーの方もいるため、治療を受ける前にアレルギーリスクを考慮することが大切です。

インプラント治療のリスクを回避するための方法

インプラント治療の説明

インプラント治療のリスクを回避するための方法をご紹介します。

日々の口腔ケアを丁寧に行う

歯周病を発症すると、インプラントを固定している顎の骨が失われるリスクが高まります。そのため、日常の口腔ケアが非常に重要です。

食後の歯磨きを欠かさず行い、清潔な口内環境を保ちましょう。

しかし、歯周病の予防には歯磨きだけでは不十分です。定期的なメンテナンスとして医療機関を受診し、入念にケアしてもらってください。

事前に骨の状態を把握する

骨密度や骨量が不足している状態でインプラントを埋入すると、インプラントが抜け落ちるリスクがあります。施術前には、骨の健康状態をしっかりと確認しましょう。

通常、レントゲン検査や歯科用CTでの検査が行われます。

事前にパッチテストを受ける

チタンアレルギーを持つ人がインプラント治療を受けると、アレルギー反応がでることがあります。治療前に、ご自身がチタンに対してアレルギーがないかを確認することが重要です。

アレルギーがないか確認する方法として、パッチテストが行われます。

インプラント治療が向かない人

待ったのポーズをする女性医師

人によっては、インプラント治療が向いていない場合があります。

インプラントが向かない人の特徴は、以下のとおりです。ご自身にインプラントが向いているのかを判断する際の参考にしてください。

骨粗鬆症の人

骨粗鬆症の人は、骨密度が低いです。骨密度が低い状態でインプラント治療を受けると、インプラントが抜け落ちる、骨を突き抜けるなどのトラブルが起きる可能性があります。

そのため、骨粗鬆症の人には、インプラント治療は行えないでしょう。

糖尿病の人

糖尿病の人は血糖値が高くなる傾向があり、傷の治りが遅くなることが知られています。そのため、インプラント治療は避けたほうがいいでしょう。

ただし、血糖値をコントロールできている場合は、医師や歯科医師と相談したうえで治療を検討できます。

顎の骨が弱くなっている人

歯周病によって骨が溶けている人や、歯が欠損している期間が長かったことで骨が吸収されて弱くなっている人は、直接的なインプラントの埋入が難しい場合があります。

骨の量を増やし厚みを持たる骨造成手術を行えば、インプラント治療を受けられることもありますが、手術の際は体に大きな負担がかかるでしょう。歯科医師とよく相談し、骨造成手術を行うのか、インプラント治療を断念するのかを決める必要があります。

セルフケアができない人

インプラントの治療後、口腔内のケアが不十分だと、炎症のリスクが増加します。インプラントを支える顎の骨が溶けるかもしれないので、セルフケアができない人にはインプラント治療は向いていません。

禁煙できない人

禁煙できない人は、インプラント治療は向いていません。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる効果があり、治療部位への血流が低下するためです。傷の治りが遅くなり、インプラントの成功率が下がる可能性があります。

喫煙は免疫系に悪影響を与え、感染リスクが増加します。インプラント周囲の炎症や感染を引き起こす可能性が高まるでしょう。

また、インプラントが骨としっかりと結合するためには、良好な血流と健康な組織が必要です。喫煙すると血流が低下し、歯茎などの健康にも悪影響を与えます。そのため、インプラント治療を希望するのであれば喫煙の習慣を改善する必要があるでしょう。

まとめ

歯科衛生士

インプラント治療には多くのメリットがあり、天然歯に近い見た目や噛み心地を得られます。

しかし、治療にはリスクも伴います。リスクをしっかりと理解したうえで、治療を受けることが重要です。リスクを知らずに治療を受けると、問題の初期症状に気づけず、深刻な症状を引き起こす可能性があるでしょう。

また、インプラント治療が適していない方もいらっしゃいます。例えば、骨粗鬆症や糖尿病の方などは、治療の適応を慎重に検討する必要があるでしょう。

インプラント治療のメリットだけでなくリスクも考慮し、最適な判断を下すことが大切です。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

虫歯があるとホワイトニングはできない?注意点と虫歯予防法を解説!

2023年10月13日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

歯科医院でホワイトニングを受けて笑う女子

虫歯があってホワイトニングを受けたい場合、どちらを優先するべきか悩む方もいるでしょう。ホワイトニングの際に、虫歯が原因で痛みが生じることや、虫歯が悪化することなどは、避けたいと思う方が多いのではないでしょうか。

今回は、虫歯があるホワイトニングはできないのかどうかを解説します。虫歯治療後にホワイトニングをするときの注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

虫歯があるとホワイトニングはできない?

斜め上を見て顎に手を当てた考える女性

虫歯の大きさや歯科医師の判断によりますが、虫歯があるとホワイトニングは行わないことが多いです。基本的には、虫歯治療を優先します。虫歯治療のあと何も異常がなければ、続けてホワイトニングを受けられます。

虫歯があるからホワイトニングができないわけではありません。きちんと処置が終わればホワイトニングをできる場合が多いです。

虫歯や歯周病など、歯や歯茎にトラブルがある状態でホワイトニングをすると、薬剤がしみる恐れがあります。歯科医院では、ホワイトニング前に必ず口内に異常がないか検査しますが、何かトラブルが見つかった場合は、治療を優先する歯科医院が多いです。

虫歯があるとホワイトニングできない理由

WHYと書かれた木のブロックを机に並べる

虫歯があるとホワイトニングできない理由は、以下のとおりです。

・ホワイトニング時に痛みが出る恐れがある

・虫歯が進行する可能性がある

・詰め物が外れることがある

それぞれ詳しく解説します。

ホワイトニング時に痛みが出る恐れがある

歯科医院で使用されるホワイトニングの薬剤は高濃度のため、刺激が強いです。虫歯で歯に穴があいていると、ホワイトニングの薬剤が浸透したときに強い痛みを感じるかもしれません。

虫歯ができると、虫歯菌によって歯の表面のエナメル質が溶かされ、歯に穴があきます。健康な歯はエナメル質がしっかりあるので、温冷刺激などあらゆる刺激から歯を守っているのです。

しかし、虫歯によって一部のエナメル質が失われた歯は、エナメル質の奥にある象牙質(ぞうげしつ)や、神経が露出することがあります。象牙質や神経にホワイトニングの薬剤が直接触れると、強い痛みを感じるでしょう。

健康な歯には、ホワイトニングの薬剤を使用しても問題ありません。

虫歯が進行する可能性がある

ホワイトニングは、理想の歯の白さになるまで何度か行う必要があります。歯科医院でのホワイトニングの場合、一度の施術で白さを実感できる方もいるでしょう。

しかし、歯科医師の指導のもと自宅で行うホワイトニングは、効果を実感できるまで2週間〜2か月程度かかるケースが多いです。理想とする白さによっては、さらに長い期間が必要になるでしょう。

ホワイトニングの期間が長くなると、ホワイトニング中に虫歯が進行する恐れがあります。虫歯は、早期に治療を開始できれば歯を削る量が少なくなります。歯へのダメージも抑えられるでしょう。

症状が進行して神経まで到達すると、神経を抜く処置が必要となる場合が多いです。治療回数が増えて治療期間が延び、費用も高額になるでしょう。

最悪の場合、抜歯をしなければいけない可能性もあります。大切な歯を守るためにも、早期に虫歯治療始める必要があるのです。

詰め物が外れることがある

虫歯治療の際は、削った部分を保護するために仮の詰め物を装着することがあります。

型取りをした詰め物や被せ物の完成を待つ間に一時的に装着するのが一般的です。削ったあとの歯は、象牙質や神経などが晒された状態です。刺激から歯を守る、すき間から再び細菌感染を起こさないなどの目的で使用されます。

仮の詰め物を装着している状態でホワイトニングをすると、ホワイトニングの薬剤によって外れることがあるでしょう。詰め物が外れると、痛むなどのトラブルが起きる可能性が高いです。

そのため、ホワイトニングよりも虫歯治療を優先したほうがよいとされています。

虫歯治療後にホワイトニングするときの注意点

黄色い机に置かれた!マーク

虫歯の治療後のホワイトニングは、すべて健康な歯にホワイトニングをする場合とは異なり、気をつけなければいけない点があります。

代表的な注意点は、以下の2つです。

・天然歯以外は薬剤が作用しない

・神経がない歯は効果が出にくい

それぞれ詳しく解説します。

天然歯以外は薬剤が作用しない

ホワイトニングの薬剤は、天然歯にのみ作用します。虫歯治療を行ってレジンなどの詰め物をしている部分や、セラミックなどの被せ物をしている人工歯は白くなりません。

ホワイトニングは、歯の表面にあるペリクルという膜を剥がし、エナメル質に作用して歯を白く見せる施術です。

しかし、人工歯にはエナメル質が存在しないため、薬剤が作用しないのです。虫歯治療後の詰め物や被せ物がある歯にホワイトニングを行うと、白くなる部分とならない部分があるため、色ムラが生じることがあるでしょう。

神経がない歯は効果が出にくい

虫歯が進んで神経を抜く処置をした歯には、一般的なホワイトニングの効果が出にくいです。

神経を抜く際は、歯の内部にある血管も除去します。血液が循環しなくなるため、象牙質にあるコラーゲンが蓄積して歯が変色します。

神経を抜いたことで変色した歯に一般的なホワイトニングをしても、薬剤はエナメル質の表面にしか作用しません。歯の奥の変色までは改善できないのです。

ホワイトニング直後は白くなったと感じても、変色のスピードにホワイトニング効果が追いつかず、すぐに歯が変色する場合もあります。

虫歯治療後のホワイトニング方法

歯科医院で治療を受けて笑う男性

虫歯治療後の歯には、天然歯と比較するとホワイトニング効果が出にくい場合があります。虫歯治療後の歯を白くする方法はあるのでしょうか。

虫歯治療後のホワイトニング方法は、以下のとおりです。

・詰め物や被せ物を変える

・ウォーキングブリーチをする

それぞれ解説します。

詰め物や被せ物を変える

詰め物や被せ物をした歯と天然歯は、色ムラが生じることがあります。色ムラが気になる場合は、詰め物などを作り直して色を整えるとよいでしょう。

虫歯治療に使われることが多いレジンという歯科用プラスチックは、吸水性が高いため変色しやすいです。時間の経過とともに黄ばむため、特に色ムラが気になる場合が多いでしょう。

ホワイトニング後の歯の色に合わせて明るめの色に作り直す方法や、セラミックなどの変色しづらい素材で詰め物や被せ物を作り直す方法もあります。

虫歯治療後すぐにホワイトニングの予定がある場合は、虫歯治療時にホワイトニングの予定があることを歯科医師に伝えてください。ホワイトニングで希望する白さの人工歯を装着してもらうとよいでしょう。

ウォーキングブリーチをする

神経がない歯を白くするには、歯の内部から白くする効果があるウォーキングブリーチが効果的です。一般的なホワイトニングよりも、白さを実感できる可能性が高まります。

ウォーキングブリーチは、歯に穴をあけて高濃度の薬剤を入れる方法です。定期的に薬剤を交換しながら、徐々に歯を白くします。

ウォーキングブリーチは、失活歯とよばれる神経を失った歯にしかできない治療ですが、歯を削る・抜くことなく歯を白く見せられるでしょう。

ホワイトニング中の虫歯予防法

自分の歯を指さして笑う女性

ホワイトニング中に虫歯にならないために、できることはあるのでしょうか。基本的には通常時と変わらない、以下のような虫歯予防法が挙げられます。

・毎日の歯磨きを欠かさない

・歯科医院で定期検診を受ける

それぞれ解説します。

毎日の歯磨きを欠かさない

虫歯予防には、毎日の歯磨きが非常に重要です。食後は歯磨きをする習慣を身につけましょう。

歯磨きが不十分だと、虫歯の可能性を高めることはもちろん、歯の表面に汚れが長時間残ることで、黄ばむ原因にもなります。ホワイトニングの効果を十分に発揮するために、毎日の歯磨きは欠かせません。

フロスや歯間ブラシなど、細かい部分の汚れを落とせるアイテムも使うことで、しっかりと汚れを除去できるでしょう。

外食した際などすぐに歯磨きできない場合は、食後にうがいをしてください。ある程度の汚れを落とせます。

帰宅後など、歯磨きできる状況になったらすぐに歯磨きしてください。常に口内を清潔に保つことを意識しましょう。

歯科医院で定期検診を受ける

歯科医院でホワイトニングを受ける場合は、毎回歯科医師が口内をチェックします。

しかし、歯科医師の指導のもと自宅で行うホワイトニングは、虫歯などのトラブルがあってもご自身では気づけないでしょう。3か月に1回の頻度で、定期検診を受けてください。

定期検診では、口内にトラブルがないかを確認し、歯のクリーニングなどを行います。毎日歯磨きをしていても、落としきれない汚れがあります。歯科医院で定期的に掃除してもらいましょう。

汚れがあると、ホワイトニングの効果が十分に発揮されないこともあります。プロのクリーニングは、ホワイトニングの効果を高めるうえでも重要です。

定期検診を受けることは虫歯の早期発見にもつながるので、必ず受けてください。

まとめ

ホワイトニングを行って白くなった歯

ホワイトニング時に虫歯があると、基本的には虫歯治療を優先します。虫歯がある状態でホワイトニングをすると、ホワイトニングの薬剤がしみる、詰め物が外れる、虫歯が進行するなどのリスクが考えられるためです。

虫歯治療が終わって問題が起きなければ、ホワイトニングを開始できます。虫歯治療後にホワイトニングをするときは、ご紹介した注意点を参考にしてください。

歯のホワイトニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

気になる歯の黄ばみ!原因ときれいにする方法を解説!

2023年9月26日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

黄ばんだ歯を見せる女性の口元

「前よりも歯の黄ばみが目立つ」など、歯の黄ばみにお悩みではありませんか。白く美しい歯は清潔感があり、第一印象がよく見えます。歯が黄ばんでいると、老けて見える、清潔感がないように見えるなど、人に与える印象を左右するでしょう。

歯の黄ばみの原因は、加齢や歯の質による内的要因と、歯の表面についた汚れによる外的要因の2つです。歯の黄ばみの原因と、きれいにする方法を知ることで、白く美しい歯が手に入るでしょう。

今回は、歯の黄ばみの原因ときれいにする方法を解説します。自宅で歯の黄ばみをきれいにする方法や、予防法などもご紹介するので、歯の黄ばみにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

歯の黄ばみの原因

頭からモヤモヤを出して悩む女子

歯の黄ばみの原因は、以下のとおりです。

歯の質

生まれつき歯が黄ばんで見える方がいます。象牙質の黄ばみがもともと濃いことや、エナメル質が薄く内側の象牙質が透けやすいことなどが原因です。

歯は、内側にある柔らかい組織の象牙質と、歯の外側にあるエナメル質の2層から成ります。象牙質はもともと黄味がかった色をしているため、エナメル質から象牙質の色が透けて見えるのです。

エナメル質の厚さや象牙質の色味は、髪の毛や肌の色と同じく、個人差があります。生まれつき象牙質の黄ばみが濃い場合や、エナメル質が薄い場合、象牙質の色が透けやすいため、歯が黄ばんで見えるでしょう。

加齢

こどもの頃や若いときは歯が白くても、加齢とともに徐々に歯は黄ばみます。加齢によって、象牙質の黄ばみが濃くなるといわれているからです。

食事や歯磨きなどによってエナメル質が削れることも、象牙質の黄ばみが透ける原因になるでしょう。

飲食物の色素

歯の黄ばみの原因の多くは、飲食物の色素汚れ(ステイン)が付着することです。特に、コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれたものや、赤ワインやチョコレートなどのポリフェノールが含まれたものは、歯が黄ばみやすいといわれています。

飲食物だけでなく、ケチャップやソース、カレー粉などの調味料も、歯の表面が着色しやすいため注意が必要です。

タバコ

タバコに含まれるタールが歯の表面に付着すると、歯が黄ばみやすくなります。タバコによる黄ばみは、付着したばかりのタイミングなら歯磨きで落とせますが、定着すると頑固な汚れとなります。歯磨きでは除去できないでしょう。

磨き残し

磨き残しである歯垢は、1~2日経つと黄ばみのある歯石に変わります。磨き残しが多いと、歯が黄ばみやすいといえるでしょう。

磨き残しは虫歯菌や歯周病菌の棲み処になるため、磨き残しを放置すると虫歯や歯周病になることもあります。虫歯は黒いイメージがあるかもしれませんが、初期の虫歯は白く濁っている場合や、黄ばんでいる場合があるのです。歯周病が進行して黄ばみのある歯石が歯を覆うと、全体的に歯が黄色く見えるでしょう。

歯科医院で歯の黄ばみをきれいにする方法

歯科医院で歯の状態を見る女性

歯科医院で歯の黄ばみをきれいにする方法は、以下の2つです。

クリーニング

黄ばみの外的要因である着色や歯垢・歯石などの歯の表面についた汚れは、時間が経てば経つほど定着し、歯磨きでは取れなくなります。歯の表面についていた汚れが、時間が経つごとに内部にまで浸透することもあるでしょう。

歯磨きで取れない汚れは、歯科医院で定期的にクリーニングを受けて取り除かなければいけません。歯科医院では、超音波の機械を使って歯垢や歯石を効果的に取り除きます。

定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯磨きでは取れない汚れを徹底的に落とせます。歯の表面に汚れをつきにくくする効果もあるので、定期的にクリーニングを受けることで歯の黄ばみを予防できるでしょう。

ただし、歯科医院で行うクリーニングは、黄ばみの原因となる歯の表面についた汚れを落とす方法です。もともとの歯の色よりも白くできるわけではありません。

ホワイトニング

加齢やもとの歯の質などによる歯の黄ばみは、歯磨きやクリーニングなどでは改善できません。体質や歯の質による内的要因で歯の黄ばみがある場合、歯科医院でホワイトニングを受けるとよいでしょう。

ホワイトニング剤を歯の表面に塗ることで、歯の黄ばみを分解して歯の内側から漂泊できるため、もとの歯よりも白くできます。

ただし、ホワイトニングの効果は、個人差があります。1回の施術で白さを実感できる方もいれば、複数回施術が必要な方もいるでしょう。

ホワイトニングで黄ばみをなくせるかどうかは個人差がありますが、繰り返すことで確実に歯は白くなります。加齢やもとの歯の質による黄ばみに悩んでいる方や、自分の歯の色よりも白くしたい方は、検討するとよいでしょう。

自宅で歯の黄ばみをきれいにする方法

自宅で歯を磨く女性

自宅で歯の黄ばみをきれいにする方法は、以下の2つです。

磨き残しをなくす

歯の表面に着色や歯垢・歯石などの汚れがついた状態が続くと、定着して歯ブラシでは取り除けなくなります。歯が黄ばむ原因になるでしょう。そのため、毎日の歯磨きでできるだけ磨き残しをなくすことが大切です。

歯1本につき10~20往復を目安に、1本1本丁寧に小刻みに磨きましょう。汚れを取ろうと力を入れすぎて磨くと、歯の表面にこまかな傷がつき、余計に着色がつくかもしれないので注意してください。力が入りにくい鉛筆持ちで歯ブラシを持ち、歯ブラシの毛先が曲がらない程度の優しい力で磨きましょう。

歯ブラシだけでは大まかな汚れしか落とせないため、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などには、歯間ブラシやフロスなどを使ってください。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う

毎日使用する歯磨き粉を「ステイン予防」「ホワイトニング効果」など、着色予防効果のあるものに変更するのも効果的です。毎食後に着色予防効果のある歯磨き粉を使うことで、飲食物の色素のよる汚れを落とし、歯の黄ばみを予防できるでしょう。

しかし、着色予防の効果はあっても、もとの歯の色よりも白くできる効果はありません。過度な期待はせず、あくまでも着色の予防として使いましょう。

市販の着色予防効果のある歯磨き粉には、研磨剤が入っていることがあるため注意が必要です。研磨剤は汚れを効率的に落とせますが、毎日使用することで歯の表面にこまかな傷がつくことがあります。

歯の黄ばみを予防するための歯磨き粉は、着色予防効果のある研磨剤が入っていないものを選ぶとよいでしょう。

歯の黄ばみを予防する方法

顎に手を当てて考える男女

日頃からできる歯の黄ばみを予防する方法をご紹介します。

黄ばみやすい飲食物を避ける

カフェインやポリフェノール、カテキンが含まれる飲食物や、色の濃い飲食物を避けましょう。歯が黄ばみやすい飲食物を避けることで、歯の黄ばみを予防できます。

コーヒーや紅茶、緑茶、赤ワイン、チョコレート、ミートソース、カレー、キムチなどは避けるとよいでしょう。豆腐や豆乳は色が白いですが、ポリフェノールの一種であるイソフラボンが含まれているため、歯が黄ばみやすいです。

しかし、色の濃い飲食物をすべて避けることは難しいです。コーヒーやチョコレートなどのお菓子や嗜好品などは1日1回だけと決めるなど、まずは頻度を控えるとよいでしょう。

着色しやすい赤ワインを白ワインや焼酎に変更するなど、同じアルコールでも色が薄いものに変更することも効果的です。

こまめに歯を磨く

歯の表面に汚れが付着している時間が長ければ長いほど、歯が黄ばみやすいといえます。何か飲食したあとは、できるだけ歯磨きをするとよいでしょう。毎食後すぐに歯を磨くことで、歯の黄ばみを予防できます。

しかし、忙しいときや外出先など、毎食後歯を磨くことが難しい場合もあるでしょう。歯磨きをできないときは、うがいをする、水を飲むなどで対応してください。

よく噛んで食べる

唾液には汚れを洗い流す効果があります。よく噛んで食べることで唾液の分泌を促せば、歯の黄ばみを防げるでしょう。

食事のあとに歯磨きできないときは、ガムを噛んで唾液の分泌を促すのも効果的です。

また、口内が乾燥していると歯の表面に着色汚れがつきやすく、歯が黄ばみやすいといえます。そのため、こまめに水分を補給することも歯の黄ばみ予防に効果があるでしょう。

禁煙する

タバコも歯の黄ばみの原因です。タバコに含まれるタールは時間が経つと歯の表面に定着するため、歯ブラシで落とすのが難しくなります。

歯の黄ばみを防ぐという点では禁煙するのが望ましいです。難しい場合は、こまめに歯磨きを行いましょう。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも忘れないでください。

定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯ブラシだけでは取り除けない汚れを徹底的に落とし、歯の黄ばみを予防できます。プロによるクリーニングを受けることで、歯の表面の着色汚れを予防する効果もあるため、歯が黄ばみにくくなるでしょう。

虫歯菌や歯周病の温床となる磨き残しを除去することで、虫歯や歯周病を予防できます。口内の健康を維持することにもつながるでしょう。

歯の黄ばみを予防するだけでなく、口内の健康を守るためには定期検診が欠かせません。何も症状がなくても、3~4か月に一度の頻度で通いましょう。

まとめ

鏡で歯の状態を確認する女性

歯の黄ばみの原因は、加齢や歯の質などによる内的要因と、着色や歯垢・歯石などによる外的要因の2つがあります。

歯の黄ばみの原因が着色や歯の汚れによるものであれば、毎日の歯磨きを丁寧に行うこと、歯科医院でクリーニングを受けることで、歯の黄ばみを改善できます。加齢や歯の質によって黄ばんでいる場合、歯の汚れを落としても黄ばみをなくすことは難しいため、歯科医院でホワイトニングを受けるとよいでしょう。

歯の黄ばみの原因はさまざまですが、どんな方でも飲食物や加齢によって徐々に黄ばみます。歯が黄ばむ原因を知り、黄ばみを予防することが重要です。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも大切でしょう。

歯の黄ばみが気になる方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。