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ホワイトニングができない人・白くできない歯について詳しく解説!

2023年9月12日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

歯の色のサンプルを並べる

ホワイトニングを行うと、ご自身の本来の歯の色よりも白くできます。歯の黄ばみに悩んでいる人に向いている施術です。

しかし、ホワイトニングはすべての人に効果がある方法ではありません。歯の質や体質などによって、ホワイトニングできない人がいるのです。

今回は、ホワイトニングができない人やホワイトニングの効果が出ない歯について解説します。ホワイトニングできない人が歯を白くする方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ホワイトニングとは?

オフィスホワイトニングを受ける女性

ホワイトニングとは、加齢や着色汚れによる歯磨きでは落とせない歯の黄ばみを、薬剤を使って除去する方法です。

歯の表面に過酸化水素という薬剤を塗布することで、黄ばみを分解して漂泊します。そのため、歯の黄ばみを落とすだけでなく、本来の自分の歯の色よりも白くできることが特徴です。

人体に害を及ぼさない程度の濃度の薬剤を使用するため安全ですが、歯の状態や体質などによっては悪影響を及ぼすことがあります。そのため、すべての人がホワイトニングできるわけではなく、お口や体の状態によってホワイトニングできないことがあるでしょう。

ホワイトニングができない人とは?

体の前でバツを作る女性

ホワイトニングできない人は、以下のとおりです。

18歳未満のこども

乳歯や生えたばかりの永久歯には、ホワイトニングの薬剤によるリスクがあると考えられています。そのため、18歳未満のこどもはホワイトニングを受けられません。

乳歯は永久歯よりも色が白いことが多いため、こどもの歯の黄ばみは着色汚れが原因といわれています。こどもの歯の黄ばみが気になる場合は、よく歯を磨く、歯科医院でクリーニングを受けるなどして対処しましょう。

虫歯や歯周病がある人

虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニングの薬剤の影響で歯がしみる可能性や、歯や歯茎に炎症が起きる可能性があります。虫歯や歯周病の治療が終わればホワイトニングできることが多いので、まずは歯科治療を受けましょう。

妊娠中・授乳中の人

ホワイトニングの薬剤によって、胎児や乳児、母体に影響が出る可能性があるため、妊娠中や授乳中の人はホワイトニングできません。

つわりが起きやすい妊娠初期や育児が忙しい乳幼児期は、歯磨きが丁寧にできない場合や、定期的な通院が難しい場合も多いです。妊娠中や授乳中に歯の黄ばみが気になる原因は、着色汚れの可能性が高いでしょう。まずは歯科医院でクリーニングを受けるとよいでしょう。

歯にヒビがある人や知覚過敏の人

噛む力が強い、食いしばりがあるなどが原因で歯に細かなヒビがある人や、知覚過敏の症状がある人は、ホワイトニングできないことがあります。ホワイトニングの薬剤により歯がしみる・痛む症状が出ることがあるためです。

歯がしみるのは、エナメル質の下にある象牙質に刺激が伝わることが原因です。噛む力の強さや食いしばりなどが原因でエナメル質にヒビが入っている場合や、加齢や歯周病の影響で歯茎が下がって象牙質が露出している場合、ホワイトニングの薬剤の刺激が象牙質に伝わりやすいでしょう。そのため、知覚過敏の症状が出るのです。

ただし、ホワイトニングの薬剤の種類を変更したり薬剤の濃度を低くしたりすると、ホワイトニングできることもあります。歯がしみる症状が出やすい人や知覚過敏の症状がある人は、一度歯科医師に相談するとよいでしょう。

無カタラーゼ症の人

体内でカタラーゼという酵素を作れない疾患がある人の場合、ホワイトニングできません。オフィスホワイトニングでは歯の表面に過酸化水素を塗布しますが、無カタラーゼ症の人は過酸化水素を分解できないのです。

過酸化水素は少量であれば体に害はありませんが、無カタラーゼ症の人の場合、過酸化水素を分解できず、口内がただれる可能性があります。最悪の場合、口内の細胞が壊死する危険性があるでしょう。

光線過敏症の人

光線過敏症とは、日光によって肌に赤みや腫れ、かゆみなどの症状が出る疾患です。

オフィスホワイトニングの場合、歯の表面に薬剤を塗布したあと、光を照射することで歯を白くします。照射される光は日光とは違いますが、光線過敏症の人の場合、体に悪影響が出る可能性があるため、ホワイトニングできません。

成長が不十分な歯がある人

エナメル質形成不全や象牙質形成不全など、成長が不十分な歯の場合、歯に強い痛みがでることがあります。成長が不十分な歯がある人は、ホワイトニングできないので注意してください。

ホワイトニングで白くできない歯とは?

顎に手を当てて考える女性

ホワイトニングの薬剤で白くできない歯は、以下のとおりです。

虫歯治療した歯

ホワイトニングの薬剤は天然歯にしか反応しないため、虫歯治療したことのある歯の詰め物や被せ物はホワイトニングできません。

部分的にレジン(白い詰め物)やインレー(部分的な詰め物)がある場合、ホワイトニングによって白くなった自分の歯と詰め物の色に差が生まれることがあります。被せ物の場合も、隣の歯の色と差が生まれるでしょう。

神経のない歯

天然歯でも、神経が死んでいる歯にはホワイトニングの薬剤が反応しないため、神経のない歯はホワイトニングできません。

神経のない歯を白くしたい場合、歯の表面に薬剤を塗るオフィスホワイトニングやホームホワイトニングではなく、歯の中に薬剤を詰めるウォーキングブリーチという方法が適しています。

テトラサイクリンの影響がある歯

こどもの頃に服用した抗生物質の影響で変色した歯は、ホワイトニングの薬剤が効きにくいためホワイトニングできないことがあります。

軽度の変色であれば通常よりも長期間かけてホワイトニングすれば効果が出ることもありますが、グレーっぽく暗く変色している場合には、ホワイトニングの薬剤の効果が出ないことが多いです。

ホワイトニングができない人が歯を白くしたい場合はどうする?

ホワイトニング用のマウスピース

歯の質や体質によってホワイトニングできない人が歯を白くする方法は、以下のとおりです。

ホームホワイトニングをする

過酸化水素や光照射が原因でホワイトニングできない場合、ホームホワイトニングであれば行えます。

オフィスホワイトニングで使用する薬剤には過酸化水素が含まれますが、ホームホワイトニングでは過酸化尿素が含まれた薬剤を使用します。そのため、無カタラーゼ症の人でもホームホワイトニングは実施可能です。

オフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングで使用する薬剤のほうが濃度が低いので、歯がしみる症状が出やすい人や歯にヒビが入っている人、知覚過敏の症状がある人でもホワイトニングできることがあります。

歯の質や体質によってホワイトニングできない人は、施術方法を変えることでホワイトニングできることがあります。まずは歯科医師に相談するとよいでしょう。

セラミック治療を受ける

虫歯治療をしたことがある歯やホワイトニングできない歯でも、セラミック治療を受ければ白くできます。

もともと詰め物や被せ物をしている場合、セラミックのインレー(詰め物)やクラウン(被せ物)にやり替えするとよいでしょう。歯の表面を一層削り、つけ爪のようにセラミックを貼り付けるラミネートべニアという方法もあります。

ただし、健康な歯を削る必要がある、歯を削ることで歯がしみることがある、虫歯になりやすくなるなどのリスクがあるため注意してください。

まとめ

ホワイトニングで白くなった歯のビフォアアフター

ホワイトニングは歯の表面に過酸化水素という薬剤を塗布することで、歯磨きだけでは取れない歯の黄ばみを分解し、本来の自分の歯の色よりも白くできる方法です。

ホワイトニングの薬剤による体へのリスクがある、18歳未満のこどもや妊娠中・授乳中の人、無カタラーゼ症の人はホワイトニングできません。ホワイトニングの薬剤によって歯がしみるなどの影響がでやすい、虫歯や歯周病の人や知覚過敏の症状がある人も、ホワイトニングは避けたほうがよいでしょう。

歯の質や体質によってオフィスホワイトニングできない人は、ホームホワイトニングを実施できることがあります。セラミック治療を受けることも方法の一つです。

ホワイトニングができない人でも歯を白くできることがあるので、歯科医院を受診して相談するとよいでしょう。

歯のホワイトニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。