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歯科治療の先送りと中断するリスクについて

こんにちは。鳥取市東町にある山根歯科医院です。

皆さんは、どのような時に歯科医院を受診されますか?

以前は、多くの方が「歯が痛くなった時」に行くというイメージがあったと思います。また、最近では定期検診に行かれる方も増えているように思います。最近は、定期検診に行かれる方も増えているように思いますが、まだまだ歯が痛む時にだけ歯医者に行く考えをお持ちの方もいらっしゃいます。当院に20年ぶりのご来院患者様がいらっしゃいました。その患者様は、多くの虫歯が出来ていました。最近は、そのような患者様には減少傾向にありますが、やはり、定期検診に行くことはとても大切です。

~間違った考え~

「歯が痛くないので 今は大丈夫」

「銀歯をずっとつけているけど、全然不自由がないから大丈夫」

と安心している方は多いのではないでしょうか。しかし「今は大丈夫」と思っていると大変なことになることがあります。

歯科治療を先送りすることのリスク

①虫歯が進行し治療が困難になる

虫歯は、初期の段階であればフッ素塗布や日常生活において、適切な セルフケアを行うことにより虫歯の進行を抑制することができます。しかし虫歯が進行しC 1になると、フッ素塗布や適切なセルフ ケアでは、進行を抑えることはできません。C 2以上になると歯を削って詰めることが必要です。

《虫歯の進行》

虫歯は CO→C 1→ C 2→ C 3→ C 4 と 段階的に進行していきます。

特に注意しておかなければならないことは、痛みがないからと言って虫歯になっていないとか、進行していないとは限りません。

②「痛みがなくなった」は、治ったとは限らない

虫歯で痛みがあったが、しっかり歯磨きをしたら痛みがなくなったので放置した。という声を耳にすることがあります。これは、虫歯が治ったわけではありません。基本的には、虫歯は C 1より進行した虫歯は、日頃のセルフケアでは治りません。

よくあるケースでは、虫歯が歯の神経にまで進行し、炎症が強くなり強い痛みが出ることがあります。特に急性歯髄炎になると、普段からズキズキ痛むことがあります。ところが、そのまま放置していると歯髄がダメージを受け、腐ってしまいます。そうすることにより痛みが少なくなったり、場合によっては痛みが消失してしまうことがあります。虫歯の進行の分類では、C 3の状態が C 4の状態になった時です。これは痛みがなくなり治まったのではなく、 虫歯自体がさらに進行した可能性があります。そして一時的に痛みがなくなっただけで、いずれ歯の根っこの先端に膿がたまり頬が腫れたりすることになります。このようなケースの多くは、抜歯することになります。

 

 

③歯の神経を処置することになる

Co のケースでは、フッ素塗布や適切なセルフケア 、C 1や C 2の虫歯では虫歯の部分を除去し、そこに詰め物を行う治療です。C 3まで虫歯が進行してしまうと、根管治療が必要となってきます。根管治療を行うことによって、歯に対して治療費が高くなり、治療期間も長くなります。

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④歯周病が進行するリスク

「歯茎が特に痛くない」「出血していない」「歯茎が腫れていない」という状態でも安心できません。なぜなら歯周病は初期から中期の段階では、自覚症状はほとんどありません。 歯周病は、ゆっくりと歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしていく病気です。ある程度進行した時に症状が出てきます。気づいた時は、抜歯をしなければならないこともあります。歯周病は、歯を失う原因のトップとしてあげられます。そして、全身疾患にも大きな影響を及ぼしていることが分かってきました 。例をあげると、糖尿病 .心疾患 .誤嚥性肺炎. 早産などがあげられます。「歯が悪くなると噛みにくくなるだけ」と考えられる方もあると思いますが、全身の健康にも影響を及ぼすことも頭に入れていて欲しいと思います。

痛みが引いたから大丈夫と思って治療を中断するリスク

①自己判断の中断や根管治療を中断する場合

歯の痛みがなくなると「もう治った」と自己判断している方がいらっしゃいます。 もちろん、仕事や家庭の事情で通院が困難になり、虫歯の治療を中断される方もいらっしゃいます。しかし、残念ながら 「痛みなくなったので治った」という感覚は、ほとんどの場合、一時的なものでしかありません。治療の途中で中断すると虫歯や歯周病が進行し、深刻な状態になっていることがあります。虫歯や歯周病は初期の場合、適切な口腔ケアで治ることもありますが、ある程度進行してしまうと治療しない限り治ることはありません。むしろ放置することで問題が深刻化し、場合によっては歯を失うことになります。よくあるケースが、根管治療を途中で中断するケースです。根管治療は、歯の内部にある神経(歯髄)や細菌を徹底的に除去する治療です。この根管治療は、歯の根の中をしっかりと消毒し無菌状態にし、歯を長期間保存するのが目的とした治療です。根管治療中に痛みがなくなったので、もう治ったと思い治療を中断される方がいらっしゃいます。 しかし中断してしまうとまた、根管内に細菌が侵入し繁殖し歯の根の先に膿が溜まる根尖病巣を形成し、強い痛みが出て歯茎が腫れてしまうことがあります。 再度、根管治療を行うことになりますが最悪の場合、歯を保存することが不可能となり抜歯になることもあります。根管治療中は、回数はかかりますが中断しないように治療をしましょう。

根管治療

②仮歯・ 仮の詰め物のまま治療の中断する場合

仮歯や仮の詰め物は、最終的な被せ物や詰め物が入るまでの期間 の一時的にしている処置です。仮歯や仮の詰め物は、あくまでも仮にしている材料です。最終的な被せ物の材料に比べると材質や接着も弱く長期間していると外れたり割れたりすることが多いです 。外れたりすると中に汚れがたまり、細菌感染を起こし痛みが出てくるケースがあります 。また、仮歯が外れていなくても仮歯の下で虫歯が進行し痛みが出てくることがあります。「仮歯や仮の詰め物が外れていないので大丈夫」と思っていると深刻な状態になることもあります。最終的な被せ物が装着するまでは、必ず中断しないようにしましょう。歯の治療は、「痛みがなくなったから大丈夫」 「歯の治療に何回も通うのが面倒だ」などの理由で中断する方もいらっしゃいます 。しかし、歯の健康を長期的に維持するには、歯の治療の中断は避けなければなりません。

定期検診の重要性

定期的に歯科医院で検査を受けることで、自覚症状がない段階で早期に発見できることがあります。 初期う蝕、歯周病の初期 、銀歯の劣化など、「今は大丈夫」と思えても問題を発見することが可能になります。早期発見、早期治療ができれば虫歯や歯周病の治療においても軽い治療で治ってきます。当院では、3ヶ月に1度の定期検診をおすすめしています。

まとめ

歯科治療の先送や治療中断は、深刻な状態になるリスクがあることをお話ししました。これらの最大の問題は、病気そのものが、時間とともに進行し結果として、歯へのダメージや治療期間、費用、治療回数など 負担が大きくなる可能性があります。特に「痛くないから大丈夫」「痛みがなくなったから治療を中断しよう」という判断は、とても大きななリスクを伴います。「今は大丈夫」という考えから、「これからもずっと大丈夫になるように処置する」という考え方に転換することが大切です。そして 定期検診を習慣化することで、口腔内の状態を確認し歯の健康を長く維持していただきたいと思います。

当院では、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら、予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

山根 浩二 院長

■この記事の監修者

山根 浩二 院長

経歴
  • 1990年 愛知学院大学歯学部卒業
  • 1998年 山根歯科医院開業
修了研修・学会等
  • 鳥取県歯科医師会
  • 日本歯科医師会
  • アドバンスインプラント研究会
  • Laser Education International UCSF(会員・認定医)

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