こんにちは。
鳥取市東町にある山根歯科医院です。
歯は私たちの生活において、単に食べ物を噛むだけではなく心身の健康を支える大切な器官です。しかし、何かしらの原因によって歯を失ってしまった場合、「1本、2本なくても目立たないし、噛めれるから」と放置されると、単に見た目だけでなく、口の機能や全身の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。

目次
歯を失う原因ランキング TOP3
- 歯周病
成人が歯を失う最大の原因です。初期は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに歯を支える骨が溶けてしまうため「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれます。 - むし歯
重度まで進行し、歯の根元まで破壊されると保存が不可能になり、抜歯に至ります。 - 歯の破折
転倒などの事故や、歯ぎしり・食いしばりによる過度な負担で歯が割れてしまうケースです。特に神経を抜いた歯はもろくなりやすいため注意が必要です。
矯正治療のため歯を抜いたり、一番奥に生えてきた親知らずを抜いた場合は別として、歯を抜いた部分には何かしら、新しく歯を入れなくてはなりません。1本歯を失っただけでも、バランスは崩れ、様々な悪影響が出てしまうのです。

歯が抜けたまま放置するリスク
🦷隣の歯が傾く・移動する
歯が抜けたままになると、そのスペースを埋めようと、隣の歯が移動し始めることがあります。
🦷抜けた歯の対合歯が伸びてきてくる
噛み合う相手を失うと…
歯は骨にガチガチに埋まっているわけではなく、歯根膜(しこんまく)というクッションのような組織で支えられています。この歯根膜には、噛む力を感じるセンサー、歯の位置を微調整する機能があり、歯は一生わずかに動き続けています。通常、上下の歯は噛むたびに互いにストッパーとして当たり合い、位置が保たれています。ところが、片方の歯を抜く、そのまま放置すると、対合歯は噛み合う相手を失う状態になります。すると歯は「まだ噛めるはず」「もっと下(上)に行けば当たるかも」という感じで、重力+歯根膜の働きによって徐々に伸び出してくる(挺出)のです。その結果、噛み合わせが乱れる、歯周病になりやすくなる、ブリッジやインプラントが入れにくくなる、顎関節に負担がかかる。など、連鎖的にトラブルが増えていきます。

骨の減少
歯の根が支えていた骨が退縮(吸収)し、将来のインプラント治療が難しくなります。
虫歯・歯周病リスクの増大
歯並びが乱れることで歯ブラシが届きにくくなり、磨き残しが増えてしまいます。その結果、虫歯や歯周病、口臭が進行し他の健康な歯まで失ってしまう事にもなりかねません。
咀嚼・栄養障害
十分に噛めず消化器官に負担がかかり、柔らかい食事が増えて健康(糖尿病等)に悪影響を及ぼす事になります。
発音・審美面の悪化
前歯が抜けた場合、空気が漏れて発音しづらくなります。特にサ行・タ行などが発音しにくくなります。また、見た目が悪くなり、人前で話すことへの自信を失い、話すことや笑う事を避けるようになります。そのため、コミュニケーションへの影響や心理的ストレスにつながる事も少なくありません。頬の張りがなくなり顎周りのたるみが出てきて、ほうれい線やシワが目立ちやすくなります。
1本や2本、歯がないからといって、すぐに影響が起こるわけではありません。しかし、歯がないまま放置しておくことはデメリットしかありませんので、できるだけ早く治療を受けるようにしましょう。

失った歯を補うには?
歯を失った場所や、本数、その方のお口や全身の状態により変わってきますが、失った歯を補うためには、主に3つの方法があります。
入れ歯
入れ歯は、健康な歯をほとんど削ることなく治療も短期間で行うことができますが、部分入れ歯は天然歯と比べて噛む力は30~40%、総入れ歯では約10~20%と非常に弱く、しっかり噛みにくいことがあります。取り外し式の人工歯です。1本から全部の歯まで作製可能です。

《メリット》
◎保険適応
ほとんどの症例で適用でき、歯を削る量も最小限。
◎手入れがしやすい
取り外して洗えるため、お口の中や入れ歯自体を清潔に保ちやすい構造です。
《デメリット》
✕噛む力の低下
歯茎で支える構造のため、天然の歯に比べて硬いものや弾力のある食べ物が噛み切りにくくなります。
✕装着時の違和感と発音への影響
特に保険適用の入れ歯は厚みがあり、口の中に異物感や吐き気(嘔吐反射)を感じたり、発音がしづらくなることがあります。
✕見た目と金具の問題
部分入れ歯の場合、保険適用の入れ歯は、笑ったり口を開けたりしたときに金属のバネが見ある事があります。
✕毎日の清掃と管理の手間
食後はその都度取り外して洗浄し、就寝前の専用洗浄剤への浸け置きなど、毎日のこまめなケアが不可欠です。


バルプラスト義歯(金属のバネを使わない入れ歯)
◎自費診療の入れ歯で、金属のバネの代わりに歯ぐきに近い色の樹脂をつかいます。
◎見た目も入れ歯だと気づかれにくいです。
◎弾力のある素材で保険の、入れ歯より薄く違和感が少ないのが特徴です。


ブリッジ
失った歯の両隣の健康な歯を削って土台(支台歯)とし、橋(ブリッジ)を架けるように人工歯を固定する治療法です。入れ歯のように取り外す必要がなく、自分の歯に近い感覚で噛めるのが特徴です。
~ブリッジをおすすめしない理由~
- 健康な歯を削るリスク: 失った歯を補うために、両隣の健康な歯を大きく削って土台(支台歯)にする必要があります。
- 土台の歯への過剰な負担: 本来3本で支えるべき噛む力が、ブリッジを支える2本の歯に集中するため、負担が大きくなります。
- 清掃性の低下と虫歯リスク: 歯が繋がっているため、歯と歯の間の隙間に上からフロスを入れることができません。専用のフロス(スーパーフロス)などを使わなければ汚れが溜まりやすく自己ケアが難しいため、土台の中でまた虫歯になるリスクが高まります。
長年の使用で隙間が空き、金属の中から虫歯になっていても見つかりにくいのです。 - 歯周病の悪化:ブリッジ治療を行った後に歯周病が悪化するケースは非常に多いです。

その理由として歯周病は、細菌による「炎症」と、噛む力による「力(外傷)」の2つが合わさることで急速に悪化します。ブリッジは失った歯の分まで土台の歯(支台歯)が力を負担するため、常に過度な圧力がかかります 。この強い力が原因で歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が加速し、歯周病が一気に進行してしまいます。ポンティック(ダミーの歯)の下に汚れが溜まるため、浮いている人工歯(ポンティック)周囲の歯茎に強い炎症(歯周炎)を引き起こします。セルフケアが不十分になると、土台になっている歯の根元から歯周病が進行し、気づいたときにはグラグラになってしまうことがあります。最終的に支えている2本の健康だった歯まで同時に失う(共倒れになる)リスクが極めて高くなります。
インプラント
インプラント治療は、あごの骨に金属で人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療方法です。

《メリット》
見た目も美しく、違和感もほとんどないく、自分の歯のように噛む事ができるのが特徴です。
ブリッジのように両隣の健康な歯を削ったり、入れ歯のように金具をかけたりする必要がありませんので他の歯に負担をかけずに済みます。
ただし、全ての方に適応できるわけではなく、
コントロールされていない糖尿病
重度の歯周病
重度な高血圧・心臓疾患
骨粗鬆症の治療薬を服用中の方
重度の喫煙習慣がある方
顎の骨が極端に少ない・薄い
妊娠中の方
などインプラントできないケースもあります。
《デメリット》
全額自己負担の自由診療
治療期間が長い
外科手術が必要
インプラント周囲炎のリスク
定期的なメンテナンスの義務

まとめ
歯を失うと見た目だけではなく噛む力が低下して全身の健康にも影響を及ぼしてしまうため、悩んでおられる方も多いと思います。
インプラントは、手術と聞くだけで怖いし痛いのではないか…
保険がきかない自費診療であるため、一体いくらかかるのだろう…
インプラントは長持ちするのだろうか…
金属を使わない自費の入れ歯ってどんなものだろう?
保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いが知りたい。
歯を失ったショックは大きく、患者さまはさまざまな不安を抱えていらっしゃると思います。
これらの不安を解消するため当院では、TCスタッフ(トリートメントコーディネーター)によるカウンセリングも行っております。患者さまに寄り添い、しっかり説明させていただきます。

歯を失った今のタイミングで適切な治療を行い、10年後・20年後の将来の健康状態に目を向ける事が大切だと考えています。患者さまのこれから先の人生、噛める喜びが一生続きますようご提案し、サポートさせていただきますので1人で悩まれないでまずはご相談下さい。
当院では、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。
ホームページはこちら、予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。



