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ホワイトニングは痛みがある?原因と予防法を解説!

2023年10月27日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

ホワイトニングをした女性

ホワイトニングは歯を白くする施術ですが、痛みを感じる人もいます。「歯を白くするために痛みを我慢しないといけないの?」と施術を悩む方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、ホワイトイングを受けることで痛みがあるのかどうかを解説します。痛みの原因や、痛みを感じないための予防法、痛みを感じたときの対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ホワイトニングは痛みがある?

歯が痛い若い女性

ホワイトニングは痛みがあるといわれています。

しかし、痛みの感じ方は個人差が大きいため、痛みではなくしみる、刺激を感じるという方もいます。むずがゆさを訴える方もいるでしょう。

ホワイトニングで痛みを感じるタイミングは施術中、施術直後、帰宅して数時間後など、人によってさまざまです。なかには、施術中や施術直後に痛みはなかったものの、就寝前に急に痛みが強くなって眠れなくなったという方もいます。

ホワイトニングによる痛みは一過性のものなので、長くても1〜2日程度で落ち着くでしょう。痛みが長く続く場合は、ホワイトニングによる痛みではない可能性があります。そのため、2日以上痛みが続いているのであれば、歯科医院で確認してもらいましょう。

ホワイトニングの痛みの原因

歯が痛い女性

ホワイトニングによる歯の痛みの主な原因は、薬剤による刺激です。

歯科医院で扱うホワイトニング剤の主成分は、過酸化水素です。歯科医院でホワイトニングを受ける場合、過酸化水素の濃度が35%程度と非常に高い薬剤を使用します。

過酸化水素は傷口の消毒やうがい薬など、日常的に使われているものなので、人体に取り入れることには問題ありません。

しかし、口腔内に濃度の高い過酸化水素を取り入れることで痛みを感じることがあるのです。痛みを感じる原因は、以下のとおりです。

薬剤が歯以外の部分に付着した

ホワイトニングで使う薬剤は高濃度ですが、歯に付着して痛みを感じる人は多くありません。ホワイトニング剤を使用して痛みを感じる理由の一つが、歯以外の部分に付着しているからです。

歯茎や口腔内の粘膜に付着すると、炎症を起こす原因になります。粘膜や歯茎の保護が不十分だった結果、薬剤が歯以外の部分に付着して痛みを引き起こしている可能性があるでしょう。

歯そのものにトラブルがある

虫歯や歯周病など、歯にトラブルが起きていると、痛みを感じる可能性があります。歯や歯茎の状態が不安定なタイミングでホワイトニング剤を使用すると、薬剤がしみて痛むのです。

歯が破損している

歯は、外側からエナメル質・象牙質・神経と構成されています。

エナメル質は97%がハイドロキシアパタイトという結晶でできていて、神経が通っていません。つまり、歯の表面に薬剤が付着しても、しみる・痛む症状が出ることはありません。

ただし、象牙質には神経細胞の一部が無数に伸びているため、薬剤が付着すると痛みを感じます。歯が割れている、ひびが入っているなど、エナメル質を越えて象牙質に薬剤が浸み込んだ場合、痛みや刺激を感じるでしょう。

エナメル質が薄い

歯に何もトラブルがなく、歯茎の保護もしっかりとしているのに痛みがある場合は、もともと歯のエナメル質が薄いのかもしれません。

ホワイトニングをすると、薬剤が歯の中の着色物質を分解します。同時に歯に含まれている水分も分解するので、歯全体が脱水状態に陥ります。

エナメル質の下にある象牙質も脱水状態となって敏感になるでしょう。エナメル質が薄いと象牙質に刺激が伝わりやすく、痛みを感じやすいのです。

ホワイトニングで痛みを感じたときの対処法

薬を飲む男性

ホワイトニングで痛みを感じたからといって、痛みに耐え続けなければならないということはありません。ホワイトニングで痛みを感じたときの対処法は、以下のとおりです。

鎮痛剤を服用する

ホワイトニングの痛みは、神経に作用して起きているため鎮痛剤を服用すると和らぐ可能性が高いです。鎮痛剤は市販のものでも構いません。

鎮痛剤を使用すれば一時的に痛みは治まりますが、あくまで薬の作用です。薬が切れたタイミングで痛みが生じた場合は、根本的な原因を調べるために一度歯科医院を受診するとよいでしょう。

口の中を清潔にする

ホワイトニングで使った薬剤が口の中に残っていることで、痛みを感じている可能性もあります。うがいをする、歯磨きをするなど、口内を清潔にしましょう。

刺激のある飲食物を避ける

ホワイトニング後24時間は、歯の表面のペリクルという被膜が剥がれています。知覚が過敏になっているため、ふだんは刺激を感じない飲食物の刺激を感じることがあります。

辛いものや酸味のあるもの、炭酸飲料も痛みを引き起こす可能性があるでしょう。施術後24時間は、刺激のある飲食物を避けてください。

ホワイトニングで痛みを感じないための予防法

歯のケアをする人

ホワイトニングで痛みを感じたくないという方は、あらかじめ痛みに対応しておきましょう。

ホワイトニングで痛みを感じないための予防法は、以下のとおりです。

歯のトラブルを解決する

虫歯や歯周病、歯の欠損やひびなどは、ホワイトニングを受ける前に治療しましょう。治療後にホワイトニングを受ければ、痛みを感じにくくなるかもしれません。

ただし、治療直後は歯の状態が不安定で痛みを感じる方もいます。定期的に歯科検診を受けて、歯のトラブルを早期に発見し治療できる環境を整えておきましょう。

ホワイトニングを受けたいと思ったタイミングで歯のトラブルがなければ、スムーズにホワイトニングを受けられます。

市販品で歯のケアをする

市販品で歯のケアをすれば、ホワイトニングを受けたときの痛みを予防できるかもしれません。2つの製品をご紹介するので、参考にしてください。

ただし、痛みの予防に即効性は期待できません。ホワイトニングを検討している場合は、早い段階から使い始めてください。

知覚過敏用歯磨き粉

知覚過敏用の歯磨き粉には、神経伝達を防ぐ硝酸カリウムという成分が配合されています。歯の神経の過敏反応を抑えて、痛みを感じにくくするでしょう。

フッ素ジェル

フッ素ジェルは、エナメル質を強くする効果が期待できます。施術を受けて、薬剤の影響でエナメル質が薄くなるのを防ぎます。象牙質へ刺激が伝わることも防いでくれるでしょう。

ホワイトニングを受けると決めたタイミングから継続して使うと、痛みの予防につながるかもしれません。

まとめ

ホワイトニングした女性

ホワイトニングは、薬剤の影響によって痛みが出るケースがあります。

薬剤が口腔粘膜に触れる、歯が欠けているなど、さまざまな原因で痛むことがあるでしょう。ホワイトニングを受けようと考えたタイミングで、歯のコンディションを整えておいてください。

ホワイトニングで痛みを感じた場合は、鎮痛剤を服用する、口内を清潔にする、刺激のある飲食物を避けるなど、痛みが悪化しないように対応しましょう。

ホワイトニングの痛みを予防する方法としては、歯のトラブルを解決しておくこと、市販品で歯のケアをしておくことが挙げられます。虫歯や歯周病があると、ホワイトニングで痛みを感じるでしょう。ホワイトニング前に治療することが大切です。

今はホワイトニングを受けるか迷っている段階でも、定期検診に通って歯の健康を保っていれば、ホワイトニングを受けたいと思ったタイミングでスムーズに施術を受けられるでしょう。何かトラブルが起きても大掛かりな治療が必要ないことが多いので、定期的に歯科医院を受診してください。

対策してもホワイトニングの痛みが改善しない場合は、歯科医院を受診して対応してもらいましょう。

歯のホワイトニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

気になる歯の黄ばみ!原因ときれいにする方法を解説!

2023年9月26日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

黄ばんだ歯を見せる女性の口元

「前よりも歯の黄ばみが目立つ」など、歯の黄ばみにお悩みではありませんか。白く美しい歯は清潔感があり、第一印象がよく見えます。歯が黄ばんでいると、老けて見える、清潔感がないように見えるなど、人に与える印象を左右するでしょう。

歯の黄ばみの原因は、加齢や歯の質による内的要因と、歯の表面についた汚れによる外的要因の2つです。歯の黄ばみの原因と、きれいにする方法を知ることで、白く美しい歯が手に入るでしょう。

今回は、歯の黄ばみの原因ときれいにする方法を解説します。自宅で歯の黄ばみをきれいにする方法や、予防法などもご紹介するので、歯の黄ばみにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

歯の黄ばみの原因

頭からモヤモヤを出して悩む女子

歯の黄ばみの原因は、以下のとおりです。

歯の質

生まれつき歯が黄ばんで見える方がいます。象牙質の黄ばみがもともと濃いことや、エナメル質が薄く内側の象牙質が透けやすいことなどが原因です。

歯は、内側にある柔らかい組織の象牙質と、歯の外側にあるエナメル質の2層から成ります。象牙質はもともと黄味がかった色をしているため、エナメル質から象牙質の色が透けて見えるのです。

エナメル質の厚さや象牙質の色味は、髪の毛や肌の色と同じく、個人差があります。生まれつき象牙質の黄ばみが濃い場合や、エナメル質が薄い場合、象牙質の色が透けやすいため、歯が黄ばんで見えるでしょう。

加齢

こどもの頃や若いときは歯が白くても、加齢とともに徐々に歯は黄ばみます。加齢によって、象牙質の黄ばみが濃くなるといわれているからです。

食事や歯磨きなどによってエナメル質が削れることも、象牙質の黄ばみが透ける原因になるでしょう。

飲食物の色素

歯の黄ばみの原因の多くは、飲食物の色素汚れ(ステイン)が付着することです。特に、コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれたものや、赤ワインやチョコレートなどのポリフェノールが含まれたものは、歯が黄ばみやすいといわれています。

飲食物だけでなく、ケチャップやソース、カレー粉などの調味料も、歯の表面が着色しやすいため注意が必要です。

タバコ

タバコに含まれるタールが歯の表面に付着すると、歯が黄ばみやすくなります。タバコによる黄ばみは、付着したばかりのタイミングなら歯磨きで落とせますが、定着すると頑固な汚れとなります。歯磨きでは除去できないでしょう。

磨き残し

磨き残しである歯垢は、1~2日経つと黄ばみのある歯石に変わります。磨き残しが多いと、歯が黄ばみやすいといえるでしょう。

磨き残しは虫歯菌や歯周病菌の棲み処になるため、磨き残しを放置すると虫歯や歯周病になることもあります。虫歯は黒いイメージがあるかもしれませんが、初期の虫歯は白く濁っている場合や、黄ばんでいる場合があるのです。歯周病が進行して黄ばみのある歯石が歯を覆うと、全体的に歯が黄色く見えるでしょう。

歯科医院で歯の黄ばみをきれいにする方法

歯科医院で歯の状態を見る女性

歯科医院で歯の黄ばみをきれいにする方法は、以下の2つです。

クリーニング

黄ばみの外的要因である着色や歯垢・歯石などの歯の表面についた汚れは、時間が経てば経つほど定着し、歯磨きでは取れなくなります。歯の表面についていた汚れが、時間が経つごとに内部にまで浸透することもあるでしょう。

歯磨きで取れない汚れは、歯科医院で定期的にクリーニングを受けて取り除かなければいけません。歯科医院では、超音波の機械を使って歯垢や歯石を効果的に取り除きます。

定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯磨きでは取れない汚れを徹底的に落とせます。歯の表面に汚れをつきにくくする効果もあるので、定期的にクリーニングを受けることで歯の黄ばみを予防できるでしょう。

ただし、歯科医院で行うクリーニングは、黄ばみの原因となる歯の表面についた汚れを落とす方法です。もともとの歯の色よりも白くできるわけではありません。

ホワイトニング

加齢やもとの歯の質などによる歯の黄ばみは、歯磨きやクリーニングなどでは改善できません。体質や歯の質による内的要因で歯の黄ばみがある場合、歯科医院でホワイトニングを受けるとよいでしょう。

ホワイトニング剤を歯の表面に塗ることで、歯の黄ばみを分解して歯の内側から漂泊できるため、もとの歯よりも白くできます。

ただし、ホワイトニングの効果は、個人差があります。1回の施術で白さを実感できる方もいれば、複数回施術が必要な方もいるでしょう。

ホワイトニングで黄ばみをなくせるかどうかは個人差がありますが、繰り返すことで確実に歯は白くなります。加齢やもとの歯の質による黄ばみに悩んでいる方や、自分の歯の色よりも白くしたい方は、検討するとよいでしょう。

自宅で歯の黄ばみをきれいにする方法

自宅で歯を磨く女性

自宅で歯の黄ばみをきれいにする方法は、以下の2つです。

磨き残しをなくす

歯の表面に着色や歯垢・歯石などの汚れがついた状態が続くと、定着して歯ブラシでは取り除けなくなります。歯が黄ばむ原因になるでしょう。そのため、毎日の歯磨きでできるだけ磨き残しをなくすことが大切です。

歯1本につき10~20往復を目安に、1本1本丁寧に小刻みに磨きましょう。汚れを取ろうと力を入れすぎて磨くと、歯の表面にこまかな傷がつき、余計に着色がつくかもしれないので注意してください。力が入りにくい鉛筆持ちで歯ブラシを持ち、歯ブラシの毛先が曲がらない程度の優しい力で磨きましょう。

歯ブラシだけでは大まかな汚れしか落とせないため、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などには、歯間ブラシやフロスなどを使ってください。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う

毎日使用する歯磨き粉を「ステイン予防」「ホワイトニング効果」など、着色予防効果のあるものに変更するのも効果的です。毎食後に着色予防効果のある歯磨き粉を使うことで、飲食物の色素のよる汚れを落とし、歯の黄ばみを予防できるでしょう。

しかし、着色予防の効果はあっても、もとの歯の色よりも白くできる効果はありません。過度な期待はせず、あくまでも着色の予防として使いましょう。

市販の着色予防効果のある歯磨き粉には、研磨剤が入っていることがあるため注意が必要です。研磨剤は汚れを効率的に落とせますが、毎日使用することで歯の表面にこまかな傷がつくことがあります。

歯の黄ばみを予防するための歯磨き粉は、着色予防効果のある研磨剤が入っていないものを選ぶとよいでしょう。

歯の黄ばみを予防する方法

顎に手を当てて考える男女

日頃からできる歯の黄ばみを予防する方法をご紹介します。

黄ばみやすい飲食物を避ける

カフェインやポリフェノール、カテキンが含まれる飲食物や、色の濃い飲食物を避けましょう。歯が黄ばみやすい飲食物を避けることで、歯の黄ばみを予防できます。

コーヒーや紅茶、緑茶、赤ワイン、チョコレート、ミートソース、カレー、キムチなどは避けるとよいでしょう。豆腐や豆乳は色が白いですが、ポリフェノールの一種であるイソフラボンが含まれているため、歯が黄ばみやすいです。

しかし、色の濃い飲食物をすべて避けることは難しいです。コーヒーやチョコレートなどのお菓子や嗜好品などは1日1回だけと決めるなど、まずは頻度を控えるとよいでしょう。

着色しやすい赤ワインを白ワインや焼酎に変更するなど、同じアルコールでも色が薄いものに変更することも効果的です。

こまめに歯を磨く

歯の表面に汚れが付着している時間が長ければ長いほど、歯が黄ばみやすいといえます。何か飲食したあとは、できるだけ歯磨きをするとよいでしょう。毎食後すぐに歯を磨くことで、歯の黄ばみを予防できます。

しかし、忙しいときや外出先など、毎食後歯を磨くことが難しい場合もあるでしょう。歯磨きをできないときは、うがいをする、水を飲むなどで対応してください。

よく噛んで食べる

唾液には汚れを洗い流す効果があります。よく噛んで食べることで唾液の分泌を促せば、歯の黄ばみを防げるでしょう。

食事のあとに歯磨きできないときは、ガムを噛んで唾液の分泌を促すのも効果的です。

また、口内が乾燥していると歯の表面に着色汚れがつきやすく、歯が黄ばみやすいといえます。そのため、こまめに水分を補給することも歯の黄ばみ予防に効果があるでしょう。

禁煙する

タバコも歯の黄ばみの原因です。タバコに含まれるタールは時間が経つと歯の表面に定着するため、歯ブラシで落とすのが難しくなります。

歯の黄ばみを防ぐという点では禁煙するのが望ましいです。難しい場合は、こまめに歯磨きを行いましょう。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも忘れないでください。

定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯ブラシだけでは取り除けない汚れを徹底的に落とし、歯の黄ばみを予防できます。プロによるクリーニングを受けることで、歯の表面の着色汚れを予防する効果もあるため、歯が黄ばみにくくなるでしょう。

虫歯菌や歯周病の温床となる磨き残しを除去することで、虫歯や歯周病を予防できます。口内の健康を維持することにもつながるでしょう。

歯の黄ばみを予防するだけでなく、口内の健康を守るためには定期検診が欠かせません。何も症状がなくても、3~4か月に一度の頻度で通いましょう。

まとめ

鏡で歯の状態を確認する女性

歯の黄ばみの原因は、加齢や歯の質などによる内的要因と、着色や歯垢・歯石などによる外的要因の2つがあります。

歯の黄ばみの原因が着色や歯の汚れによるものであれば、毎日の歯磨きを丁寧に行うこと、歯科医院でクリーニングを受けることで、歯の黄ばみを改善できます。加齢や歯の質によって黄ばんでいる場合、歯の汚れを落としても黄ばみをなくすことは難しいため、歯科医院でホワイトニングを受けるとよいでしょう。

歯の黄ばみの原因はさまざまですが、どんな方でも飲食物や加齢によって徐々に黄ばみます。歯が黄ばむ原因を知り、黄ばみを予防することが重要です。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも大切でしょう。

歯の黄ばみが気になる方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。